題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

012:噛

2006-01-02 | 011-020の歌
「012:噛」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

「噛む」の「噛」です。読み違いにご注意ください。

012 噛(美山小助) (小助の和歌)
足枷の 鉄の鎖を 噛み千切り わが道歩む 夢果てるまで

012:噛(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
草の葉を噛みて流るる碧となる薫風翩翻そに溶け往かん

012:噛(エクセレント安田) (風流三昧)
ガムを噛む味が段々薄くなる最後は紙に包んで捨てる

012:噛(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
噛み合わせ上手くゆかぬと歯科医者は眉をひそめてそっと呟く

012:噛(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
母として生きる道をも選ばずに命かけども我臍を噛む

12:噛(はこべ) (梅の咲くころから)
遠き日の「あんなたが噛んだ小指」には 小指の丈の思い出があり

012:噛(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
一枚も二枚も噛めど三枚は噛まば奈落ぞブッシュの戦に

012:噛(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
浮気した翌日きみとキスをする 喋れないよう舌は噛み切る

012:噛(aruka) (外灯都市)
三日間 月面旅行をしてたから今夜はいっぱい噛んでもいいよ

012:噛 (新井蜜) (暗黒星雲)
赤んぼが歯のない口で思い切り俺の指噛む いたいよ痛い

012:噛 行方祐美 (やまとことのは)
噛むことを好まぬ一人に溶かされんわれは朝の黄色きバター

012:噛(みずき) (空)
噛たばこ頬にやさしき光線のベンチを割りて燻る春愁

012:噛 やっつん (U151の目線)
噛み合わせ自分は悪いと思ったがよく見てみれば母と同じ

012:噛 やっつん (U151の目線)
噛み合わせ自分は悪いと思ったがよく見てみれば母と同じ

012:噛(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
歯科にて虫歯を削る音はイヤ でも我慢する噛めるまではと

012:噛(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
スルメイカ10枚まとめて噛み切るわ天が与えた試練と信じて

012:噛(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
薔薇よりも載する想いの濃き故に吾はあるすとろめりあ噛み締む

012:噛(小雪) (朱紗)
なりたいね噛めば噛むほど味が出る歳を重ねてそういう人に

012:噛(春畑 茜) (アールグレイ日和)
こんにやくはここに淋しき香りして噛みゐる雨夜を沁むるさびしさ

012:噛  (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
いつまでもバニラプレッツェル噛みあって笑っていたいだけだよ、きみと

012:噛(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
牡馬たちの群れを離れて穏やかに騸馬は朝の陽射しにれ噛む

012:噛(丹羽まゆみ)再投稿 (All my loving ♪)
牡馬たちの群れを離れて穏やかにせん馬は朝の陽射しにれ噛む

012:噛(謎彦) (ジャポン玉)
噛みあはせ模型(女性)を右の手に嵌めて卆業生の斉唱

012:噛(謎彦)(再投稿) (ジャポン玉)
噛みあはせ模型(女性)を右の手にかざし卆業生の斉唱

012:噛(かのこ) (短歌*かのこ流)
あなたとのドライブなんてもう飽きた そう思いつつミントガム噛む

012:噛(ほにゃらか (♪おみそしるパーティー♪)
おまへには噛み砕きえぬ教へでもいつしか溶けてゆく胡桃の日

012:噛(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
直訳に傷つき過ぎた君のため舌を噛みつつ捧げる意訳

012:噛 新津康 (NOTHING WORKS)
「鰐でもいい。あの人が噛まれてしまえ。」と願ってる、私が嫌い。...

012:噛(ハナ) (象の求愛ダンス)
足りなくてあなたの腕を噛みました雨とか降ればいいね降ればね

012:噛(水都 歩) (水都blog)
噛み合わぬ君との会話長い夜窓の外には濡れた子猫が

012:噛(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
元気ならたかがこれしき臍を噛むこんな悔しさお味はいかが

012:噛(ドール) (花物語)
完全に壊れ噛みあわなくなったファスナーみたいな二人の会話

012:噛(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
唇を噛みしめ拳を握りしめても耐えきれず頬伝う水

012:噛 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
噛み痕の残るキスして 何もかも忘れてしまった心の奥まで

012.噛 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
にっこりと笑って私の腕を噛む坊やだったよ ほらまだ疵が

