goo blog サービス終了のお知らせ 

My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

7月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2013年07月22日 | Wine
この日はこぢんまりと5人のプレジール。
テーマは「ルイ・ジャドのピノ」、
猛暑の中でも「暑苦しくない」(K先生談)上品なワイン達です。

リストはこちら。

(a) Gevrey-Chambertin Premier Cru Poissenots 2005
Gevrey-Chambertin PC
Domaine Louis Jadot


(b) Chambolle-Musigny PC Les Baudes 2010
Chambolle-Musigny PC
Domaine Gagey


(c ) Beaune Clos des Ursules 2004
Beaune PC
Domaine des Heririers Louis Jadot


(d) Pommard Rugiens 2007
Pommard PC
Domaine Louis Jadot


コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌから2種ずつ。
ヴィンテージは全部異なりますが比較的新しめ。
ドメーヌは「ルイ・ジャド」が2種、「正統派のルイ・ジャド」が1種(= c )、
(b)のガジェもルイ・ジャドの経営者の家とのことで上質なことに間違いなく、
つまり今回も非常に難しい(涙)
ぜんぶ美味しくて好きに決まってる、当てるなんて無理! 
と最初から諦めそうになるところをなんとか踏みとどまって試飲です。


グラスはいつものように左から(1)(2)(3)(4)です。
艶のあるピノの美しい外観、ぱっと見で(1)と(3)が茶系、(2)と(4)が赤紫。
この色の差は年代ゆえんなのか、やっぱり場所かなぁ・・
(1)は枯れた外観より案外タンニンがしっかり、逆に(3)は柔らかく上品なイメージ。
(2)はベリー系の酸味が印象的、
(4)は香りがたち酸味とタンニンのバランスがよく、今回の中ではもっともパワフル。

皆様の会話を聞いていると、(3)が人気みたい。
「全然分からないから、好きな順で回答を決める」なんて仰ってますが、
経験値の高い皆様、価値のあるワインもよーくご存知です。・・ってことは。。

正解は、(a)(b)(c )(d)=(4)(2)(1)(3) でした。

私は画像の一番下。
発表してみたら私だけ違うので一瞬絶望しましたが(涙)、
「いちばんパワフルなのがきっとジュヴレ」という思い込みで押し切ったら
これだけは正解でした(笑)
でもポマールとボーヌはまったく逆。(1)のほうが若いと思ったんだけどなあ・・

ともあれ、どれもピノの香り高い上品なワインたち。
このあとは先生の手料理と一緒にゆっくりと楽しんだのでした。

来月のこの会は・・ちょっと特別編、の予定。こちらも大変楽しみです☆

イタリアワインと料理のマリアージュ

2013年07月16日 | Wine
メンバーのひとりが仕事で渡米することになり、送別会を兼ねてのマリアージュ会。
主役の「パスタづくし」リクエストで、シェフKさんが腕を振るってくださいました。


これからお料理する「本日のパスタ」全8種類! 
並べたところを撮らせていただきました♪


さて、まずは前菜です。

○カプレーゼ


○アランチーニ・スップリ

シェフが作ったタネを、私が丸めて衣つけた・・んですが、
大きさはまちまちだし、緩かったみたいで、揚げてる途中で破裂する子続出でした(涙)
しかも最後にハーブの茎をトッピングするのにも手間取って、
まったく足手まといの私。ごめんなさい(泣)

ご用意いただいたワインのほか、持ち込みワインもたくさん集まって、
充実のラインナップになりました。

これはほんの一部(笑)

そして、ここからパスタ。

○白桃のカペッリーニ

桃がごろんごろん入ってますが、味付けはトマト主体。
冷たくて爽やか、細麺の食感が冷や麦みたい(^^)

○フレッシュとドライトマトのオレッキエッテ

「オレッキエッテ」は耳たぶという意味だそうです。
からすみとドライトマトで大人の味わい。

○スパゲッティ・アッラ・ノルマ

シチリア出身の作曲家ベッリーニのオペラ「ノルマ」の名を冠するパスタ。
揚げ茄子とトマト、おおきくかき混ぜチーズを溶かしていただきます。

○いんげんとジャガイモのジェノベーゼ トロフィエ

このねじり切りしたようなショートパスタ、トロフィエって言うのですね。
同じくらいの太さのインゲンの食感がまた絶妙。
美味しくてお洒落なジェノベーゼでした。

しかし残念ながら私はここでタイムリミット。
夫実家へ預けた犬を迎えに行かねばならず、遅れて来た夫とバトンタッチ。
でも、そこへ・・

○ペスカトーレ

ビジュアル的にもとっても豪華! だったので、写真だけ撮らせていただきました。
この後もまだまだ続いたはずのお料理、食べたかったよー(涙)

