「007:揺」の歌は、こちらにトラックバックしてください。
題は「揺れる」「動揺」などの「揺」です。読み違いにご注意ください。
007:揺(エクセレント安田） (風流三昧)
ハンモック木陰で揺れて気持ちいいお昼寝タイムいい夢見そう
007 揺（美山小助） (小助の和歌)
揺りかごの 赤子に乳首 含ませし 後姿に いとおしさ見る
007:揺(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
眼裏に小さき火影のほの揺れて異界の扉がゆるりと開く
００７：揺（船坂圭之介） (kei\'s anex room)
遠山の霞む春の日ブランコに揺れつつ乙女いま何思ふ
007:揺(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
中学の制服を着て立つ娘 逸る気持ちと揺れる三つ編み
007：揺（髭彦） (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
雪の舞ふ天（そら）に露な熱き湯に心も身をも委ね揺蕩（たゆた）ふ
007:揺（中村成志） (はいほー通信 短歌編)
ファルーカよ揺れないでいてこの人が答を整い終えるときまで
007：揺（はこべ） (梅の咲くころから)
蜃気楼揺れる砂漠に佇めば 現世の境探しておりぬ
007:揺（新井蜜 (暗黒星雲)
揺れている朝のブランコ 足音が遠ざかる朝 ブランコ揺れる
007:揺（畠山拓郎） (想いまっすぐに)
友達へ君への気持ち揺れている昔の傷が癒えてきたよう
007:揺 (アールグレイ日和)
揺籃（えうらん）は夢を揺らすよゆんゆんと枇杷の実灯る月の夜のゆめ
007:揺（春畑 茜）再投稿 (アールグレイ日和)
揺籃（えうらん）は夢を揺らすよゆんゆんと枇杷の実灯る月の夜のゆめ
007:揺 (やまとことのは)
楠揺らし君をゆらしてわが言葉今日揺れ止まずもぎたてトマト
007：揺（草野つゆ） (草野つゆ＠はてな)
動揺はしてないけれど もうきみと逢えないなんて嘘だといって
007:揺（aruka） (外灯都市)
夜明け前もえかすみたいな音楽でふたり揺れよう指をつないで
007:揺（西中眞二郎） (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
山男になりたる如き心地して高原列車の午後を揺られる
007:揺（水都 歩） (水都blog)
好き嫌い揺れるブランコ漕ぎながらたんぽぽ綿毛吹き飛ばしてる
007:揺（富田林薫） (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組＆『まぐろ袋ブログ』)
春風の囁きかけるブランコが前に後ろに揺れて日曜
007:揺（みずき） (空)
揺れてゐる目（まな）滑らかな言ひ訳へ夢と消えゆくふたたびの夏
007:揺（小雪） (朱紗)
逢いたくて でも逢えなくて 揺れやまぬ 行ったり来たり わが心なり
007:揺 (小軌みつき） (小軌みつき-つれづれ日和-)
窓ごしの小鳥が羽を身づくろいするたび揺れる朝のキラキラ
007:揺（丹羽まゆみ） (All my loving ♪)
笑ひごゑたかく響かせ翹揺（げんげ）田に少女は春のひかり編みをり
007:揺 行方祐美 (やまとことのは)
楠揺らし君をゆらしてわが言葉今日揺れ止まずもぎたてトマト
008:親 行方祐美 (やまとことのは)
親なんて反対するものだからして事後報告に徹底すべし
007：揺 (NOTHING WORKS)
揺れている貴方の心。……それとも私の我が儘？誰か教えて。...
007:揺（暮夜 宴） (青い蝶)
ひだり手の感情線がざわざわと揺れる気配にたじろぐ真昼
007: 揺 （佐田やよい） (言の波紋)
揺るぎない自信を持って高く跳べ靴底の土振りとばすほど
００７：揺 やっつん (Ｕ１５１の目線)
青空に糸が切れた凧揺られ思えばその後行方不明
007:揺（ほにゃらか） (♪おみそしるパーティー♪)
５円玉を揺らさばおまへは眠くなり夜泣きの理由（わけ）を語りたくなる
007:揺（柴田匡志） (明日はきっといいことがある)
スタジアム揺らさんとばかり声枯らすサッカー観戦来たからには勝つ！
007:揺（丘村トモエ） (ことばとわたし（丘村トモエ）)
揺れているのは何なのか 手鏡を眺めてもまだ答えが出ない
007:揺 （里坂季夜） (コトノハオウコク)
振り切れぬままだからいい空を見てつま先ついて揺らすブランコ
００７：揺 （水沢遊美） (ふんわりんさまの想ひ人)
見つけたいものがあるんだ 君の眼にスナフキンの孤独が揺れる
007:揺（水須ゆき子） (ぽっぽぶろぐ。)
揺り椅子はかなしい雅具と知りながら今宵あなたの草生（くさふ）を濡らす
007:揺（原田 町） (カトレア日記)
仰向けになって手足を揺ら揺らとゴキブリ体操今日も健やか
007:揺 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ひだまりに溶ける仔猫を目の端に夢うつつ夢 春は揺りかご
007:揺(スガユウコ) (ココロに花を)
揺れている皆一様にロックってそういうものじゃないんじゃないの?
007:揺（謎彦） (ジャポン玉)
咳一つ聞こえぬ中を天皇旗 剣花坊 その「１／ｆの揺らぎ」に 謎 彦
007:揺（ドール） (花物語)
揺さぶってすがりつくなどできなくてただ立ちつくすだけだった夜
007:揺（ハナ） (象の求愛ダンス)
揺らされるごとにあなたを好きになるからだのうえにからだ 桃色
007:揺（かっぱ） (きゅーりをこのむ)
ブランコを揺らすくさりは僕たちを地上へ繋ぐくさりでもある
007:揺(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
揺らぐこと出来ない想い木偶の坊みたいに立ってる胸の片隅
007:揺（改行やたら好きな人） (骸骨レイアウト)
何かしら 乙女心が 揺れている ぼくがきこえる 音はゆさゆさ
００７:揺（かのこ） (短歌*かのこ流)
我慢する、動揺隠す、日々励む。私に絶対できぬことたち
007:揺（空色ぴりか） (題詠100首blog/空色ぴりか)
待合いのストーブの上かたかたと貧乏揺すりしている薬罐
007:揺（みにごん） (MINI\'S LIFE blog)
揺れ動く振りしてるけど本当は初めて会った日に決まってた
007:揺（みゆ） (*** ことばあそび ***)
はらはらと君の肩にもなごり雪 忘れないでと唇が揺れ
007.揺 文月万里 (Ｋａｇｅｒｏｕ つれづれ)
わが宿のいささ群竹揺らし吹く風の音量は１デシベルとぞ
007:揺(島田久輔） (裏庭のきりぎりす)
およばずに追いかけた夢をあきらめて諦めきれず揺れるまえがみ
007:揺 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
「これまでありがとう」と言い放ったらもう揺らがない。雨の夜にも
007：揺（凛） (臥薪嘗胆)
今揺れた？あわてた顔で君が問う 僕の心は今揺れたけど
007:揺（みなとけいじ） (海馬)
窓ぎわに揺りかご在りきカーテンは夕陽の朱のまだらまだらに
007:揺(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
灰皿に丸め置かれる便箋のひかりの中に揺れるさよなら
007:揺（舞姫） (Thirty One 題詠100首置き場)
洗顔で化けの皮まで落としたい女性専用車両に揺られ
007:揺（天野 寧） (三十一文字の毒薬)
泣き虫だ ちょっと揺らしただけなのに黄色の涙ぽろり菜の花
００７：揺（松本響） (春色ぶれす SIDE-D)
残された時間の中で僕達は何度世界を揺らせるのだろう
007:揺(Yosh) (★光に向かって★)
「揺りかごから墓場まで」待つ余裕なく 自ら断つ人 かの国多し
007:揺（五十嵐きよみ） (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
春に聴くブルースハモニカはや君は抱えた膝をしずかに揺らす
007:揺(紫女） (クロッカスの歌)
女教師の脚の夢見し少年が窃盗罪だと水を揺らせり
007:揺(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
ゆりかごに揺られるように抱（いだ）かれてわたくしはただしあわせでした
００７：揺れる（しゃっくり） (春雨じゃ)
おっさんは揺れる天井見上げては獣のやうな雄叫びを上げ
007:揺 (鈴雨日記)
想い侘び 吾が知ることもなき花に君がこころの揺るるたまゆら
007:揺（史之春風） (はちぶんめblog)
「壊れろ」と「壊れないで」を揺れている衝動のまま組み敷きながら
007:揺（てん） (てんの短歌部屋)
ぬばたまの闇より暗い部屋を出れば風景揺れて心も揺れる
007:揺（野良ゆうき） (野良犬的)
ゆらゆらと記憶の海を揺れながら僕のカケラは沈んでいった
007:揺（日和小春） (こは短歌)
誰もいないひとりぼっちの揺りかごで笑う子どもに着いていく人
007:揺（おとくにすぎな） (すぎな野原をあるいてゆけば)
閉めきったアルミサッシの外側にはりつく奇跡揺れる優曇華（うどんげ）
007:揺 (方舟） (方舟)
ハンモックに揺られ過せし故里の佇まひ無く今喧騒の街
007:揺（究峰） (思い浮かぶがままに)
揺れ動く心の惑ひ重ねては時の流れが移ろひて行く...
007：揺（神ヤ飛魚） (飛魚の徒然なるまま日記)
A「大丈夫？揺れてるよ声……なにかあった？」B「…なんでもないよ、気のせいだから」
007:揺 (言の葉たち)
かんたんに揺れてくれない春の日のぺんぺん草はすこし意地悪
007:揺 (みあ） 再投稿 (言の葉たち)
かんたんに揺れてくれない春の日のぺんぺん草はすこし意地悪
007:揺（田崎うに） (楽し気に落ちてゆく雪)
揺りかごが記憶の底で漕ぎだして幼き我を抱く若き父
007:揺 （紫峯） (時空の扉)
=== この夜更け吹く風強く揺り椅子のあれば眠りに誘うものを ===...
