coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

爪痕

2011-05-01 20:17:20 | 昔話
私の手首には、

傷跡があります。


実はこれ、20年前の傷跡。


20年前の某日。

私はなぜか勉強をしていました。

宿題かなにかだったと思います。


すると突然、

頭上から猫が降ってきました。


ニャーです。


当時5kgはあったと思われる、ニャー。

そんなニャーが急に降ってきたのです。


ニャーはどんくさい猫だったので、

どこかから落ちたのかと思いました。

だけど頭上にはニャーが乗りそうな場所はないのです。


さて、

では、なぜニャーが降ってきたのか。


答えは私のすぐ後ろにありました。


「ひゃっひゃっひゃっひゃ!」


そこには、

悪魔のような笑い声をあげた、

幼い頃のキャシー。


何を思ったか、

キャシーは私の上からニャーを落としたのです。


驚いたニャーはうっかり爪を出してしまい、

私の手首を切ってしまいました。


ニャーにはなんの悪気もありません。

悪気があったのはキャシー1人。


流れ出る血を見て笑い転げるキャシー。


この頃からキャシーの性格はできあがっていたんですね。

恐ろしい女です、本当に。


ケータイの果て

2010-11-19 16:04:16 | 昔話
依存しまくりのケータイ。

常に持ち歩き、

きねこの写真を見てはニヤける毎日。


13年前、私は高校1年生。

初めてケータイを持った。


重い羊羹のようなケータイ。

音は単音で、文字は全てカタカナ表記。


ケータイでインターネットをしたり、

買い物をしたりなんていうのは浮世離れした話。

当時はメール機能すらなかった。


もちろん、音楽をダウンロードなんてできない。

私のケータイの着信音は『くるみ割り人形』だった。

それが一番賑やかしかったからだ。


しかし、今思えばあの頃はケータイの高度成長期。


まず、漢字変換ができるようになり、

画面がカラーになった。


そしてケータイ業界に革命が起こった。


メール機能。

J-PHONEのスカイウォーカー。

1メール10円と、今思えばクソ高い。

そのメールも半角で128文字全角で64文字。


ロングメールといって、無制限に文章を書ける機能もあった。

1メール20円。

めちゃお得やん♪

と思っていた。


今思えば、やはり、クソ高い。


音。

単音から3和音になり、

16和音というのが出たときには、

人間の声のような音もでるようになった。


16和音のケータイを持ってる人はみんなに聞かせてまわり、

電池の減りがハンパなく早かったと思う。


ケータイで写真が撮れるようになったのは、約10年前。

やっぱりJ-PHONEだ。


私はこの機種をいち早く手に入れた。

ケータイで写真を撮るといっても、

当時自分を撮るのにはいささか抵抗があり、

身の周りにあるものを次々写真におさめた。


電池の減りがハンパなく早かった。


ケータイでゲームができるようになった。

「しげしげしげお」だったと思う。


藤原紀香が「しげお」を見ながら、

「おもしろーい」

と言っているCMがあったので、

とりあえず私も「しげお」を見て、

「おもしろーい」と言ってみた。


もともとゲームが得意ではない私からしてみたら、

ゲームの内容もわからず、なにがおもしろいのかも全くわからなかった。


新機能を完全にもてあますようになってきた。

ケータイにこれ以上、求めるものはなかった。


はずだった。


あの浮世離れした話が、

なんと現実になっていた。


ケータイでネットを利用していない人の方がめずらしい。

ケータイで電車にも乗れる。

テレビもラジオもついているし、

防犯ブザーもなる。


カメラ機能も進化し続け、

私のケータイは『12.2MEGA PIXELS」と書いてある。


ケータイが電子カイロになったり、

ケータイ保冷材になる日も近いんではないだろうか。

そのうちしゃべりだすかもしれない。


もう終わりが見えない。

もうついていけない。


さっきから私のケータイ、

データフォルダが見られへんの。


ずっと砂時計マーク。

これなぁに?


もういろんな機能いらんから、

データフォルダ見せて。


きねこー

きねこの写真見たいぞー



悪党

2010-10-25 20:17:20 | 昔話
今日は私がワルやったときの話を書くわ。


小学生のころやねんけど、

私、校区外に出たりしててん。

ワルいやろ?

