廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM!2002年6月

2020-04-05 23:23:23 | Weblog
名門復活、そして...
at 2002 06/01 02:32 編集


 世間はサッカーのワールドカップ一色だが、このHPは壁紙をジャパンブルーに染めたりとかはせず、淡々と何事も無かったかの様にプロ野球を追い駆けて行きたいと思います。 もちろん、これからも壁紙は”燃える様なカープレッド”のままです。 ...さて、今日は最近恒例の”気になった新聞記事から”です。 いつも通り、新聞から転載させて頂きます。


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 毎日新聞5月29日付のスポーツ欄より


 『トラぬ皮算用』


 ”業績好調”の阪神タイガースは売上高も過去最高。阪神電鉄が28日発表した今年度の阪神タイガースの収益予想は、首位攻防を続ける成績同様に絶好調で、昨年度より19%多い105億円の売上高を見込んでいる。
 入場者数は過去2番目の280万人と予想。しかし、「(入場料など)興行収入の85%が人件費で消える」うえ、今年はアリアスや片岡ら有力選手の獲得で年棒や契約金などの”投資経費”がかさんだため、企業の最終的なもうけを示す当期(最終)利益は対前年度比47%減の1億4000万円の大幅減益になる見込みだ。
 タイガースの入場者数は、ヤクルトと終盤まで首位を争い、新庄(現米サンフランシスコ・ジャイアンツ)、亀山らの人気が沸騰した92年の285万人が最高。日本一になった85年は260万人だった。今年度の入場者数は、92年度の入場者数を基に、シーズン終盤まで首位争いをすると言う条件で予想。電鉄の藤井純専務は「(首位争いからの脱落など)アクシデントは想定していない。何とか今の2位を堅持してほしい。そうでないと計算が合わなくなる」と祈るような表情だった。【田辺知之】


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 この記事を読んで私が思うのは、「謙遜しているの?」と言う事だ。 現在(6月1日)タイガースは首位で、”終盤まで優勝争いに残る”どころか、優勝の可能性も十分ある。 親会社なら、「今年は是非優勝して欲しい!」位は言ってもバチは当たらないと思うが... 私は(優勝へ向けて)ヒートアップするファン、地元、プロ野球界との間に微妙な温度差を感じるのだが...


 それにしても、有力選手の獲得には随分と金が掛かるものなのだと改めて思わされる。 今度のオフは松井(G)、中村(紀・Bu)ら、FA選手の”当たり年”で、さらにドラフトもアマチュア選手が人材豊富な”チーム補強の好機”で、関西系マスコミは好き勝手な事を書き立てそうだが、あの記事を読んでタイガースがFAやドラフトの”大物”に本当に手を出すのか分からなく思えて来た...


 現在いる選手にしたって、給料的にはあまり高くない、逆に言えば”上がる余地”のある選手達がチームの主力を占めているのだから、今年、それに来年も彼らの活躍でチームが好成績を挙げたら、オフには一億円プレイヤーが続出する事は間違い無いだろう。 一方で、球団の収入が右肩上がりに増える事は考えられない。 キャラクターグッズはともかく、甲子園球場の入場者数が大幅に増える事は無いだろう。 何故なら、一塁側&ライトスタンドの客席をこれ以上増やす事は出来ないからだ...


 甲子園球場の入場者を増やす方法を私は知っています。 それは三塁側スタンドの客を増やす事だ。 その為には関西での”タイガース偏重報道”を止めさせる事が必要だ。 私も大阪に住んだ経験があるが、今の状態でタイガースとジャイアンツ以外のファンが育つだろうか? 巨人戦だけ満員で球団経営が成り立つでしょうか? 『阪神・巨人戦』だけ盛り上げてもプロ野球も救えないし、タイガースの経営も楽にならない...


 何年も苦労した末に良い選手が育って今の好調タイガースがあるのだ。 給料が高くなり、トレードやFA流出で、”そして誰も居なくなった”ではカープファンとしてもあまりに寂しい。 そんな事態を防ぐ為にもマスコミの責任は重い。 目先の利益ばかりを追って騒いでいてはいけないのだ...






ワールドカップとジェネレーションギャップ
at 2002 06/03 23:38 編集


 6月1、2日と大阪へ行って来た。 ここはサッカーワールドカップの会場になっているので広島とはまた違った盛り上がりがあった。 それにしても、これだけ騒がれるとは予想外だった。 スポーツ紙も何ページもサッカーばかりだし... それでもタイガースを一面にしているのが1紙あったが、今回ばかりは逆に”潔よさ”を感じてしまうから不思議だ...


 2日、私は現地のカプセルホテルで『サンデーモーニング』(TBS系)を見ていたが、東京・新橋のオジサン達にインタビューし、「サッカーは全然分からないなあ、野球なら分かるんだけど...」みたいな事を言わせていたのがちょっと気になった。 野球ファンの私に言わせれば、球場に熱心に足を運んでいるのは、ほとんど若い人だし、マスコミには安易に”野球=オジサンの見るもの”と言うイメージを作って欲しくないのだが...


 マスコミはプロ野球を熱心に応援する若い層を無視してビール片手に(?)テレビ観戦するオジサン層を意識し、そしてプロ野球界はそんなマスコミを意識するから、そんな若いファン達の心情を逆なでする様な事ばかり実行するのではないかと思ったりしている。






熱狂の裏側で...
at 2002 06/04 23:58 編集


 今日はプロ野球の試合が全く無かった。 ワールドカップサッカーの日本代表戦が行われていたので無理は無い。 同じプロスポーツ同士、お互いの発展に協力する事は良い...のだが、それなら普段からプロ野球とJリーグで協力&連携して行けば良いのだが、そんな感じも無いし... 実際にはプロ野球が日本代表戦を恐れて”逃げた”印象が無くも無い。


 恐らく、今日普通に試合が行われても球場にはいつもとほとんど変わらない位に客が入ったのかも知れない。 サッカーに興味が無い人も居るし、”野球が観たい”人はいつも通りに球場に足を運ぶだろう... だからプロ野球界が恐れているのは、テレビの視聴率で巨人戦がサッカーに”惨敗”し、威信を失う事だろう。 実際、過去何度か”痛い目”に会っているからな... メジャーリーグの情報は毎日の様に入って来る。 何とも複雑な心境だ...


