これからの時代 4 (後編)
Ⅰ.ウクライナ戦争
1.ウクライナ戦争で、私達が知ったことは、ロシアのプーチン大統領のような、軍隊を使って他国を侵略し、領土を奪い、都市と国土を破壊して人々を殺し、占領地では人々
を選別(濾過)して殺し、更に、選別(濾過)して殺さなかった人々は孤児を含めてロシア領内へ送り、港湾を封鎖して穀物輸出を止めさせ(貿易をさせないようにし)、侵略
国の穀物、鉄鋼品、物品を奪い、都市を占領する過程で人々を避難させず、人々に飢えと困窮を強いた後、更に選別(濾過)によって親ロシアの人々を作り、その人たちを行政
長とする占領行政を行い、そして更に、これらの悪行を、自国民には、侵略国を「解放」していると思わせるプロパガンダを行う専制支配者は存在し、歴史に登場するというこ
とです。
2.この専制支配者が、侵略のターゲットに選ぶ被侵略国に対する侵略理由は、どのような理由付けでも、彼は行うことができます。侵略されたら1に見た状況に陥ることとな
ります。私達は、これを防がなければなりません。
3.侵略させないためには、侵略国の侵略戦力を緒戦で打ち砕いた上で、続く二波、三波、そして、複数の場所からの同時攻撃を撃破する戦力を保持する必要があります。しか
し、これを撃破したからと言って、これで終わりではありません。侵略国は年数をかけてさまざまな工作を行い、日本に橋頭保を作って、日本に進出しようとします。それが出
来れば、再び攻撃してきます。この想定は決して過剰な反応ではありません。
4.これに対応する社会の力と戦力を、日本の国民は、保持しなければなりません。ウクライナ国民の皆さんを襲った惨状と苦しみを知った私達は、日本国民を同じ惨状に落ち
入れさすことはできないのです。
Ⅱ.同盟国
1.同盟国が侵略されたら、日本国民も参戦して侵略国と戦い、同盟国の国民を守る。この同盟を私達はこれから築いて行かなければなりません。この時、日本には侵略国であ
った事実がありますから、これを反省し、克服しなければなりません。同盟の基盤は、同盟国が、自由主義国であり、民主主義国であり、人権主義国であり、環境保護主義国で
あることであり、それを目指す国であることです。今、日米同盟があります。他国から侵略される危機に臨んで、戦うのは日本国民であると言う意識の変革と合意を、私達は行
わなければなりません。そして、私達は、日韓関係を、相手から信頼されるものに改めなければなりません。
2.憲法第九条は、改正しなければなりません。憲法第九条の②項は削除します。日本が侵略国であったことの反省と、再び侵略国とならないための決意として、①項を残した
場合でも、侵略国と戦う同盟国の戦争に、日本国民が、同盟国の国民と共有する社会の価値を共同防衛する、共同防衛権の発動として参戦できると考えています。
Ⅲ.IPEF(アイぺフ):Indo-Pacific Economic Framework
1.IPEFをインド太平洋地域のNATOとすることはできるでしょうか?
現在の参加国は、アメリカ、オーストラリア、ブルネイ、フィジー、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、
ベトナム(アルファベット順)の14カ国です。
2.提唱者は、アメリカのバイデン大統領です。参加国は、社会の基盤が民主主義国であることです。
3.IPEFは、将来構想として、インド太平洋地域のNATOにすることができます。その前に、各国から日本を信頼してもらうことが大切です。
Ⅳ.日米同盟
1.軍事同盟の基本は、日米同盟です。太平洋戦争というトラウマを克服して、日本国民がアメリカ国民に信頼される存在になることです。
補足.
1.「これからの時代」というテーマは、プーチン大統領のウクライナ侵略のリアルな姿を見て、記述は、シンプルに、私達の社会が保持している防衛力と、他国との同盟へと
向かいます。
2.これからの基本シナリオは、プーチン大統領は敗北し、ウクライナの復興へと向かいますが、中国にはまだ習近平氏が健在で、これに備えなければなりません。いずれにせ
よ、私達は、憲法第九条の②項を削除するという、コペルニクス的社会の転換を行わなければなりません。
文責:前田子六
e-mail: shouji_zen@ybb.ne.jp
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