□作品オフィシャルサイト 「二流小説家 シリアリスト」
□監督 猪崎宣昭
□脚本 尾西兼一、伊藤洋子、三島有紀子、猪崎宣昭
□原作 デビッド・ゴードン
□キャスト 上川隆也、武田真治、片瀬那奈、伊武雅刀、高橋惠子、
平山あや、小池里奈、黒谷友香
■鑑賞日 6月15日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
上川隆也って、映画初主演だったんですね(笑)
なんだかTVの「遺留捜査」が終わったばかりだったので、ちょっとそのイメージが被ったりして。
これは2012年版・海外編」(宝島社)で1位を獲得したデビッド・ゴードンの小説の映画化。
売れない小説家・赤羽一兵(上川隆也)のもとに、殺人犯の死刑囚・呉井大悟(武田真治)から
告白本を書いてほしいとの依頼が舞い込む。 呉井は、自身を信奉する3人の女性と呉井を
主人公とした官能小説として仕上げるように要求し、赤羽は仕方なく女性たちを取材してまわるが、
その先々で殺人事件が発生。その手口はかつて呉井が犯した殺人と同一だったが。
かなり狂気的殺人とその謎解きといった要素の強い作品でしたが、
スクリーンで久しぶりの武田真治の搭乗でしたが、その秘めたる狂気さと執拗なまでの
殺人への粘着力を、如何なく発揮していました。
一方、地味ながらちょっと「遺留捜査」の糸村が主人公赤羽に重なる部分もありましたが、
付きつめて行く犯人像と、それに関わっていたの被害者家族を含め、事件の真相に迫って
いく状況は、そもそも原作がデビッド・ゴードンというだけに、ちょっと日本での事件として
捉えていくのは、表現上少し無理のあるところも感じました。
そういえば、赤羽と刑事・町田(伊武雅刀)との関係は、TV「慰留捜査」での糸村と
森田(西村雅彦)の関係にも似ていたりして。
ただ、小説としてのミステリーと、こうして映像化してしまうミステリーとは、その描き方のうえで、
どうしても犯人発見に対し、いくつかの伏線を敷いておかなかればならないのですが、
そういうことを考えると、もう少し人物設定について、更に深い思慮と考察を加える必要が
あったかもしれません。 その大きな理由は、話途中で犯人の予測が容易だったからに
ほかなりません。 共同脚本が足を引っ張ったかな(笑)
あと、一番気になったのは、映像全体がモノトーンの暗い映像の連続で、非常に観辛い
映画でした。 意図的に全体をモノトーンで描き、狂気殺人をカラーで浮き彫りにしたい
そんな効果を狙ったものなのでしょうが、それはあまりにいただけませんでした・・・。
観る側に、まずわかり易い観易い映像を提供するのが大前提だと思うのですが。
過去の場面がモノクロだった以外にも?
映画の構成があまりにも稚拙でしたね。
原作が良さそうなだけに勿体無く感じます。
武田真治は、以前から好きな役者で、ゾッとする様な役も
元々巧いけど、これまた秀逸ですね。
上川隆也も、キャラメル時代を知って居るだけに、応援してはいるのだけど、
前(さき)のドラマも もっと昼行灯な感じじゃなきゃ!! と
少々歯痒い思いです。
今回の演技も、ちょっとテレビ的でしたね。
>モノトーンなのは あまり気が付きませんでした
モノトーン調って言い換えた方がいいですね(汗)
>映画の構成があまりにも稚拙でしたね。
原作が良さそうなだけに勿体無く感じます。
原作は未読ですが、そんな感じがします・・・。
>武田真治は、以前から好きな役者で、ゾッとする様な役も元々巧いけど、これまた秀逸ですね。
役者として彼をスクリーンで観るのも久しぶりでしたが(笑)
>前(さき)のドラマも もっと昼行灯な感じじゃなきゃ!! と
少々歯痒い思いです。
なるほど。
>今回の演技も、ちょっとテレビ的でしたね。
引きずっている感ありありでした(笑)