□作品オフィシャルサイト 「武士の家計簿」
□監督 森田芳光
□脚本 柏田道夫
□原作 磯田道史
□キャスト 堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、草笛光子、西村雅彦、
伊藤祐輝、嶋田久作、宮川一朗太、小木茂光、茂山千五郎
■鑑賞日 12月11日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
いつの時代にも「穀潰し」という者はいるが、まさに家族がそれぞれが自分ちの借金の大きさも知らず
見栄と私欲に走って、それこそ今で言う借金地獄で自己破産も持さないところまで足元が見えていない。
それが代々続く剣術よりも算盤が命の御算用者のこの家では尚更のことだ(笑)
赤字会社が経費節減のためにあらゆる無駄を削除するが如く、
さりとて、そんな会社のように一番手っ取り早い人件費削減・・・なんてことは無理なこと。
やはりここは、家人各人の私利私欲で集めた骨董品の数々や着物の類などを整理して金子に変えるしかない。
そこにこの映画の醍醐味がある。
実際、家計簿なるものがいつの時代からあって、どれぐらい利用されていたかわからないが、
少なくとも子供の頃の意識としては、お正月の婦人向け雑誌の付録程度しか記憶にないのだが・・・。
それも最近はPCソフトで消えつつあるのだが・・・。
各人がいくらゴネても、お家を潰されては代々の恥。
そんなところを面白おかしく、そして贅沢は大敵を解くような森田流の映画。
自分の子供にまで出納を任せ、慣らせるところはさすが御算用者の血筋。
現代劇にしてしまえば、ややきな臭くなるところなのだろうが、
この時代と、堺雅人の持つ雰囲気が、そして猪山家の人々の少しばかりネジの緩んだところなど、嫌味なく観ることができた。
そういう意味では、中村雅俊や松坂慶子のキャスティングは良かったのかも。
静かなれど草笛光子のおばばの存在も利いていた。
仲間由紀惠も決して強く出るイメージではなかったのでそれなりに良かった。
「鯛の尾頭付」は紙に変わってしまったけど、子供の「鯛じゃ~、鯛じゃ~」に、
大人が考える以上の説得力を持つことは、しばしば人生において経験するところではあるのだが。
ただ何となくだけど、中村雅俊と西村昌彦の役は交換した方が良かったのかもしれないなぁ(笑)
余談だが、猪山家は代々御算用者だという設定だが、堺雅人も中村雅俊も
映像の指先からはあまり算盤達者な感じはしなかったんだけどなぁ(笑)
森田監督、少し肩の力が抜けて、面白いもの作れるようになってきたかなぁ~
親がちょっとゆるキャラで
直之はものすごくきっちりしてるんだけど
そこは堺さんのもつ雰囲気でもって
どこかちょっと力が抜けた感じもあって
息がつまるような堅苦しいそろばんバカではなかったのがよかったですね。
徹底して無駄を省き、人から借りずになんとかやりくりしてしまうその凄さ。
ある種今も必要なことなんでしょな。
今年無茶流行った本に「断捨離」があって
直之はもろにコレを実践したわけですよ。
情け容赦なかったですけどね。
年末大掃除の時期にコレみると
あ~うちもいらんもん片付けんとなって
(違う違う話がそれた・・・)
で、みんなが泣く泣く自分の持ち物を処分する反面で
櫛とか砂糖、
それから母の小袖の買戻しとか
家族が喜ぶようなものはちゃんと買う。
心まで貧しくはないから
家族が愛には愛で答える、つながる。
全員の心がまとまってなければ
直之ひとりでは家を建て直せないわけなんで
家族の物語としてもええ作品でした。
>おもいっきりA型かな~直之って。(笑)
意外にO型かも(笑)?!
>そこは堺さんのもつ雰囲気でもって どこかちょっと力が抜けた感じもあって 息がつまるような堅苦しいそろばんバカではなかったのがよかったですね。
そうですね(笑)
あの笑顔は自然に出るというから、一度も笑わない堺さんに遭遇してみたい(汗)?!