012:噛(しゃっくり) (春雨じゃ)
ガムを噛む吾に頬寄せ狙いたるオカメ素早く掠めて盗りぬ

012:噛(紫女) (クロッカスの歌)
噛み癖が抜けない猫が浴室の脇で鳴きをり飼い主は美女

012:噛(みなとけいじ) (海馬)
噛みしめる思いというが地下鉄の向かいの席が一つ空いている

012:噛(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
禁煙とその挫折との繰返し今日は朝からガム噛みていぬ

012:噛(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ。)
噛み癖が抜けぬ小猫をくるぶしにぶら下げたままお日さま沈む

012:噛(原田 町) (カトレア日記)
するめなど炙り噛みいるふたりなりただ黙々とテレビを見つつ

012:噛(スガユウコ) (ココロに花を)
噛みしめる昨日の傷を悲しみをそして痛みを光に変えよ

012:噛 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ストローを噛む癖までも恋という魔法のもとに光を放つ

012:噛(暮夜 宴) (青い蝶)
肝心なときになんにも言えなくて春のまなかでくちびるを噛む

012:噛(野良ゆうき) (野良犬的)
校庭の角で唇噛みしめる天下無敵の鉄棒少女

012:噛(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
ドラキュラに噛まれたようなくびすじの秘密を僕は知ってしまった

012:噛(Yosh) (★光に向かって★)
噛み締める喜びの一瞬(とき)続けばと 一分一秒思ひはんべり

012: 噛 (佐田やよい) (言の波紋)
雨の午後行き場をなくす君と僕缶入りドロップ噛み砕く音

012:噛(丘村トモエ) (ことばとわたし(丘村トモエ))
噛み砕く 何度も噛んで理解するつもりでいたら飲んでしまった

012:噛(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
あんぱんを噛んだ形の美しさ些細な場所に愛は佇む

012:噛 (鈴雨日記)
右側でばかり噛む癖なおさねば 顔の左は吾より年上

012:噛(鈴雨) (鈴雨日記)
右側でばかり噛む癖なおさねば 顔の左は吾より年上

012:噛(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
噛み終えたガムがあなたの靴底で歩みを鈍らすこともあるはず

012:噛 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
いびきさえ愛おしいなと思えたらいいんだろうけどそっと鼻噛む

012:噛(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
薄布を噛んだファスナー引き下ろすことも出来ないハンパな覚悟

012:噛(みゆ) (*** ことばあそび ***)
なにくわぬ顔で嘘つくその口を 噛んでみたいと思えてならん

012:噛(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
噛むことに よって味わう やりかたに 異論あるのは 飴玉だろう

012:噛(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
いくつかは苦い願いも噛んだのち獅子のあたまは君に抱かれる

012:噛(まつしま) (心の空)
噛みきれず飲み込んだけどあの言葉まだ異物です心の隅で

012:噛(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
我もまた一枚噛んで座ってるなかなか来ない歯科衛生士を

012:噛 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ひと思いに噛み砕かれて溶けるならいちごみるくも本望だろう

012:噛(てん) (てんの短歌部屋)
しろたえの歯でがりりと噛む林檎季節外れの私のようだ

012:噛(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
噛み終えたガムを譜面の一枚に包んで放り投げる日曜

012:噛(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
まとまらぬ想いをみそひともじにして爪噛みながらキーボード打つ

012:噛(翔子)    (花こみち)
木蓮がほころびはじむ夕闇を悔恨というガム噛みつ行く

012:噛(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
噛み砕き貪り喰えば恋だって痩せてしまうぜ 落ち着こう 俺

012:噛(ユメハ) (夢見堂)
物言わず私の傍に横たわる噛まれたあとが微かに痛い

012:噛(きじとら猫) (きじとら小部屋)
「噛み合わせ、ずれていますね」そんなこと初対面では言われたくない

012:噛(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
ポケットの粒ガムを噛むタイミングピーチミントと決めた恋味

012:噛(ぱぴこ) (テクテク)
戦わぬ僕に犬歯のあることが悲しくて噛む冷えた指先

012:噛 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
天井の鏡に映る、髭面は乳首を噛まれて呻くぬばたま

