お~カナダ! たてよこナナメ歩き

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12年生(高三)保護者会

2010-10-15 21:17:48 | 秋のものごと 2010
いまや自分のうちにかかってきた電話の主が誰か、表示されるのですぐわかる。
夕方かかってくるアヤシイ電話の主はコンピュータ。
電話番号は娘達の高校のもの。自動でメッセージが聞こえてくる。

「あなたの家の息子さんか娘さんが今日どれかの授業に来ませんでした。」

というやつ。サボったら、コンピュータから親にお電話がかかってくるというわけ。
まあ、先生のミスとかで実際はサボってなくてもかかってくることもあるけど。

サボり密告電話以外にも、PTA(PACと言う)や学校行事の大事な知らせもこの電話で来る。

「今度の木曜日、図書室で12年生保護者会を行います。
これは
父兄のみ対象です。」というのがあった。

そして、あんまり繰りかえし父兄対象というので、
普段はこういうものに参加しない私が好奇心もりもり。笑
なんで子どもは行ったらいかんのかわからないのでおもしろいので行ってみることにした。

だいたい、父兄懇談とかあっても娘が「行かなくていいよ、意味ないから」などと言うしほとんど行かない。
実際、なんのために行ったのかわけわかんない行事が多いし。
一度、長女が高校に通い始めたとき、父兄と先生の懇談会みたいなのがあったので行った。
そしたら、各科目の先生がいるのはいるんだけど、親が取り巻いていて話もできない。
特に数学の先生の周りには質問したくてうずうずしている親がたくさんいて近づけもしなかった。
あんなの意味がない。個別に時間を取って会うなら別だけど。
列に並んで先生と話すのを待つ場合でも、一人の先生の待ち時間が長くかかるとほかの先生に会えない。
体力勝負になってくる。なんて言い訳しながら、あんまり学校の行事に参加してない。
担任の先生もいないので、日本の高校みたいな懇談会もないし。
子どもに言わせれば、先生はただ次々授業してるだけで、生徒の事なんか覚えてない、
だから、親が会いに行ったって、先生にしたら誰の親なんだかさっぱりわからないと。
その辺は日本の高校の保護者面談などとは全然違う。

さて、うちの娘達は越境で別の市の学校に通っているので、保護者会に行ってもなじみの顔がない。
まあ、それは仕方ない。
500人弱の12年生がいるはずなんだけど、来てた親は四分の一くらいかな。
校長先生が「初めて高校卒業生をお持ちになる方、挙手お願いします」と聞いたら、
だいたいほとんどの人が挙手、高校卒業の子の親としては初心者だらけだった。
二年以内に家庭内に卒業生がいたという人はぱらぱら。五年以内の人は2人だけだった。
で、四分の三の親は来なかった、というわけですね。

高三の子を持つ親といえど、年齢層はかなりばらばら。それに、アジア系の親がほとんどいなかったなぁ。
議事内容は
*卒業に必要な単位などの説明
*高校卒業後の進学について
*奨学金(高校の奨学金・政府の奨学金)について
*学校が監督・主催して行う卒業関連の行事について
*学校が関知しない卒業関連の行事について
*卒業直前のいたずら行為とその落とし前?いや、責任について
*感情面でこの学年の子ども達が直面することについて
*質疑応答
あとは、学校とPTAが主催する卒業祝賀パーティーについて、PTAの代表がボランティアを募ったり、
経済的に困難で卒業のダンスパーティーとディナーに着ていくドレスが調達できない子のために、
もしもう処分しようと思っている新品同様のドレスなどがあれば寄付をお願いしたりというような話もあった。

うちの州の高校卒業単位は、我が長女の場合去年までに全部とっているのでこれは心配なし。
高校卒業後の進学についても、親が関知しないので娘が自分で全部やっている。
12年生担当カウンセラーの先生も「進学の手続もできずにこれからの人生どうやって生きていきますか、
親が手取り足取り先取りしてやらずに子どもにやらせてください」と言っていた。
(娘に言わせれば「この学校はこんなことばかり言ってるから卒業生の進学がいまいちぱっとしないんだよ」だって)
奨学金については、いろいろな種類があり、そのための要件も多岐に渡るので、インターネットで研究してくださいと。
(娘いわく「奨学金もけちけちしてるよ、額が少なすぎる」)まあ、この辺までは当たり前の話。

学校が監督・主催する卒業の行事だけど、我が娘は「行かんかもしれん、卒業試験終わったら旅に出るから」だと。
私はボランティアに名乗りを上げたんだけどな。
同じ高校の中でも、数十人限定のプログラムに入っているので、それ以外の生徒とつながりがないんだそうな。
それに、前も書いたけど、越境して違う市の学校に通っているので幼馴染とかもいない。気持ちはわかる。

学校が関知しない行事、というので「あれ?」と思ったが、結構あるらしい。
どっかの会社が主催して、あたかも高校から行くみたいな宣伝をするらしいが、その実まったく監督しないということ。
つまり、好き放題、というわけで、何が起こるか全く不明。料金も高い。
(だいたいどんなことが起こるのか想像はつきますが)
実際引っかかりそうになったという親の発言もあり、その場で非常に現実味が高まる。
実は私も子どもから「○○旅行があるんだって」という話は聞いた、でも忘れてた。笑
ホントに紛らわしい、学校の行事なのかどうかわからない、巧妙に宣伝している。
校長先生が、何事もしっかり確認してください、と呼びかけていた。
卒業生や先輩が仕組む悪巧みみたいなのもあるらしく、警察も毎年探っているそうだ。
(家に帰って、この議事録を見せたら娘が「なんで学校がここまで詳しく知ってるん?変だよ~」と驚いていた。
結構学校の先生もやるもんですね、きちんと把握してるんだなぁ)

卒業直前のいたずら、というのは毎年毎年あるらしい。
渡り廊下にサラダ油をまいたり、ねずみをたくさん持ってきたり、鶏や虫を放したり。
「キッチンから食用油がなくなってたら注意してくださいよ~」と校長先生が言った。
どうも「来週卒業なんだから、もう罰とかできないじゃん~。今がいたずらし時だよ~ん」みたいな開放感があって
同級生と語らってジョークをやるらしい。
校長先生いわく「それもいいですよ、でもクリエイティブになってほしい。何も壊さず、誰も傷つけず」
卒業前の一週間は渡り廊下閉鎖するそうだ。笑
そして、罰がないというのは嘘で、きちんと落とし前はつけてもらいますということだった。

感情面では起伏の激しい年になり、特に同級生と自分を比較して悩むことが多くなる年だから
自分のやるべきことをチェックはしても、人と比較しないようにサポートしてと呼びかけていた。
そして、何事も締め切りがあるものなので、早め早めに片付けていくようにとアドバイスしていた。

保護者会が終わって家に帰ると、今度は娘が興味津々。
「どう? 行ってよかった?」とニタニタしていた。
はじめて高校卒業の子を持つ若葉マーク母はいろいろ知恵つけて帰ってきたぞ~☆



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