007:揺 (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
横揺れに慣れてしまって鈍ってた あなたにあった 縦揺れだった
007:揺（ふしょー） (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
横揺れに慣れてしまって鈍ってた あなたにあった 縦揺れだった
007:揺（きじとら猫） (きじとら小部屋)
気持ちなど振り子のように揺れるもの君の背中が教えてくれた
007:揺（ユメハ） (夢見堂)
耐え切れず岸を離れたいかだ舟揺れて流れてどこへ行くのか
007:揺(遠山那由） (百億粒の灰の鳴る空)
三月の黄色い風にまだ咲かぬ桜の枝が揺れている窓
007:揺（鈴雨） (鈴雨日記)
想い侘び 吾が知ることもなき花に君がこころの揺るるたまゆら
007:揺（翔子） (花こみち)
一人旅筑紫へ向かう新幹線みんな揺れてる梅桃辛夷
007:揺（田丸まひる） (ほおずり練習帳。)
疑いを知らないひとが注ぎこむ熱に揺られているふりをする
007:揺（みずすまし） (水紋)
好き嫌い 揺れる想いを花びらに たくして祈る恋のうらない
007:揺（堀 はんな） (たん たん 短歌)
伏せた瞼（め）の奥で揺らいでいるこころ誰にも言えず君にキスした...
007:揺 （なかた有希） (* にじのかかるばしょ *)
窓際のパキラが緑の葉を揺らし生きたいと云うしにたい朝に
007:揺（ひわ） (十日三日月)
帰りぎわ立ち上がった瞬間に世界が揺れるゆうらりゆらり
007:揺（末松さくや） (旅人の空（待ち人の雪別館）)
パンゲアの授業が残る黒板を揺らして創造主の放課後を
007:揺（みの虫） (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
人生はをはつてみなけりやわからないマグマの微動にこころを揺らす
007:揺(鬼龍児) (さんさしおん)
熱心に揺らせば花片が落ちてくると教授は思うかわれの頭を
007:揺（まつしま） (心の空)
去年の夕陽なのでしょう。くもの巣に縺れて揺れているのはきっと。
００７：揺（ふふふふふふふ） (題詠マラソン２００６)
肩ごしにみえるまんまるゆらゆらと揺さぶられてるわれとまんげつ
007;揺 ベティ (Betty\'s second Bar)
スカートが風に巻かれて履かれないきいろい春だむすめを揺らせ
007:揺（ぱぴこ） (テクテク)
一歩ごと揺れては滲む三日月を独り占めして泣きたい今夜
007:揺（ひぐらしひなつ） (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
オルゴール仕掛けのテディベア壊れ揺すればひとつ、ふたつ、こ ぼ
007:揺（小原英滋） (過去と現実)
勤め人揺らぐ電車に波打ちて我は踏ん張る君は知らねど
007:揺（月影隼人） (人間万事塞翁が馬)
「お見合いの話があるの・・・どうしよう・・・」君の言葉にこころは揺れて...
007：揺（栗凛） (ス芸紙一重？)
動揺を隠せぬ瞳見る先は人の映えらぬ病室の床（とこ）
007:揺(山本雅代） (BONY ELBOS)
ぬばたまのモヒカンおねしょ置時計チクタクチクタクぼくを揺らすな
007:揺（花夢） (花夢)
ストローで氷をつつき待つ午後の揺らぎながら溶ける決心
007:揺（くろ） (鎌倉日記)
揺籃歌(えうらんか)ききつつ目覚む春の手がしのびこみわが額(ぬか)をなぜたり
００７：揺（素人屋） (素人屋雑貨店)
ジンライム飲みほす時に揺れていた あなたののどの小さなほくろ
007:揺（ことら） (ことらのことのは)
簡単に手放す癖のあるひとを目を閉じて抱く 揺籃（ゆりかご）になる
007:揺（みち。） (虹色アドレナリン。)
さみしさを薄めるために落ちてきた揺れている君のまえがみの汗
007:揺（mamaGON） (赤い椅子)
揺すっても叩いても駄目この瓶に入りきらない角砂糖三つ
007:揺（本原隆） (それについて)
タンポポがとまった蝶ごと揺れている僕は少しも震えていない
007:揺（やすまる） (やすまる)
いっせいにアルファルファが芽を出しそうな体をゆったり揺すって宥める
007:揺（斉藤そよ） (つれづれつづり)
揺れたくて揺れている水 ちぢまつて 表面張力たのしんでいる
008:親（西宮えり） (aglio-e-olio)
テーブルにひえきりひかる 結婚をせよ どゅるどゅるの親子どんぶり
007:揺（西宮えり） (aglio-e-olio)
きらきらと金魚の尾ひれ どろどろの柿の匂いをさせつつ揺れる
007:揺（Ja） (chapaとchaiとJaの生活)
まだかたき桜のつぼみ枝に群れ春の嵐に揺れる枝ごと
007:揺（夜さり） (夕さり夜さり)
ぷちぷちと脳細胞を潰しませうとはの眠りは揺り椅子のうへ
007:揺 （KARI-RING） (ほとりほとりと藍色の海)
一人漕ぐ船だから揺れる 俺たちの船でお前も走っていこう
007:揺（新野みどり） (明日は明日の風が吹く)
風に揺れる街路樹の枝を見つめれば小さな芽吹きが春を告げてる
007:揺（kitten) (kitten song)
彼女は春行きの列車に揺られてやって来る三月の晩
007:揺 （佐藤紀子） (「題詠１００首blog」参加作品)
その父の心の揺れを感じつつバージンロードを歩む花嫁
007:揺（振戸りく） (夢のまた夢)
さよならが揺れているのはストーブの炎で部屋を暖めたから
007:揺（夢麿） (夢幻泡影)
ゆらゆらり揺れる湯煙その影に見え隠れする貴方の背中
007:揺（飯田篤史） (ひこうき雲)
さみしさになまえはなくて今きみの窓のむこうに揺れている花
007:揺（林本ひろみ） (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
夕暮れの公園の隅のブランコを見えない誰かが揺らしているよ
007:揺（川内青泉） (青泉の部屋)
ぐわあーと地震の揺れも怖いけど自身の揺れはまたこわきもの
007:揺（睡蓮。） (睡蓮。の隠れ家ブログ)
その甘い歌声に揺れて揺らされてつい艶(なまめ)かしい声を重ねる
007:揺（もけこ） (！セバスチャンの暴挙！)
ストーブにゆるゆる揺れる濡れタオル眠れないからただ待ちぼうけ
007:揺（あおゆき） (メソトリウム)
小揺るぎもせずに立ってたあの森の凍る真夏と燃える真冬と
007：揺（まゆねこ） (家事、ときどき短歌)
誰も居ぬ春の公園夕風が乗りてブランコかすかに揺らす
007:揺 （はるな 東） (菜の花の道)
好き嫌い同士がネットでつながって褒めあい揺れる対岸の花
007:揺（秋野道子） (気まぐれ通信)
やわらかな輪郭をして揺れている畳の上の虹に手重ね
007 揺（美鈴） (大和撫子)
逢いたくて 一目だけでも 逢いたくて 揺れる心に 歯止めをかける
00７:揺（村上はじめ） (spidyな日々)
足元が揺らぐくらいの恋をして 180度変わった日常
007:揺(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
ガス燈の揺らぐ春の夜かげ濃ゆくわれを吸はむと息づき始む
007:揺（animoy2） (～うたよみ日記(短歌とともに)～)
言の葉のわずかな揺れが痛くともバンドエイドが貼れない箇所（ところ）
007：揺（藤原 湾） (湾の歌詠の日々。)
揺りかごに揺られた日々の写真見て 昔の思い出微かに想う
007:揺（渡邉建太） (nostalgie)
あのときは俺だけだった夕暮れの小さな揺れがふたりの所在地
007：揺（保井香） (パパは乳牛屋)
揺れている肩の向こうの天井の模様が見える 恋をしてない
007:揺（夢眠） (夢眠・日々綴り)
ステッパー踏むたび揺れるポニーテール若返りのため毎夜汗する
００７：揺（よっきゅん） (よっきゅんの１００首)
フラダンス 揺れるコシミノ 手作りだ ハワイ好きだよ 陽気な親子
007:揺 （ケビン・スタイン） (In Other Words・別の言葉で)
ブイのまねして夜明けまで揺れていた 海より広い悲しいベッド
007:揺 （にしまき） (びおん書局 ※にしまき※)
揺れていた景色は熱のせいにする治りが遅い大人のはしか
07:揺（そばえ） (日照雨)
揺りかごを思い起こせば耳底にストロベリーフィールズ広がりて
007:揺(toshie) (題詠100首blog)
天空で揺れ動く風雪雲を気まぐれに連れ出す弥生の空に
007:揺（飛鳥川いるか） (しぐなすの短歌感電ノート)
揺籃歌うたふ継父のうらごゑの激し、恥骨の色の五芒星
007:揺（萌香） (空の青さをみつめていても)
迷想を見抜かれそうなかぐわしさ梅の香揺れる夜の歩道で
007:揺（ゆあるひ） (ゆあるひの鍛高短歌４)
八時間電車に揺られたどり着くここ故郷は雪のなき国
007:揺（黒田康之） (今日の、おＵＴＡ)
烈風に揺るる桜の枝下にありて凍てたるただ対酌す
007:揺(yurury**) (Scene-Flow into space＊写真短歌・五行詩)
ドア開くごとに髪先風に揺れきみまで幾駅色変はる空
007：揺（市川周） (ミルミルを飲みながら)
地下鉄はつかのま地上網棚のメトロン星人ゆうらり揺れて
007:揺（ワンコ山田） (歩道を走る自転車のこども)
振動が激しくなってすっと逝く洗濯機って揺れて生きてた
007：揺。 （Ｐ） (猫の毛玉 別荘 －しろうとたんか－)
木漏れ陽の落つる小道にオトシブミ 小さな揺籃 思わず手にとり
007:揺（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
自転車のペダルをぐんと踏むごとに＜六甲の水＞前かごで揺る
007:揺 (短歌 富士山麓より)
夕暮れの公園のぶらんこぐらいにはわたしの心は揺れています...