012:噛(本原隆) (それについて)
ガメラから噛み付きガメに退化して地球の存亡見守った夏

012:噛(みずすまし) (水紋)
 あの言葉もう一度そっと噛みしめて今宵の月が朧にゆるむ

012:噛(方舟) (方舟)
するめ噛む生まれながらの歯は健在七十五歳の酒うまし春

012:噛(花夢) (花夢)
禁断の赤い果実の種までを噛み砕いたねアダムとイブは

012:噛(西宮えり) (aglio-e-olio)
あぎあぎと噛めば毛糸は甘くなりからまってゆく君の首筋

012:噛(みあ) (言の葉たち)
知らぬ間に噛まなくなった左手の小指の爪がのびすぎている

012:噛 (夜さり) (夕さり夜さり)
愛情はとめどもなくて甘噛みのきらめく糸を曳くかたつぶり

012:噛(素人屋) (素人屋雑貨店)
味噌汁のあさりの砂の一粒を噛んだ朝だとこだわっている

012:噛(ことら) (ことらのことのは)
泣くことも噛むこともなく別れゆく 三月の海光るばかりで

012:噛(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
  噛み痕をあかく残した手の甲でつめたい頬を拭ってくれた  

012:噛(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
まだ私この歯で噛み付くことできる 「あきらめる」ことは丸めて捨てる

012:噛(振戸りく) (夢のまた夢)
含ませた乳房を噛んで微笑んで飲まないのなら彼に返して

012:噛(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
あせりすぎ下げたファスナー噛みついて 君とふたりで悪戦苦闘...

012:噛(kitten) (kitten song)
彼女は爪を噛みながら微笑浮かべいま輪を描く煙草のけむり

012:噛(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
残生や岩を甘噛む潮騒のおほわたつみをふかぶかときく

012:噛(史之春風) (はちぶんめblog)
踏切で奥歯噛みしめ耐えている飛び込めぬ訳こじつけながら

012:噛(夢麿) (夢幻泡影)
何もせず泣き言ばかり言うのならそののど笛に噛み付いてやる

012:噛(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
歌ならばピアノで歌う 血の味は噛み締め過ぎた唇

012:噛 (紫峯) (時空の扉)
噛みしめてこの喜びを享受せり蓬を摘みて戻る道々...

012:噛(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
歌ならばピアノで歌う 血の味は噛み締め過ぎた唇の味

012:噛(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
噛みあとをどこにあげるかなやんでるうちにあなたはとけてしまった

012:噛(堀 はんな) (たん たん 短歌)
泣かされた上司の言葉今頃になって密かに噛み締めている...

012:噛(飯田篤史) (ひこうき雲)
噛みしめるようなさみしさいつの日もやさしくふるだけの花のなか

012:噛(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
プログラム生み出す時の苦しみをボトルのガムを噛んで紛らす

012:噛む(川内青泉) (青泉の部屋)
太腿を虫に噛まれて炎症す入院中のわが弱き皮膚

012:噛(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
永遠が何処にもないと思い知る朝 君の耳優しく噛んだ

012:噛 (虹色アドレナリン。)
不自然に身体が生かされるようで飲みこめず噛み砕く錠剤。

012:噛(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
ひざがしら冷たい床に押しつけて本気で噛んでしまうくるぶし

012:噛(斉藤そよ) (つれづれつづり)
霧雨に流されさうな木曜日 爪を噛む子をたしなめている

012:噛(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
手を噛めば子どもの頃の泣き虫に 君は持ってたタイムマシンを

012:噛(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
白い布口にくわえて噛みしめる くやしさ涙染み込ませつつ

012:噛(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
キャラメルを 噛んだら取れた 銀歯だよ 歯医者に予約 逃げられません

012:噛(小原英滋) (過去と現実)
司会者の傲慢無礼と噛み合わぬ議論が続くぼくたちの日々

012:噛 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
どこをどう間違へたのかあなたとの会話なかなか噛みあひて来ず

012:噛(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
今度こそ噛まずにキャンデー舐めようと誓いもむなし もう噛んでいる

012:噛(秋野道子) (気まぐれ通信)
しじみ汁とても小さな砂でさえ噛みつぶしたら眼は泳ぎだす

012:噛(mamaGON) (赤い椅子)
つね一歩先制されいる双子の姉は適わぬときは噛むことを覚ゆ

012:噛(栗凛) (ス芸紙一重?)
噛みしめた奥歯に宿る不条理は君の悲しい声から生まれる

012:噛(山本雅代) (BONY ELBOS)
パウル氏の陸ガメセンター日は暮れて脱獄中のわれを噛む兄

012:噛(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
うらわかき聖者にくちづけするときのかたちで黒きオリーブを噛む

