雪の降る、寒い夜のこと。
男は深い雪道を歩いていた。
すると、銀色の衣をつけた女がうずくまっているのをみつけた。
男「そこの女、どうしたんだい?」
女「足をくじいてしまって、どうにもこうにも歩けません」
男「それでは家まで送りましょう。家はどちらですか?」
女「あっち…」
指差したのは家などありそうにない森の中。
けれども男は背負っていたカゴの女を入れ、森の中に入っていった。
歩けども歩けども、森は深まるばかり。
雪はひざのあたりまでつもっている。
男「足は痛いかい?」
男「もうちょっとの辛抱だ」
男は何度も何度も女に話しかけた。
男の体力はどんどんなくなっていく。
女は薄ら笑いを浮かべた。
…この女、弱りきった人間の魂を奪う、雪女だったのだ。
男が『もうダメだ』と言った瞬間、魂を奪ってやろう。
女はずっとそう思っていた。
男がしゃべらなくなってしばらく経った頃、
男「…お嬢さん……」
女はニヤリと笑って、
女「はい、なんでしょう?」
男はこう言った。
「寒くないかい?」
女は思った。
うそーん。
こいつめっちゃ優しいやんけー。
こんな男の魂、奪えるかいな!
ほな、サイナラ!
男は背中のカゴを見た。
そこには銀色の衣と、大量の雪が入っていた。
雪女は男の優しさに触れ、雪になってしまったんだそうな…。
めっちゃいい男ー!
こないだ名探偵コナンでやっとってん。
いやぁ、ええやっちゃ!
男は深い雪道を歩いていた。
すると、銀色の衣をつけた女がうずくまっているのをみつけた。
男「そこの女、どうしたんだい?」
女「足をくじいてしまって、どうにもこうにも歩けません」
男「それでは家まで送りましょう。家はどちらですか?」
女「あっち…」
指差したのは家などありそうにない森の中。
けれども男は背負っていたカゴの女を入れ、森の中に入っていった。
歩けども歩けども、森は深まるばかり。
雪はひざのあたりまでつもっている。
男「足は痛いかい?」
男「もうちょっとの辛抱だ」
男は何度も何度も女に話しかけた。
男の体力はどんどんなくなっていく。
女は薄ら笑いを浮かべた。
…この女、弱りきった人間の魂を奪う、雪女だったのだ。
男が『もうダメだ』と言った瞬間、魂を奪ってやろう。
女はずっとそう思っていた。
男がしゃべらなくなってしばらく経った頃、
男「…お嬢さん……」
女はニヤリと笑って、
女「はい、なんでしょう?」
男はこう言った。
「寒くないかい?」
女は思った。
うそーん。
こいつめっちゃ優しいやんけー。
こんな男の魂、奪えるかいな!
ほな、サイナラ!
男は背中のカゴを見た。
そこには銀色の衣と、大量の雪が入っていた。
雪女は男の優しさに触れ、雪になってしまったんだそうな…。
めっちゃいい男ー!
こないだ名探偵コナンでやっとってん。
いやぁ、ええやっちゃ!