題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

005:並

2006-01-02 | 001-010の歌
「005:並」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

題の詠み込み漏れはありませんか? 歌には必ず、題をそのまま詠み込んでください。

005:並(エクセレント安田) (風流三昧)
並木道桜の花が肩に舞い緊張しつつ校門潜る

005:並(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
並列で長く細く人生も 良いとは思えど私には直列つなぎの輝きに似る

005 並(美山小助) (小助の和歌)
砂利石の 耳を濯がん 参道に 並木に揺れる 木漏れ日あり

005:並(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
「並み」ならば良しという君「並み」という言葉の意味など知らない私

005:並(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
幸せに暮らせるならば並がいい普通を嫌う自分が嫌い

005:並(新井蜜) (暗黒星雲)
ベランダに並んで町を見下ろして引っ越しの日の夜を待ってる

005:並(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
005:並 並列に置けば動かぬ乾電池無駄の消耗し居り時計は

005:並(かのこ) (短歌*かのこ流)
この夏は平年並みというけれど 何を基準に決めてんですか?

005:並 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
やさしげな街中の貌脱ぎ去りて桂の巨樹は立ち並びたり

005:並(髭彦)再投稿 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
やさしげな街中の貌脱ぎ去りて桂の巨樹は立ち並びたり

005:並(はこべ) (梅の咲くころから)
冬の空君と並んで見上げれば ギリシャ神話の錨星あり

005:並 (はいほー通信 短歌編)
ふくらんだラップを取るのが嬉しいね たぬきうどんとかつ丼の並

005:並(中村成志)(再投稿) (はいほー通信 短歌編)
ふくらんだラップを取るのが嬉しいね たぬきうどんとかつ丼の並

005:並(aruka) (外灯都市)
果てしなく無人の駅が並んでるコンクリートの島をみつけた

005:並(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
とてもよい毛並みの猫にさよならを告げてきましたもう会えないと

005:並(小雪) (朱紗)
高台にお洒落な家が建ち並ぶ パステルカラーのピンクやブルー

005:並 (アールグレイ日和)
志野、織部、まひるま館(くわん)に並びをり炎にひとに触れし記憶は

005:並(春畑 茜)再投稿 (アールグレイ日和)
志野、織部、まひるま館(くわん)に並びをり炎にひとに触れし記憶は

005:並 (やまとことのは)
駅頭に並ぶ銀輪寒くってすべて銀もう帰ろうよ

005:並 行方祐美 (やまとことのは)
駅頭に並ぶ銀輪寒くってすべて銀もう帰ろうよ

005:並(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
並木道 カプセルの中にいるような 幸せなふたり壊したいけど

005:並 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
ふっくらと並びて笑う 夫婦茶碗 契り結びし朝の食卓

005:並 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
八体の並んだ並んだやっこさんかむる息子のペーパークラウン

005:並 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
共感のレベル未満のコトノハを並べようやく眠れそうです

005:並(水都 歩) (水都blog)
何もかも普通がいいの並が好きそう言う君が眩しすぎるよ

005: 並 (佐田やよい) (言の波紋)
川沿いを並んで歩くかげぼうし夕風の歌耳をすまして

005:並(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
本郷の古き家並みを歩みおれば銭湯帰りの人と行き会う

005:並(みずき) (空)
身を透かす風の並木へ春となる私の影がもう消えさうな

005:並(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
愛し子に並ぶものなどなきものを器に入れて比べてゐたり

005:並(白辺いづみ) (Iduming☆World)
思い出してなんてあげない幸せなひとは う・ふ・ふ・ふ 並木をさんぽ

005:並(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
校庭に並ぶちひさな膝小僧どの子もまろき光放てり

005:並(丘村トモエ) (ことばとわたし(丘村トモエ))
意味もなく並んで立って歩くのを許されていることが幸せ

005:並(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ。)
夕暮れの水は重くて父と子を並べて叱る背を撓めつつ

005:並 (スガユウコ) (ココロに花を)
並がいい並が一番いいんだと並々ならぬ並な毎日

005:並 行方祐美 (やまとことのは)
駅頭に並ぶ銀輪寒くってすべて銀もう帰ろうよ

005:並 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
木枯らしを耐えた並木の裸木の樹皮の裡にはほとばしる春

005:並(原田 町) (カトレア日記)
並ですかと聞かれ周りをちらと見て小さな声でハイと答える

005.並 文月万里 (Kagerou つれづれ)
睨みつけられているような「並」の文字人並みでといいと言う嘘見抜くがに

005:並 (野良犬的)
テーブルの上に並べたカードから君がえらんだハートのジョーカー

005:並 (NOTHING WORKS)
そして、人並みでしかないこの僕の日々の暮らしも埋(うず)もれていく。...