012:噛(やすまる) (やすまる)
ちがうから右の中指の皮を噛む ひりっと痛んだのはわたしの根

012:噛(凛) (臥薪嘗胆)
あと五分経ったら帰ろう 味のないガムを噛みつつ携帯にぎる

012:噛(くろ) (鎌倉日記)
臑噛りをいまはニーチェといふらしい祖母のきききかじり美(は)しきままとせり

012:噛(くろ)再投稿 (鎌倉日記)
臑噛りをいまはニーチェといふらしい祖母のききかじり美(は)しきままとせり

012:噛(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
味のある女と言われたいけれど色香に頼るねえ噛まないで

012:噛(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
噛み合わぬハナシが面倒くさくなり四捨五入してOKとする

012:噛(もけこ) (!セバスチャンの暴挙!)
噛めるなら噛んでごらんよ 堂々と手のひらを出し目を閉じている

012:噛(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
齧る噛む齧られ噛まれお互いに傷の一つも無い愛おしさ

012:噛(村上はじめ) (spidyな日々)
ふたりして一生懸命ガム噛んで 風船作って旅に出ようか

012:噛(はるな 東) (菜の花の道)
噛まなけりゃもっと痛いと思うから薬指噛む忘れるために

012:噛(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
一生に一度か二度の事ゆえにメダルの噛み方ぎこち無きかな

012:噛(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
目を閉じて風うたう声聴こえたらくちびるを噛み畦道をゆけ

012:噛(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
桜舞う公園に子を誘い出す春を噛んだらかならず飛ぼう

012:噛(神ヤ飛魚) (飛魚の徒然なるまま日記)
見慣れない記号、1から書き写す 右手に持った鉛筆噛んで

012:噛 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
噛み砕け己の嘘も優しさも笑った声もかけた言葉も

012:噛(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
わが歌を揶揄さるる時うちひさす都こんぶを噛みて耐ふべし

012:噛(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
ストローを噛むくせがなおらないことを若さのせいにするひるやすみ

012:噛(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
あの時にあなたが噛んだ跡がまだ消えず あなたを忘れられない

012:噛む(現川尋香) (ミミーシャの部屋)
噛むことで全て消え去るものならばNO TIME噛んでひたすら忘れる

012:噛(つきしろ) (halcyon days)
噛み切れる程度の話をしてほしい オブラートなら、もういらないから。

012:噛(あおゆき) (メソトリウム)
くちびるを噛まなくなった日本語のあなたとわたし(お・の・ま・と・ぽ・え・てぃ・く)

012:噛(yasubow) (忘れえぬ人々)
肩口を噛む、それからはいつの日も通勤ダイヤのよう正確に

012:噛(そばえ) (日照雨)
原爆手当支払いは処理されて昼のサンドを噛む噛む噛む噛む

012:噛(川内青泉)再投稿 (青泉の部屋)
太腿を虫に噛まれて炎症す入院中のわが弱き皮膚

012:噛(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
孫のことなれば意見の噛みあひてデジタルビデオの品定めする

012:噛(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
肉片のつきたる骨を噛む犬よ生くる理由を知つてゐるのか

012:噛 (保井香) (パパは乳牛屋)
ストローを噛むところとか嫌いだと思った 好きにならないように

012:噛(癒々) (Romantic irony)
なぁに?あぁ、これ?噛まれたの。アイツもオスってことね、結局。

012:噛。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
右側にしずしず眠る枕辺に いつもは聞こえぬ歯噛みの音色

012:噛(癒々)(再投稿) (Romantic irony)
(どうしたの…?)なぁに?あぁ、これ?噛まれたの。アイツもオスってことね、結局。

012:噛(市川周) (ミルミルを飲みながら)
牛の胃を噛みきれなくて僕たちは途方にくれて?(れんげ)の川辺

012:噛(市川周) (ミルミルを飲みながら)
牛の胃を噛みきれなくて僕たちは途方にくれて?(れんげ)の川辺

012:噛(夢眠) (夢眠・日々綴り)
日に三回キシリトール噛みながら心でくちゃくちゃ人噛み殺す

012:噛(ひわ) (十日三日月)
何事も噛んでみなくちゃわからないそういう時期が誰にでもある

012:噛(ふふふふふふふ) (題詠マラソン2006)
三日前噛まれた痕に指あてて痛みをおいかけている夜明け前

012:噛(寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・悔しそうに大人の顔で歯噛みしてビリでゴールへ入るおさなご