今回もとても美味しいお料理堪能させていただきました。
キッチンでちょこっとだけお手伝いできたのも、新鮮でとても面白かったです。
(でも何度も言うけどオタオタ、アセアセしてばかりで、シェフ氏には呆れられ、
 本当にご迷惑おかけしてすみませんでした・・)

今回の主役氏とはしばらくお会いできないけれど、
また機会があったら、こうした会をできたら良いですね。
皆様ありがとうございました☆

※後日補記。
 置き忘れてきたメニューを回収できたので、お料理名を正式名に書き直しました。

6月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2013年06月22日 | Wine
先月はお休みしてしまったので私は2ヶ月ぶりのプレジールです。
今回はこの季節に嬉しいブルゴーニュ白。
すべて(ネゴアシアン)ドミニク・ローラン。ヴィンテージは若く、今回も難しい予感(^^;)

ワインリストはこちらです。
(a) Chablis Grand Cru Vaudesirs 2009


(b) Corton Charlemagne Grand Cru Vieilles Vignes 2010


(c ) Meursault Premier Cru Le Poruzot 2009


(d) Puligny Montrachet Premier Cru Les Folatieres Vieilles Vignes 2009


さていつものようにグラスは左から(1)(2)(3)(4)、どれも光沢のある黄金色です。美しいー。

わずかに(2)の色が濃いような気がしますが大差はありません。粘性もどれも高め。

個人的な印象は、
(1) 序盤からバターのように芳醇な樽香、柔らかくて上品。
 時間がたつにつれ急速に味わいがおとなしく薄くなってしまいました。
(2) 湿った麦わらか土っぽいような自然の香り、口に含むと強烈な酸味。
 特に序盤はとんがって若さ炸裂、でもしっかりしたミネラルとボリュームを感じます。
(3) (2)よりは控えめながら酸味強し。徐々に柔らかくなりますが、余韻に苦みが。
(4) いわゆるシャルドネの落ち着いたミネラル香。
 粘性が高く、アタックに甘みがあり、ふくよかで柔らかい果実味が素直に美味しい。

すべて上質なブルゴーニュ白、ヴィンテージもほぼ同じ、ただ畑の位置が多少違うだけ・・
当てられっこないじゃん! というのが本音(笑)

正解は、(a)(b)(c )(d)=(4)(1)(2)(3)

さすがの精鋭メンバー(私以外)も勿論オミソの私も、この日は散々な成績でした。
こんなにマルの少ないボードを久しぶりに見ましたー。。
なんとこの甘やかで幸福感たっぷりのグラスがシャブリとは・・(汗
これだからワインは面白いんですね。

と気を取り直して、
この日も後半は、先生お手製のお料理と共にワインを楽しんだのでした。
(単体ではとんがって厳しかったムルソーも、お料理と一緒ならさすがに味わい深い♪)
今回はかしわ(=鶏肉)NGのメンバー氏がお休みだったため、
先生が何故か張り切って?かしわ料理をたくさん作ってくださいました。。
「氏に感謝してかしわを楽しむ会」だったんだそうです(!)知らなかったー(^^;;

今回も楽しい夜でした。また来月、どうぞよろしくお願いします!

花冠のワインパーティ。

2013年05月22日 | Wine
K先生とワイン教室の仲間たちが、我が家へ来てくださいました。
1品1本持ち寄りでワインパーティです☆

こうした会をひらくのは実にひさしぶり、福岡へ来てからは初めてです。
我々夫婦を入れて総勢10名。
最初はテーブルふたつに分かれる予定でしたが、
お店じゃないし、狭くてもひとテーブルにしよう、と言うことになって
人もお料理もぎゅうぎゅうでしたが、
気の利かない私を皆がフォローしてくれて、終始和やかで楽しい会になりました。

(これはまだまだ序盤、このあとも皆さんの美味しいお料理が続々と。。)


新築のお祝いにいただいたお手製の花冠。
ハイ、かぶりました(*^_^*) ふたりとも案外似合うとの評をいただきました♪
皆の気持ちが嬉しく、また稀有な経験もとても楽しかったです。


この日空いたワインたち。
マグナムを2本にカウントすると全部で10本。ひとり1本、ちょうどの計算ですね。

ところで、このマグナム、どこかで・・

3年前、東京から福岡へ引っ越す際に、
東京のマンドリンオケの仲間たちがプレゼントしてくれた、名前入りの宝物です。
なかなか空ける機会がなくここまで来ましたが、
この日の皆におつきあいいただき、初ホームパーティでめでたく抜栓。
大きなボトルで3年寝かせたカヴァは華やかなピンク色、
しっかりした泡に香りよく立ち、味わいも豊かです。
ワインは3年間でゆっくり熟成し、私も3年間で少し福岡に馴染むことができたかな。
口に含むと、私の中で音楽が鳴りました。 

