With the I Ching

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関係あれこれ

2010-11-16 20:08:58 | 四柱推命

ここ何日かで少しずつ整理してきた内容を画像化したので、ここに載せようとと思います。
十干と十二支それぞれの関係性と、命宮での相性表、それから実験的に十二支的ドデカテモリーの表です。

これをUPしたら相性ソフトの構成を考えるつもりなので、手短に書いていきます。
まずは十干の関係性の表、各種。

干同士の関係性については、基本的な相生・相克の概念が通じない考え方があり、なかなかに複雑。こと男女の相性に関しては干合の視点は欠かせないようです。初歩的な見方をすれば干合とは剋なのですが、「合を貪って剋を忘れる」らしく、剋よりも干合を優先させるのがセオリーみたい。

四柱推命での十干関係と似たものに、奇門遁甲のそれがありますが、個々の命式の複雑さを考慮に入れる四柱推命の場合と、共通作用を示す奇門遁甲とでは解釈の違いが出ています。どちらかを覚えこんでしまった人には厄介な印象・・・。ちょっと頭の中の整理が必要そうです。

次です。十二支の関係性の表。

それぞれの支には、色々なタイプの影響力が関与してきます。
基礎的な生剋関係(生助洩分剋)に始まり、支合、会(三合)、方、刑、冲、破、害といったことです。場合によっては、それらが幾重にも交わる関係もあり、どれを優先するのか考えあぐねてしまいます。この辺りの見方については占者によって微妙に食い違うことがあって難しい部分です。

ただ、ここでは便宜的に生剋関係以外の個別の関係が現れた時はそちらを優先させて整理しています。個人的には(おそらく多くの人にとっても)、どうしてそうなるのか不可解なものがあるのですが(例えば刑の表とか)、実践で確認できるかどうかが大事なので、今はとりあえず脇に置きます。私見では、刑と害は作用しているように思えます。破はよく分かりませんが、「切り替えが必要になる」みたいな意味合いかなと。

次は命宮による相性の表。

四柱推命の命宮にどれほどの意味があるのか、いまいち明確ではありませんが、とりあえず考えてはみました。それと、命宮の表から注受を導けるので、それについても手持ちの資料に当たりました。加えて個人的な見解も入れておきましたが、あまり信憑性はないと思ってください。

そもそも西洋占星術の中でも、上昇星座を相性のポイントにするような見方はあまり見られず、僕が知っているのは訪星珠さんの「占星学実践講座」の相性の項目にある「A.S.C同士が良い相性なら堅い友情が結ばれます」という一文くらいです。もちろん、ASC―DES(DSCと書く場合も)軸やMC―IC軸そのものに対するアスペクトや在泊星座、及びその支配星の位置とアスペクトなどは考慮するのですが、ASC単独というのはなかなか聞きません。

もっとも、ASCが判明するということは出生時刻が分かっているということなので、そうしたケースが少ない中では検証が難しいということもあるのだと思います。そのため、太陽や月といったライツで精神的な相性をみて、火星・金星で行動や肉体的な相性を大掴みするという手法が一般的に用いられています。

白帯では太陽だけでなく月の黄経度数も出しているので、精神的な面での相性をエレメントから導くことはできますが、さすがに火星や金星まで登場させては四柱推命ではなくなってしまうので無理ですね^^;

エレメントを見る場合は、細かい度数にこだわらずに星座単位で読んでもいいので比較的楽です。それと、画像にした表に付け加えるならば、共鳴・支持・相違の3種にも星座間の角度に由来する意味合いが付与されるものなので、それぞれでバリエイションが出ます。

例えば、子(水瓶:風)―寅(射手:火)は支持として理解を示す関係であると同時に、60度のアスペクトの意味合いと、3ハウスと11ハウスの意味合いも備えているとみます。この辺の説明は、橋本航征さんの「宿命占星学」のP.85に書かれています。個人的には0度と180度に関しては、結びつく縁の深さはあると思いますが、吉凶を判断するのは容易ではないと感じています。共鳴して同調するにしても、また見解の相違から反発するにしても、立場とか性別の違いなどで変わってくるからです。

最後に、独創の十二支的ドデカテモリー。

これは今回のテーマに関係ないかもしれませんが、ふと思いついたのでついでに作りました。ドデカテモリーとは12区分という意味の言葉で、一つの星座を12等分する理論です。「ドワッド(ドゥワドシャーンシャ:サンスクリット語らしい)」とも言います。

読み方の例として子を挙げると、まず節入り後0度から2.49度までを“子の中の子”とし、次に2.5度から4.99度までを“子の中の丑”という風に考えます。で、蔵干は便宜的に本気蔵干を取るとして、子ならば癸、丑ならば己という具合です。

よく蔵干はデカネート(10度ごとの3分割)と似ているということが言われますが、個人的にはデカネートは大して使えない理論だと思っており、使うならばドデカテモリーにしています。というのは、これはサビアンの前段階的な意味合いが読み取れるからです。例えば、ドデカテモリーの表を見るとどの星座にしても真ん中で対向する星座が現れますが、これはサビアンのシンボルや解釈にも影響しているとみます。

ただし、今回作った表は単なる試案であって、特に検証をしたわけではありません。
12星座と十二支は黄経度数にして15度ずれているので、単純にドデカテモリー表の写しとはいかないかもしれないからです。まあ、そもそもここまで細分化する必要すらないかもしれませんしね。

さて、そんなこんなで、今日はこれくらいにします。
これから相性版のデザインとか中身をどうしようかを考えます。



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