□作品オフィシャルサイト 「ケイコ 目を澄ませて」
□監督 三宅唱
□脚本 三宅唱、酒井雅秋
□原案 小笠原恵子
□キャスト 岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、三浦友和
■鑑賞日 12月20日(火)
■劇 場 109シネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
最近、主演の「岸井ゆきの」の演技力に注目している。
今回の映画は耳の聞こえない元女性プロボクサーの実話を基にした人間ドラマ。
生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)が、
下町の小さなボクシングジムで練習を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。
実際に耳が聞こえないハンディキャップはボクシングでは致命的であり、
ヘタすると死に近い世界かもしれない。
決して内向的ではないのだが、健常者が彼女を上手く受け入れない中、
ジムの会長(三浦友和)の温かい愛情で辛いボクシングだけではない試練に向き合っていく。
内容は一部分を切り取った形で描かれているように思うが、
上手く自分を表現できない孤立しがちなケイコを岸井ゆきのが、
本当に聞こえないかのような演技で、観ている側を引き込んでいく。
今までにないある意味チャレンジャーな彼女のこの映画での演技は、
きっとこれからの俳優人生の肥やしになるものだったと確信した。
特に実際のボクシングのシーンで、彼女は「高速ミット打ちは即興で体の動きで
打ち返しているんです。できたときの顔は本物の顔でした」と語っている。
確かに彼女の笑顔は自身が言う通りのものだったと感じた。
ただ、映画としては特段良いと言えるほどのものではなかったが、
「岸井ゆきの」という一人の個性的な女優の成長は認められるものだった。
これからの彼女に大いに期待したい。
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