005:並(みゆ) (*** ことばあそび ***)
君と吾空に並んだふたつ星 近くに見えて近くにあらん

005:並(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
ご馳走が ずらりと並んだ夢を見た 目覚めてからは むしろはらぺこ

005:並(暮夜 宴) (青い蝶)
街並をスクロールして辿り着く☆のマークは秘密のアジト

005:並(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
散らかった靴を黙って並べてる君を育てし人らを想う

005:並 やっつん(U151の目線) (U151の目線)
昼食に吉野家入り牛丼並座った座席自動ドア前

005:並(ドール) (花物語)
並縫いが全部終わらぬうちは裏表逆だと気づかずにいる

005:並(方舟) (方舟)
特上並の並に慣れたる暮らし向き天与の余生を楽しみ生きる

005:並(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
人並みの生活できればと仕事する格差社会を誰もが生きる

005並(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
人並みでいいと自分に言いながら足りないものを数えすぎてる

005:並(愛観)再投稿 (ひ と ひ ら こ と ば)
人並みでいいと自分に言いながら足りないものを数えすぎてる

005:並(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
淡々と並ぶ季節のその中でいつの間にかのあなたの結婚

005:並 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
ブーゲンビリア並木の街から友人のメールは旅をして来る

005:並(凛) (臥薪嘗胆)
並ぶほどじゃない わかってるんだけど長蛇の列の最後尾に付く

005:並(謎彦) (ジャポン玉)
のぞみ号最先端に墨つけて型をとつたら「並」の字になる

005:並(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
君となら足並み揃えていけそうな気がする君となら君となら

005:並(小原英滋) (過去と現実)
朝霧の岩屋の段に立ち並ぶお地蔵さまがほのかに見ゆも

005:並(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
おとなりにきみの机が並ぶから ぼくが眼鏡をかけない理由

005:並(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
街灯が等間隔に並列しどれひとつとて欠けぬ安心

005:並(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
歯ブラシを並べるほどの関係にまだない嫉妬するには早い

005:並(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
テーブルに並ぶカップに春風が舞い込まぬよう伏せておくから

005:並(神ヤ飛魚) (飛魚の徒然なるまま日記)
一杯のかけそばならぬ牛丼(並)(ぎゅうどん・なみ) ビンボー人にはごちそうでした

005:並(ハナ) (象の求愛ダンス)
ピンクならひとりぼっちにならなくてすむの並んだ女の子 春。

005:並(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
「人並みに愛されたかっただけなの」と理由を語る声は静かに

005:並 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
女なんて女なんて牛丼屋かわいく「並」を頼むあたし

005:並(てん) (てんの短歌部屋)
さにつろう汝の居る時は並盛りでだってどうして私は女

005:並(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
向き合ってたった二人で七並べやってるような会話じゃないか

005: 並(みなとけいじ) (海馬)
ビール缶三つ並べて冬真昼 集魚ランプはしずかに憩う

005:並(鈴雨) (鈴雨日記)
新たなる住処(すみか)のそばに欲しきもの けやき並木か桜ひともと

005:並(きじとら猫) (きじとら小部屋)
電球の小さな灯りをともすだけ微笑むふたり並列つなぎ

005:並(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
未来都市博物館の片隅にアルカリ性の埴輪が並ぶ

005:並(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
「特上」の下に「上」ありその下にじみに「並」ありそを注文する

005:並(みずすまし) (水紋)
 夕焼けにおわれるように影法師 並んで駆けて あしたもあそぼ

005:並(史之春風) (はちぶんめblog)
一列に並べてみれば皆ひよこ遠足日和横断歩道

005:並(Yosh) (★光に向かって★)
勝ち組も負け組も嫌!中流思考 並がいいさと言っても不満

005:並(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
歯ブラシを並べて立ててはにかんだけさのあなたはひとあじ違う