さて楽しい時間はあっという間に過ぎ、夜も更けて、名残惜しくも散会の時間です。
それでも皆さん、後片付けまで手伝ってくださり感謝。
お疲れさまでした&ありがとうございました。


皆に可愛がってもらい、お花も似合うと褒められて、すっかり調子に乗っていた小太郎も、
さすがにその夜はお疲れモード。
でも、心底楽しかったらしい。あんな元気にはしゃぐ小太郎、ひさびさです。

融通も気もきかない私ですが、こうしたパーティも何度かするうちに少しは慣れて、
多少はマシになるかなあとも思います。
次回までに、大きなテーブルと、皆から見える位置に時計(笑)を準備しておきますので、
またぜひいらしてくださいませ。
今度は皆でお料理するのも楽しそうですね。

4月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2013年04月20日 | Wine
今回のテーマは「ボルドー1989」。
1989年のボルドーは葡萄にとって理想的な天候に恵まれ、記録的な大豊作でした。
絶対的グレートヴィンテージである翌年には及ばないものの、
ワイン的に素晴らしい年だったことに間違いはない、んだそうです。
何よりこのヴィンテージ、K先生がお好きなんだと(^^)

今回のラインナップです。

(a) Chateau Bel Orme Tronquoy de Lalande 1989
  Haut-Medoc
  CS30% M60% CF10%


(b) Clos du Marquis 1989
  Saint-Julien
  CS65% M19% CF13% PV3%


(c ) Chateau Clerc Milon 1989
  Pauillac 第5級
  CS46% M35% CF15% PV3%


(d) Chateau Meyney 1989
  Saint-Estephe Bourgeois
  CS70% M24% CF4% PV2%


グラスは例によって左から(1)(2)(3)(4)、個人的な感想は・・

(1) 外観4つのうち最も茶色系。序盤鉄っぽい酸味を感じたような。
 この酸味が徐々に生き生きしてくるのですが、それもつかの間、時間とともに劣化の印象。
(2) 黒っぽい外観。粘性高し、熟成ボルドーの良い香り。
 余韻のタンニンと粘っこい酸味が気になりますが、全体的には上品なまとまり。
(3) 外観黒っぽいガーネット。穏やかで芯のあるふくよかな味わい。周囲の評価高し。
 バランス良いが、少し苦みが際立ち、後半コゲたようなその印象が顕著になった感じ。
(4) (3)より少し赤みがかったガーネット。落ち着いたベリー系フルーツの香り。
  アタックに清涼感。粉っぽいタンニンとコーヒーのような苦甘の印象、余韻まで苦い。
  厚みのあるボディ、苦みの奥にある複雑な味わいが個人的には嫌いじゃないです。

福岡のワイン好きの中でも錚々たる顔ぶれが揃う中、
オミソの私が混ざってしまい、いつもながら本当に恐縮至極でございます(涙)
メモをとりながらテイスティングするのですが、
途中でいつも酔いが回り感覚が鈍くなり、ついでに面倒くさくなり(泣)、
甘いとか苦いとか酸っぱいとか、おおまかな印象に終始してしまうのです。
教材が素晴らしすぎて、結局全部「上質で美味しくて私大好き!」なんですもん。。

経験豊富なお歴々の皆様を羨ましく思いつつ、
畑の特徴も勉強不足の私は結局、
セパージュを頼りに、CS系かメルロ系か(だけ)を考えて回答するしかなく。
・・要するに、限りなくあてずっぽうに近い山勘というわけです。

じゃーん。



私は一番下。なんとなんと! 全問正解してしまいました(*^o^*)

・・ごめんなさいごめんなさいホントに当てずっぽうなんですマグレなんです。。
二度としません(出来ません)からお許しを・・。

そして、諸先輩方の名誉のためにもひとつ書き添えておくと、
この日のワイン、コルクの状態があまり良くないものも含まれていました。

先生曰く、コルクの片側だけが黒ずんでいるのは、
運搬中などに噴いてしまっている証拠なんだそうです。
でも、最終的には抜栓してみないと分からないですものね。。
こうなると、ワインの状態は残念ながら大きく変化してしまうのです。

いずれにしても、ボルドーワイン高騰の折、
なかなかこのようなラインナップを自力で楽しむことは出来ないので、
こうして末席に加えていただき私は本当に幸せ、
先生を始め皆様には感謝してもしきれません。
こうした貴重な経験を大切に、人生の肥やしに(大袈裟?)して、また毎日頑張ろう。
と思った夜でした。
皆様お疲れさまでした。また次回(私は次々回かな・・)どうぞよろしくお願いします!