007：揺（ざぼん） (グレイト・エスケイプ！)
妹を笑はせようと揺さぶりて母に叱られし日の夕焼け
007:揺（新明さだみ） (ぬ ま み み)
揺すぶられてしまうやわらかく縛められて、からだのうえで
007:揺（魚虎） (脳内に散らばり在りし言の端をＤＪ的感覚で編む棄てるダム)
風に揺れ秋の迷路が崩れたらあなたの家まで走ってゆこう
007:揺（癒々） (Romantic irony)
ビロードの上滑るように転がして 揺らめくきらめく夜とじゃれあう
007:揺（濱屋桔梗） (桔梗の独白)
ピエロでも、良いと思ってやってきた それなのに何故、また揺れるのか
007:揺（湯山昌樹）再投稿 (短歌 富士山麓より)
夕暮れの公園のぶらんこぐらいにはわたしの心も揺れています...
007:揺（和良珠子） (the strange of stranger)
贖罪の二匹の山羊のためいきがかすかに揺らす家族の影絵
007:揺（つきしろ） (halcyon days)
昼過ぎに起きてしまった日曜はあなたの胸で揺られていたい。
007:揺（現川尋香） (ミミーシャの部屋)
地震でもないのに揺れる我が家は築三十年雨漏りもする
007:揺（新藤伊織） (月が堕ちるころ)
恋文を棺に入れて泣きながら眠る私を揺らしてみせて
007:揺（中村うさこ） (みすずかる信濃の庵（いお）の歌綴り)
縁側の揺り椅子にひとり本を読むかかる絵画のポーズをまねて
007:揺（yasubow） (忘れえぬ人々)
アドバルーン揺れ生首の傾ぐごと正午（まひる）過ぎ不義日和、行こうか？
007:揺 (うたかたの日々＊短歌 題詠100首blog＊)
あのひとをこえられないのはきみじゃない。わたしなのだと揺れるすずらん
007:揺(長沼直子） (うたかたの日々＊短歌 題詠100首blog＊)
あのひとをこえられないのはきみじゃない。わたしなのだと揺れるすずらん
007：揺（芹澤京乃） (りなときょうのの迷走記録。)
1/ｆ（えふぶんのいち）の揺らぎに身を任せ君の膝思い夢の世界へ
007:揺（寺田 ゆたか） (素浪人Joeのスローライフ)
・動揺を見透かされたるここちして がぶりと飲んだ茶にむせかえる
007:揺（オオタセイイチ） (angle。)
ビビビビッ！！とゲゾゲゾ光線発しつつ1/fに揺らいでる蕎麦
007:揺 (みんなだれかの夢だから)
ベランダで揺れるタオルや靴下といっしょに空に帰りたいです
007:揺（なかはられいこ） (みんなだれかの夢だから)
ベランダで揺れるタオルや靴下といっしょに空に帰りたいです
007：揺(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
出す出さない詠んでも心揺れている 不安と期待交錯してる
007:揺（村上きわみ） (北緯43度)
いまちょうど揺れているからだいじょうぶ泣いているけれどだいじょうぶ
007:揺（新谷休呆） (新谷休呆の短歌の部屋)
ゆさゆさと揺れるあなたのちちふさを子犬がぢつと眺めてをりぬ
007:揺（矢野結里子） (Leaf-Life-Feeling)
見つめると鏡の中に揺らいだ目 こんなんじゃ皆わかっちゃうよね
007:揺（我妻俊樹） (喜劇 眼の前旅館)
二階だけ揺するそよ風あたらしい社員証見せ合う仲になる
007:揺(濱田花香) (紅葵爽♪)
長年(ながとせ)に住まう街れど、うす暗く ゆたに揺(たゆた)に富士を希(のぞ)むる。
007：揺（美里和香慧） ( Popん？TANKA)
揺れていた追憶の瞳くらりくら しゃどうのびゆくしろせんのうえ
007:揺（内田かおり） (題詠２００６深い海から)
ひとつぶの涙のわけを手にとれば幼き言の葉わずかに揺れる
007:揺（村本希理子） (きりころじっく)
目いつぱい葱をこまかく刻みをり揺籃期もつものの剣呑
007:揺（眞木） (ひとりももうた)
白き手を揺ららに延べて我を誘う桜の闇に咲くゆきやなぎ
007:揺(内田誠) (その言葉の行方)
揺れている思いを伝う音は消えか細いうでは世界を放す
007:揺（今泉洋子） (sironeko)
思春期の子はぐらぐらと揺ぐ楡わが身の丈をこの夏越えぬ
007:揺（理宇） (±籠)
膝の上 君を抱いて 揺すれば、 空気は逃げずに 幸せな午後。
007:揺（今泉洋子）再投稿 (sironeko)
思春期の子はぐらぐらと揺らぐ楡わが身の丈をこの夏越えぬ
007:揺（David Lam） (でたらめなうたどもよ！)
蝸牛まず耳の横這い廻り 金属音と揺れる床 去れ
007:揺（小早川忠義） (ただよし)
手の中の歌よ揺れずに受けくるる人の元までいざ飛び行くべし
007:揺（笹井宏之） (【些細】)
ゆすったらあなたがひとになってゆくおそろしいおそろしい揺り篭
007:揺 (空も、つながっている)
風の手はエゴの若葉を揺らしても僕の心は通り抜け行く
007揺（クロエ） (９０％の幸福)
軽率な失言が影おとす胸 ジャコウアゲハの動揺ほどの
007:揺（酒童子） (酒童子「歌」ワールド)
泣かないで、揺れる心に鍵かける 似合わない恋とわかれる時
007：揺（kira-kura） (遠く離れて ～Ｆｒｏｍ ａ Ｄｉｓｔａｎｃｅ～)
標準分銅と比較して揺れる心の天秤上がったり下がったり
007：揺 （志岐） (日々の徒然)
揺れてる。 笑っています一人のまま 空を見つめて手を伸ばしつつ
007:揺（寒竹茄子夫） (鶴太屋別館「マニエリスム」)
ピカソのゑがくをんなの尻の曲線が揺れやまざるなり 青きデッサン
007：揺（黄菜子） (月待ち人の窓辺)
気の早い風鈴揺らす春荒れに真夜となるまで音仕舞はれず
007:揺（twinkle） (◆kirakira)
掻き混ぜた水のようにゆれる揺れる ここはどこに向かう駅ですか
007:揺（折口弘） (はっちんずBLOG)
もう朝ぞ揺り起こすのは息子の手 休日にかける温度差がある
007：揺（nao-p♪） (私サイズの日々)
愛されているとも知らず揺るぎない瞳で君は今日も微笑む
00７：揺（ｃｏｃｏａ） (cocoaのうたにっき)
こころから声が出るとき揺れますか ジンの氷は溶けていくだけ
００７：揺（ちゅう） (ちゅう …ノラのつぶやき…)
祖母の背の温もりの記憶グラと揺れ バスのシートに身を沈ませる
007:揺(桑原憂太郎） (桑原憂太郎.com)
二時限目の最中に来る女生徒の麻のカバンにキテイが揺れる
007:揺（星桔梗） (風船がわれるまで)
動揺をポーカーフェイスで隠してる明日の事など気にしたそぶりで
007:揺（ひじり） (みじかうた)
静寂を揺がす君の瞬きの黒き睫毛に揺蕩う心
007:揺（びっきい） (チョキで殴るぞ！)
加齢臭漂わせつつ熟年の二人が揺れるダンス教室
007:揺（柴田菜摘子） (パイロットランプ)
揺れている木漏れ日の中僕たちは青春の刹那すごしたんだね
007:揺（星川郁乃） (Air Station)
震度１くらいの揺れで思い出がぼろぼろ落ちて当たって痛い
007:揺（小籠良夜） (DARKSIDE OF THE MOON)
たそがれにきみとぼくとがふたりだけ揺れて揺られてタンデムの恋
007:揺（れむ） (あま～い短歌)
動揺が収まりません右向いて右向いたまま飲むフラペチーノ
007:揺 （落合朱美） (言の葉帖)
頼りなき記憶を手繰りくちづさむ揺籃歌に見る母の面影
007:揺（本田瑞穂） (空にひろがる枝の下から)
ジョゼの海ゲバラの大地とめられてふかれて揺れてひとつになった
007:揺(ヒジリ） (*tRIGger.)
おとがする揺るる揺るるるきみのうえルルルハミングのなかでしよう
007：揺 （砺波湊） (となみ☆みなと)
新宿のクラブにミシマ似の男 オネエハウスに揺られていたり
007:揺（あんぐ） (あんぐの短歌)
君は誰？僕の心は揺れている 眼の前の君は森の妖精か
007:揺（智理北杜） (智理北杜)
未だ見ぬ子供と３人ブランコに揺れてる姿を思い浮かべる...
007:揺（春村蓬） (風見鶏)
題名に「おやすみなさい」と打つたまま揺らしてるケータイストラップ
007:揺(宮沢耳) (MIMI NO UTA ~題詠100首blog)
園庭のふらここに高く揺るる子の瞳に映る雲とたんぽぽ
007:揺(神川紫之) (圏外圏)
それなのにぼくらは忘れてしまうから揺蕩わざるをえないのでした
007:揺(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
はんなりと 梢を揺らす 鳥たちの やうに貴方と 寄り添...
007:揺(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
はんなりと 梢を揺らす 鳥たちの やうに貴方と 寄り添はましを...
