With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

旧暦の作り方と閏月の入れ方について、何パターンか考えてみる。

2017-07-13 23:03:30 | 占い全般のコラム

7/11のツイッターで、

“なぜだかまだハッキリとわかっていないんですが、今は旧暦の閏5月ではなく、普通の旧6月のように思えています。満月を過ぎて半分が終わり、今のところはそんなふうな印象です。そのことから旧暦の作り方を個人的に考え直しています。”

“一応、原因らしきものとすれば、中気日と新月の日が同じ場合、定義として時刻での比較はせずに単純に翌月の一日としている点でしょうか。それを時間まで考慮して中気を含むかどうかを見れば、この時期は定気法でも平気法でも旧6月になりそうなんだけど、果たしてそういう見方はOKなのか…?”

というツイートをしましたが、その後も実際はどうなのかデータを取りつつ、検討を続けています。
で、そのための考察資料として幾つかのパターンの旧暦を自作し、そのどれが実感と合うかを考えている最中です。

自分用に作ったため読みづらいかもしれませんが、参考までにそれらの資料をホームページのフリーアイテムのページに置いておきました(以下の文章があるところ)

#(時憲暦をベースにした)太陰太陽暦と閏月についての考察用PDFデータ(2000~2021年)
   A方式:新月と中気が同一日のとき、前月を閏とする方式  /  B方式:新月と中気が同一日でも、それぞれの時間まで確認して閏月かどうかを判断する方式

 

内容説明のために、2017年と2020年に入る閏月の部分を抜き出しました。

まずはタイプA。

タイプAの場合は、2017年は通常は閏5月となりますが、恒気法でみると閏は6月に来ます。2020年の場合は定気法・恒気法ともに閏4月になります。

続いてタイプBを見てみます。

 

タイプBは一般的な旧暦の作り方とは違って、新月と中気の日が同一であっても、双方の時分単位までを比較して中気が含まれるか否かを判定しています。この違いで月名がずれて来ることがあります。
この場合では、2017年は定気法・恒気法のどちらも閏6月になり、2020年では定気法では閏5月、恒気法では閏4月になっています。

今回の資料では2000年以降を比較してみただけですが、ちょっとした作り方の違いでも閏月の入ってくる場所が数か月も変わってしまうことがあるとわかりました。
昔の占的を引っ張り出してデータ検証していきたいところですが、少し忙しくなってきたため、それについては少しずつ進めることになりそうです。

ただ、この資料を作っていて、中国の農暦(農村で使われる暦という意味らしい)の作り方である時憲暦のやり方を見直しました。
たまたまデータ範囲的に、日本の天保暦風の旧暦作成法とも通じていますが、2033-34年の旧暦問題もあり、恒気法での旧暦作成もシンプルでいいのかもしれない、と思っています。
もっとも、今では公的な旧暦というものは存在しないため、あくまで自作レベルでの話ですが。

そして何より、僕の場合はそれが実際の占術で使えるかどうかも重要です。この理由があるからこそ、閏月の問題は無視できないわけですから。

なお、使用させていただいたデータは、PDF内にも記していますが「暦と占い工房 天文・暦・占い資料館」様を使って出したものです。また、気をつけて作ったつもりですが、全てちまちまと手作業でやっていたためミスもあるかもしれません。その際は、コメント欄やメッセージでお知らせいただければ幸いです。修正版を作りたいと思います。

 

追記:2017/08/15

もし2017年が閏5月でなくて閏6月だとした場合、紫微斗数での閏月の扱いのように閏6月の前半と後半とで前月(旧6月)と後月(旧7月)にわける必要があるかもしれない。
というより、今データを取っている限りでは、そんな気がする(紫微斗数そのもので見ているわけではないけれど)。
具体的には、7月23日から閏6月で今回は大の月(30日間)なので、8月6日の旧暦15日亥時までは旧6月、8月7日子時からは旧7月という具合。全く不思議なことですが。

 



コメントを投稿