012:噛(黒田康之) (今日の、おUTA)
奥歯ひとつ噛み砕きたるビル群の鋭角になる真昼間の街

012:噛(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
信じてるけれど誰にも盗られぬようわたしのものと噛み痕残す

012:噛(村上きわみ) (北緯43度)
よく噛んでもどす椿のまっとうなあかいいろだけ差し上げますね

012:噛(村上きわみ) (北緯43度)
よく噛んでもどす椿のまっとうなあかいいろだけ差し上げますね

012:噛(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
何事もよく噛み砕き消化する 自分のものになって行くから

012:噛(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
噛み砕く強いあごなどないけれど齧り続けるたぶん明日も

012:噛(渡邉建太) (nostalgie)
溶けるのを待たないで噛む性格がよくも悪くも二十九年

012:噛(眞木) (ひとりももうた)
私は壊れかかっているのかな智恵子のように檸檬を噛んだ

012:噛 (     Popん?TANKA)
あま噛みしてる くすぐったいよみみのうら聖・少女じゃいられないから

012:噛(今泉洋子) (sironeko)
海鼠酢をぐにやりくにやりと噛む真夜にふと甦る前世の記憶

012:噛 (喜劇 眼の前旅館)
ガムを噛む私にガムの立場からできるのは味が薄れてゆくこと

012:噛(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
ガムを噛む私にガムの立場からできるのは味が薄れてゆくこと

012:噛(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
爪を噛む癖ある児(こ)の言ふ「ママおらん」ほつれ下げ髪結ひ直しやる

012:噛(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
噛みつくがごとき口調で反発す 十二歳の心の深き淵見る...

012:噛(笹井宏之) (【些細】)
茹ですぎたわらびを噛んで噛みおわりあなたのくせっ毛を思い出す

012:噛む(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
たわむれに噛むを許してふと醒めて時速百キロ深夜の国道  

012:噛(理宇) (±籠)
このままで紐を噛まずにいられたら、…そんな世界で生きてたくない。

012:噛(小早川忠義) (ただよし)
甘噛みも舌先にて攻むる仕種も汝の体を愛するてだて

012噛(クロエ) (90%の幸福)
問いただすような仕草であまく噛む少し痛みが残るくらいに 

012:噛(矢野結里子) (Leaf-Life-Feeling)
噛みつけば噛みつかれるよ ほほえんで寄り添うふりで落とし穴掘る

012:噛(理宇) (±籠)
このままで紐を噛まずにいられたら、…そんな世界で生きてたくない。

012:噛(折口弘) (はっちんずBLOG)
薄味も噛めば噛むほど味がある 負け惜しみにもならない今は

012:噛(村本希理子) (きりころじっく)
磨り減つてゐるのでせうね 噛みあはぬ歯車だからゆつくり止めた

012:噛(日和小春) (こは短歌)
奥底に隠しておりぬ君が持つ恋する部分を噛み砕きたい

012:噛(twinkle) (◆kirakira)
beiわれを噛む bei生きよいきよいきよ 寿命を八年あげても良いから

012:噛(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
残された者にはわかるストローの噛み癖だけであなたとわかる

012:噛(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
桃色の錠剤噛んでみるみるとひろがつてゆく街路の孤独

012:噛(和良珠子) (the strange of stranger)
夜叉だとか母神ではなく親なんて所詮は噛ませ犬に過ぎない

012:噛(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
悔しさを噛み締めて見るホークスのなかなか勝てぬ首位攻防戦

012 噛(内田誠) (その言葉の行方)
味気ない氷のような真実と知りながら噛む夏の結末

012:噛(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
男の胸弄りそっと甘え噛みす 独り者の夢のまた夢

012:噛(濱田花香) (紅葵爽♪)
親心。求めし我の思ふ傍 言(ごん)で噛砕(ごうさい)す恐ろしき奴

012:噛(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
砂を噛むおもひもありき啄木忌北窓を開け風を待ちおり

012:噛(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
三人の男子生徒と対峙せしうちの誰かがガムを噛みをり