007:揺（幸くみこ） (そこそこがんばる)
動揺を隠したかった 間髪を入れずに「おめでとう」と返信
007:揺（もりたともこ） (短歌、すきです。)
足下で揺れて壊れて引き返す波のゆくえを探し見ている
007：揺（やな） (やなさんの基地)
揺れる揺れる貴方の心のたゆたいが愛しくてまた会いに来ている
007:揺(田咲碕) (いたずらっこ)
犠牲なら互いにあると動揺を隠すつまさき、肩、唇に知る
007：揺(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
だれひとり思いださない記憶だけ揺れているその影はあたしだ
007：揺(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
だれひとり思いださない記憶だけ揺れているその影はあたしだ
007:揺（沼尻つた子） (リップサービス)
震度計としての悲壮な決意みせ蛍光灯の紐は揺れてる
007：揺（pig_pearl） (ブタに真珠)
またいつか 会えると信じ おわかれを 揺れる飛行機 遠い上海
007：揺（わかば） (わかばのうた)
揺さぶられ歌も消えるほど疲れててそれでも本当に愛してる
007：揺（goldfish） (月と金魚鉢)
君のうちの前のプールでこっそりと浮き輪と揺れていさせて下さい
007：揺（繭） (hallo hallo!!)
今度もし会ったときには優しさは見せなくていい 揺さぶらないで
007:揺（しょうがきえりこ） (GakiDay's TANKA)
ちょっとだけ楽しそうだね 動揺をして騒ぎだすときのあなたは
007：揺（るくれ） (とっても単純なこと)
これからはもう揺れないよそうはいえまた雨の日はくるんだけどさ
007:揺（なまねこ） (路地裏稼業)
あたたかい海で革命待っていた この惑星の揺籃期から
007:揺（鳴井有葉） (そのための日記)
天頂からピアノ線垂れ先っぽに星の幽体が揺れている
007:揺 （香山凛志） (東京パピヨン)
ぬくもりはぬくもりのみに育ちゆく 揺りかご遍く闇を抱えて
007:揺 （如月綾） (お気に召すまま)
もう誰も遊びにこない公園で思い出なぞり揺れるブランコ
007:揺（路喜） (水陸両用)
揺れないこんなことで揺れたりはしない胸元に落つる白の卑猥
007:揺（あめあがり） (あおいかいだん)
寂しさの風は揺らすや目の水面（みなも） 底ゆく思いどこへ行くらむ
007:揺（蝉マル） (蝉の声)
アスファルトの隙間に生いて背丈ほどに育ち揺れいしが今朝伐られており
007:揺（瀧口康嗣） (可燃性連鎖)
変声期 めしべを揺らしつつ暮れる春のすべてに雨を見ていた
007: 揺 （ひらそる） (＊ひねもすもずく＊)
いつもより首のほくろが気になってからめない指 揺れるなのはな
007:揺 （お気楽堂） (楽歌三昧)
連絡が三日なくても動揺はしない十九の子供じゃないから
007:揺（本田あや） (明晃晃)
このまちを今年最初の台風が過ぎるまで だっこして揺らして
007:揺（本田あや） (明晃晃)
このまちを今年最初の台風が過ぎるまで だっこして揺らして
007:揺（岩井聡） (North Marine Drive)
ブランコを揺らせば揺れる東京よ白色テロだって白のうちだ
007:揺(白辺いづみ) (Iduming☆World)
そう吾ら鳥にはならぬもののため蒼過ぎる夏至の森は揺れおり
揺（日下智世） (万美愛任叶結実)
洗濯が風に揺れるさま眺めてる夏の日差しと絡み合いつつ。
007:揺（Harry） (四月なかなか)
前を行くギャルの手元で揺れてゐるサマンサタバサのピンクのバッグ
007:揺（睡） (Melting*Diary)
揺すぶられ立ち上がる樹々僕たちが鳩を忘れて死にゆくたびに
007:揺（ゆづ） (透明ランドセル)
はじめから上手なうそをつくひとでかわいく揺れた花が一輪
007:揺（のんちゃん） (のんちゃんの衣裳部屋裏)
「ピッチャーの交代時を誤った」監督の眼の光が揺れた
007:揺（碓井和綴） (雨歩日記)
木枯らしに負けぬ気持ちは消えそうに暖められぬ揺れる火でいる
007:揺（池田潤） (神様、ぼくは。)
「・・・先生。」 心が揺れぬよう いつも きつくその髪結い上げている
007:揺（長岡秋生） (廊下に座る)
眠れないあなたのために揺れている生温かい夜のくちびる
007:揺 (キサラギウタ)
揺りかごのうたが歌えるカナリアを見つけるまではここにいるから （宮田ふゆこ）
007:揺 (納戸)
揺れている あみんの歌が何時までも何時までも頭で鳴っているから
００７揺（帯一鐘信） (361℃)
おー神よ僕の頭の蜃気楼ブルース鳴らす揺れる胸揺れ
007:揺（橋都まこと） (笑って東京サヴァイヴァル)
亡き人が乗っているのか公園のぶらんこ揺れる かはたれどきに
007:揺（佐藤羽美） (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
乱暴に揺さぶられても両脚の影はちぎれずばたついている
007:揺（owl） (さもあらばあれ)
何かを望みすべてを棄てて歩む ゆらゆら揺れる夢と現と
007:揺（透明） (limerence)
意地悪な大きな人がこの星を揺さぶる限り波は絶えない
007:揺（福々屋大福） (20世紀とラックバック)
揺れうごく心とお肉夏までになんとかしなきゃ君に会えない
007:揺（たかし） (短いが身近というお話)
敵のないまだ純情な五月頃学生街の旗が揺れてる
008:揺(フワコ) (きくとわたし)
肋骨のなか守られているものの全てを揺らして子はバッハ弾く
007:揺（瀧村小奈生） (陽だまりのふちっこで ver.2)
がんばるよ頑張るよって言うたびに葉っぱの先の光が揺れる...
007:揺（ハル） (木漏れ日気分)
したたかに気をひきたくてケイタイのメールの絵文字のハートを揺らす
007:揺（小太郎） (ねこのにくきゅう)
揺れている蜃気楼を追いかけて僕らだけの夏もぎとりに行く
007:揺(小春川英夫) (さるさるパパ)
緑色の電車のドアによりかかり揺れながら行く八月の恋
007:揺（門哉彗遥） (Nambo no Monya?)
揺れているやわらかいそれぼくのもの最果ての宇宙のちゅうが好き
007:揺（浅井あばり） (ギンガムクロス)
濃いビーフシチューを啜る口角に葦原揺れてわれ月を剥く
007:揺(湖雨) (waffle)
腰骨の上揺れれば♯(シャープ)紡ぐ喉わが女
007:揺 (心を種として)
ブランコを小さく小さく揺らしつつ風を待ってる 桜樹の下
007:揺（百田きりん） (きりんメモ)
揺れるからいい音がするなんてこともう二度と言わないでください
007:揺(遠藤しなもん） (忘れちゃった。)
揺りかごで眠ったときの感覚は忘れたけれどこんなふうかな
007:揺 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
いつまでを君に揺れいる我が心まだ好きだとかもう嫌いとか
007:揺（野田 薫） (さしあたり大丈夫)
輪郭を照らされたまま揺りかごのような気泡は終着駅へ
007：揺（edocko） (RYU's Monologue)
そよ風に揺れる前髪眺めつつ 君をそっと抱き寄せた夜
007:揺(けこ) (あきのうた声)
澄み渡る青い月夜のすすき野の 揺れていようと諦めがつく
007:揺（水風抱月） (朧月夜に風の吹く。)
恋し朋その幼子を抱き揺れて 距離より遠く想う君が背
007:揺（shall3） (山歩き録)
捨て猫の揺られて眠るカゴの中長き道のりチャリこぎし我
007:揺（椎名時慈） (ワレ短（壊れ短歌）)
ひっそりと斜めに伸びるススキの穂 何かが揺らす何かが通る
007:揺 杉山理紀 (2006R57577)
動揺が静まるまでの着信音ぴかたんぴかたんしずくのような
007:揺（まほし） (うた・たね)
かげろふと水草もゆる沼地にて我もぬらりと揺られていたり
007：揺（徳田ゆきこ） (題詠100)
死んだ蚊を包むティッシュの白ささえ揺らす私の息を許して
007:揺（minto） (@100@)
ケイタイのストラップ揺れ足早に前行く人の好みをはかる
007：揺（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
揺れたのはあなたの息のせゐでなくただ中庭を過ぎ去つた風
008：親（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
親切なクムジャさんならそつと来て耳のうしろを切つてくれよう
007：揺 (象と空)
目ん玉の奥で揺れてる白い影水晶のような不安のような
007:揺（御厨しょうこ） (哀よりも愛 愛よりモアイ)
永遠を壊した人は知らないが私の髪はただ揺れるだけ
007：揺（浅葱） (空耳の森*番外地)
線路沿い賑わすコスモス「秋」と言う季節背負いて風に揺らるる
007:揺(平岡ゆめ) (le petit cahier)
ただ単に揺らせばいいという風が吹いてくるから額を上げる
007:揺（青山みのり） (わざとじゃないもん！)
いくたびも同じ小言を子に言いて動けぬゆえに揺るる白萩
007:揺 （nine） (songs)
揺れ落ちる白い花びら地をすべり塵になりやがて君の処へ
007:揺（千） (Mille et une nuits―題詠１００首blog)
ブランコが苦手な子にて長じても揺れる心を持てあましおる
007:揺(近藤かすみ） (気まぐれ徒然かすみ草)
実用書の棚に限りなく近くある『夫の定年、揺れる妻たち』 （高野慶子 柴田真利子 萩原けい子 日本文学館 ）
007:揺（久野はすみ） (月の融点)
ひだまりに祖母は揺り椅子ゆらしつつどこへも行かずどこへでも行く
007:揺（中野玉子） (薔薇がなくちゃ生きていけない)
ブランコの前と後ろに妻おんな揺れるどちらの顔もいらない
題は「揺れる」「動揺」などの「揺」です。読み違いにご注意ください。007:揺(エクセレント安田） (風流三昧)
