私が塵になって、神様が「 お疲れさん
」って、好きな時、好きな時間に返してくれると言ったなら
それは16年前。私たちは小さな川が流れる山里のふもとに住んでいた。
その小さな小さな川は
夏にはご近所さんのスイカが浮いていたり、秋には紅葉を流していたり。
小さいながら魚が泳いでいたり。。。四季折々に目を楽しませてくれていた。
雪の降るある日 長男のゆーさんはお熱を出して寝ていた。
私は次男と外に出て川のそばで綺麗な雪を探して卵型に丸めると
赤い実と緑の葉をつけて盆に乗せ、ゆーさんの枕もとに運んでいく。
TAKUは小さいのに低い声で 熱を出したお兄ちゃんの名を呼び
兄ちゃんは雪のうさぎを見て ニッコリと微笑む。
小さな川の端は薄い氷が張り付いていた。
ある日、小さな川は干上がって水がなくなり
私は悲しくなった。
でもそこを離れるころ・・・小さな川にはまた綺麗な水が流れ始めた。
素敵な思い出はいつも 自然がくれるもの。
どんなに豪華な飾りも楽しいのはその時だけ。
人工のものは自然には 敵わない。
小さな川にすら かなわない。
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それは16年前。私たちは小さな川が流れる山里のふもとに住んでいた。
その小さな小さな川は
夏にはご近所さんのスイカが浮いていたり、秋には紅葉を流していたり。
小さいながら魚が泳いでいたり。。。四季折々に目を楽しませてくれていた。
雪の降るある日 長男のゆーさんはお熱を出して寝ていた。
私は次男と外に出て川のそばで綺麗な雪を探して卵型に丸めると
赤い実と緑の葉をつけて盆に乗せ、ゆーさんの枕もとに運んでいく。
TAKUは小さいのに低い声で 熱を出したお兄ちゃんの名を呼び
兄ちゃんは雪のうさぎを見て ニッコリと微笑む。
小さな川の端は薄い氷が張り付いていた。
ある日、小さな川は干上がって水がなくなり
私は悲しくなった。
でもそこを離れるころ・・・小さな川にはまた綺麗な水が流れ始めた。
素敵な思い出はいつも 自然がくれるもの。
どんなに豪華な飾りも楽しいのはその時だけ。
人工のものは自然には 敵わない。
小さな川にすら かなわない。