012:噛(星桔梗) (風船がわれるまで)
噛み砕く言葉も知らずぽつねんと時が止まって二人は他人

012:噛 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
えんぴつに付けた噛み跡 君の歯の透き間は僕の爪よりうすい

012:噛(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ガブガブと野獣のように噛みついてつける歯形で愛情表現

012:噛(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
さればされば貴様こそわが同胞(はらから)と甘噛みにするその二枚舌

012:噛(新明さだみ) (ぬ ま み み)
薄紙を噛むようにして 午後の風 なぶられるまま脚をなげだす

012:噛(ヒジリ) (*tRIGger.)
ほらどうぞ噛んでいいよとくすりゆびそんな顔しても好きなくせに

012:噛 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
情けなし湯上りのビールさえ飲めぬドクターストップの歯噛みする初夏

012:噛(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
よく噛んでたべたのかなケチャップのついたくちもとまっしょうめんの

012:噛 ベティ (Betty\'s second Bar)
戸惑いとうらはら支配されてゆく 甘噛みとはほど遠い愛撫で

012:噛む(あんぐ) (あんぐの短歌)
飼い猫の愛情表現噛む故に我が腕に傷絶えることなし

012:噛(鬼龍児) (さんさしおん)
使い古されたような雨が降るわれは臼歯にやさしく噛まれ

011:噛(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
我が歯形いつまで残る 君の肩に噛みつきたりし夜の想ひ出...

012:噛(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
我が歯形いつまで残る 君の肩に噛みつきたりし夜の想ひ出...

012:噛(星川郁乃) (Air Station)
噛み切れぬ蛸を飲み込む問いたくて問えないこともひといきに飲む

012:噛(やな) (やなさんの基地)
噛みついてやりたい 人を信じない貴方の中の愛しい悪魔

012:噛 (智理北杜)
言わなくていいよ終わったことだから 唇を噛みしめてる少年...

012:噛 (砺波湊) (となみ☆みなと)
ほかにすることのないよる噛みしだくももいろをした硬いむすびめ

012:噛(わかば) (わかばのうた)
お互いに噛みつきあって君のこともっと噛んでもついていきたい

012:噛(goldfish) (月と金魚鉢)
そんなことどうか言わないでもう一度噛んでよ隠れて書いてるんだから

012:噛(内田かおり) (題詠2006深い海から)
園服の袖噛みながら参観にまだ来ぬ母を探す眼のあり

012:噛(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
噛みつぶす前にきづいてよかったよ 飲み込まなくてよかったんだよ

012:噛(るくれ) (とっても単純なこと)
箸の先噛んで折るほど悔しくてもう会うものか今日は出掛ける

012:噛(幸くみこ) (そこそこがんばる)
デカすぎる肉メイドインUSA 噛めば噛むほど農耕民族

012:噛(なまねこ) (路地裏稼業)
吸血鬼ならその首筋に噛み痕を コートの襟に隠したる牙

012:噛 (落合朱美) (言の葉帖)
青林檎君が噛ったその痕跡(あと)の恥じらう素肌(はだ)の白く輝く

012:噛(鳴井有葉) (そのための日記)
噛まれても潰れなかったグループは溶かす 溶解死 現実

012:噛(もりたともこ) (短歌、すきです。)
星星が月より輝く夜更けには柔らかい背にそっと噛み付く

012:噛(繭) (hallo hallo!!)
唇を噛んで涙をこらえてた 教室の隅 私だけ独り

012:噛(志岐) (日々の徒然)
噛んでいい? そう言ったのは私です 貴方に私を刻みたかった

012:噛(萌香) (空の青さをみつめていても)
  噛み合わぬ会話のような波に揺れもう戻れない岸辺を想う

012:噛(萌香) (空の青さをみつめていても)
  噛み合わぬ会話のような波に揺れもう戻れない岸辺を想う

012:噛(cocoa) (cocoaのうたにっき)
火をつけたままで噛み切るシガレット なぜかやさしいひとといわれた

012 噛(路喜) (水陸両用)
向かい合う怒れる人よこれは犬どうぞ噛んでいいふくめる様に

012:噛(あめあがり) (あおいかいだん)
〈をかしきいもりに詠みける〉 箸に寄り口づけしのち噛みつけり 刹那のぞきし野性に震う

012 :噛 (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
かんだかい声もつ人の手噛んだのは「ぼくじゃないよ」と言えって、パパが