ハンモック木陰で揺れて気持ちいいお昼寝タイムいい夢見そう
007 揺（美山小助） (小助の和歌)
揺りかごの 赤子に乳首 含ませし 後姿に いとおしさ見る
007:揺(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
眼裏に小さき火影のほの揺れて異界の扉がゆるりと開く
００７：揺（船坂圭之介） (kei\'s anex room)
遠山の霞む春の日ブランコに揺れつつ乙女いま何思ふ
007:揺(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
中学の制服を着て立つ娘 逸る気持ちと揺れる三つ編み
007：揺（髭彦） (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
雪の舞ふ天（そら）に露な熱き湯に心も身をも委ね揺蕩（たゆた）ふ
007:揺（中村成志） (はいほー通信 短歌編)
ファルーカよ揺れないでいてこの人が答を整い終えるときまで
007：揺（はこべ） (梅の咲くころから)
蜃気楼揺れる砂漠に佇めば 現世の境探しておりぬ
007:揺（新井蜜 (暗黒星雲)
揺れている朝のブランコ 足音が遠ざかる朝 ブランコ揺れる
007:揺（畠山拓郎） (想いまっすぐに)
友達へ君への気持ち揺れている昔の傷が癒えてきたよう
007:揺 (アールグレイ日和)
揺籃（えうらん）は夢を揺らすよゆんゆんと枇杷の実灯る月の夜のゆめ
007:揺（春畑 茜）再投稿 (アールグレイ日和)
揺籃（えうらん）は夢を揺らすよゆんゆんと枇杷の実灯る月の夜のゆめ
007:揺 (やまとことのは)
楠揺らし君をゆらしてわが言葉今日揺れ止まずもぎたてトマト
007：揺（草野つゆ） (草野つゆ＠はてな)
動揺はしてないけれど もうきみと逢えないなんて嘘だといって
007:揺（aruka） (外灯都市)
夜明け前もえかすみたいな音楽でふたり揺れよう指をつないで
007:揺（西中眞二郎） (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
山男になりたる如き心地して高原列車の午後を揺られる
007:揺（水都 歩） (水都blog)
好き嫌い揺れるブランコ漕ぎながらたんぽぽ綿毛吹き飛ばしてる
007:揺（富田林薫） (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組＆『まぐろ袋ブログ』)
春風の囁きかけるブランコが前に後ろに揺れて日曜
007:揺（みずき） (空)
揺れてゐる目（まな）滑らかな言ひ訳へ夢と消えゆくふたたびの夏
007:揺（小雪） (朱紗)
逢いたくて でも逢えなくて 揺れやまぬ 行ったり来たり わが心なり
007:揺 (小軌みつき） (小軌みつき-つれづれ日和-)
窓ごしの小鳥が羽を身づくろいするたび揺れる朝のキラキラ
007:揺（丹羽まゆみ） (All my loving ♪)
笑ひごゑたかく響かせ翹揺（げんげ）田に少女は春のひかり編みをり
007:揺 行方祐美 (やまとことのは)
楠揺らし君をゆらしてわが言葉今日揺れ止まずもぎたてトマト
008:親 行方祐美 (やまとことのは)
親なんて反対するものだからして事後報告に徹底すべし
007：揺 (NOTHING WORKS)
揺れている貴方の心。……それとも私の我が儘？誰か教えて。...
007:揺（暮夜 宴） (青い蝶)
ひだり手の感情線がざわざわと揺れる気配にたじろぐ真昼
007: 揺 （佐田やよい） (言の波紋)
揺るぎない自信を持って高く跳べ靴底の土振りとばすほど
００７：揺 やっつん (Ｕ１５１の目線)
青空に糸が切れた凧揺られ思えばその後行方不明
007:揺（ほにゃらか） (♪おみそしるパーティー♪)
５円玉を揺らさばおまへは眠くなり夜泣きの理由（わけ）を語りたくなる
007:揺（柴田匡志） (明日はきっといいことがある)
スタジアム揺らさんとばかり声枯らすサッカー観戦来たからには勝つ！
007:揺（丘村トモエ） (ことばとわたし（丘村トモエ）)
揺れているのは何なのか 手鏡を眺めてもまだ答えが出ない
007:揺 （里坂季夜） (コトノハオウコク)
振り切れぬままだからいい空を見てつま先ついて揺らすブランコ
００７：揺 （水沢遊美） (ふんわりんさまの想ひ人)
見つけたいものがあるんだ 君の眼にスナフキンの孤独が揺れる
007:揺（水須ゆき子） (ぽっぽぶろぐ。)
揺り椅子はかなしい雅具と知りながら今宵あなたの草生（くさふ）を濡らす
007:揺（原田 町） (カトレア日記)
仰向けになって手足を揺ら揺らとゴキブリ体操今日も健やか
007:揺 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ひだまりに溶ける仔猫を目の端に夢うつつ夢 春は揺りかご
007:揺(スガユウコ) (ココロに花を)
揺れている皆一様にロックってそういうものじゃないんじゃないの?
007:揺（謎彦） (ジャポン玉)
咳一つ聞こえぬ中を天皇旗 剣花坊 その「１／ｆの揺らぎ」に 謎 彦
007:揺（ドール） (花物語)
揺さぶってすがりつくなどできなくてただ立ちつくすだけだった夜
007:揺（ハナ） (象の求愛ダンス)
揺らされるごとにあなたを好きになるからだのうえにからだ 桃色
007:揺（かっぱ） (きゅーりをこのむ)
ブランコを揺らすくさりは僕たちを地上へ繋ぐくさりでもある
007:揺(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
揺らぐこと出来ない想い木偶の坊みたいに立ってる胸の片隅
007:揺（改行やたら好きな人） (骸骨レイアウト)
何かしら 乙女心が 揺れている ぼくがきこえる 音はゆさゆさ
００７:揺（かのこ） (短歌*かのこ流)
我慢する、動揺隠す、日々励む。私に絶対できぬことたち
007:揺（空色ぴりか） (題詠100首blog/空色ぴりか)
待合いのストーブの上かたかたと貧乏揺すりしている薬罐
007:揺（みにごん） (MINI\'S LIFE blog)
揺れ動く振りしてるけど本当は初めて会った日に決まってた
007:揺（みゆ） (*** ことばあそび ***)
はらはらと君の肩にもなごり雪 忘れないでと唇が揺れ
007.揺 文月万里 (Ｋａｇｅｒｏｕ つれづれ)
わが宿のいささ群竹揺らし吹く風の音量は１デシベルとぞ
007:揺(島田久輔） (裏庭のきりぎりす)
およばずに追いかけた夢をあきらめて諦めきれず揺れるまえがみ
007:揺 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
「これまでありがとう」と言い放ったらもう揺らがない。雨の夜にも
007：揺（凛） (臥薪嘗胆)
今揺れた？あわてた顔で君が問う 僕の心は今揺れたけど
007:揺（みなとけいじ） (海馬)
窓ぎわに揺りかご在りきカーテンは夕陽の朱のまだらまだらに
007:揺(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
灰皿に丸め置かれる便箋のひかりの中に揺れるさよなら
007:揺（舞姫） (Thirty One 題詠100首置き場)
洗顔で化けの皮まで落としたい女性専用車両に揺られ
007:揺（天野 寧） (三十一文字の毒薬)
泣き虫だ ちょっと揺らしただけなのに黄色の涙ぽろり菜の花
００７：揺（松本響） (春色ぶれす SIDE-D)
残された時間の中で僕達は何度世界を揺らせるのだろう
007:揺(Yosh) (★光に向かって★)
「揺りかごから墓場まで」待つ余裕なく 自ら断つ人 かの国多し
007:揺（五十嵐きよみ） (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
春に聴くブルースハモニカはや君は抱えた膝をしずかに揺らす
007:揺(紫女） (クロッカスの歌)
女教師の脚の夢見し少年が窃盗罪だと水を揺らせり
007:揺(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
ゆりかごに揺られるように抱（いだ）かれてわたくしはただしあわせでした
００７：揺れる（しゃっくり） (春雨じゃ)
おっさんは揺れる天井見上げては獣のやうな雄叫びを上げ
007:揺 (鈴雨日記)
想い侘び 吾が知ることもなき花に君がこころの揺るるたまゆら
007:揺（史之春風） (はちぶんめblog)
「壊れろ」と「壊れないで」を揺れている衝動のまま組み敷きながら
007:揺（てん） (てんの短歌部屋)
ぬばたまの闇より暗い部屋を出れば風景揺れて心も揺れる
007:揺（野良ゆうき） (野良犬的)
ゆらゆらと記憶の海を揺れながら僕のカケラは沈んでいった
007:揺（日和小春） (こは短歌)
誰もいないひとりぼっちの揺りかごで笑う子どもに着いていく人
007:揺（おとくにすぎな） (すぎな野原をあるいてゆけば)
閉めきったアルミサッシの外側にはりつく奇跡揺れる優曇華（うどんげ）
007:揺 (方舟） (方舟)
ハンモックに揺られ過せし故里の佇まひ無く今喧騒の街
007:揺（究峰） (思い浮かぶがままに)
揺れ動く心の惑ひ重ねては時の流れが移ろひて行く...
007：揺（神ヤ飛魚） (飛魚の徒然なるまま日記)
A「大丈夫？揺れてるよ声……なにかあった？」B「…なんでもないよ、気のせいだから」
007:揺 (言の葉たち)
かんたんに揺れてくれない春の日のぺんぺん草はすこし意地悪
007:揺 (みあ） 再投稿 (言の葉たち)
かんたんに揺れてくれない春の日のぺんぺん草はすこし意地悪
007:揺（田崎うに） (楽し気に落ちてゆく雪)
揺りかごが記憶の底で漕ぎだして幼き我を抱く若き父
007:揺 （紫峯） (時空の扉)
=== この夜更け吹く風強く揺り椅子のあれば眠りに誘うものを ===...