 とにかく、日本代表チーム初の勝ち点1ゲット、おめでとうございます。 『キャプテン翼』世代として感慨もひとしおです。







休日の過ごし方
at 2002 06/05 23:53 編集


 仕方無い事だが、プロ野球の話題が少ない。 スポーツ新聞によると、昨日はサッカーワールドカップの日本代表がベルギー代表と試合をした訳だが、その間カープの選手達は広島市民球場でナイター練習をしていたとか。 練習が終わると、(W杯に)興味のある選手はロッカールームで日本代表の応援を(後半からだけど...)したらしい。 野村選手はユニフォームの下にサッカー日本代表のレプリカユニフォームを着ていたとか...


 カープ球団によると、昼間は社会人野球の大会でグラウンドが使えなかったらしいが、別に市民球場で無くても、球場なら他にもあるし、二軍の由宇(山口県)練習場もある。 素人目には日本代表の試合に合わせて”当てつけがましく”夜間練習を組んだみたいにも見える。 でも、”ワールドカップに協力する為”にプロ野球は休んでいるのでは? カープの選手も日本代表を応援したって良いのでは...?


 こうして見ると、ワールドカップ対応の変則日程は12球団の総意を得ている訳では無いのではないかと思えてくる。 今週だって日曜日に試合が出来ない訳だし... 昨日も書いたが、TV視聴率で(W杯に)惨敗する事を恐れた球界の実力者たちに強引に決められたのではないかと勘ぐってしまう...


 本来ならプロ野球シーズン真っ盛りの時期に休んでいる上、プロ=仕事として(野球を)やっている意識が素直にW杯を応援したり、楽しんだりと言う事に抵抗を感じさせるのかな? スポーツを楽しむ事の延長としてプロ野球選手になっているのだから、試合があるのならともかく、こんな時くらい他のスポーツを楽しんでも良いのではないだろうか...


 それと、広島市民球場は広島市の中心部にあり、ビジネス街や官庁街にも近い。 それにオーロラビジョンと言う便利な物もあるのだからこの際、カープ球団と広島市は市民球場の内野席を開放して、ここで仕事帰りのサッカーファンや野球ファンを集めて日本代表の応援をさせれば良かったのでは? 広島市はW杯も代表キャンプも誘致出来なかったのだし、球団側も内野席の良さをアピール出来る訳だし... 集客の為には何でも利用してみるべきでは。


 ともかく、明日からプロ野球も再開か...






プロ野球が再開した...が
at 2002 06/06 23:41 編集


 今日からプロ野球も再開か... 三連戦やって、次の日曜日はワールドカップ日本代表の試合がある訳か。 日本戦をやってなくてもマスコミはワールドカップ一色なのだから、チョコチョコと試合を行っている事がかえってプロ野球の”影を薄く”している気がしてならない。 タイガースの星野監督が「どうせならプロ野球も一ヶ月丸ごと休んでワールドカップに協力した方が良いのに...」みたいな事を言っていたそうだが、私もそんな風に思えてくる。 「ワールドカップは面白かった。 これから待ちに待ったプロ野球の再開だ!」と気分も高揚するのではないだろうかと、今日、サッカー報道の中で影が薄いプロ野球を見ていて思ってしまった...






高嶺の花
at 2002 06/08 23:28 編集


 開催中のサッカー・ワールドカップの盛り上がりに水を差す出来事が起こっている。 スタジアムの空席問題だ。 チケットが買えなくて怒っている人がいるのに、場内には空席があるので問題になっている訳か。 報道によると、チケット代理店の不手際もあったが、海外での販売分が期待したほど売れなかったみたいだ。 まあ、確かに日本は遠くて金も掛かるし、観光地としての魅力に欠ける部分もあるのかも知れないな。


 さて、広島市民球場ではあまりチケットの入手には困らないが、唯一苦労してチケットを買った記憶として、カープ前回優勝時の日本シリーズがあった。 当時は球場窓口で直接前売り券を買うシステムだったが、私は夜勤の仕事先から直接球場に行き、列に並んでチケットを買った。 その列は球場裏の公園を越えて広島城近くまで伸びていた...


 一見公平に見えるこのやり方も、平日に長時間並べる人はそう多くないし、学校を休んで来る子供も居て問題になったのだろうか、今は電話予約によるシステムに変わったみたいだ。 ただ、この”電話予約方式”も実は万全では無いと、2年前の日本シリーズで分かってしまった...


 2000年の日本シリーズは、ジャイアンツ(長嶋監督) vs ホークス(王監督)と言う、マスコミにとっては待望の組み合わせになったが、”プラチナペーパー”と化したそのチケットを巡り暗躍した『チケットゲッター』と言われる者達の存在が注目された。 彼らは電話予約システムの盲点を突き、一般の人が電話が繋がらない中、悠々と何枚ものチケットを入手、それをチケット業者に転売して荒稼ぎした。


 私が問題にしたいのはチケットゲッターそのものよりも、彼らの存在を知りながら何の対策も取らないプロ野球機構の事です。 電話が繋がらず、入手出来なかったチケットが何倍もの値段で大量に金券ショップに売られているのを見たファンの心境はどんなものだろうか。 プロ野球機構からすれば、チケットさえ売れれば買ったのが誰かなんて問題では無いのかも知れないが...


 それを考えれば今回のワールドカップ関係者は、まだチケットが多くの一般ファンの所に行き渡る様に努力しているだけマシではないかとさえ感じている。 結果的には転売防止の為の対策が混乱を招いた部分も無い訳ではないが、分かっていて何もしないよりは”誠意”のかけらだけでも感じる事が出来る...


