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廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第四話:本

2008-05-06 22:22:22 | Weblog
 今日は広島ビッグアーチでサンフィレッチェの応援だ。 ゴールデンウィークの4連休の間に2試合詰め込んだ為、前回の山形戦から中2日での試合となる。 まあそれは他のクラブも同じ条件だし、広島はホームでの連戦で移動が無かったのだからまだいい方なのか。 私はスクーターに乗って家を出た。 試合時間までにちょっと余裕があるので図書館に寄ってスポーツ新聞などを読んだ。

 図書館にあった『週間サッカーマガジン』はスタジアム特集をやっている。 行ってみたいサッカースタジアムの一位になったのはイングランド一部・アーセナルのホームであるエミレーツスタジアムになっていた。 ここは最近出来た新しいスタジアムだな。 私の場合、行ってみたい海外のサッカースタジアムは①サン・シーロ(イタリア一部・ACミランとインテルのホーム)②カンプ・ノウ(スペイン一部・バルセロナのホーム)③オールド・トラフォード(イングランド一部・マンチェスター・ユナイテッドのホーム) ...となるでしょうか。

 百回でも二百回でも書きますが広島市民球場の跡地には絶対にサッカー専用競技場を造るべきだと思います。 原爆ドームのお向かいにあるサッカー場として世界中のサッカー好きに知られる存在になるかも知れませんし、もしサンフィレッチェがACL(アジアチャンピオンズリーグ)に進出する事があったら海外のサポーターもスタジアムにアウェー応援にやって来て原爆ドームや平和公園にも寄ってくれると思いますし、広島にとっても日本にとっても悪い話では無いと思います。

              

 ...ちょっと長居してしまった。 私は図書館を出てビッグアーチに急いだ。 スクーターを飛ばしてもビッグアーチへは長い上り坂なのでスピードが出ない。 スクーターの性能より私がダイエットした方が良いのかも知れないが... ともかくビッグアーチに着いたのは試合開始40分前、時間が無いのでスタジアム周辺での買い物はフランクフルト一本だけにしておいた。 それと持って来たペットボトルの水だけで今日は応援しよう。 試合開始30分前、何とか開いている席を見つけて確保した頃に先発メンバーが発表された。 今日はDFが4人、MFが5人、そしてFWは佐藤(寿)選手の1トップか。 佐藤選手にとって仙台は古巣なので複雑ではあるでしょうが...

               

 試合は始まった。 ホームのサンフィレッチェは大声援の中、押し気味に試合を進めるのだがなかなかシュートまで持って行けないし、打っても入らない。 仙台はとにかく守って引き分け狙い、チャンスがあったらカウンターで点を取る作戦なのだろうか。 広島サポーターは仙台のGKがボールを持ってからゴールキックをするのが遅いとブーイングを繰り返していた。 時間稼ぎをしているのかどうかは私には何とも言えないが...

 そうこうしている内に前半が終了、私はハーフタイムの間に携帯サイトで同じ時間にやっているカープの試合の途中経過をチェックする。 試合はカープが先頭打者の赤松選手がデッドボールで出塁したのを足場にヒット一本で先制点を取ったが、ドラゴンズも荒木選手の三塁打を基点にあっさり同点とし、そのまま点が取れずに試合が進行しているらしい。 前にも書いたが、市民球場とビッグアーチでそれぞれカープとサンフィレッチェの試合経過、もしくは結果を大型ビジョンで紹介するサービスをやってはどうかと思いましたけど。

               

 後半が始まってもなかなか点が入らない展開が続く... 試合を有利に進める為にもそろそろ先取点が欲しいところなのだが。 サンフィレッチェはこの展開を打破しようとしているのか、珍しく早めの交替選手投入を行った。 今日は休みかと思っていた柏木選手の登場にはスタンドも沸きましたが、それでも点が入らない。 いいところまで持ち込んでシュートも打ったのだがそれでもゴールを割れない。 ついに試合はロスタイムに入ってしまった。 残り3分、これだけ押していながら引き分けとはもったいないなと思いながら見ていると、仙台のカウンター攻撃からあっさりとシュートが入ってしまった...そんな馬鹿な。 シュートが決まった次の瞬間、サンフィレッチェの選手がゴール前にへたり込むのが見える。 残り2分...サンフィレッチェも必死に反撃したがついに試合終了の笛が鳴ってしまった。 仙台のサポーターが旗を振って盛り上がっているのが見える。