005:並(翔子) (花こみち)
遅れながらでもやってきた春ですよ山に向かいて土筆整列

005:並(みあ) (言の葉たち)
おもいきり殺ってください。テーブルに並べられてるひよこ饅頭

005:並(くろ) (鎌倉日記)
砂あらしのやうに残像消えゆきて美(は)しき歯並びのみ記憶せり

005:並(山本雅代) (BONY ELBOS)
雲裂けて合間に見えしロボットの脇にひそりと並ぶ父母

005:並(日和小春) (こは短歌)
ゴミ箱に並んだチョコの包み紙が踊っているのを見つけた日曜

005:並(ふふふふふふふ) (題詠マラソン2006)
中学の卒業式の壇上の訓示たれたる並木校長

005:並(紫女) (クロッカスの歌)
「並である我こそ憎し」マゼンタの筆で裸体に書く罵声など

005:並(しゃっくり) (春雨じゃ)
お前もなもう少し並みであったなら引く手数多でもてただろうに

005:並(栗凛) (ス芸紙一重?)
肩並べ歩く二人の行く先は不幸せでもいいと強がる

005:並(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
不規則に命が剥がれ落ちそうでハチの毛並みを確かめている

005:並(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
これからもわたしのうでであるはずのうでが前へとならって並ぶ

005:並 (紫峯) (時空の扉)
咲き満ちて花壇に並ぶパンジーの色とりどりが心を奪う...

005:並(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
ふつつかな殺し文句をさしあげるコンビニ並ぶまぶしい夜道

005:並(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
人間の人並み、並以下、並以上 柳あをめるホームレスハウス(青テント)かな

005:並(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
あたしらは弱くながあく輝くの並列つなぎの乾電池なの

005:並(究峰) (思い浮かぶがままに)
坂道に敷き詰められし赤レンガの椿並木に鶯が鳴く...

005:並(ひわ) (十日三日月)
わたくしに惚れるのならば覚悟して並の愛情じゃ包めなくてよ

005:並(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
あみだくじ想いを込めて引き当てて早苗ちゃんと並んで座ったあの日...

005:並 ベティ (Betty\'s second Bar)
泣きやんで右下を見てまた泣けた まるめた背中並べてた犬

005:並(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
しら衣を被きて居並む女嬬の輪に入りてぞ斎き智恵子を送る

005:並(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
右脚にギブスを巻いた始業前夜クラスの列に並びたくない

005:並(ぱぴこ) (テクテク)
たこ焼きとビールを買って帰ろうか君と並んで歩く日曜

005:並(ユメハ) (夢見堂)
満たされず不自由もなく人並みでいられることの幸せを知る

005:並(堀 はんな) (たん たん 短歌)
いつの日か疾走するを夢にみて並足習ふ駒が跳ねとぶ...

005:並(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
見知らぬ顔を窓に並べて青白き最終電車は春の闇へと

005:並(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
大盛りを並盛りなのと主張する君の胃袋 まだ八分目??...

005:並(鬼龍児) (さんさしおん)
樫並木は示し合わせた陰をもつ吾の午後はそのなかに息づく

005:並(まつしま) (心の空)
哀愁という言の葉を拾った並木道長い影ゆらゆら揺れてた

005:並(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
対な顔並べて眠る子と父に遺伝子レベルの絆を知る

005:並(まつしま)再投稿 (心の空)
哀愁という言の葉を拾ったの 並木の影が揺れてた道で

005:並(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
校門を潜れば見える懐かしい校舎を迎える銀杏並木が

005:並(花夢) (花夢)
わたしではダメな理由をあいうえお順でただしく並べてほしい

005:並(ことら) (ことらのことのは)
ほんとうのことを懼れて蜻蛉(かげろう)の薄羽の如き言葉並べる

005:並(斉藤そよ) (つれづれつづり)
降りしきる雪の夜窓に並ぶればなほかさかさと灯る鬼灯

005:並(翔子) (花こみち)
遅れながらでもやってきた春ですよ山に向かいて土筆並びし

005:並(翔子)再投稿 (花こみち)
遅れながらでもやってきた春ですよ山に向かいて土筆並びし

005:並(素人屋) (素人屋雑貨店)
本日のニュース伝えるキャスターのその歯並びが気になっている

005:並(本原隆) (それについて)
家並みが世間並みでとささやいたあなたが今日の月を見たなら

005:並(村上はじめ) (spidyな日々)
本棚に並んだ本の背表紙でわかった気がするあなたの本音

005:並(はるな 東) (菜の花の道)
肩並べ熱く語るきみの眸に安保も成田も未来もあった

005:並(振戸りく) (夢のまた夢)
義父の背で聴く人生の並木道 泣かせぬように眠る初孫

005:並(mamaGON) (赤い椅子)
誕生日一人きりなる晩餐に並みの上なるうなぎを買いぬ

005:並(みち。) (虹色アドレナリン。)
僕たちはキレイに並びすぎていて裾のほつれにつく砂ぼこり

005:並(mamaGON)再投稿 (赤い椅子)
誕生日一人きりなる晩餐に並の上なるうなぎを買いぬ

005:並 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
シャラシャラと細き箒葉なびかせて棕櫚の並木に海風が吹く