 現在、セ・リーグではタイガースが首位を走っているが、もしこのまま優勝した場合、日本シリーズのチケットを巡って二年前と同じ混乱が起こる事が予想される。 今回の”阪神フィーバー”から見ても人気の程が想像できるし、それに転売防止対策が全くなされていないのだから、チケットゲッターにしてみれば2ビジネスチャンス”以外の何物でも無い。


 ワールドカップと日本シリーズでは大会のスケールもビジネスの規模も違うけど、観に来る一般のファンを大事にしなければ、少しずつでもファンの信用を失う事を意識して欲しいと思っています。






”祭り”の日
at 2002 06/09 07:22 編集


 今週はほとんどスポーツニュースを見ていないので、昨日カープが勝った事は先程知った。 確か、今シーズンでは初めてのタイガース戦勝ち越しになるのだろう。 本当、一時はタイガースに勝てる気がしなかったのだが、これを機に苦手意識を払拭して欲しいものだ。 カープが最近好調なのは、小林(幹)投手の復活で中継ぎ陣が良くなったからかな。 久しぶりのドミニカ選手・ラミーレス投手にも期待しています。


 先日のこの日記でプロ野球がサッカー日本代表の試合当日に休む事を批判したが、これはマスコミの報道が益々サッカー一色になり、プロ野球が本当に忘れられてしまうだけで無く、いつもの時間になるとプロ野球中継が始まると言う”習慣”を絶ち切られる事もあります。 テレビにおいては”時間”と”習慣”が重要で、安易に変えるべきでは無いと思っています。


 昨日、駅に行くと浴衣姿の女性を多数見かけた。 何事かと思ったが、どうやら広島での浴衣着始めの祭り『とうかさん』に行くらしい。 カープの試合も今日あれば、相乗効果を発揮して(街が)盛り上がると思うのだが... 今シーズンは変則日程なので仕方無いが、来年は是非この日に試合できる様、カープ球団も努力して欲しいものだ...


 今日はサッカー日本代表とロシア代表の(これこそ本当の)”決戦”か... サッカーファンでは無い私だが、今日は是非とも勝てます様に。 おまじないでも無いが、スーパーでピロシキを売っていたので思わず買ってしまった... ボルシチも食べたい。







決戦
at 2002 06/10 10:16 編集


 私は基本的にプロ野球ファンなのだが、昨日の日本代表のロシア戦は面白かった。 やっぱり国際試合は面白いと思った。 これこそ本当の意味での”決戦”でしょう。 プロ野球(と言うよりマスコミ)では安易に”決戦”や”天王山”といった言葉を乱発してその価値を貶めているのだが... 


 今度のワールドカップ日本代表で一躍ヒーローになった稲本選手の経歴が紹介され、私は思わず注目してしまった。 学校のクラブ活動では無く、Jリーグ・ガンバ大阪のユースチーム出身だそうで、これには新しい”風”を感じさせられた。 子供時代からの一貫指導で世界に通用する選手を育てる... 現在の学校や企業中心の日本スポーツ界に新しい流れが始まるきっかけになるかも知れないから...


 ところで、昨日の『サンデーモーニング』(TBS系)では、先週と全く逆で「オジサン達もサッカーに熱狂している。」みたいな感じで現在のサッカー(W杯)ブームを紹介し、「ワールドカップの後が大事だ。」と締めくくっていたが、私が気になったのは、番組の中で見せられた、ハーフタイムにみんなトイレに行ったらしく、東京の水道使用量が跳ね上がった事実だった...


 この数字を見る限り、ワールドカップが終わった後、テレビのJリーグ試合中継が増える事は無いなと思ってしまった。 野球と違ってCMはハーフタイムにしか入れられず、その時にもトイレに行かれたり、チャンネルを変えられたりする事が考えられ、今の民放のシステムではサッカーの中継が定着するのは大変だろう。


 でも今後は有料チャンネルの普及などで、スポーツ中継のやり方も変わってくるのかも知れないし、それがまたスポーツ界に新しい流れをもたらすのかも知れない。 まだ始まったばかりだが、期待しながら見て行くとします。






ギャラリー・カルピオにて
at 2002 06/11 23:44 編集


 今日は久しぶりに広島カープの公式グッズショップ(+歴史展示館)の『ギャラリー・カルピオ』に行って来た。 ここの周囲は相変わらず静まり返っている。 ビジネス街の外れにあるビルの一階にあり、目立つ看板とかも無い。 わざわざ来た客以外は立ち寄りそうも無い。 しかも役所みたいに5時(二階ギャラリーは4時)で閉めちゃうし... 客商売なんだから商業地に移転し、せめて7時までは営業して欲しいものだ...


 一階のグッズショップをのぞいてみたが、気のせいか、前回来た時よりも点数が増えている様な... 前に私が批判したから増やしたとも思えないが、以前はあまりにも少なかっただけに、評価はできる。 ここに何度も来たくなる様にキャラクター商品にはこれからも力を入れて欲しいです。 私は最近、鳴り物応援の廃止を訴えているだけに、今度来たら小旗かタオル、もしくはハンディサイズ(?)鯉のぼりでも買ってみるか...


 あと、二階のカープギャラリーの内容ももっとマメに更新してはどうだろうか...? そう、現役選手の展示もしてみては面白いのではないかと思っている。 何よりも、今の場所では誰も来ないから、早く中心部の本通りにでも引っ越して欲しいものだ...






他者から学べるもの...
at 2002 06/12 23:58 編集


 世間がワールドカップ一色の中、今日もプロ野球が行われている。 プロ野球はワールドカップと正面から戦う事も無く、かと言って心から協力する事も無く、ただ”嵐が過ぎ去る”のをじっと待っている感じにも見えてしまう。 プロ野球ファンとしてはちょっと残念だ。 現場の選手達はそれでも頑張って良いプレーをしているのだけど...


 現在、ワールドカップでは決勝トーナメント入りを巡っての激闘が繰り広げられ、フランスやアルゼンチンといった優勝候補が敗退すると言う波乱が起こっているのだが、一方で力を付けてきた新興の国々の台頭も目立つ。 勝って歓喜に沸く選手やサポーター、逆によもやの敗北にうなだれる選手やサポーター... ついつい感情移入してしみじみとしてしまう。 こればかりはどの国にも、どのスポーツにも共通かも...


 共通...と言えば、こうやって他の競技を見ているとプロ野球ファンとしても教えられるところもある。 前にも書きましたが、一つはプロ野球界も国中が熱狂できる様な”日本代表&国際試合”を頂点とする新しい序列に組み替える事です。 もう一つは今大会の日本代表チームのヒーロー・稲本選手を育てた『ユースチーム』と言うシステムです...


