経験値

まいど、どーも。

小さな川

2008-12-08 14:30:26 | ひとりごと
私が塵になって、神様が「 お疲れさん 」って、好きな時、好きな時間に返してくれると言ったなら


それは16年前。私たちは小さな川が流れる山里のふもとに住んでいた。

その小さな小さな川は


夏にはご近所さんのスイカが浮いていたり、秋には紅葉を流していたり。

小さいながら魚が泳いでいたり。。。四季折々に目を楽しませてくれていた。

雪の降るある日 長男のゆーさんはお熱を出して寝ていた。

私は次男と外に出て川のそばで綺麗な雪を探して卵型に丸めると

赤い実と緑の葉をつけて盆に乗せ、ゆーさんの枕もとに運んでいく。

TAKUは小さいのに低い声で 熱を出したお兄ちゃんの名を呼び

兄ちゃんは雪のうさぎを見て ニッコリと微笑む。

小さな川の端は薄い氷が張り付いていた。

ある日、小さな川は干上がって水がなくなり

私は悲しくなった。

でもそこを離れるころ・・・小さな川にはまた綺麗な水が流れ始めた。



素敵な思い出はいつも 自然がくれるもの。

どんなに豪華な飾りも楽しいのはその時だけ。

人工のものは自然には 敵わない。

小さな川にすら かなわない。