006:自転車 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
伊豆一周自転車旅行をしたときの天城の険しさ今に忘れず

005:並 (KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
お前はもう俺の仲間だ光降るとこまで並んで走っていくんだ

005:並(kitten) (kitten song)
果実の並ぶ食卓の輝きが朝の空気を変えてしまう日

005:並(西宮えり) (aglio-e-olio)
ややこしいことはいいこと 雛壇に並ぶ三人官女の微笑

005:並(やすまる) (やすまる)
梢まで並ぶ雀らがつぎつぎと透く滑り台を土へとおりる

005:並(夜さり) (夕さり夜さり)
『平成十八年豪雪』ごんごんと眠らしめ月山朝日並みよろう山

005:並(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
雑踏に二人並んで見上げてる四角い青空上弦の月

005:並(夢麿) (夢幻泡影)
並ふたつ1人で食べる人を見た大盛りだったら足りないのかな

005:並(もけこ) (!セバスチャンの暴挙!)
並ぶまでためらいかたも心臓も並々じゃない未だ初恋

005:並(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
並みといふ計りに逆ふきみの瞳(め)に棲みたる飢餓のわれを抱き締む

005:並(萌香) (空の青さをみつめていても)
  肩並べ歩いていると信じてた気配の消えた分岐過ぎても

005:並(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
店頭に並ぶCD買うように君が欲しがる歌詠いたい

005:並(toshie) (題詠100首blog)
居並んで芽が出た我が家のチューリップ伸びよ咲かせよと言葉をかける 

005:並 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
憂鬱は平年並みの塩梅だ角合わないまま折る奴凧

005:並 (ひこうき雲)
やさしさとすこしばかりのさみしさをちいさな風のなかに並べて

005:並(夢眠) (夢眠・日々綴り)
並盛りと照れずに言えたあの頃は息子に付き合うふりして満足

005:並 (保井香) (パパは乳牛屋)
歯並びが悪いところが好きなのに 笑ったときに見えていいのに

並(智理北杜) (智理北杜)
日に一度デジタル時計に2が6個並ぶ瞬間のため生きている...

005:並(川内青泉) (青泉の部屋)
並列の豆電球がついたよと歓声あがる雪の教室

005 並(美鈴) (大和撫子)
真っすぐに 続く坂道 並木道 今も変わらぬ 学生通り 

005:並 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
君と足並みを揃えるためにあの歌を祈りのように歌おう

005:並(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
たたなわる山並みに没る日輪の黄金(きん)の光を浴びて佇む

005:並(渡邉建太) (nostalgie)
並べてみる牛丼(並)と並列に哲学概論(中世・近代)

005:並(秋野道子) (気まぐれ通信)
並んだら縦も横にも小さくて転校のたび妹にされ

005:並(新明さだみ) (ぬ ま み み)
つかれては並んであるく ウェハースのような月が光っているのを見る

005:並(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
イキあわせ並んで走る舟ならば見つめあわずに舵をさばかむ

005:並(折口弘) (はっちんずBLOG)
お父さんいつ死ぬのかと問う息子 ベンチに並んでお茶を飲む春

005:並(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
並んでは背の大きさを思い知る 早く早くと望む悔しさ

005:並(そばえ) (日照雨)
三月十四日にきみの並べしゐちご大福のやうな正論

005:並(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
中の中 良くも悪くも 並の脳 国語がんばれ それが理由だ

005:並(癒々) (Romantic irony)
鮮やかにハートを奪い去るという噂の貴方のお手並み拝見

005:並。  (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
ケーキ屋の並らびにあった駄菓子屋さん 今は足ツボリフレクソロジー 

005:並(市川周) (ミルミルを飲みながら)
大型で並の台風『でくのぼう』伊豆で一泊熱海で二泊

005:並(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
ハンバーガー食ふとき切にこひねがふ歯並み正しき上あご下あご

005:並(長沼直子) (うたかたの日々*短歌 題詠100首blog*)
春なのにきみを想うと涙でて桜並木に映える夕暮れ

005:並(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
エクセルに数字並べし午前二時壊れてゆきぬ俺もお前も