 現在のプロ野球はアマチュアで活躍した学生や社会人を採って成り立っているが、これからはサッカーに倣って自前で選手を発掘、子供時代から高校生までの一貫教育で育てるのだ。 アマチュアの大会で活躍したからと言ってプロで活躍出切るかは分からないし、その逆も当然あります。 特に地元の選手を効果的に発掘できるかも知れないのだ。


 例え話だが、もしドラゴンズにユースチームがあったなら... イチロー選手(現マリナーズ)は最初はドラゴンズに入っていたのかも知れない。 彼は名古屋出身で地元のドラゴンズファンだったそうだし、最初からプロ志望で甲子園大会の出場もあくまでプロ野球関係者の目に留まるのを期待してのもので、勝ち進む事には興味が無かったと何処かで書いていた。 もしドラゴンズにユースチームがあったら、彼は当然そこに入り、もしかしたら18歳以下でプロデビューしたのかも知れない。 もっとも、”鈴木一朗選手”としてだが...






気になる...
at 2002 06/13 23:57 編集


 カープはベイスターズに3連敗か... せっかく2カード連続で勝ち越して来たのに、相性の悪さは健在みたいで... 週末のドラゴンズ戦から出直さないと。 それにしても、今日はカープの試合中も裏でやっているイタリア代表の試合が気になってしまう。 私はサッカーファンでは無いが、世界レベルの試合は面白いし、スタジアムの熱狂にも独特の高揚感を覚える。


 明日はいよいよ日本代表の試合か。 広島でも広島ビッグアーチ(Jリーグ・サンフィレッチェ広島の本拠地)でのパブリックビューイングが一部の不心得物の為に中止になってしまった。 前に書いたけど、広島市民球場を開放できないものだろうか... 昼の3時とは言え、あそこは街の中心部だし。 何とかして欲しいものだけど。






新しい歴史
at 2002 06/14 23:47 編集


 報道によると、日本ハムファイターズの札幌移転が正式に決まりそうらしい。 まあ、唯一反対を表明していた西武ライオンズ側の「札幌にはフランチャイズ球団を置くべきでは無く、12球団が持ち回りで利用すべきだ。」と言う出張には全く正統性が無いのだから、こうなるのも時間の問題だったのかも知れないが...


 ただ、ライオンズ側にも誰彼構わずプロ各球団に声を掛けていた札幌市に振り回されたと言う点では同情する余地はある。 実際、ヤクルトスワローズも札幌移転を検討して断念した事がある。 まず、札幌ドームの建設ありきで、出来上がってから稼働率を上げるべくプロ野球チーム誘致に奔走したと言う訳だ。


 ”準フランチャイズ”なんて言う中途半端なやり方をしたライオンズ球団も(札幌市民に対して)無礼だと思うし、一度はライオンズの話に乗って来ながら、土壇場でファイターズに乗り換え、”梯子を外した”札幌市側も(ライオンズ球団に対して)無礼だと思う。 両チームのファンや札幌市民(北海道民)の意思を問う事も無く、ビジネス上の事情でドタバタ劇を繰り広げた格好になったのかな...


 話は変わるが今日、サッカー日本代表はチュニジア代表に勝ち決勝トーナメント進出を決めた。 Jリーグの発足からドーハの悲劇、ワールドカップ初出場、そして惨敗...と言う”歴史”を見て来た者にとって「長かった...ついにここまで...」と感慨も大きい。 とにかく、「おめでとうございます!」と言いたいし、この後も頑張って欲しいです。


 話は戻るが、札幌移転が正式に決まった以上、ファイターズ(球団名はどうなるのか?)も札幌に腰を落ち着けて、ここでいつまでも新しい歴史を刻んで行って欲しいです...






禁じられた遊び
at 2002 06/15 05:26 編集


 先日、押入れの中から古いファミコン雑誌を見つけた。 『ドラゴンクエスト』の第1作の記事があった...懐かしい。 このゲームはシリーズ化されて現在第7作まで出ているが、私は第1作が一番好きだ。 言葉にするのは難しいが、以後のロールプレイングゲームに比べてシンプルで自由であり、楽しみ方も人それぞれだった様に覚えている。 何よりも”ゲームバランス”が最高だったのだ...


 このゲームのいわゆる”ウラ技”に、ゲーム状態保存用のパスワードを利用し、レベル99の最強状態でゲームを再開出来ると言う物がある。 私もやってみた事があるのだが、すぐに飽きてしまったと記憶している。 最初は圧倒的な強さに驚くが、”やるかやられるか”のドキドキ感が全く無いので、はっきり言って退屈で面白く無い。 これはあくまでも”未知の世界”を体感する為に(ゲームの)作者が入れたウラ技だろう...(ちなみに、このゲームはレベル30もあればクリア出来ます。)


 私も昔、ゲーム製作を勉強した経験があるのだが、そこで習ったゲーム製作で重要な事の一つは”バランス”で、プレイヤーと敵の強さの釣り合いを取り、薄氷を踏む様なギリギリの戦いが出来る様に”演出”するのだ。 それによってプレイヤーは”やるかやられるか”のドキドキ感を体験できるのだ。 一方的に敵を圧倒し続けてもあまり楽しくは無いはずだ...


 もう一つは”ジレンマ”だ。 歴史シミュレーションゲームの『信長の野望』(初期の作品の事です)を例に挙げますと、自分(プレイヤー大名)の領地に農民が10000人、兵士5000人いたとして、農民を5000人兵士にすれば戦力は倍になるが、領地からの収入(税金)は半分になってしまう。 逆に兵士を農民に戻せば税金収入は上がるが、当然戦力は落ちてしまう。 プレイヤーはそのバランスを取って戦力を維持し、戦いに勝ち抜かないといけない...


 ...2000年、20世紀最後のプロ野球シーズンはジャイアンツがオールスターチーム並の戦力で圧勝し、日本シリーズはプロ野球界待望(?)の”ON対決”となったが、盛り上がりと言う点では今回のサッカーW杯の様な”熱狂”は無く、期待外れに終わった。 そして翌年は巨人戦のテレビ視聴率低下と言う事態が起こった。 確かに”イチローフィーバー”もあったけど、私はプロ野球界が”何か”を見失っていた事が原因だと思っています。


 プロ野球はゲームと違い、その勝敗に多くの人達(選手や球団関係者、家族など)の生活が掛かっているのだから勝たねばならず、理想論ばかり言えないのも事実だが、ゲーム同様、面白く無ければユーザー(観客、テレビ視聴者)に見向きもされないのもまた事実ではないでしょうか? 有名無実化したドラフトとフリーエージェント(FA)で最強チームを作ったところで、その”面白さ”が楽しめるのもわずかな時間しか無いのではないでしょうか...