012:噛 (お気楽堂) (楽歌三昧)
噛み合わせ不良の顎はその昔陰で呼ばれしあだ名の由来

012:噛(日下智世) (万美愛任叶結実)
待ち合わせまだ来ない君待ち続け噛んでるガムはもう味なくて。

012:噛(白辺いづみ) (Iduming☆World)
追及をしたき言葉を噛み締めて鈍く感じる血は鉄の味

012:噛(本田あや) (明晃晃)
君がわらうためならば熱源になる だからよく噛んで飲みこんで

012:噛 (如月綾) (お気に召すまま)
口唇を噛んでこぶしを握り締め それでも君は僕には言わない

012:噛(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
羽がある卵を割ったこの指をとても噛めない噛みようがない

012:噛(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
どれくらい本気だったら叶うのか奥歯で噛んだ夢がじゃりじゃり

012:噛(岩井聡) (North Marine Drive)
ファシズムはたしなむ程度洋梨は噛むというより愛戯のように

012 噛 (大和撫子)
君の背に たった一言 告げられず 繋げる言葉 噛みしめながら 

012 噛 (美鈴)再投稿 (大和撫子)
君の背に たった一言 告げられず 繋げる言葉 噛みしめながら 

012:噛(蝉マル) (蝉の声)
噛んだときにも感じていたがメジャーの数値端的に妻はメタボリック症候群

012:噛(Harry) (四月なかなか)
仁丹を時々噛んで下さいと妻に言はるる五十を越えて

012:噛(碓井和綴) (雨歩日記)
泣き止みて黙った次の瞬間にいたずら腕に噛みつかれている

012:噛(柴田菜摘子) (パイロットランプ)
鉄橋の上でチューインガムを噛み口を拭った女はクール

012:噛(睡) (Melting*Diary)
(つめたいね)その夜きみが誤ってぼくの背びれを噛んでいたこと

012:噛(長岡秋生) (廊下に座る)
白熱灯のしたで首すじ噛んでいる たくさんのひとに見張られながら 

012:噛 (納戸)
好きですも愛しているも噛み殺し右手を小さく振る0番線

012噛(帯一 鐘信) (361℃)
 空を噛みカチっとなるべちょっとだけ死後の世界を覗いたように

012:噛(田咲碕) (いたずらっこ)
滴らす唾液の先で脳を噛む 「飽カヌ飽カヌワ、人トハ何ゾ。」

012:噛 (宮田ふゆこ) (キサラギウタ)
めりめりと犬歯が伸びる感触で閉じる 噛みつきかけていた口

012:噛(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
さよならと発音をせりマシュマロを噛み切るときの顎の傾度で

012:噛(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
餓え死んだ同胞の肉噛み千切る仔犬を見たり途上国にて

012:噛(ハル) (木漏れ日気分)
苦しみの多くは人間関係とか 唇噛みしめ小言を聞いてる

012:噛(小太郎) (ねこのにくきゅう)
噛みながら泣き出しそうな顔をする君見たくって容赦ない指

012:噛 (うたかたの日々*短歌 題詠100首blog*)
きみの吐くことばにわたし噛みつかれ 傷ついてない 泣いてない。ふり。

012:噛(長沼直子) (うたかたの日々*短歌 題詠100首blog*)
きみの吐くことばにわたし噛みつかれ 傷ついてない 泣いてない。ふり。

012:噛(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
噛むほどにダンボール増し満たす為冷たき人の文(ぶん)読み返す

012:噛(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
差し出した右乳房には噛み付いて北の空には夕焼け花火

012:噛(浅井あばり) (ギンガムクロス)
校庭を残して暮れた肩ごしに噛み痕のある多肉植物

012:噛(たかし) (短いが身近というお話)
うっすらとあなたの肩に噛んだ痕初めての夏初めての愛

012:噛(池田潤) (神様、ぼくは。)
まっすぐにわたしのこころにそって噛み 砕き 呑み込み かたちにする歌

012:噛 (心を種として)
ガムを噛むその仕草だけで初恋をひゅるんと冷ます女子中学生

012:噛(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
タイ産のバナナ60本を噛む象の瞳は妙にやさしい

012:噛  あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
返信はきっと来るから待ちながらくちびる噛むのはよそうと思う

012:噛(オオタセイイチ) (angle。)
あぁ、、、街が壊れてゆく壊れてゆくシャッターの前ひとり爪噛む

012:噛(究峰) (思い浮かぶがままに)
人里を離れてモモは寂しきや走り回りて甘噛みせがむ...

