気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

「日本人への警告」 堺屋 太一著

2011-03-30 17:37:44 | 今日読んだ本
こういう天変地異に見舞われた日本なので
ふと書棚から手にとったのがこの本である。
奥付をみると「2010-03-01了」との書き込みが。

内容は団塊の世代がこの先定年退職する時代に
なると大変だよ、いつまでも高度成長の花見酒に
酔っている場合じゃないよ、という延長線上の
生活の維持が難しい時代がくることの警告の書
である。
浮かれた気持ちを引き締め、転換することを
奨めていると見た。

高度成長を牽引してきた中心的なエネルギーである
石油資源が今後逼迫していくことを説き
石油中心の生活から知恵を働かせた世の中への
転換が大事としている。
これはちょっと霞を食って生きていくわけに
いかないので的外れかな、と思うが石油は
高い状態にあるがリッター150円なんていう
今時のガソリン価格はこの本の書かれた時代にも
あったので案外価格相応の需給バランスは
確保されているのかも知れない。

この石油エネルギーが無尽蔵ではないという警告の
解として原子力に言及していないのに今更ながらに
驚く。
エネルギーが逼迫していくのなら頭を使って解を
探しなさい。そのために知恵を絞ることが大事と
いうこと。功罪を十分議論したうえでその結果
として原発を選択するのも可かもしれない。
多分原発推進にまつわる何かを感じ取って
エネルギー危機への処方箋として原発を挙げなかった
のではなかろうか。

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日本人への警告 (新潮文庫)
堺屋 太一著

文庫: 264ページ
出版社: 新潮社 (1988/02)

-目次-

日本人への警告 -序にかえて-
日本人の幸福
日本人の錯覚
“中年”日本の憂愁
15年後の“定年社会”
 1.1000万人を襲う憂鬱な祝儀
 2.「定年」の社会経済学
 3.「定年」の経営学
 4.「定年」の家計学
 5.生涯設計に発想の転換を
エネルギーと文明
石油の文明から知恵の文化へ

解説 長谷川慶太郎
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