007:揺 (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
横揺れに慣れてしまって鈍ってた あなたにあった 縦揺れだった
007:揺（ふしょー） (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
横揺れに慣れてしまって鈍ってた あなたにあった 縦揺れだった
007:揺（きじとら猫） (きじとら小部屋)
気持ちなど振り子のように揺れるもの君の背中が教えてくれた
007:揺（ユメハ） (夢見堂)
耐え切れず岸を離れたいかだ舟揺れて流れてどこへ行くのか
007:揺(遠山那由） (百億粒の灰の鳴る空)
三月の黄色い風にまだ咲かぬ桜の枝が揺れている窓
007:揺（鈴雨） (鈴雨日記)
想い侘び 吾が知ることもなき花に君がこころの揺るるたまゆら
007:揺（翔子） (花こみち)
一人旅筑紫へ向かう新幹線みんな揺れてる梅桃辛夷
007:揺（田丸まひる） (ほおずり練習帳。)
疑いを知らないひとが注ぎこむ熱に揺られているふりをする
007:揺（みずすまし） (水紋)
好き嫌い 揺れる想いを花びらに たくして祈る恋のうらない
007:揺（堀 はんな） (たん たん 短歌)
伏せた瞼（め）の奥で揺らいでいるこころ誰にも言えず君にキスした...
007:揺 （なかた有希） (* にじのかかるばしょ *)
窓際のパキラが緑の葉を揺らし生きたいと云うしにたい朝に
007:揺（ひわ） (十日三日月)
帰りぎわ立ち上がった瞬間に世界が揺れるゆうらりゆらり
007:揺（末松さくや） (旅人の空（待ち人の雪別館）)
パンゲアの授業が残る黒板を揺らして創造主の放課後を
007:揺（みの虫） (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
人生はをはつてみなけりやわからないマグマの微動にこころを揺らす
007:揺(鬼龍児) (さんさしおん)
熱心に揺らせば花片が落ちてくると教授は思うかわれの頭を
007:揺（まつしま） (心の空)
去年の夕陽なのでしょう。くもの巣に縺れて揺れているのはきっと。
００７：揺（ふふふふふふふ） (題詠マラソン２００６)
肩ごしにみえるまんまるゆらゆらと揺さぶられてるわれとまんげつ
007;揺 ベティ (Betty\'s second Bar)
スカートが風に巻かれて履かれないきいろい春だむすめを揺らせ
007:揺（ぱぴこ） (テクテク)
一歩ごと揺れては滲む三日月を独り占めして泣きたい今夜
007:揺（ひぐらしひなつ） (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
オルゴール仕掛けのテディベア壊れ揺すればひとつ、ふたつ、こ ぼ
007:揺（小原英滋） (過去と現実)
勤め人揺らぐ電車に波打ちて我は踏ん張る君は知らねど
007:揺（月影隼人） (人間万事塞翁が馬)
「お見合いの話があるの・・・どうしよう・・・」君の言葉にこころは揺れて...
007：揺（栗凛） (ス芸紙一重？)
動揺を隠せぬ瞳見る先は人の映えらぬ病室の床（とこ）
007:揺(山本雅代） (BONY ELBOS)
ぬばたまのモヒカンおねしょ置時計チクタクチクタクぼくを揺らすな
007:揺（花夢） (花夢)
ストローで氷をつつき待つ午後の揺らぎながら溶ける決心
007:揺（くろ） (鎌倉日記)
揺籃歌(えうらんか)ききつつ目覚む春の手がしのびこみわが額(ぬか)をなぜたり
００７：揺（素人屋） (素人屋雑貨店)
ジンライム飲みほす時に揺れていた あなたののどの小さなほくろ
007:揺（ことら） (ことらのことのは)
簡単に手放す癖のあるひとを目を閉じて抱く 揺籃（ゆりかご）になる
007:揺（みち。） (虹色アドレナリン。)
さみしさを薄めるために落ちてきた揺れている君のまえがみの汗
007:揺（mamaGON） (赤い椅子)
揺すっても叩いても駄目この瓶に入りきらない角砂糖三つ
007:揺（本原隆） (それについて)
タンポポがとまった蝶ごと揺れている僕は少しも震えていない
007:揺（やすまる） (やすまる)
いっせいにアルファルファが芽を出しそうな体をゆったり揺すって宥める
007:揺（斉藤そよ） (つれづれつづり)
揺れたくて揺れている水 ちぢまつて 表面張力たのしんでいる
008:親（西宮えり） (aglio-e-olio)
テーブルにひえきりひかる 結婚をせよ どゅるどゅるの親子どんぶり
007:揺（西宮えり） (aglio-e-olio)
きらきらと金魚の尾ひれ どろどろの柿の匂いをさせつつ揺れる
007:揺（Ja） (chapaとchaiとJaの生活)
まだかたき桜のつぼみ枝に群れ春の嵐に揺れる枝ごと
007:揺（夜さり） (夕さり夜さり)
ぷちぷちと脳細胞を潰しませうとはの眠りは揺り椅子のうへ
007:揺 （KARI-RING） (ほとりほとりと藍色の海)
一人漕ぐ船だから揺れる 俺たちの船でお前も走っていこう
007:揺（新野みどり） (明日は明日の風が吹く)
風に揺れる街路樹の枝を見つめれば小さな芽吹きが春を告げてる
007:揺（kitten) (kitten song)
彼女は春行きの列車に揺られてやって来る三月の晩
007:揺 （佐藤紀子） (「題詠１００首blog」参加作品)
その父の心の揺れを感じつつバージンロードを歩む花嫁
007:揺（振戸りく） (夢のまた夢)
さよならが揺れているのはストーブの炎で部屋を暖めたから
007:揺（夢麿） (夢幻泡影)
ゆらゆらり揺れる湯煙その影に見え隠れする貴方の背中
007:揺（飯田篤史） (ひこうき雲)
さみしさになまえはなくて今きみの窓のむこうに揺れている花
007:揺（林本ひろみ） (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
夕暮れの公園の隅のブランコを見えない誰かが揺らしているよ
007:揺（川内青泉） (青泉の部屋)
ぐわあーと地震の揺れも怖いけど自身の揺れはまたこわきもの
007:揺（睡蓮。） (睡蓮。の隠れ家ブログ)
その甘い歌声に揺れて揺らされてつい艶(なまめ)かしい声を重ねる
007:揺（もけこ） (！セバスチャンの暴挙！)
ストーブにゆるゆる揺れる濡れタオル眠れないからただ待ちぼうけ
007:揺（あおゆき） (メソトリウム)
小揺るぎもせずに立ってたあの森の凍る真夏と燃える真冬と
007：揺（まゆねこ） (家事、ときどき短歌)
誰も居ぬ春の公園夕風が乗りてブランコかすかに揺らす
007:揺 （はるな 東） (菜の花の道)
好き嫌い同士がネットでつながって褒めあい揺れる対岸の花
007:揺（秋野道子） (気まぐれ通信)
やわらかな輪郭をして揺れている畳の上の虹に手重ね
007 揺（美鈴） (大和撫子)
逢いたくて 一目だけでも 逢いたくて 揺れる心に 歯止めをかける
00７:揺（村上はじめ） (spidyな日々)
足元が揺らぐくらいの恋をして 180度変わった日常
007:揺(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
ガス燈の揺らぐ春の夜かげ濃ゆくわれを吸はむと息づき始む
007:揺（animoy2） (～うたよみ日記(短歌とともに)～)
言の葉のわずかな揺れが痛くともバンドエイドが貼れない箇所（ところ）
007：揺（藤原 湾） (湾の歌詠の日々。)
揺りかごに揺られた日々の写真見て 昔の思い出微かに想う
007:揺（渡邉建太） (nostalgie)
あのときは俺だけだった夕暮れの小さな揺れがふたりの所在地
007：揺（保井香） (パパは乳牛屋)
揺れている肩の向こうの天井の模様が見える 恋をしてない
007:揺（夢眠） (夢眠・日々綴り)
ステッパー踏むたび揺れるポニーテール若返りのため毎夜汗する
００７：揺（よっきゅん） (よっきゅんの１００首)
フラダンス 揺れるコシミノ 手作りだ ハワイ好きだよ 陽気な親子
007:揺 （ケビン・スタイン） (In Other Words・別の言葉で)
ブイのまねして夜明けまで揺れていた 海より広い悲しいベッド
007:揺 （にしまき） (びおん書局 ※にしまき※)
揺れていた景色は熱のせいにする治りが遅い大人のはしか
07:揺（そばえ） (日照雨)
揺りかごを思い起こせば耳底にストロベリーフィールズ広がりて
007:揺(toshie) (題詠100首blog)
天空で揺れ動く風雪雲を気まぐれに連れ出す弥生の空に
007:揺（飛鳥川いるか） (しぐなすの短歌感電ノート)
揺籃歌うたふ継父のうらごゑの激し、恥骨の色の五芒星
007:揺（萌香） (空の青さをみつめていても)
迷想を見抜かれそうなかぐわしさ梅の香揺れる夜の歩道で
007:揺（ゆあるひ） (ゆあるひの鍛高短歌４)
八時間電車に揺られたどり着くここ故郷は雪のなき国
007:揺（黒田康之） (今日の、おＵＴＡ)
烈風に揺るる桜の枝下にありて凍てたるただ対酌す
007:揺(yurury**) (Scene-Flow into space＊写真短歌・五行詩)
ドア開くごとに髪先風に揺れきみまで幾駅色変はる空
007：揺（市川周） (ミルミルを飲みながら)
地下鉄はつかのま地上網棚のメトロン星人ゆうらり揺れて
007:揺（ワンコ山田） (歩道を走る自転車のこども)
振動が激しくなってすっと逝く洗濯機って揺れて生きてた
007：揺。 （Ｐ） (猫の毛玉 別荘 －しろうとたんか－)
木漏れ陽の落つる小道にオトシブミ 小さな揺籃 思わず手にとり
007:揺（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
自転車のペダルをぐんと踏むごとに＜六甲の水＞前かごで揺る
007:揺 (短歌 富士山麓より)
夕暮れの公園のぶらんこぐらいにはわたしの心は揺れています...