 ドラフトを前シーズンの下位チームから順番に指名出来る完全ウェーバー制にするとか、FA選手を獲得したチームが旧所属チームにドラフト1位の指名権を譲るとかの”改革案”は発言力の強い有力チームにことごとく潰されているが、ファンを繋ぎとめる為には”自らを縛る”事も時には必要だと私は思っています...


 今回のワールドカップを見ていて、「ルールとは何の為にあるのか?」と言う問題を改めて考えさせられました。 明日は解説者・豊田泰光さんのコラムを基に、この問題をもうちょっと取り上げたいと思っています。







ルールとは何の為に...
at 2002 06/16 05:22 編集


 昨日の新聞のテレビ欄を見ると、『阪神 vs 巨人戦』中継の所に「首位決戦・生き残りかけた戦い」と書いてある。 何度も同じ事を書いてすいませんが、今の時期のどこが”決戦”なのだろうか? サッカーのワールドカップで本物の”生き残りをかけた決戦”を毎日見ているだけに、安易に使って欲しく無い言葉だ。 決戦、決戦...と、まるで年中”閉店セール”をやっているどこかの宝石屋みたいだ。 そして今日の”決戦”は8時で中継が打ち切られ、W杯・イングランド戦の中継に切り替わると言う”前座”扱いだ...


 さて、今日は予告通り解説者・豊田泰光さんのコラムをお借りして構成させて頂きます。 要約せずに全文を引用するのは、同じ文章でも人によって受け取り方が違うので、皆さんにも全文を読んで頂きたいと思いますので、面倒とは思いますが、ご了承ください...


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 日本経済新聞スポーツ欄コラム『チェンジアップ』より


 『引き分けはファンに失礼』


 今季最長試合を見た。巨人ー中日戦(七日、福岡ドーム)の延長十二回、五時間七分。しかし、長くは感じなかった。巨人・桑田のテクニックの限りを尽くした投球。しかし投手バンチに一発を食らい、もつれ込む。十二回も河原が本塁打を喫するなどハプニング満載。目が離せなかった。
 今、球界挙げて試合時間の短縮に取り組んでいる。二時間台で終わる試合も少なくなく、効果があるようだ。だが、時間で区切られていないのが野球のいい面でもある。終わるのが惜しくなる試合もあるのだ。
 先の試合は決着がついたからよいが、これまで球界は引き分けをよしとして、野球の魅力を自ら切り捨ててきた。以前は一定時間を超えたら新しい回に入らないという規定があった。一九八八年、近鉄の奇跡の逆転優勝がかかった試合が、ロッテの抗議のために時間切れ引き分けとなり、ペナントレースの山場が尻切れトンボになった。
 引き分け狙いの遅延行為といえば、五二年の平和台事件がある。西鉄に大きくリードを奪われた毎日は、中堅手がタイムをとって水を飲みにベンチに帰るなど、引き延ばし作戦に出た。日没ノーゲームとなるのを狙ったのだ。
 平和台のファンは我慢ならずスタンドに乱入、警官出動の騒ぎに。こうしたファン無視は許されない。ただ、お天道様をにらみながらの駆け引きはまだほのぼのした感じ。設備の完備した今、延長を十二回まで、と区切るのはファンに対してもっと失礼ではないか。
 時間短縮の発想の裏には、テレビの放送時間内に終了させたいという思惑があるのだろう。横目でサッカーを気にしているからそうなる。だが、本末転倒。冗長な試合はいけないが、テレビが完全中継するのが当たり前だ。
 大体テレビマネーをあてにしてすり寄ったところに、野球界の大きな勘違いが生じた。肝心なのは球場にどれだけお客さんが入っているか。そうした等身大の経営を忘れたところに年棒高騰の根もある。今こそ野球の原点を見つめ直したい。


(野球評論家・豊田泰光さん)
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 ...私も基本的に同感です。 日本人は宗教的な思想もあって、勝敗に白黒つける事を必ずしも好まないとは言え、野球はサッカーと違い時間制では無いし、しかも勝ち点(引き分けでも勝ち点は入る)では無く勝率で順位を決めるのだから、引き分けは本来あってはならないものなのだ...


 引き分けを巡る事件(?)と言えば、十数年前のカープ大逆転優勝がある。 この年のセ・リーグはカープが終盤の猛追で首位ジャイアンツに追い付き、最後はカープが勝ち数で下回っていながら勝率ではわずかに上回っていて逆転で優勝した。 そう、引き分けの数がものを言ったのだ...


 この事が巨人(読売)のトラウマとなり、後にはセ・リーグのみが延長15回制になり、去年延長12回までに戻した時は、勝率より勝ち数で順位を決めると言うシステムを導入したが、ファンから見れば本当の順位が分からなくなって(巨人戦の)人気低下の要因になった。 そして今年は”勝率制・延長12回まで”に戻している。


 本当はアメリカ・メジャーリーグみたいに決着が付くまで無制限に延長戦をするのが理想だが、日本ではそれが難しいのは私にも分かります。 アメリカと違って球場に車で来れず、公共交通機関が頼りで最終便で帰らないといけなくて、最後まで観られるのは一部の客だけになり、一方で照明などの諸経費も掛かる。 でも私はやり方によっては最大18回くらいまでの延長は出来ると考えてます...


 まず、週末の試合は極力デーゲームにし、照明などのコストを削減する。 今はドーム球場と言う便利な物があるので、真夏のデーゲームだって不可能では無い。(今でも高校野球は真夏にデーゲームでやっているが...) また、ストライクゾーンの拡張によって試合時間が多少短縮したそうだが、更に短縮出来る様、ルールに手を加えても良いのでは?


 サッカーのワールドカップを見ていて思ったのだが、途中交代できる選手の数が3人までと決まっているのは面白い。 ベンチの選手から誰をいつ投入するか、監督の采配が試され、ピタリとはまれば試合の局面が大きく動く... 野球とサッカーは違うが、このシステムを野球にも導入するのはどうだろうか? 具体的に言えば、一試合に起用できる投手の数を制限するのだ...