出たらアカンって言われとんのに。

クレープ食べに行ったりしててん。

ワルいわぁ。


それだけちゃうねん。

それだけで済んでたらよかってんけど…


選挙カーよ。

アレ、うるさいやん?

友達と3人で家で遊んどるとき、

3人おるし…って気持ちが大きくってもた私らはさ、

選挙カーが家の前通ったときに大声で、


「うるさーい!!」


って叫んでん。

あー、ドキドキしたけど、

スッキリしたぁ!

なんっつって興奮しとったら、

その選挙カーに乗ってた議員さん、

同級生のお父さんやってさ、

叫んだ後に気づいて、急いで、


「ガンバレー!!!」


言い直したわ。



あんまり調子に乗ったらアカンね。




ビルケンシュトック

2010-09-24 15:07:48 | 昔話
顔中ニキビがいっぱい。

ブッツブツ。

健康サンダルとええ勝負。


こんにちは、

メメです。


私には土踏まずがありません。

いわゆる偏平足です。

もう、ぺったんこなんです。


その昔流行ったビルケンシュトックを覚えていますか?

つい先日まで流行っていたクロックスと同じように流行していたビルケン。

伊川谷では今もクロックスが愛され続けてますね…


ビルケンは足の形に合わせて靴底が凸凹していて、

体重が足裏全体にまんべんなくかかり、

とてもラクチンな作りになっている靴メーカー。





えぇ、もちろん、私もビルケンに心を奪われていた女子のひとりです。

ただビルケンは高価で、私のような下民は入手困難。


そうこうしてる間に、友人がビルケンをゲットしました。

我が物顔でビルケンを履きこなす彼女にヤキモチをやきながらも、

私はプライドを捨て、一度履かせてもらいました。







痛いのなんのって。







『土踏まずのある方専用』

って書いとかな。


体重が全部『土踏まずのあるべき所』にかかって、

よう歩かれへんかったわ。



アトノマツリ

2010-05-28 16:56:39 | 昔話


「私はアンタを産んだ覚えはない」


↑コレ、オカンとの親子喧嘩でもなんでもなくて、

事実やねん。


実は私ら双子がオカンの腹ん中におるとき、

医者からは1人やって言われとったんや。


んで、出産のとき、

1人産んだ時点でオカンは失神してもたらしいねん。


その7分後、

私が元気にオンギャーゆうたときは、

オカンはアチラの世界にいてはって、

どうやら私は自力でヨッコイショと出てきたようやね。


オカン、目ぇ覚めてビックリよな。

「この子誰?」よな。


ほんで事態を把握したオカンは、

「やっぱりな、双子や思とってん」





んなら2人産みきるまで気ぃしっかりもっとけや!!



体の中に流れる気体

2010-04-09 10:45:40 | 昔話

かわいこぶるわけやないけど、

私な、ゲップ出ぇへんねん。

全部『屁』になんねん。


年に1回出るかどうかくらい。

だからゲップの気持ちよさは知ってんねん。


たまに何回でもゲップ出せる人おるやん?

