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拝む日

2013-05-11 08:02:43 | 家族




先日、仕事終わりで家に帰る途中、線香と香木の香りがふと香った。



4月、5月のこの時期で線香と香木の香りで思い出すのは「拝む日」



以前、私の韓国ブログでもこの内容を書いた事があるのだが、韓国の方から、その拝む事を「영동굿(ヨンドンクッ)」って教えて貰った。



でも、「영동굿(ヨンドンクッ)」を韓国サイトで調べると、済州島地方で、陰暦2月1日から15日の間で行う「霊登神」をお迎えするものと書かれている。



うちの家では毎年4月、5月頃にしていたので、どうやら「영동굿(ヨンドンクッ)」ではなさそうだ。



我が一族を守って貰う為に行う「クッ」みたいである。



この「拝む日」を担当するのは私の家。



旧正月は2番目の伯父さん、旧盆は私の家、そして「拝む日」も私の家が担当。



朝一番(早朝7時)から近くに住んでいるハルモニ(おばあちゃん)が私の家に来る。



そして、父親兄弟の長兄にあたる神戸の伯父さんも7時ぐらいには私の家に来ている。



私は小学生なので、8時ちょっと過ぎたら学校に行く。



その後、「신방(シンバン:神房)」と言われる、拝んでくれる方が来る。



じいちゃんとばあちゃんの2人。(毎年)



多分済州島出身の1世の方だろう。(「신방(シンバン:神房)」自体が済州島しか使わない言葉、陸地はムーダン)



私は直接見てないのだが、次兄が言うには、「신방(シンバン:神房)」が来て、お茶でも飲んで一服した後、、「신방(神房)」は各家族の今年1年を観てくれるそうだ。



誰々は今年1年、体を大事にしなさいとか、水に注意とかって言う話し(私が聞いた話でないので、そんな感じの内容)



学校から帰って来ると、私の家には親戚がわんさか居てる。



そして、部屋の至る所が「祭壇」となり、食べ物、米を祭壇に上げ、ローソクに火を点けて、「신방(神房)」と呼ばれる方が朝鮮式のお経を読んでいる。



よく、韓国ドラマで出てくる巫女さん…、韓国ではムーダンと言うのが有るが、私の家に来る、「신방(神房)」と言う方は、元々済州島独自のシャーマニズム。



なので、派手な服着て跳んだり跳ねたりするムーダンとは全然違う。



普段着のまま私の家に来て、チャンゴや鈴鐘を鳴らしてお経を読む。



このリズムがホンマに気持ち良くってねぇ~~~(*^_^*)



小学2年の時、「신방(神房)」がお経を読んで鈴鐘を鳴らしているのだが、そのリズムがホンマに楽しそうだったので、「신방(神房)」おばあちゃんの後ろの方で、そのリズムに合わせてチャンカチャンカと踊る私。




それに気づいた「신방(シンバン:神房)」…、お経と鈴鐘鳴らすのを止め、この子の踊りを止めさせなさいと言い、母親から怒られる。




でも、あのリズムがホンマに楽しく楽しくて…(^_^;)



小学3年生になり、



「拝む日」の当日。



私は従兄弟と一緒に登校。



その時から「今日は思いっきり踊る!」と従兄弟に宣言。



そして、「신방(シンバン:神房)」がお経を読んで鈴鐘を鳴らしている、そのリズムに合わせてチャンカチャンカと踊る私。



2~3回、「신방(シンバン:神房)」がお経を読んで鈴鐘を鳴らしているのを止めさせたかなぁ、



最後はオモニにこっぴどく怒られた(当たり前や!!バチ当たりな奴っちゃで!!)



「신방(神房)」は朝から夜まで、ずーーーーっとお経を読んで、鈴鐘鳴らし、チャンゴを叩く。



そして、最後の儀式!



「신방(シンバン:神房)」が、部屋中に直径7~8ミリの肌色した大豆を隈無く投げる。



日本式で言うたら節分の「鬼は~~そと!福は~~~うち!!」みたいなモン。



「家の中から悪いモンを外に出す」みたいなモンかな?今考えてみると…。



「신방(シンバン:神房)」は何処に誰が居ようと全然お構いなし。



直径7~8ミリの大豆を思いっきり投げる!



当たったら痛い!



それに怯えるサンチュンの光景が今でも覚えている。



先程も書いたけど、「신방(シンバン:神房)」は、部屋中に直径7~8ミリの肌色した大豆を隈無く投げる。



炊事場、風呂場、トイレ、もう隅々まで投げる投げる…。



2階に居てて、「신방(シンバン:神房)」が豆まきで2階にやってくると、ビビリながら1階へ降りる私。



ホンマに恐かったなぁ、あの背の高いじいちゃんシンバン…(^_^;)



そんな中、



兄がトイレで「糞」闘中。(プライバシーも有るので、長兄、次兄どっちとは言いません。「兄」です(*^_^*))



昔の家のトイレは下記の様になっている。



  トイレ入口
|       |
|小     |
|便     |
|器     |
|      |
├ 木の扉 ┤
|      |
|      |
|大便器 |
└────┘



兄がトイレで「糞」闘中、



もう一度言うが、「신방(シンバン:神房)」は、部屋中に直径7~8ミリの肌色した大豆を隈無く投げる。



風呂場だろうが、トイレだろうが、ホンマにお構いなしに。



兄…、「糞」闘中。



「신방(シンバン:神房)」のおばあちゃんはトイレにやってくる。



兄が「糞」闘中なので、木の扉の向こう側にある、大便器の所には行けない。



ドン・ドン・ドン!!!、ガチャガチャ…と鍵を開けようとする「신방(シンバン:神房)」おばあちゃん。



鍵を開けさせない様にする兄。



「糞」闘中の兄が、更なる「糞」闘が勃発!!!



ガチャガチャ…と鍵を開けようとする「신방(シンバン:神房)」おばあちゃん、



それを開けさせない様にする兄。



ガチャガチャ…と鍵を開けようとする「신방(シンバン:神房)」おばあちゃん、



それを開けさせない様にする兄。



何回か繰り返したそうな。



鍵を開けようとする「신방(シンバン:神房)」おばあちゃん…、諦めたのか静かになった。



ホッとする兄。



でも、なんと!!!



木の扉をよじ登って上から豆を撒きだした!



「신방(シンバン:神房)」おばあちゃんの奇襲攻撃!!



うんこずわりしている兄の頭上から直径7~8ミリの肌色した大豆が!!!



これには兄もホンマにビックリしたそうな(*^_^*)






私が「拝む日」で連想するのは「踊る事」と「トイレ」



このトイレのネタは私の中では「鉄板」です。



いつ思い出しても笑ける話し(*^_^*)



以前、韓国ブログでは、トイレの話しに関してここまで書かなかった。



プライバシーの問題も有るのでと控えたが、今回は書いちゃった。(テヘペロ)



でも、兄としか書いてない。



長兄か次兄かは、ご想像にお任せですぅ~~(*^_^*)























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