 私もワンポイントリリーフを否定はしないが、現在では中盤から右・左で投手交代を過剰に行っていると感じています。 ある程度制限しても良いのではないでしょうか... それに打者が打席を外す回数の制限、投手が次の球を投げるまでの時間を制限、攻守交代時の全力疾走など、スピードアップの為のルールは色々と考えられるはず...


 サッカーと言えば『オフサイド』と言うルールがあるが、これが無ければ両チームのフォワードとディフェンダーがそれぞれのゴールにへばり付き、動きの無い試合になってしまう。 オフサイドのお陰で22人(20人?)の選手がボールを追い掛ける試合が出来る。 そう、ルールとはゲームを面白く演出する為にあるのだ...


 最後に、豊田さんは「テレビが完全中継するのが当たり前だ。」と言われてましたが、私は地上波放送は7時から9時で十分だと思っています。 最後まで観たい人はス●パーに加入するなり、球場に足を運ぶのが筋ではないでしょうか。 野球ファン以外とも共存し、良い関係を作って行って欲しいです...






伝統の味
at 2002 06/17 04:57 編集


 以前集めていたペプシコーラの『イチローボトルキャップコレクション』は最後の一種類が手に入らず、中途半端に終わった。 未だに売っている店があったものの、”ボール”と”ヘルメット”と”ムービングカード”の三種類ばかりしか無い... 袋の上から触れば中身が分かるのが災いしたようで。


 一方、コカコーラも似たようなキャンペーンやっているのに今更気が付いた。 こちらは『サッカーフィギュアコレクション』だそうで、試しに買ってみたらカンデラ選手(フランス)が入っていた。 こちらは外からでは中身が分からないので、全部集めるのは困難だろうから止めておくか...


 そう言えば昔のコカコーラは辛かった...と言うかすごく炭酸がきつくて、子供時代にはよく風呂上りとかについグイグイと飲んでしまい、胸が焼けるようになって、腰に置いていた手で思わず胸を押さえていた記憶がある。 それでも味が(ソフトに)変わった時には昔からの愛飲者に反発を買った。 今ではもう昔の味を知っている者の方が少数派になったが...


 昨日のスポーツニュースを見たが、ワールドカップの熱戦もあるけど、プロ野球もしっかりとやっていた。 映像を見る限り客の入りも悪く無い。 『阪神 vs 巨人戦』と他のカードの扱いの差が気になるが... 画面には元木選手(G)の決勝タイムリーが何度も映される。 私は不意に思ってしまった。 「もしかしたら、この風景を見るのはこれが最後になるかも...」と。


 もちろん、元木選手は今後も甲子園球場でヒットを打つでしょう。 ただ、その時には彼のユニフォームの胸にある文字は”TOKYO”から”YOMIURI”に変わっているかも知れないのだ... 最初は相当な違和感を覚えるだろうがいずれは慣れ、10年もすれば”昔の風景”を知る者も減って行くのだろうか... ”伝統の一戦”に特別な感傷の無いカープファンの私には分からない...






夢が叶う時...
at 2002 06/18 23:40 編集


 サッカーワールドカップの日本代表は惜しくも負けてしまったか...とは言え、Jリーグの発足から始まって『ドーハの悲劇(’93年)』、『ワールドカップ初出場(’98年』、『初勝利、一次リーグ突破(’02年)』と着実に歩んで来た。 次回のドイツ大会以降も常時出場出来る様に、これからまた新しい出発ですね。 とりあえず今は「お疲れ様! いい夢を見させてくれてありがとう!!」と言いたいです。 共催の韓国は勝ったそうで、おめでとうございます。


 もっとも、ワールドカップはまだ続いているし、注目のカードもまだまだあります。 私が注目しているのは金曜日にある『ブラジル vs イングランド戦』です。 強豪同士の組み合わせも注目だが、会場が”日本のサッカー王国・静岡”なのも重要だ...


 昔テレビで『サッカーの街・清水』みたいな番組を見た事があるが、行政とか企業でも無く、無名の市民達による地道な活動によってサッカーが普及したらしい。 男の子はみんな野球をやると言う時代だっただけに苦労がしのばれる... だからこそ地元で世界が注目する”夢のカード”が開催できる事は本当に素晴らしい。 地元でサッカー普及に尽力された方々には本当にこの試合を楽しんでもらいたいです。







楽しくなければ野球じゃない
at 2002 06/19 23:37 編集


 サッカーのイングランド代表・ベッカム選手がイギリス紙のインタビューに答え、「日本のサポーターは素晴らしい。 将来は日本の子供達の為にサッカースクールを造ったり、引退前に日本でプレーする事も考えている。」みたいな事を語ったと新聞に載っていた。 言うまでも無くリップサービスだと思われるが、海外の一流選手にここまで言ってもらえるとは日本人として光栄に思ってしまった。


 この記事を読んでプロ野球ファンの私は一年前、アメリカに渡ったイチロー選手(マリナーズ)が言った言葉「この国のファンは目が肥えている。」を思い出してしまった。 逆に言えば「日本の野球ファンは目が肥えて無い。」と言う事になる。 この言葉はずっと忘れられないし、テレビで紹介されたアメリカの観戦スタイルを見てショックを受けた。 日本での応援スタイルはこれで良いのだろうか...


 まあ、今すぐ鳴り物などの応援スタイルを変える事は当然できないが、少しずつでも新しい応援スタイルを育てて行く事はできないだろうか... いつかは野球でも海外の一流選手に「日本でプレーしてみたい。」と言わせてみたいものだ。 とりあえず、私は次の観戦からメガホンや応援バットの使用は止め、鯉のぼりでも振って応援する事にします。(ジェット風船はキライなので前からやっていない)







at 2002 06/22 23:55 編集


 二日ほど更新が完全にストップしていました...すいません。 さて、プロ野球ファンの私ですがワールドカップが面白くなって来てついつい見ています。 それにサッカーと言う野球とは違うスポーツやワールドカップと言う大イベントを見ていると、何かと参考になる事も多いなと思っていますし。 同じ野球でも日本とアメリカでは国内の事情も違うし、また逆に野球とサッカーと言う異競技でも、参考になる部分は多いですし。 とにかく、もうちょっとサッカーの影響を受けた日記が続くかも知れませんがご了承下さい。






サッカーから学んだ事①~ドリームチームの幻
at 2002 06/23 12:11 編集


 サッカーワールドカップ日本代表の活躍に沸く日本国内の様子を見ていると、プロ野球ファンの私としては野球も国際化を進め、現在の巨人(読売ジャイアンツ)中心から、日本代表チームや国際試合を頂点とする新しい体制へと再構築する必要があると再認識させられた。


 トルコ代表との試合に敗れ、ベスト8入りを逃した日本代表チームは解散し、4年後のドイツ大会に向けて動き出した。 とりあえず2004年のアテネオリンピックを目指して動き出した...みたいな報道を聞いて私は先月、毎日新聞が「オリンピックをプロ主体の”ドリームチーム”にするのは間違っている。 アマチュア選手が出られないのは社会人球界の衰退に繋がる。」と言う感じの記事を載せたので、それにこの日記内で噛み付いた事を思い出した。


 しかし、今回改めてその記事を読み返してみると、私自身も大事な所を見落としている事に気が付いた。 申し訳無いのですが、再度この記事を引用させていただきます...


