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オートマチックモトクロBIKE と 摩耗の話し

2019-10-01 16:22:47 | 開発したBIKE-HRC編
開発したBIKE-HRC編-2

オートマチックMXと ドロドロレースの摩耗の話し

MXグループに移籍後、AT-MX(オートマチック・モトクロス)のAℓフレームを担当しました。宗一郎さんがイタリアの
バタリーから特許を買われて、市販車としては ジュノー でしたかね、高圧(オイル)を利用したATです
基本的な構造は、洗車ポンプと同じで圧力容器の中に棒を挿入すると、棒の体積ぶん圧力は上が
ります、溶体に圧縮されないオイルを使用すると高圧ポンプになります、挿入する棒のストロークを調整
したオイルポンプとミッションを併用したオートマチックです。オイルが高温になるので、オイルクーラーは必須で宮内
(宮内がAT車に、東福寺ガミッション車をライド) がPITを通過する前からOILの焼けた臭がプーンとして、
オー来た来たです。MXでもピーキーなENGは乗りにくいのですが、ATによりピーキーなパワー特性でも
地面を引っ掻かかないマイルドにな特性になり、特に雨の昇り坂は速いです。周東(山口のコース)の
雨の昇り、東福寺がミッション車で上手に昇っていきますが宮内はATでアクセルを開けたまま、スタスタと
宮内の方が速かったです。コースの事前走行データより、増速する回転数をECUに指示します、
でもJAMP時トラブルが発生しました、空中でENG回転が上がるとECUは増速せよと判断します
2速で飛び出すと、3速で着地してしまって、ENGがボー、失速してしまいました。対策はジャンプ時
の延び切りをセンシングしECUに増速するなと指示したようです。又、実戦時に遅い奴にひっかると
チエンジダウンが必要となります、ATーMX車をみるとクラッチレバーが付いてます、このレバーを操作すると
チェンジキヤーが1速落ちます、再加速でき 遅い奴を抜いていけます。私のフレーム屋としての業務は
バタリーニのENGが重いのでフレームで軽量化しなければならないのです。機能上外す部品はありま
せんので、材料置換が主です、カーボンのA/C-BO,X, ,Aℓサイレンサー、カーボン外筒、Tiステップ。フレームは
AℓとSteelのハイブリットでグランドヒット部がスチールで重量メリットは少なかったです。AℓとSteelの締結部
がBOLT-ONでしたから、フレーム剛性は、いまのAℓフレームと違い適度に柔らかかったでしょう。
これは、YのエンデューロのWR○○Fと同で柔らかフレームです。東福寺は光物のTiステップや、黒メッシュの
カーボンA/Cを見て、僕のBIKEにもこのパーツは付くのでしょうね。すると、増田監督が、”このパーツ
の製作費はお前の契約金で使い切ってしまったよ”だって。 ミッション車はレギュレーションウエイトに
合致していて、軽量パーツは不要です
 摩耗の話し Ti(チタン)スッテプは摩耗に強く折れ曲がり部のピン、内径部が雨天ドロドロのサンドペーパー
状態でも、ワンシーズン タレ無しで使用できました、鉄ステップだとドロドロレース後タレてますよね、 また 
Tiステップは歯もタレないためメカがよく ひっかけ怪我をして、糞って言いながらヤスリで歯先を
丸めていました。御免
 他摩耗の話し、雨のスズカMXでは RRブレーキが効かなくなりました、レース後 洗車を見ていると
パッドの摩擦材がすり減って金属タッチしてました、より注意深く見ると ディスクの穴部に小石が挟ま
っていました、パッドの摩擦材が石で削られていたようです。他社の洗車場を覗きに行くと同様な
トラブルを発見できました。スズカの土質の中にディスクの穴に嵌る丁度良い小石が有るようです。
次戦から 穴でなくスリットのRRディスクも用意しておきました。
私はレース場に行くと 特に専有テストはコース内からBIKEの動き(挙動)を観察してましたね。

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