廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

黒の騎士団

2009-05-26 22:22:22 | Weblog
 今月からいつものレンタル屋で『コードギアス 反逆のルルーシュ』を見始めた。 私は第二部の”R2”から見始めたので第一部は全く知りませんでした。 広島では確か土曜日の深夜(日付上は日曜日)に静かに始まって人気があった様ですが私はこの時間にテレビの視聴習慣が無い(ご存知の通りレンタル屋で借りた映画のDVDなどを見ている)ので番組の存在に気が付いた時には最終回だったので今更見る気がしなくなって見ていませんでした。 第二部から日曜日の夕方になったので最初から見て面白かったので、いつかDVDレンタルで第一部の最初から見直さなくてはと思っていました。 最近になってやっと第二部の最終回まで全巻揃ったので第一部から通して見ると言う計画を実行に移しました。 私が最終巻にまで到達する頃には全巻旧作か準新作になっていると思いますし、時は来ました...

 物語は架空の世界の日本を舞台に展開します。 この世界で日本は神聖ブリタニア帝国中華連邦EUと複数の超大国に囲まれながら独立・中立を維持していましたが、国内でサクラダイトなる資源を発見した事から他国に狙われ、ついにブリタニアと戦争になり、人型ロボット兵器・ナイトメアフレームを主力とした神聖ブリタニア帝国の圧倒的な軍事力に屈して日本は占領され、日本と言う国号も日本語も全てを失って”エリア11”と呼ばれる様になり、日本人は進出して来て住み着いたブリタニア人に”イレブン”などと呼ばれ差別される様になりました。 主人公のルルーシュはそのブリタニア人の少年で、高校生だったがシンジュクゲットーにおける日本人武装抵抗勢力によるテロ騒ぎに巻き込まれるところから戦いの中に巻き込まれて行きます。 しかしルルーシュの本当の出自はブリタニアの”捨てられた王子”であり、元からいつか自らの母国と戦うつもりだったのだ...

                             

 それにしても妙にリアルな設定ですね。 EUはともかく神聖ブリタニア帝国はアメリカがモデルなんでしょうね、劇中の地図でも今のアメリカが本国となっていましたし。 もちろん現実のアメリカは共和制で”皇帝”はおりませんけど... 中華連邦と言うのも本当っぽいと言うか、現実の中国も最終的にはそう言う方向へと向かって行くのではと思っています。 現時点でも言語の違う多数の民族がおりますが、台湾やチベット、それに元植民地の香港やマカオなどを現地の文化や宗教、言語に加えてそれぞれの違った政治制度などを現地の自治権を認め、州ごとに制度が違っていて自治権の強い今のアメリカみたいな仕組みで周囲の国と平和的に統合して行くのではと思っています。 一方で日本に関しては占領して植民地にされたと言う設定はいいのですが天皇制や皇室、日本独自の宗教などをどうしたのかは微妙な問題でアニメが”違う方向”に行ってしまいますのであえて無視しているみたいですね。 ブリタニアと言う架空の超大国同様、占領された日本も架空の国なのですから。 逆に言えば何故アメリカによる日本の占領が上手く行ったのか、このアニメみたいな日本人による激しい抵抗やテロが行われなかったのは何故か、このアニメの作り手さん達は歴史をよく勉強されているみたいですね...

 私は第二部を見てから改めて第一部を見たのですが、第一部は噂に聞いていた通り第二部とは感じが違いますね。 何と表現して良いか分かりませんが第二部は”ファンタジー”なのに対して第一部は”ハードSF”と言うか... SFロボットアニメとしては第一部の方がよく出来ていますね。 好みの問題もありますけど。 ネットとかで言われている通り、雑魚ロボットまで全部空を飛ぶ様になってしまうと動きが単調になってしまうと言うのは私の長い”ロボットアニメ歴”による経験から見ても本当だと思いますね。 作る側から見ても重力を無視して飛び回っている映像の方が作りやすいでしょうし... ただ、ストーリーとしては第二部も悪くなかったですし、ストーリーの上で巨大帝国を倒して新しい世界を作るところまで実現させようとすれば、第二部の終盤みたいに凄まじいどんでん返しの連発も仕方が無い部分はあったと思いますし。 この物語の主人公・ルルーシュを始めアニメの世界のリーダー達は戦いの中で多数の人を殺してしまったなど、自分の犯してしまった罪の償いはしようとしていますし、責任感もありますね。 アニメが好きだと自称している現実の政治家にはこう言う部分も見てもらいたいものですけど...