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 毎日新聞のコラム『西論風発』より。


 アテネ五輪野球『ドリームチームは慎重に』


 2年後のアテネ五輪で、野球の日本代表チームを編成する強化本部長に前巨人監督、長嶋茂雄氏が就任した。 「メダル獲得の為にはプロ側の全面協力が必要。その為にも最適」というアマ側からの熱いラブコールに長嶋氏が応えた形だ。
 しかし、これがアマ球界にとって、最適なことなのだろうか。むしろ、現在抱えている問題に火を付け、混乱させる可能性の方が大きい。
 前回のシドニー五輪でメダルを逃しただけに、なんとかしたい、という気持ちは理解出きる。長嶋氏が先頭に立てば、シドニー五輪では選手派遣に冷たかった巨人にも協力が得られやすい。人気盛り上げといった経済効果も、期待出きるかもしれない。
 ところが、そんなプラス面だけを強調して、「大変いいことだ」と手放しでは喜べない現実がある。長嶋氏はプロ、アマを通じての象徴的な存在であることに異論は全くない。しかし、選手の指導、強化といった実務は、長嶋氏にとって苦手な分野だ。メダルを獲得しなければならない「強いチーム」を作る仕事には、不安がつきまとう。
 アマ側の対応は不可思議だ。アマチュア野球連盟の長船麒朗専務理事は「アテネ五輪はドリームチームで臨む」という。それは、明らかにプロ中心のチーム編成を意味する。そうなれば、社会人や大学のアマ選手が五輪に出場出来ないことにもなりかねない。いくらプロも参加出来るオリンピックといっても、本末転倒ではないか。
 とくに、アマ球界の最高峰に位置し、プロ球界を実質的に支えてきた社会人野球界にとって大きな問題だ。長引く不況の影響を受けて、休廃部する企業チームに歯止めがかからない。そんな中、活動を継続出来るチームにとって、オリンピック選手を出すことは、なにものにも代え難い励みになる。
 「ドリームチーム」は、その望みを放棄せざるをえない危険性をはらんでいる。選手の士気にかかわり、社会人球界にとっては、自殺行為にもなりかねない。長嶋氏の強化本部長就任について、「新聞を読んで初めて知った」ともらす関係者も多く、動揺が広がっている。
 この際、社会人野球を統括する日本野球連盟は、加盟各チームに対し、納得の行く説明をする必要がある。幹部だけの人気取りであっては、断じてならない。その上で、長嶋氏に対し、五輪チームの編成は慎重にするよう要請すべきだ。このまま放置すれば、社会人野球の死活問題のもなりかねない。


 4月28日付 編集委員・玉置 通夫さん


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 そう言えば今回のワールドカップ開催中にも長嶋”総監督”がオリンピックに向けて動き出していると言う報道があったが、私は今更ながらアマチュア球界が長嶋氏を担ぎたがる理由に気が付いてしまった。 それはプロ野球側の協力を得る事もあるが、実際には有力なスポンサーを集める為...と言う理由の方が大きいのでは。


 今回のサッカー日本代表の好成績の理由の一つとして、”潤沢な資金”もあるのでしょう。 実際、一泊二万円近くもする高いホテルを一月も借り切っているし、大会前には海外での練習試合なども行っている。 その資金は「●●はサッカー日本代表を応援しています。」などとCMで流しているスポンサー企業から出ているのだろう。 選手や監督の記者会見の時にも背後にスポンサー企業の名前が目立つし...


 ところで、オリンピック野球の日本代表チームは誰が運営するのでしょう...? この記事から見るとアマチュア野球連盟みたいだが、ここのスポンサーは社会人チームを持つ企業や学生野球に参加する学校なのでは? ...だとしたら、「自分の所の会社(学校)の選手が出られないオリンピックに金は出せない。」と考えても不思議では無い。 だが、「今度こそメダルを! その為には今回はプロ主体も仕方が無い。」と考える人達が長嶋氏を担ぎ出したのではないでしょうか...


 野球界には『日本サッカー協会』みたいな組織が無く、プロとアマがバラバラなのが問題なのかも知れない。 実際、次のアテネでも”アマチュア野球日本代表チーム”にプロ野球が選手を”助っ人”として派遣すると言った状況は変えられないのでは... オリンピックのプロ化(良し悪しはともかく)に現在の日本のスポーツ界(サッカーは例外)が対応できていないのだろうか...






サッカーから学んだ事②~聖地
at 2002 06/24 13:45 編集


 世間がワールドカップに騒いでいる中、ワールドカップ誘致に失敗した広島市では、地元チーム・サンフィレッチェ広島の”サッカー専用競技場構想”が宙に浮いているらしい。 現在、サンフィレッチェ広島は広島市の郊外にある『広島ビッグアーチ』を本拠地にしている。 ここは広い駐車場がある等の利点もあるが、大きな問題点もあるらしい。 それはここがサッカー場では無く、陸上競技場だと言う事です...


 テレビの画面では分かりにくいが、スタンドから見るとフィールド(ピッチって言うのか)がかなり遠く見えるそうだ。 フィールドとスタンドの間は陸上用トラックに隔てられているからだ。 そこでサンフィレッチェでは、市内にある古い陸上競技場の『広島スタジアム』をサッカー専用競技場に改造し、集客向上に繋げようとし、財政難の広島市もそれに乗ろうとしたが、これに広島県の陸上競技界が猛反発したらしい...


