ガンの心配

こんな生活を送っていたらガンになるんじゃないか・・・
こんなにガンの心配ばかりしていたら本当にガンになっちゃうんじゃないか・・・

そんな風に毎日毎日、ガンの心配をしているヤツがいます。
どういう風に説明しても、特に毎晩暗くなってくると涙を浮かべて心配しています。

それは息子六歳。

いつ始まったか、というと、テリーフォックスについて学校で習った日から。

カナダ人なら誰でも知ってるテリーフォックス。（１９５８－１９８１）
若くしてガンにかかり脚を切断、その後ガン研究資金を募るために、義足をつけてカナダ横断マラソンを始めました。
途中で病状が悪化したため、完走はできなかったのですが、多くの人にその遺志が引き継がれていて、
毎年新学年が始まった頃に、テリーフォックス・ランとして学校で皆で走ります。
そして、ガン研究資金のための募金をします。
うちから見えてる大学に通った人だし、実家も近いから、この辺では更に盛んな気がします。

学校の全体集会でテリーフォックスについてのビデオを見たそうですが、
息子にとっては、テリーフォックスが偉大な人、というよりも、ガンは死ぬ、ガンは怖い、と
そればかりが強く印象に残ったらしく、帰ってきてから大泣きしました。

先生との懇談の時にその話をしたのですが、
１年生と２年生の中にはビデオを見たあとにかなり大きなショックを受ける子がいるそうです。
それより小さいと意味があまり理解できないから心配しないそうです。
３年生より大きくなると、もっと現実的に理解するので、冷静に見られるそうですが・・・

最近、脚が痛いような気がしてしかたないとか、
なんだかちゃんと歩けないような気がするとか、
毎日そんなことを言って、もしかしてガンじゃないの？と聞いてきます。

仕方がないので、今度私が甲状腺の検査結果を聞きに行くとき、
私達のかかりつけのお医者さんに予約を取って一緒に行こうと言いました。
本人は本当にまじめに、質問事項を書いて持って行くんだそうです。



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