□作品オフィシャルサイト 「ディア・ファミリー」
□監督 月川 翔
□脚本 林民 夫
□原作 清武英利
□キャスト 大泉 洋、菅野美穂、福本莉子、新井美羽、光石 研、松村北斗
■鑑賞日 6月17日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)。
バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。
1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政(大泉 洋)と
妻・陽子(菅野美穂)の娘である佳美(福本莉子)は生まれつき心臓疾患を
抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。
当時の医療機関では治すことはできないという厳しい現実を突きつけられた。
坪井は私財を投じ、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意。
何もわからないゼロからのスタートで、試行錯誤の繰り返しだったが、
家族の助けや協力者のおかげで、人工心臓は作れなかったものの、
その努力がIABPの完成させ、多くの人を救うことが出来た。
そんなプロセスを大泉 洋はまるで自分の娘を必死で救うかのように、
試行錯誤を繰り返しながらも心底真剣に開発に向き合う姿が心を打った。
これが実話なのだと思うと涙なしに観ることが出来なかった。
涙腺崩壊のタイミングは人それぞれだったが、崩壊は意外に早かったかな。
「自分のことはもういいから、多くの人の命を助けてあげて」。
という娘・佳美の言葉に涙腺ダムは確実に崩壊したのでした。
光石 研が演じた石黒医師、実話だから仮名にしろ存在はしていただろうが、
その後も医師を続けていたのだろうか・・・。