005:並(現川尋香) (ミミーシャの部屋)
人並みに結婚したいパラサイト母病に倒れますますいけず

05:並(そばえ)再投稿 (日照雨)
三月十四日に並べられたるいちご大福のやうな正論

05:並(そばえ)再々投稿 (日照雨)
三月十四日にきみの並べしいちご大福のやうな正論

005:並(黒田康之) (今日の、おUTA)
並列の電池で灯す世の明かりといふべき顔が集ひて悲し

005:並(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
この夏は平年並みの暑さです気休めまでのウェザーレポート

005:並(和良珠子) (the strange of stranger)
子の背より力まかせに引き千切った翼を膝に並べてたたむ

005:並(庄司庄蔵) (庄司庄蔵)
石並をそろりそろりと渡るとき川面にゆがむ人と日の影

005:並(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
まっすぐに並んだ文字が書けなくて個性だアートだ爆発だって

005:並(濱田花香) (紅葵爽♪)
幼手がゆくり並(な)め据(す)うビー玉の転び回りて笑ひが舞いて

005:並(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
牛丼の大盛をやめて並にするダイエットとはさういうもので

005:並 (月が堕ちるころ)
薄紅が壊れぬようにふしだらに桜並木をふわりと歩く

005:並(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
薄紅が壊れぬようにふしだらに桜並木をふわりと歩く

005:並(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
黄なる球たやすく抜ける間合ひゆゑ並行陣とふ雄心は美し

005:並(つきしろ) (halcyon days)
オレンジのランプシェイドが欲しくなり、鈴掛け並木へ向かう日曜。

005:並(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
ほら、電池。並列つなぎの時ってさ。どうなるのだっけ?忘れちゃったよ!

005:並 (pig_pearl) (ブタに真珠)
どの写真 郷里の祖父母に 送ろうか 笑顔並べて モニターの前

005:並(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
宝くじ売り場に並ぶ長き列 かかはり無しと急ぐ足あり

005:並(福々屋大福) (20世紀とラックバック)
君一人ごときにひっくり返される並大抵のロースではない

005:並(yasubow) (忘れえぬ人々)
並走すサイン波、オシロに流れる。生臭き電子、部屋充ちれば。

005:並(寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
        ・「人並みにおごれや」と友は言いたまう 平方根より割勘がいい

005:並(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
手を繋ぎ父母の足跡共に追う 銀杏並木のあの参道を

005:並(なかはられいこ) (みんなだれかの夢だから)
いまいちばん食べたいものはかすてぃら愛をひきとる列に並んで

005:並(オオタセイイチ) (angle。)
夕暮れて古寺の鐘の音響くなり 並木敷にて栗拾ふ嫗(はは)

005:並(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
人並みに子供が欲しい私たち 半分あきらめ半分期待

005:並(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
クリスマス・ツリー並木がくねくねと余さず誘拐現場を巡る

005:並(村上きわみ) (北緯43度)
じゅんばんに並んでかぶる金魚鉢 ときにいいひとにもなりましょう

005:並(村上きわみ) (北緯43度)
じゅんばんに並んでかぶる金魚鉢 ときにいいひとにもなりましょう

005:並(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
ぽつぽつと炎並びし回廊は魂ゆする朝焼けににて

005:並(内田かおり) (題詠2006深い海から)
温もりは並べた肩をくすぐって三歳ふたりふつふつ笑う

005:並(矢野結里子) (Leaf-Life-Feeling)
町並みはそこにそのまま何もかも変わり続けるわたしはひとり

005:並 (村本希理子) (きりころじっく)
燃えあがるアメリカ楓の並木道ともには歩めぬひとを見送る                        楓/フウ

005:並 (言の葉帖)
人並みに食べて働き恋をして笑って泣いて生きております

005:並(理宇) (±籠)
人並みの女のやうな顔をした歌が詠みたい午前十二時

005:並 (その言葉の行方)
ため息を並んでついた消えそうで世界の場所もわからなくって

005:並(内田誠)再投稿です。 (その言葉の行方)
ため息を並んでついた消えそうで世界の場所もわからなくって

005:並(眞木) (ひとりももうた)
「人並み」を与えることのできぬままひとり親ひとり子は育ちゆく

005:並(酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
冷たき夜風 散るに散れぬ桜の並木 ようやく緑となりて