012:噛(湖雨) (waffle)
転がされ弄ばれし鬼火(ほおずき)の実のよう甘く噛まれている身

012:噛 (pig_pearl) (ブタに真珠)
ちょっと待て 痛いと言うに 止めなされ 小さな前歯 甘噛みうれし

012:噛(フワコ) (きくとわたし)
猫に指噛まれたじんわり痛かった そろそろ本気を出そうと思う

012:噛( (題詠100首blog)
もぎたてのきゅうりを音立て噛んでいる歯医者通いの終った今日は

012:噛(けこ) (あきのうた声)
夏空に 両腕高く伸ばし 雲のソフトクリーム がぶり 噛みつく

012:噛(透明) (limerence)
恋なんてフーセンガムさ味しなくなるまで噛んで捨てたらいいさ

012:噛(shall3) (山歩き録)
噛む事は 健康のためと 知りつつも かき込み喰いし お茶漬けなどを

012:噛(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
闇の中落ちてもいいよ、一緒なら どうぞ私のうなじを噛んで

012:噛(nao-p♪) (私サイズの日々)
耳朶に君が残した噛み跡が 痛い痛い逢いたいと燃ゆ

002:噛(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
歯噛みしてあら噛みをして耐へてゐる「逝つてもよし」と笑へる声に

012:噛(徳田ゆきこ) (題詠100)
舟が行く濁った水の冷たさにただ舌を噛むごめんなさいと

012:噛 (大辻隆弘 題詠100首のために)
生ハムに巻かれし紐を噛みながら涙垂りくるまでを耐へたり

012:噛(まほし) (うた・たね)
言葉ことばコトバが空中分解し奥歯でクッとのど飴を噛む

012:噛 (陽だまりのふちっこで)
空港の夜の甘さを噛みしめてきっとどこにも行かないでしょう...

012:噛(ゆづ) (透明ランドセル)
首筋に噛みついているこの夜を忘れないでと真っ赤に染めて

012:噛(野田 薫) (さしあたり大丈夫)
甘噛みのままではいられないことを放射冷却の中で痛感

012:噛 (象と空)
二階屋は夕陽を浴びて長い影ガム噛みながら話する男

012:噛 (香山凛志) (東京パピヨン)
夕闇があなたの線を薄くして抱くことも噛むこともできない

012:噛(浅葱) (空耳の森*番外地)
たくあんを前歯二本で噛める吾を見守る祖父の眼差しやさし

012:噛(宮沢耳) (MIMI NO UTA ~題詠100首blog)
青森のりんごをシャリリと噛みたれば程よき甘み喉に流るる

012:噛(御厨しょうこ) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
寂しい と言わないために噛みついた腕の歯形がただ泣いている

012:噛(平岡ゆめ) (le petit cahier)
味と香の際立ちし後無味となる永久には噛めないガムというもの

012:噛 (nine) (songs)
噛みついたチョコの歯形が小さくて ああ本当に君は女の子だね

012:噛(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
噛まれたるいたみは春のうすやみにまぎれて遠し ねむる老猫

012:噛 杉山理紀 (2006R57577)
あまく噛むたびにほころぶ人形を縫いあわせては思い出と呼ぶ

012:噛(千) (Mille et une nuits―題詠100首blog)
歯噛みする悔しさ知らずにきたりけり月満ち満ちた夜の静けさ

012:噛(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
憧れの頓死のかたち例ふれば稔典先生『河馬に噛まれる』 (大江健三郎 講談社文庫)

012:噛 (春村蓬) (風見鶏)
犬の歯が我にも四本あることを思へりヌガーチョコ囓りつつ

012:噛 (春村蓬) 再投稿 (風見鶏)
犬の歯が我にも四本あることを思へりヌガーチョコを噛みつつ

12:噛(久野はすみ) (月の融点)
くびすじの鎖を噛めばかねの味あなたは遠い鉄路であった

012:噛(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
セクシーな噛みあと競うドラキュラの末裔たちが微笑みあってる

012:噛(福々屋大福) (20世紀とラックバック)
東京が本屋の中で過ぎていく 脳噛ネウロは今日もさかさま