 以前見た映画『チェ 28歳の革命』でゲリラ活動から始まって一国の政府を倒すまでの過程を初めて見ましたが、最初は味方も戦力も少なくてとても普通には戦えないのでテロ活動みたいな事しか出来ず、医者でもあるゲバラ自身が貧しくて病院にも行けない農民たちを無料で診察したり勉強を教えたりしながら新しい時代の必要性を説いて地道に支持者を増やして勢力を拡大して行く姿を紹介していましたが、このアニメでも怒りに任せたテロ活動みたいな事ばかりしていた、いやそう言う抵抗活動の方法しか出来なかった、思い付かなかった若者達の前に主人公・ルルーシュはゼロと言う名の仮面の男として現れて”戦略”を授けます。 これまでの活動内容を一般市民の共感を得られるものに変えて”正義の味方”を演出し、支援者を増やして市民の支持も得られる様にして抵抗運動を大きなものに変えて行きます。 一方で日本解放戦線など自分達の傘下に入らない既存の抵抗運動は統合の障害になると捨て殺しにする非常なやり方もするのですが... 国家レベルの巨大な敵と戦うには奇麗事だけでは済まないと言う現実もしっかりと描かれていました。

 それと最近のアニメでは主要なキャラクターが全員美形に描かれる事が多くなって、かえってキャラクター毎の個性が失われ、キャラクターの描き分けが出来なくなる事も多いのですが、この作品でもやはり主人公のルルーシュを始め主要キャラクターのほとんどが美男美女ですけど、キャラクターそれぞれの個性、性格、背景などの設定がしっかりしていて生き生きと描かれていました。 ”いい人”が多いだけにその分、悲劇にも感情移入出来ましたね。

 現時点で第一部の途中までしか見ていませんが、私的には一部・二部ともに日本アニメの歴史に残るいい作品だったと思います。 この作品が名作になったのはガンダムシリーズとか既存の作品の世界観に縛られる事が無く自由に作れたからだと思いますし、面白かっただけに尚更”完結”したこの物語の続編は作らないで欲しいと思っています。 既存の人気作品の”ブランド”に頼れないオリジナルを作るのは難しい事ですが、深夜や早朝などの辺鄙な時間でもいいから既存の人気作品の名前に頼らない斬新なオリジナル企画にこれからも挑戦し続けて欲しいなと思っています...



見通しの甘さから発足2ヵ月で経営危機 関西独立リーグは存続できるのか(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

 関西野球独立リーグが旗揚げした時点で既に日本はアメリカ発の不況に巻き込まれていました。 だから確かにスポンサー集めが容易では無いのは分かり切っていたはずだから、この記事にある通り見通しが甘かったのは事実だと思います。 でもこの記事の書き方は”それ見た事か”みたいな突き放した言い方で好きになれません。 じゃあどうすればいいのかと言う肝心なところが抜けています。 不況や日本経済の仕組みの変化で企業の実業団チームが成り立たなくなって学生野球を卒業後に野球を続けられない選手達の”受け皿”として日本版の独立リーグが始まったのです。 タイガースの人気が圧倒的でマスコミも自社の為にタイガースの人気を後押ししている関西での独立リーグ運営が容易では無いのは事実ですが、日本の野球が発展する為にはそれでも何とかしないといけないでしょう。 関西には既にタイガースやバファローズがおりますが、それでも両球団の”地元”は兵庫県と大阪府だけです。 関西には地元球団の居ない地域が京都、奈良、滋賀、和歌山、それに京都府と兵庫県北部地域があります。 その中で今回のリーグは和歌山にしかチームがありません、確かに今は厳しいですが発展の予知はあると思うのですが...

                                

 明日からカープはマリーンズと地元で2試合です。 明日の試合は”成田の騎士”ことマリーンズの若きエース候補・唐川投手が予想されていますね。 カープ戦だけは負けて欲しいものですが、地元出身でマリーンズの歴史を子供の頃から見て来た(年齢的に前身のオリオンズが川崎に居た頃の事はリアルタイムで見ていないでしょう)だけに唐川投手は黒木知宏投手らの”魂”を受け継いでチームのエース、どんな時でもチームを熱心に応援してくれているサポーター達の”騎士”みたいになって欲しいと思っています。 何で騎士なのかと言えばWBCの”侍ジャパン”以来の日本球界は”侍”ばかりになっているので違いを出してみるのも面白いかなと。 成田出身の唐川投手を”ナリタ攻防戦”に引っ掛けてみた事もあるのですが。 今はマリーンズのユニフォームが変わってしまったのですが、個人的には以前の上半身黒のシンプルなユニフォーム(ホーム用は縦縞)が好きだったのであの頃に戻して欲しいのですけど...

                                  

 今の時代は国連もありますし、日本が軍事的に他国に占領される事は現実にはありえないと思いますが、日本球界が大リーグの”エリア11”になる可能性は十分ありますからね。 現に国や今まで築き上げて来た歴史への誇りも捨て、親会社の利益だけの為にプロ野球を縮小再編して大リーグに入れてもらおうとする動きが現実にあったのですから。 もっともそれが本当に”過去形”なったのかどうかは今の時点ではまだ分かりませんけど...

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 ...以上です。
コメント
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