 ところで今日は遠い仙台からこの広島に結構な数のサポーターが来ている様だ。 このサポーター達の中に同じ仙台のイーグルスのファンもやっている人がどの位いるだろうか? ”ノムさん”のぼやきのお陰でイーグルスや仙台のクリネックススタジアム宮城がテレビやスポーツ新聞などに登場する機会も多くなっている。 イーグルス発足の時からチームが低迷しても球場に詰め掛けている熱心なイーグルスファンには常々感心しているのですが、その情熱を同じ仙台のベガルタやバスケbjリーグの仙台89ERS、それに同じ東北のJクラブ、山形などにも向けて欲しい。 イーグルスファンがベガルタや他の地域クラブのサポーターも兼ねている事、それが新たなる球界再編を防ぐ事になると思います。 今のイーグルスファン、いや東北の何百万の野球ファンがサッカーに奪われると思ったら怖くてイーグルスは潰せません。 それは広島もそうですし他の地域でも同じ事です。 こんな遠い広島まで来なくてもいいから仙台でのホームゲームには是非もっと足を運んで欲しいですし、イーグルスファンもチームがロードで居ない時には是非サッカー場に足を運んでベガルタの試合を見てサッカーにも興味を持って欲しいものです。 出来ればバスケも。

               

 さて、先日のドラゴンズ戦に続いてまたしても負けてしまったな。 負けが続いてこれでは刀を抜く事も出来ない。 とにかく”エリカ様”に報告だけはしておかないといけないな。 私は駐輪場までの道を歩きながらポケットから携帯を取り出す...

「”エリカ様”申し訳ありません、仕立に失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。」

               

 私は携帯をポケットに戻し、スクーターに乗ってビッグアーチを後にした。 悔しいが今回は負けてしまった。 サンフィレッチェは一年でJ1に戻る予定なので仙台とは向こうがJ1復帰しない限り再戦の機会は無い。 それならサッカーの敵は野球で討つしか無いだろう。 私はイーグルスとの交流戦に行きます。 野球人として私は偉大な”ノムさん”の足元にも及びません。 でも野球・サッカー、戦略・戦術、政治、経済、軍事、外交...と何でもOKな策士としての総合力なら引けは取らないとも自負しています。 イーグルスとの交流戦は何故か毎年週末に組まれるのでもう3度も行っているのですが、”ノムさん”が監督に就任されてからの2年間は勝てていません。 今度こそ”三度目の正直”で勝ちたいと思っています。




                 続く







                 キャスト



駿河守/ナレーター     管理人さん


鷲座の2トップ        中島裕希(仙台FW)

鷲座の2トップ        中原貴之(仙台FW)

鷲座のベテランFW     平瀬智行(仙台FW)

鷲座のDF           一柳夢吾(仙台DF)

鷲座の守護神        林卓人(仙台GK)



紫の稲妻           佐藤寿人(広島FW)

ドラゴン久保         久保竜彦(広島FW)

三矢のファンタジスタ    柏木陽介(広島MF)

三矢の守備の要       ストヤノフ(広島DF)

三矢の守護神2       木寺浩一(広島GK)

サンチェ            ????(広島FC公式マスコット)

フィレッチェ          ????(広島FC公式マスコット)



仙台サポーターの皆さん

広島サポーターの皆さん



鷲座の指揮官        手倉森誠(仙台監督)

三矢の指揮官        M・ぺトロヴィッチ(広島監督)



ノムさん            野村克也(イーグルス監督・友情出演)



エリカ様            ?????(女優)





                 スタッフ


製作              管理人さん

脚本              管理人さん

演出              管理人さん

音楽              無し

殺陣              管理人さん

美術              管理人さん

撮影協力           広島市
                 広島広域公園競技場(広島ビッグアーチ)
                 サンフィレッチェ広島
                 ベガルタ仙台
                 横川胡子神社

監督              管理人さん





 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。


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