予告

10/15、一人木林からメール

一人〈26日ＵＳＪ行こう〉

メメ〈行く〉

一人〈踊らなあかんねん〉

メメ〈踊る〉


ＵＳＪ好き♪

踊るんかぁ…

なんのイベントかしら♪


とウキウキしていた。


が、当日。


ＵＳＪを通り過ぎて、

駅の裏手の人通りの少ないとこに連れて行かれ…

どんどん集まる人、人、人…


集まったのは50人。

平均年齢26歳。

ほとんど女子。


何かの組織の人がやってきて、

この50人を番号で呼び、

並ばせ、列を作り、向かった先は、

ＵＳＪ内にある、


ＭＢＳ。


『痛快！明石家電視台』

観覧者控え室に入る50人。




そう、

ＵＳＪはＵＳＪでも、

ＵＳＪの中にあるスタジオで、

この番組の収録を見ることになっていた。


この番組、観たことない。

流れもよくわからない。


明石家電視台。

明石家さんまが司会を務める関西ローカル番組。


控え室ではいくつか作業がある。


まず、自分に似ている芸能人の名前をボードに書く。



これはさんまさんが客席に話を振るときに、

この芸能人の名前で呼んだり、

似てるかどうかをいじったりするときに使うらしい。


次に、『ぜ』から始まる絵を描く。

『ぜ』は毎回変わる。

今回が『ぜ』なだけ。



ここで描かれた中から抜粋された絵が、

クイズのコーナーで使われる。

村上ショージさんや山田花子がボケやすい絵を描くと喜ばれるらしい。


この後は、

最近のおもしろいエピソード・ゲストへの質問を紙に書き、

その中からさんまさんが選んだ人がゲストに質問できる、ということ。


作業はこれで終了。


この番組の司会者はさっきも書いたが、

あの明石家さんま。


番組は１時間だが、

収録は何時間になるかわからない。


なので、



おにぎりが支給される。


スタジオに入る直前、

別のテレビ局の人から電話があったが、

今はさんまさん優先。

夜まで待っていただくことにした。


スタジオに入ってからは、踊りの練習。

音楽に合わせ踊り、ゲストに投げキッスをする。

なんとも関西らしいノリでよい。


今回のゲストは竹中直人。


あの明石家さんまと、

あの竹中直人が、

私のほんの２ｍ前で会話をするなんて…


お話し上手のさんまさんと竹中さんのトークを聞いてると、

ついうっかりテレビを見ているときと同じ顔になっていた。


私はテレビをみるとき、

無表情になる。


明石家電視台という番組は、必ず客席が映る。

観覧者は100％テレビジョンに映ってしまう。


おもしろいトーク中、私のしょうもない無表情が、

関西地区に放送されてしまうかもしれない。

これはイケナイ、ちゃんとしないと。


途中から私の顔は微妙な作り笑顔になってしまった。


私はおもしろいエピソードをいじられることもなく、

似ている芸能人をいじられることもなく、

隅っこにただ座ってる作り笑顔の一般人だった。


あっという間に収録は終わった。


お土産にと、ストラップをもらった。





なにもしていないクセに、緊張だけはしていて、

テレビ局を出ると一気に疲れが襲ってきた。


が、そこはＵＳＪ。

園内には入ることはできない。

ハリウッドドリームザライドに乗っている人たちの叫び声が羨ましい。



記念写真だけ撮って帰った。


ふだんできない体験をし、

大満足の一日になった。


放送は今夜。

みんな、起きてたら観てよね。