そおゆう人にコツを教えてもらったことあんねんけど、

「空気を飲んだらええねん」

って言われてん。


いやいやいやいや、

空気を避ける方が難しいやろう。

ちゃんと飲んでるよ、空気。


コーラ飲んでも、

ビール飲んでも出ぇへん。


ずーと昔、

ゲップの達人である父親にもコツを聞いたことがあんねん。


父「ごはん食べた後にな、お腹の辺から手でさすりさすりさすりさすりして
どんどん上にさすりさすりさすりさすりしてお腹の中の空気を上にあげていったら

『ゲーップ』

な?出たやろ?」

私「へぇ」


どんだけさすっても、

出んかったけどな。


たぶん赤ん坊の頃、

うちの母親がゲップ出させるんをサボったんやと思うねん。

双子ともゲップ出ぇへんからな。

それでゲップ道がちゃんとできあがらんかったんちゃうかなぁって。


だからか、

目の前でデリカシーのないゲップをされると、

腹立つ反面、

少し羨望の眼差しで見てしまうのよ。


泣ける曲

2010-03-09 14:33:18 | 昔話

10年前、好きな男性がいた。

彼はスポーツ万能の男前で、

某有名大学に通っていた。


そんなステキな彼と私は、

どうゆうワケかお付き合いをしていた。


しかし彼は私の容姿が好きでなかったらしく、

街ですれ違う女性を見ては

「あぁゆう感じがいい」

とつぶやいていた。


『あぁゆう感じ』が指す女性はどれも、

長身で細く、知的な雰囲気の人だった。


残念ながら私はチビで丸く、高卒だった。


なるほど、確かに。

私は彼のタイプではない。


ならば!と、

メメ「芸能人で誰がタイプ?」

彼「うーん…鬼束ちひろ…」


ほほぅ。

オッケ。

わかった。


ちょうどその頃鬼束ちひろは『眩暈』という新曲を出したばかりで、

いろんな歌番組に出ていた。


私は研究をした。

ビデオに録り、何度も繰り返し鬼束ちひろをみた。


彼女の顔はとてもさっぱりとしていた。

少し病的な暗さを感じたが、

ちょうど私も不眠症に悩まされていて、健康な顔ではなかった。


これならマネできるかもしれない。


そう思った私は、まず髪を切った。

お金がなかったのでもちろん自分で。


そして彼女の目は窪んでいたので、

私もヒマさえあれば瞼を押して窪ませた。


もちろん化粧もマネをした。

アイシャドウはパールよりエナメル。


いつカラオケでリクエストされてもいいように歌も覚えた。

ビブラートやファルセットのタイミングも完コピした。


が、しかし、

2年の月日が流れても、

彼は私の容姿を受け入れることはなかった。


鬼束ちひろを意識していることすら気付いてくれなかった。

カラオケに行くこともなかった。

ただの一度も。


そんな切ない思い出の曲。

鬼束ちひろさんで

『眩暈』

どうぞお聴きください


鬼束ちひろ - 眩暈



『スッキリ!!』って番組で、

恋の思い出の曲のCDを出すやなんやって企画があって、

ふと、思い出した。


お姫さまの変貌

2010-03-06 16:59:34 | 昔話
「お姫さま描いて!!」

って言われたらさ、

ふつうさ、

フリフリのドレス着たさ、

髪もパーマがかったさ、

お目目キラキラのさ、

女の子を描くやん?


小さい頃、

母ピロコに、

「お姫さま描いて!!」

ってゆうたらさ、

髪を頭のてっぺんで結ってさ、

キラキラした飾りの付いたかんざし刺したさ、

あんみつ姫みたいな女の子を描きよってん。


姫やけど…


ジェネレーションギャップやね。


私の名前

2010-03-03 19:00:00 | 昔話
私は母親のことを、ちゃんと名前で

「ピロコ」って呼んでるんや。


せやのに、母親は私のことを

「アンタ」って呼ぶんや。


小さい頃から「アンタ」


小学生くらいのころ、

自分のことを「メメちゃん」ってゆうてたんやけど、

そんとき母親が、

「『メメちゃん』って誰やの!?『私』って言いなさい」

ってゆうたんや。



オマエらが付けた名前や!!




優しい姉

2010-02-20 15:45:52 | 昔話
私には死神のような顔の姉のほかに、

もう1人、姉がいる。


この姉は妹によくしてくれる。


その昔、姉が友人らと食事をしたとき、

姉はテーブルマナーがわからず、

とても恥ずかしい思いをしたらしい。


こんな思いを妹たちにさせてはいけない!


そう思った姉は私たち双子にテーブルマナーを教えた。

おかげで双子は小さいときからフォークとナイフを使うのが上手で、

肉がメインディッシュのときの食事は、フォークとナイフしか使わなかった。


少し大きくなり、双子が友人とハンバーグランチを食べようとしたとき、

ランチと一緒に箸が出てきて、

「フォークとナイフは?」

と聞いたくらいだ。


姉の優しさは今でも変わりなく、

先日、姉が私にクリップをくれた。





このクリップはただのクリップではない。

なんと、

1日20分鼻をつまむと鼻が高くなるクリップだ。


しょうもない鼻を持つ私に、

美しくなってほしい!

と、このクリップをプレゼントしてくれた。


試しにクリップで鼻をつまんでみると、

「メメ子、北川景子みたいやわ!」

「ありがとう!これで北川景子になれるわ!」

「夢は捨てたらアカンで!」

「うん!ありがとう!」


そんなワケで、

もうすぐ私、

北川景子になるわ。