005:並(志岐) (日々の徒然)
弱くなく強くもなくて構わない一つほしいの人並みのこころ

005:並 (空も、つながっている)
マグカップ並べコーヒーいれる朝いつものように今日が始まる

005:並(今泉洋子) (sironeko)
朔風に金色(こんじき)の服はらはらと脱がされてゐる公孫樹並木は

005:並(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
トッポキという餅食えり「初めてね」 並べし皿椀皆まちまちで  

005:並(小早川忠義) (ただよし)
夢と糧共に食みつつ光るべし並列繋ぎの電球ふたつ

005:並(笹井宏之) (【些細】)
ドレッシングがしずかに澄んでゆく朝の並々ならぬひかりかなしみ

005並(クロエ) (90%の幸福)
諦めたように並ぶポプラの下で品位もろとも砕いているひと

005:並 (月待ち人の窓辺)
春霖(しゅんりん)の朝の花屋に鉢植えの紫陽花の藍(あお)はや並びをり

005:並(kira-kura) (遠く離れて ~From a Distance~)
踏み出した 狭き歩幅の第一歩 夢叶うまで 並大抵ではない道

005:並(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
並の世に並のたつきを暮らしをり晩涼の風ふところ過ぎる

005:並(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
吉野家で並しか食えぬ持ち合わせ それが私の全財産だ

005:並(nao-p♪)      (私サイズの日々)
「上(じょう)」寄りか?限り無く「下(げ)」に近いのか? 「並」の容姿と言われま

005:並(嶋田電気) (目的なんていつも後付け。)
人並みを求めて隣の人よりもがんばっている優しさがない

005:並(れむ) (あま~い短歌)
並べたらおしゃべりはじめてすごい焦る。あなたのと私の腕時計がよ

005:並(cocoa) (cocoaのうたにっき)
ぼくたちは大きく口を開けて待つ  とりあえず一列に並んで 

005:並 再投稿(nao-p♪)   (私サイズの日々)
「上(じょう)」寄りか?限り無く「下(げ)」に近いのか?「並」の女と言われました

004:キッチン(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
学校を出て十字路を折れてからA男とC子は並んで歩く

005:並桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
学校を出て十字路を折れてからA男とC子は並んで歩く

005:並(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
並んだ子無垢と悪ガキない交ぜに マリアとヨゼフ天使役らも

005:並(星桔梗) (風船がわれるまで)
平気かと友に訊かれて頷けば居並ぶ先に新郎の顔

005:並(柴田菜摘子) (パイロットランプ)
並木道愛しさは鳴るかじかんだ指先で君の頬にさわれば

005:並(ひじり) (みじかうた)
腕振るう君のお手並み拝見と食卓で待つ吾が腹は鳴り

005:並(星川郁乃) (Air Station)
並列に繋がりたくて手を伸ばす有刺鉄線つづく小道で

005:並(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
つまらない、つまらない、って言うきみら 並列に繋いだ乾電池

005:並 (空にひろがる枝の下から)
あなたなら並んでいたらどうします並んで座ったひとにきかれた

005:並(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
あなたなら並んでいたらどうします並んで座ったひとにきかれた

005:並(田咲碕) (いたずらっこ)
恐れ夢愛憎しみも人並みに持っているんだ 持っているけど

005 並(ヒジリ) (*tRIGger.)
それがいい 10人並を告げられる朽ちそうなほど待ってた言葉

005:並 (砺波湊) (みなとぶろぐ)
A3の出口へ急げ 隙間なく並んだポスターひっぱがしつつ

005:並(もりたともこ) (短歌、すきです。)
出来もせぬ囲碁を真似して白黒の石を並べる 父が居る日は

005:並 (圏外圏)
さみしさを並べてあそぶさみしさは承知の上とおもってたのに

005:並(あんぐ) (あんぐの短歌)
ふと見ればもの悲しそうな顔してる 九九円ショップに並ぶキュウリたち

005:並(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
並ばせたかなしい記憶の順番が少ぅしかわる きづかないでね

005:並(宮沢耳) (MIMI NO UTA ~題詠100首blog)
恋人として並ぶるは照れくさく仲間にまぎれ前後に歩む

004:並(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
  肩並べ 街が白々 明け行くを 二人見つめし こともありけり...