007：揺（ざぼん） (グレイト・エスケイプ！)
妹を笑はせようと揺さぶりて母に叱られし日の夕焼け
007:揺（新明さだみ） (ぬ ま み み)
揺すぶられてしまうやわらかく縛められて、からだのうえで
007:揺（魚虎） (脳内に散らばり在りし言の端をＤＪ的感覚で編む棄てるダム)
風に揺れ秋の迷路が崩れたらあなたの家まで走ってゆこう
007:揺（癒々） (Romantic irony)
ビロードの上滑るように転がして 揺らめくきらめく夜とじゃれあう
007:揺（濱屋桔梗） (桔梗の独白)
ピエロでも、良いと思ってやってきた それなのに何故、また揺れるのか
007:揺（湯山昌樹）再投稿 (短歌 富士山麓より)
夕暮れの公園のぶらんこぐらいにはわたしの心も揺れています...
007:揺（和良珠子） (the strange of stranger)
贖罪の二匹の山羊のためいきがかすかに揺らす家族の影絵
007:揺（つきしろ） (halcyon days)
昼過ぎに起きてしまった日曜はあなたの胸で揺られていたい。
007:揺（現川尋香） (ミミーシャの部屋)
地震でもないのに揺れる我が家は築三十年雨漏りもする
007:揺（新藤伊織） (月が堕ちるころ)
恋文を棺に入れて泣きながら眠る私を揺らしてみせて
007:揺（中村うさこ） (みすずかる信濃の庵（いお）の歌綴り)
縁側の揺り椅子にひとり本を読むかかる絵画のポーズをまねて
007:揺（yasubow） (忘れえぬ人々)
アドバルーン揺れ生首の傾ぐごと正午（まひる）過ぎ不義日和、行こうか？
007:揺 (うたかたの日々＊短歌 題詠100首blog＊)
あのひとをこえられないのはきみじゃない。わたしなのだと揺れるすずらん
007:揺(長沼直子） (うたかたの日々＊短歌 題詠100首blog＊)
あのひとをこえられないのはきみじゃない。わたしなのだと揺れるすずらん
007：揺（芹澤京乃） (りなときょうのの迷走記録。)
1/ｆ（えふぶんのいち）の揺らぎに身を任せ君の膝思い夢の世界へ
007:揺（寺田 ゆたか） (素浪人Joeのスローライフ)
・動揺を見透かされたるここちして がぶりと飲んだ茶にむせかえる
007:揺（オオタセイイチ） (angle。)
ビビビビッ！！とゲゾゲゾ光線発しつつ1/fに揺らいでる蕎麦
007:揺 (みんなだれかの夢だから)
ベランダで揺れるタオルや靴下といっしょに空に帰りたいです
007:揺（なかはられいこ） (みんなだれかの夢だから)
ベランダで揺れるタオルや靴下といっしょに空に帰りたいです
007：揺(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
出す出さない詠んでも心揺れている 不安と期待交錯してる
007:揺（村上きわみ） (北緯43度)
いまちょうど揺れているからだいじょうぶ泣いているけれどだいじょうぶ
007:揺（新谷休呆） (新谷休呆の短歌の部屋)
ゆさゆさと揺れるあなたのちちふさを子犬がぢつと眺めてをりぬ
007:揺（矢野結里子） (Leaf-Life-Feeling)
見つめると鏡の中に揺らいだ目 こんなんじゃ皆わかっちゃうよね
007:揺（我妻俊樹） (喜劇 眼の前旅館)
二階だけ揺するそよ風あたらしい社員証見せ合う仲になる
007:揺(濱田花香) (紅葵爽♪)
長年(ながとせ)に住まう街れど、うす暗く ゆたに揺(たゆた)に富士を希(のぞ)むる。
007：揺（美里和香慧） ( Popん？TANKA)
揺れていた追憶の瞳くらりくら しゃどうのびゆくしろせんのうえ
007:揺（内田かおり） (題詠２００６深い海から)
ひとつぶの涙のわけを手にとれば幼き言の葉わずかに揺れる
007:揺（村本希理子） (きりころじっく)
目いつぱい葱をこまかく刻みをり揺籃期もつものの剣呑
007:揺（眞木） (ひとりももうた)
白き手を揺ららに延べて我を誘う桜の闇に咲くゆきやなぎ
007:揺(内田誠) (その言葉の行方)
揺れている思いを伝う音は消えか細いうでは世界を放す
007:揺（今泉洋子） (sironeko)
思春期の子はぐらぐらと揺ぐ楡わが身の丈をこの夏越えぬ
007:揺（理宇） (±籠)
膝の上 君を抱いて 揺すれば、 空気は逃げずに 幸せな午後。
007:揺（今泉洋子）再投稿 (sironeko)
思春期の子はぐらぐらと揺らぐ楡わが身の丈をこの夏越えぬ
007:揺（David Lam） (でたらめなうたどもよ！)
蝸牛まず耳の横這い廻り 金属音と揺れる床 去れ
007:揺（小早川忠義） (ただよし)
手の中の歌よ揺れずに受けくるる人の元までいざ飛び行くべし
007:揺（笹井宏之） (【些細】)
ゆすったらあなたがひとになってゆくおそろしいおそろしい揺り篭
007:揺 (空も、つながっている)
風の手はエゴの若葉を揺らしても僕の心は通り抜け行く
007揺（クロエ） (９０％の幸福)
軽率な失言が影おとす胸 ジャコウアゲハの動揺ほどの
007:揺（酒童子） (酒童子「歌」ワールド)
泣かないで、揺れる心に鍵かける 似合わない恋とわかれる時
007：揺（kira-kura） (遠く離れて ～Ｆｒｏｍ ａ Ｄｉｓｔａｎｃｅ～)
標準分銅と比較して揺れる心の天秤上がったり下がったり
007：揺 （志岐） (日々の徒然)
揺れてる。 笑っています一人のまま 空を見つめて手を伸ばしつつ
007:揺（寒竹茄子夫） (鶴太屋別館「マニエリスム」)
ピカソのゑがくをんなの尻の曲線が揺れやまざるなり 青きデッサン
007：揺（黄菜子） (月待ち人の窓辺)
気の早い風鈴揺らす春荒れに真夜となるまで音仕舞はれず
007:揺（twinkle） (◆kirakira)
掻き混ぜた水のようにゆれる揺れる ここはどこに向かう駅ですか
007:揺（折口弘） (はっちんずBLOG)
もう朝ぞ揺り起こすのは息子の手 休日にかける温度差がある
007：揺（nao-p♪） (私サイズの日々)
愛されているとも知らず揺るぎない瞳で君は今日も微笑む
00７：揺（ｃｏｃｏａ） (cocoaのうたにっき)
こころから声が出るとき揺れますか ジンの氷は溶けていくだけ
００７：揺（ちゅう） (ちゅう …ノラのつぶやき…)
祖母の背の温もりの記憶グラと揺れ バスのシートに身を沈ませる
007:揺(桑原憂太郎） (桑原憂太郎.com)
二時限目の最中に来る女生徒の麻のカバンにキテイが揺れる
007:揺（星桔梗） (風船がわれるまで)
動揺をポーカーフェイスで隠してる明日の事など気にしたそぶりで
007:揺（ひじり） (みじかうた)
静寂を揺がす君の瞬きの黒き睫毛に揺蕩う心
007:揺（びっきい） (チョキで殴るぞ！)
加齢臭漂わせつつ熟年の二人が揺れるダンス教室
007:揺（柴田菜摘子） (パイロットランプ)
揺れている木漏れ日の中僕たちは青春の刹那すごしたんだね
007:揺（星川郁乃） (Air Station)
震度１くらいの揺れで思い出がぼろぼろ落ちて当たって痛い
007:揺（小籠良夜） (DARKSIDE OF THE MOON)
たそがれにきみとぼくとがふたりだけ揺れて揺られてタンデムの恋
007:揺（れむ） (あま～い短歌)
動揺が収まりません右向いて右向いたまま飲むフラペチーノ
007:揺 （落合朱美） (言の葉帖)
頼りなき記憶を手繰りくちづさむ揺籃歌に見る母の面影
007:揺（本田瑞穂） (空にひろがる枝の下から)
ジョゼの海ゲバラの大地とめられてふかれて揺れてひとつになった
007:揺(ヒジリ） (*tRIGger.)
おとがする揺るる揺るるるきみのうえルルルハミングのなかでしよう
007：揺 （砺波湊） (となみ☆みなと)
新宿のクラブにミシマ似の男 オネエハウスに揺られていたり
007:揺（あんぐ） (あんぐの短歌)
君は誰？僕の心は揺れている 眼の前の君は森の妖精か
007:揺（智理北杜） (智理北杜)
未だ見ぬ子供と３人ブランコに揺れてる姿を思い浮かべる...
007:揺（春村蓬） (風見鶏)
題名に「おやすみなさい」と打つたまま揺らしてるケータイストラップ
007:揺(宮沢耳) (MIMI NO UTA ~題詠100首blog)
園庭のふらここに高く揺るる子の瞳に映る雲とたんぽぽ
007:揺(神川紫之) (圏外圏)
それなのにぼくらは忘れてしまうから揺蕩わざるをえないのでした
007:揺(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
はんなりと 梢を揺らす 鳥たちの やうに貴方と 寄り添...
007:揺(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
はんなりと 梢を揺らす 鳥たちの やうに貴方と 寄り添はましを...
