新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

一休禅師木像 京都・酬恩庵一休寺 室町時代

2011-09-27 11:12:50 | 旧仏像ワンダフル
この方も遠い昔教科書でお会いしたような気がするのですが、
実在の人物登場はお初となります。

風狂とか変人とかいろいろ語られていますが、
私の印象は「反骨とサービス精神の人」という感じ。



昔この肖像画を見ても何も疑問を持たなかったのですが、
和尚さんが髪の毛と髭をはやしているのは普通ではなかった
わけですね。今でこそ葬式で髪の毛のあるお坊さんも
見かけますが、やっぱりちょっと違和感がありますし。



小さいころに見たアニメ「一休さん」の主題歌
♪すき すき すき すき すきっすき~~あいしてる♪
が頭の中を流れる中で、木像を見てみます。

類人猿のような眼の落ち込み、八の字の眉、
一文字の口と握りしめた左手、木刀を握る右手。
自分の本物の頭髪と眉毛と髭を埋め込んだ力作です。

死の1年前に墓とともに弟子に作らせたそうですが、
何をや語らんかな。

権力(天皇家や武家)から排除されることもなく
財界(商人)からも人気があり
庶民には慕われたというその生涯。素敵です。





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