005:並(幸くみこ) (そこそこがんばる)
ビンボウで美人でもないアタシには並ぶ文化があってよかった

005:並(春村蓬) (風見鶏)
シオコショウ並ぶしづけさ 肘高く新玉葱に塩をふりたり

005:並(やな) (やなさんの基地)
いやらしい千の笑いが並びゐるその目の前でそれでは脱ぎます

005:並(沼尻つた子) (リップサービス)
七並べで負かされてやる 私から何も奪えぬこの男には

005:並(ハル) (木漏れ日気分~題詠マラソンblogと過去の詩と短歌)
ただ二人並んで歩くこの道が明るく見えたあの冬の夜

005:並(わかば) (わかばのうた)
並木道は気づけば昼も暗い森鼻歌なんて出てくるものか

005:並(フワコ) (きくとわたし)
夕闇に並んだ影はとろとろと溶けてとろけてカフェオレになる

005:並(goldfish) (月と金魚鉢)
大丈夫。ゆっくりひとりで歩きます。ふたつの足をしっかり並べて。

005:(並) (GakiDay's TANKA)
並んでは歩かず半歩後ろから歩いてあげる あなたの勝ちよ

005:並(繭) (hallo hallo!!)
春になりピンクに街が染まったら二人で歩こうこの並木道

005:並 (香山凛志) (東京パピヨン)
アカシアの並木に満ちる蝉時雨 どうせ前世とひとりと思う

005:並(るくれ) (とっても単純なこと)
並木道が好きなら優しくしないでよ森ならひとりでだっていくから

005:並(なまねこ) (路地裏稼業)
オッペンハイマーの夢からさめて地下鉄はシェルターのなか終点野並

005:並(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
いっせいに目をつぶり手をあげた子が集まってきた並木の役で

005:並(鳴井有葉) (そのための日記)
そっかもっと人並みですねですよねわかりましたわかりましたわかりました

005:並(池田潤) (神様、ぼくは。)
同じよな優しさが並ぶこの部屋で混じれぬ孤独に苛まれてる

005:並(如月綾) (お気に召すまま)
気づかれないようにこっそりつま先で立ってる 背の低い君が愛しい

005:並(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
並がいい上はこそばい下ははずい特上だったら一条戻橋だ http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/cbee89a99212bee4dd8b3ea40c691b49/15

005:並(路喜) (水陸両用)
血とマキロンの匂う夜毎(よごと)に速くなる我ら並走する

005:並(蝉マル) (蝉の声)
毛色ならわれにもあるが毛並みの良さそれはどうかな麻垣康三

005:並(あめあがり) (あおいかいだん)
並木道 光と影の縞を抜け青の下にぞ風の生まるる

005:並(くまのこ) (あめふりくまのこ)
「寂しい」と聞けば誰でも並ぶでしょうこどもの遊びは残酷すぎる

005:並(白玉だんご) (だんごのきもち)
並べゆく端より倒るる図書館の本叱りつつ子は棚を埋む

005: 並     (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
月並みでいいよとあなたはわらうよね 並のおねがい「また逢おうね」

005:並(のんちゃん)再 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
並がいい上はこそばい下ははずい特上だったら一条戻橋だ

005:並 (お気楽堂) (楽歌三昧)
責任は自分で取るしかないことを理解してから御託並べろ

005:並(岩井聡) (North Marine Drive)
海まで並んだオレンジたわわにたわわに戦争が終わらない

005:並(ゆづ) (透明ランドセル)
今もまだ並んで歩いていることの言い訳なんかを考えている

005:並(本田あや) (明晃晃)
バーゲンで流行色の靴を買う 幸福は世間並みでありたい

005:並(睡) (Melting*Diary)
並列につながれてゆくわたしたちいつしか森のように深まる

並(日下智世) (万美愛任叶結実)
洗濯が風に揺れるさま眺めてる夏の日差しと絡み合いつつ。

並(日下智世) (万美愛任叶結実)
再投稿 「揺」とトラックバック先を間違えました。すいません。 ペーロン祭君と並ん

並(日下智世) (万美愛任叶結実)
ペーロン祭君と並んで見る花火合間に見ている君の横顔。

005:並(Harry) (四月なかなか)
垂れこめし雲にけむりが混じりこむ 製紙工場並ぶ富士の地

005:並(碓井和綴) (雨歩日記)
行儀良く紺の揃いのリクルートエライ人皆並の字が好き

005:並 (キサラギウタ)
本棚に並ぶ新井と赤川を手放してから 結婚します (宮田ふゆこ)

005:並(長岡秋生) (廊下に座る)
並べられ直ぐに倒されるボーリングのピンを見たって悲しくなれない

005並(帯一 鐘信) (361℃)
  また今日も牛丼並夫あらわれて黙ったままで消えゆく深夜

005:並 (納戸)
(「普通」って何なんでしょう?)毎日の通勤電車で考えている

005:並(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
キラキラのナイフとフォークを出口まで並べてみても夜明けは来ない