007:揺（幸くみこ） (そこそこがんばる)
動揺を隠したかった 間髪を入れずに「おめでとう」と返信
007:揺（もりたともこ） (短歌、すきです。)
足下で揺れて壊れて引き返す波のゆくえを探し見ている
007：揺（やな） (やなさんの基地)
揺れる揺れる貴方の心のたゆたいが愛しくてまた会いに来ている
007:揺(田咲碕) (いたずらっこ)
犠牲なら互いにあると動揺を隠すつまさき、肩、唇に知る
007：揺(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
だれひとり思いださない記憶だけ揺れているその影はあたしだ
007：揺(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
だれひとり思いださない記憶だけ揺れているその影はあたしだ
007:揺（沼尻つた子） (リップサービス)
震度計としての悲壮な決意みせ蛍光灯の紐は揺れてる
007：揺（pig_pearl） (ブタに真珠)
またいつか 会えると信じ おわかれを 揺れる飛行機 遠い上海
007：揺（わかば） (わかばのうた)
揺さぶられ歌も消えるほど疲れててそれでも本当に愛してる
007：揺（goldfish） (月と金魚鉢)
君のうちの前のプールでこっそりと浮き輪と揺れていさせて下さい
007：揺（繭） (hallo hallo!!)
今度もし会ったときには優しさは見せなくていい 揺さぶらないで
007:揺（しょうがきえりこ） (GakiDay's TANKA)
ちょっとだけ楽しそうだね 動揺をして騒ぎだすときのあなたは
007：揺（るくれ） (とっても単純なこと)
これからはもう揺れないよそうはいえまた雨の日はくるんだけどさ
007:揺（なまねこ） (路地裏稼業)
あたたかい海で革命待っていた この惑星の揺籃期から
007:揺（鳴井有葉） (そのための日記)
天頂からピアノ線垂れ先っぽに星の幽体が揺れている
007:揺 （香山凛志） (東京パピヨン)
ぬくもりはぬくもりのみに育ちゆく 揺りかご遍く闇を抱えて
007:揺 （如月綾） (お気に召すまま)
もう誰も遊びにこない公園で思い出なぞり揺れるブランコ
007:揺（路喜） (水陸両用)
揺れないこんなことで揺れたりはしない胸元に落つる白の卑猥
007:揺（あめあがり） (あおいかいだん)
寂しさの風は揺らすや目の水面（みなも） 底ゆく思いどこへ行くらむ
007:揺（蝉マル） (蝉の声)
アスファルトの隙間に生いて背丈ほどに育ち揺れいしが今朝伐られており
007:揺（瀧口康嗣） (可燃性連鎖)
変声期 めしべを揺らしつつ暮れる春のすべてに雨を見ていた
007: 揺 （ひらそる） (＊ひねもすもずく＊)
いつもより首のほくろが気になってからめない指 揺れるなのはな
007:揺 （お気楽堂） (楽歌三昧)
連絡が三日なくても動揺はしない十九の子供じゃないから
007:揺（本田あや） (明晃晃)
このまちを今年最初の台風が過ぎるまで だっこして揺らして
007:揺（本田あや） (明晃晃)
このまちを今年最初の台風が過ぎるまで だっこして揺らして
007:揺（岩井聡） (North Marine Drive)
ブランコを揺らせば揺れる東京よ白色テロだって白のうちだ
007:揺(白辺いづみ) (Iduming☆World)
そう吾ら鳥にはならぬもののため蒼過ぎる夏至の森は揺れおり
揺（日下智世） (万美愛任叶結実)
洗濯が風に揺れるさま眺めてる夏の日差しと絡み合いつつ。
007:揺（Harry） (四月なかなか)
前を行くギャルの手元で揺れてゐるサマンサタバサのピンクのバッグ
007:揺（睡） (Melting*Diary)
揺すぶられ立ち上がる樹々僕たちが鳩を忘れて死にゆくたびに
007:揺（ゆづ） (透明ランドセル)
はじめから上手なうそをつくひとでかわいく揺れた花が一輪
007:揺（のんちゃん） (のんちゃんの衣裳部屋裏)
「ピッチャーの交代時を誤った」監督の眼の光が揺れた
007:揺（碓井和綴） (雨歩日記)
木枯らしに負けぬ気持ちは消えそうに暖められぬ揺れる火でいる
007:揺（池田潤） (神様、ぼくは。)
「・・・先生。」 心が揺れぬよう いつも きつくその髪結い上げている
007:揺（長岡秋生） (廊下に座る)
眠れないあなたのために揺れている生温かい夜のくちびる
007:揺 (キサラギウタ)
揺りかごのうたが歌えるカナリアを見つけるまではここにいるから （宮田ふゆこ）
007:揺 (納戸)
揺れている あみんの歌が何時までも何時までも頭で鳴っているから
００７揺（帯一鐘信） (361℃)
おー神よ僕の頭の蜃気楼ブルース鳴らす揺れる胸揺れ
007:揺（橋都まこと） (笑って東京サヴァイヴァル)
亡き人が乗っているのか公園のぶらんこ揺れる かはたれどきに
007:揺（佐藤羽美） (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
乱暴に揺さぶられても両脚の影はちぎれずばたついている
007:揺（owl） (さもあらばあれ)
何かを望みすべてを棄てて歩む ゆらゆら揺れる夢と現と
007:揺（透明） (limerence)
意地悪な大きな人がこの星を揺さぶる限り波は絶えない
007:揺（福々屋大福） (20世紀とラックバック)
揺れうごく心とお肉夏までになんとかしなきゃ君に会えない
007:揺（たかし） (短いが身近というお話)
敵のないまだ純情な五月頃学生街の旗が揺れてる
008:揺(フワコ) (きくとわたし)
肋骨のなか守られているものの全てを揺らして子はバッハ弾く
007:揺（瀧村小奈生） (陽だまりのふちっこで ver.2)
がんばるよ頑張るよって言うたびに葉っぱの先の光が揺れる...
007:揺（ハル） (木漏れ日気分)
したたかに気をひきたくてケイタイのメールの絵文字のハートを揺らす
007:揺（小太郎） (ねこのにくきゅう)
揺れている蜃気楼を追いかけて僕らだけの夏もぎとりに行く
007:揺(小春川英夫) (さるさるパパ)
緑色の電車のドアによりかかり揺れながら行く八月の恋
007:揺（門哉彗遥） (Nambo no Monya?)
揺れているやわらかいそれぼくのもの最果ての宇宙のちゅうが好き
007:揺（浅井あばり） (ギンガムクロス)
濃いビーフシチューを啜る口角に葦原揺れてわれ月を剥く
007:揺(湖雨) (waffle)
腰骨の上揺れれば♯(シャープ)紡ぐ喉わが女
007:揺 (心を種として)
ブランコを小さく小さく揺らしつつ風を待ってる 桜樹の下
007:揺（百田きりん） (きりんメモ)
揺れるからいい音がするなんてこともう二度と言わないでください
007:揺(遠藤しなもん） (忘れちゃった。)
揺りかごで眠ったときの感覚は忘れたけれどこんなふうかな
007:揺 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
いつまでを君に揺れいる我が心まだ好きだとかもう嫌いとか
007:揺（野田 薫） (さしあたり大丈夫)
輪郭を照らされたまま揺りかごのような気泡は終着駅へ
007：揺（edocko） (RYU's Monologue)
そよ風に揺れる前髪眺めつつ 君をそっと抱き寄せた夜
007:揺(けこ) (あきのうた声)
澄み渡る青い月夜のすすき野の 揺れていようと諦めがつく
007:揺（水風抱月） (朧月夜に風の吹く。)
恋し朋その幼子を抱き揺れて 距離より遠く想う君が背
007:揺（shall3） (山歩き録)
捨て猫の揺られて眠るカゴの中長き道のりチャリこぎし我
007:揺（椎名時慈） (ワレ短（壊れ短歌）)
ひっそりと斜めに伸びるススキの穂 何かが揺らす何かが通る
007:揺 杉山理紀 (2006R57577)
動揺が静まるまでの着信音ぴかたんぴかたんしずくのような
007:揺（まほし） (うた・たね)
かげろふと水草もゆる沼地にて我もぬらりと揺られていたり
007：揺（徳田ゆきこ） (題詠100)
死んだ蚊を包むティッシュの白ささえ揺らす私の息を許して
007:揺（minto） (@100@)
ケイタイのストラップ揺れ足早に前行く人の好みをはかる
007：揺（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
揺れたのはあなたの息のせゐでなくただ中庭を過ぎ去つた風
008：親（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
親切なクムジャさんならそつと来て耳のうしろを切つてくれよう
007：揺 (象と空)
目ん玉の奥で揺れてる白い影水晶のような不安のような
007:揺（御厨しょうこ） (哀よりも愛 愛よりモアイ)
永遠を壊した人は知らないが私の髪はただ揺れるだけ
007：揺（浅葱） (空耳の森*番外地)
線路沿い賑わすコスモス「秋」と言う季節背負いて風に揺らるる
007:揺(平岡ゆめ) (le petit cahier)
ただ単に揺らせばいいという風が吹いてくるから額を上げる
007:揺（青山みのり） (わざとじゃないもん！)
いくたびも同じ小言を子に言いて動けぬゆえに揺るる白萩
007:揺 （nine） (songs)
揺れ落ちる白い花びら地をすべり塵になりやがて君の処へ
007:揺（千） (Mille et une nuits―題詠１００首blog)
ブランコが苦手な子にて長じても揺れる心を持てあましおる
007:揺(近藤かすみ） (気まぐれ徒然かすみ草)
実用書の棚に限りなく近くある『夫の定年、揺れる妻たち』 （高野慶子 柴田真利子 萩原けい子 日本文学館 ）
007:揺（久野はすみ） (月の融点)
ひだまりに祖母は揺り椅子ゆらしつつどこへも行かずどこへでも行く
007:揺（中野玉子） (薔薇がなくちゃ生きていけない)
ブランコの前と後ろに妻おんな揺れるどちらの顔もいらない