>徹底して無駄を省き、人から借りずになんとかやりくりしてしまうその凄さ。 ある種今も必要なことなんでしょな。
時々、自分の家でも一気に整理することがありますネ(笑)
ぼちぼちその時期かも^^
>年末大掃除の時期にコレみるとあ~うちもいらんもん片付けんとなって(違う違う話がそれた・・・)
うちは日々やっているので特に大掃除の必要はないっす(笑)
ま、外窓と換気扇回りくらいかな^^
>櫛とか砂糖、それから母の小袖の買戻しとか
家族が喜ぶようなものはちゃんと買う。 心まで貧しくはないから
そこがポイントでもありますよね~
やはり、“ボロは着てても心は錦~♪”でっしゃろ(笑)
>直之ひとりでは家を建て直せないわけなんで
家族の物語としてもええ作品でした。
そうですね!
これだけ長くコメントすれば、このままブログの記事になりまっせ~、Agehaはん(笑)?!
今人気の「微笑みの貴公子」の堺雅人さんですね。
私は、厳しい財政にあの微笑みはちょっと違和感を覚えました。
結婚以来、家計簿をつけているので、興味を持って観賞しましたが・・・
>昨日、友人と観て来ました。
お~、まだ余韻アリですね!
>今人気の「微笑みの貴公子」の堺雅人さんですね。
そうですね~
>私は、厳しい財政にあの微笑みはちょっと違和感を覚えました。 結婚以来、家計簿をつけているので、興味を持って観賞しましたが・・・
そうでしたか^^
倹約しながらも、彼は嫁いだ娘に対しても給料が出ると、
小遣いを送っていたようですよ!
あの時代に。
あたしの森田アレルギーも相当なもんだと思います。
堺のマチャト君を使われちゃ、見ないとねえ。
>家人各人の私利私欲で集めた骨董品の数々や着物の類などを整理して金子に変えるしかない。
そこにこの映画の醍醐味がある。
わたしは、醍醐味と言うより、そこしか金の工面が出来なかったんだと感じました。
もっと知恵使って、節約していくのかなあと思いましたわ。
>わからんでもないのですが、森田に言われたくない・・・ってのが、率直な感想。
あたしの森田アレルギーも相当なもんだと思います。
うーん、森田一義だったら良かったですか(笑)?
>堺のマチャト君を使われちゃ、見ないとねえ。
ふむ、やはりそこがツボですね!
>わたしは、醍醐味と言うより、そこしか金の工面が出来なかったんだと感じました。
もっと知恵使って、節約していくのかなあと思いましたわ。
節約の智恵の部分は省略されていましたが、
プラマイゼロになってからはきちんと不公平なく分配いたとか(笑)
どうにも西村さんに違和感があったのですが
確かに中村さんとチェンジした方がよかったかも~。
お正月の婦人雑誌の付録の家計簿、使っていました。
お気に入りの家計簿がどんどん廃版になって行きますが
「記録」は、やはりアナログがいいと思っている昔人間です…(>_<)
TB有難うございました、私からもお願いします。
それは私も感じました。
私はそろばんはしませんけど、当時「バカ」がつくほどの算盤上手ならもう少しパチパチ素早いんじゃないか、思いました。
それから、折角、五玉2つの算盤を使うのだから、十進法でない使い方も見たかった。
ご無沙汰しております。
この作品は、ずっと気になってて、新書を買うか悩んでいたら
もう映画公開で…。原作は後日読むことにします。
堺さんが中心で描かれているようで、
実は子供がナレーション役をやっているのが意外でした。
でもそれが良かったです。
私はそろばんが出来ないので、
みなさんのような違和感を感じませんでしたが、
堺さんもそろばんが出来ないようでしたよ。
達者になるまでは時間が足りなかったとか、
何かで言ってました。
あの家族を見て、色々学ばせていただきました。
ただ観客層が、70代のおじいちゃんが多くてビックリ!
転倒しそうな杖歩行のじいちゃんから、じいちゃん軍団まで
じいちゃんのオンパレードで、極めつけはポマード臭で、
おじいちゃんに囲まれた映画鑑賞は、ある意味貴重な体験でした(笑)
>どうにも西村さんに違和感があったのですが
確かに中村さんとチェンジした方がよかったかも~。
そうですよね(笑)
そのほうがもっと笑いに強弱がついたかも^^
>お正月の婦人雑誌の付録の家計簿、使っていました。お気に入りの家計簿がどんどん廃版になって行きますが「記録」は、やはりアナログがいいと思っている昔人間です…(>_
でも、書くと言う事は記憶に残りますので、
それを見て少しでも倹約できて、いい意味で浮いた部分でささやかな贅沢するの、いいですよね~♪