005:並(owl) (さもあらばあれ)
足元さらう黒い波 手を繋ぎ並んで座り海へと還る

005:並(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
夏祭り並ぶ夜店をへめぐりて あなたは探す遠い昔を

005:並(透明) (limerence)
神様が桜並木を指で押す開花のドミノはゆっくり北へ

005:並(たかし) (短いが身近というお話)
大粒の雨の雫が肩に落ち人並み以上に騒ぎ立てたよ

005:並(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで ver.2)
だれひとり顔を持たない親しさでとりどりの傘並んで行くよ...

005:並(小春川英夫) (さるさるパパ)
並列より直列回路が好きだった頃とおんなじ夢を見ている

005:並(小太郎) (ねこのにくきゅう)
飼い主に足並み合わせ散歩する犬の尻尾は誇らしげに立つ

005:並(浅井あばり) (ギンガムクロス)
硬い葉をちぎるあなたと十月を並べる真似に飽きてしまった

005:並(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
並列のエアロバイクは涙より海だよ海だほらイルカだって

005:並(百田きりん) (きりんメモ)
白い月 白い太陽 weになれなかったひとを並べ直した

005:並(湖雨) (waffle)
強すぎる陽射し「僕の彼女です」影絵の中で並び寄り添う

005:並(yuri.) (なつのよるに、うまれてきた気がする。)
街路樹の並木の数だけ消えた空「指紋の並のどこかに隠した。」

005:並 (あみー) (手遊びBlog)
電球を暗く灯していつまでも僕らはきっと並列つなぎ

005:並 (心を種として)
町並みに西の光が零されて赤き波音湧き起こりくる

005:並(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
なみなみとかつては注ぎし酒盃 老いたと笑う今は人並み

005:並 (忘れちゃった。)
よしぎゅうで並んで並を食べてたらぱたぱた涙が出ちゃったんです

005:並 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
もう君と椅子を並べてCDを聴くこともなき日曜の午後

005:並(野田 薫) (さしあたり大丈夫)
体育館に転がされたい生首が並ぶ廊下の果てに盂蘭盆

005:並(edocko) (RYU's Monologue)
親子連れ 満面に笑み浮かべては ぎんなん拾う銀杏並木

005:並(けこ) (あきのうた声)
海はさみ 朝と夜とを裏返し それでもきみと並んでゆくぜ!

005:並(shall3) (山歩き録)
並などとあなどり来しも台風は遥かな海の駆動せしモノ

005:並 杉山理紀 (2006R57577)
さみしい悲鳴聞き違えない左手で白い小石と愛を並べた

005:並(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
並びさえしてればきっと順番がまわってくると思うマチガイ

005:並(まほし) (うた・たね)
二人してイチョウ並木に溶け合って冬眠したい夜があります

005:並(minto) (@100@)
それぞれの思ひを胸に刻みつつ同級生は並んで座る

005:並(徳田ゆきこ) (題詠100)
クッキーを焼いたのちょっと焦げたけど並木の道を夕日が襲う

005:並(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
並列に単2をつなぐときに見き豆電球の底の朱のいろ

005:並 (象と空)
休日の怠惰が並ぶ我が部屋にコート吊られる女物の

005:並(御厨しょうこ) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
「人並みには、できますから」と微笑んで人の親切壊す妖精

005:並(浅葱) (空耳の森*番外地)
二人並び写った写真の数が減り 少し距離おく姉弟なりき

005:並(平岡ゆめ) (le petit cahier)
「人並み」の言葉に揺れる日もありて月の昇りと共に眠らん

005:並(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
万の喩に彩られたるしろたえの波とうとうと並びおりたり

005:並 (nine) (songs)
七十分並んだ楽しい思い出も気の迷いだと君は言い切る

005:並(千) (Mille et une nuits―題詠100首blog)
キャンパスの銀杏並木にさよならを告げて季節は芽吹きへ向かう

005:並(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
阿久悠も久世光彦も通りしか『この人生の並木道』はも (阿久悠 浅井慎平 久世光彦 恒文社21)

005:並(久野はすみ) (月の融点)
スーパーの棚に並んだSPAM缶ひとにいえないことを思えり

005:並(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
朝焼いたオムレツは並ふうわりとしたところがない今日のあたしも