 何でも、「戦前からの広島陸上界の歴史を見てきた陸上競技場をサッカー場にするとは何事だ!」と言う事らしい。 確かに、スポーツには”聖地”はつきものかも。 甲子園(野球)に花園(ラグビー)、そしてサッカーだと国立競技場か...でも、ここはその名が示す通りサッカー場では無い。 スポーツにとって、歴史は大切ではあるが...


 この国では野球とサッカーが”2大プロスポーツ”だが、専用競技場を本拠地としている球団はあまり多く無い。 人工芝の”野球もできる多目的イベント会場”や、ピッチの周りをトラックが囲む”サッカーもできる陸上競技場”がほとんどだ。 それなら、今からでも過去の歴史も大事にしつつ、ちゃんとした専用のスタジアムでこれからの新しい歴史を創って行って欲しいと思っています...






11対13...
at 2002 06/25 23:51 編集


 ワールドカップサッカーの韓国代表は残念ながら負けてしまったか...と言ってもまだ三位決定戦が残っているし、アジア初の世界三位を目指してもうちょっと頑張って欲しいところだ。 ただ、今回の”審判問題”は早い内にスッキリさせておくべきだと思ってます。 次はヨーロッパ(ドイツ)での開催だし、現地のファンを全て敵に回す事は避けて欲しいです。 聞いた話では、イタリアが親善試合と言う”リターンマッチ”を望んでいるらしいし、是非受けてスッキリした決着を付けて欲しいです。 仮に負けても、韓国の今大会での活躍は変わらない訳だし...






サッカーから学んだ事③~地産地消
at 2002 06/26 23:32 編集


 広島カープは今オフのドラフト会議で亜細亜大学の氷川投手を自由獲得枠で獲得すると発表した。(詳しくは http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw02061802.html に) カープは大抵の場合、早い段階で一位指名を公表して選手の信用を得ようとするからな... それにしても、また”広島の高校⇒東京の大学”ルートか。 山本(浩・現監督)、達川、小早川、山内、新井...ともう何人目だろうか。


 そう言えば今日、カープの元スカウト部長だった備前さんがローカル局の番組に出演し、カープのスカウト事情を色々と話してくれたが、「今までで一番残念だった事は?」と聞かれて「二岡(現ジャイアンツ)を獲れなかった事かな...」と言っていたのには思わず苦笑してしまった。 (噂だが)カープ球団が高校、大学と彼の面倒を見たのに、土壇場でジャイアンツに鞍替えしたのが悔しいのかな? でも、(こんな不透明なやり方じゃ無く)他にやり方は無かったのだろうか...


 考えてみればカープが地元・広島出身の高校生や大学生をドラフトで指名した話はもう何年も聞いていない。 ホークスは地元・九州出身の選手を集めて”地域密着”のイメージアップに成功しているのに... カープが地元選手を指名しない理由を昔、新聞で読んだ事がある。 中国地方は人材が少なく、その少ない地元選手への過剰な期待で潰れてしまう心配があるらしい。 でも、広島出身の選手が他球団の主力として(ドラゴンズ・谷繋選手やバファローズ・磯部選手など)活躍しているのを見るのはとても悔しい...


 今回のサッカーワールドカップ日本代表チームでは稲本選手(アーセナル)や宮本選手(ガンバ)らの”ユース育ち”の選手が大活躍し、ガンバ大阪のユースチームには将来の日本代表を夢見る少年達の入団希望が殺到しているとか。 カープもこのシステムを導入し、地元の人材を自前で育てられないものだろうか...


 Jリーグのチーム同様、カープの下にユース、ジュニアユース、ジュニアリトルのチームを設立し、見込みのある子にプロ、そして世界を意識させながら英才教育するのだ。 プロを意識して中学から木のバットを使い、外国で行われている野球の世界ユース選手権などに出場させ、プロで通用するまでに育った選手を改めてドラフト指名するのだ。 普通に高校から入団するよりは一軍で活躍できる可能性は高いはずだが...


 世の中がバブルに踊っていた時代、メジャーリーグのFA選手を買い漁る球団が多かった中で、あえてドミニカにアカデミーを設立、自前選手の育成にこだわったカープ球団だ。 今こそ独自性を発揮して球界に新風を巻き起こして欲しいと私は思ってます...






社会主義国...
at 2002 06/27 21:59 編集


 昨日、キューバのオマール・リナレス選手がドラゴンズに入団決定と言うニュースが突然入って来て、私も驚いてしまった。 リナレス選手と言えば、オリンピック等の国際大会で無敵を誇ったキューバ代表チームの主砲だっただけに、日本のプロ野球で活躍できるかどうか気になってしまう。 カープファンの私から見れば敵になるけど、早く見てみたい選手だ。 後半戦から出られるらしいが...


 今日になって、ネットや図書館で新聞各紙をチェックしたりしたのだが、リナレス選手が活躍できるかどうかより、今後他のキューバ人選手の日本球界派遣はあるのだろうかと言う点に注目していて、基本的には何処の新聞も懐疑的な論調だった。 ちなみに今、”派遣”と書きましたが、社会主義国・キューバの選手はアメリカ等の国の選手と違い、選手個人とは契約できないみたいで...


 社会主義国... (建前上は)国に集まった富を国民全員で分配するシステムの国、だっただろうか。 ”金持ちも貧乏人も無い理想の国”のはずだったが、個人の努力が報われないのだから(経済的に)発展できず、”本家”のソビエト連邦(現ロシア)は崩壊、中国も実質的に社会主義を離れつつあり、キューバも状況は厳しいのだろう...


 難しい事(本当はもっと複雑なのだろうが)を書いてしまったが、要するに特別な才能を持つ個人がその能力で巨万の富を得るプロスポーツ選手は、社会主義国のシステムと相反する存在なのだろう。 だから今回の場合も給料はドラゴンズ球団からキューバ政府に”派遣料”として支払われ、その一部がリナレス選手本人に”分配”される訳だ...


 だから、今後キューバからの選手派遣が広がった場合、”亡命”の危険があると言う記事の意味も分かる。 仮に球団が選手に2億円支払ったとして、選手本人の取り分がその一部だけしか無ければ、その”ピン撥ね”に我慢できなくなるかも知れないからな。 今後の成り行きが注目されるが、”解禁”は簡単では無さそうだ...

 ...以上、前のブログの記事バックアップでした。

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