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すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

ニャーがいた冬

2009-03-14 10:32:11 | 昔話
ふつうの猫なら水の器から直接ペロペロと舐めながら飲むのだが、

ニャーは違っていた。

手で水をすくい、飲む。


その要領で、ニャーは熱帯魚の水槽や浴槽の水をよく飲んだ。


水槽の上はモーターや照明が付いているのであったかい。

浴槽のフタの上もあったかい。

ニャーのお気に入りの場所だった。

バランスを崩し、水槽や浴槽にダイブすることもしばしばあった。


そんなある日。

ニャーはいつも通り、浴槽のフタの上で寝ていた。

浴槽は半分だけフタがしてあった。

喉が渇いたのだろう、浴槽に手を伸ばし、飲んだ。


(おや?)

ニャーはいつもと違う湯の味に気付いた。


(そういえばいつもとニオイもちゃうなぁ)

(なんやしらんけど、めっちゃおいしいやーん)

ニャーは飲んだ。


(おいしい!おいしい!こんなおいしい水飲んだことない!ジュースや、ジュース!)

飲み続けた。


数日後。


(あれ…調子悪いなぁ…お腹痛ぁい)

そんなニャーにエサを与えると、

(おいしいおいしい!)

.....ボリボリボリボリ

(おいしいわぁ♪)


ゲェ~

(あーぁ、ゲェ~してもた…)


なにを与えても嘔吐した。


それを見た飼い主はニャーを病院に連れていった。

獣医「血液検査の結果、肝臓の数値が異常ですね」

獣医「なにか、薬品を飲んだとかありませんか?殺虫剤とか入浴剤とか…」


飼い主「…あ」

ニャー(…あ)





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