無機的な、からっぽな、ニュートラルな、
中間色の、富裕な、抜け目がない、
或る経済大国が極東の一角に残るだろう
1970年(昭和45年)に残されたこの言葉。
45歳で自衛隊市ヶ谷駐屯地にて演説後に
割腹自殺した三島由紀夫のものです。
8/18の新聞記事「昭和時代」よりお題にしました。
昭和42年の平凡パンチのミスターダンディー人気投票で
三船敏郎、石原慎太郎、加山雄三、長嶋茂雄等を
抑えて堂々1位に輝いた才色兼備??な方のようです。
家庭を持ち子供を持ち、社会的にも一定の評価を得て
40過ぎて自衛隊に自ら身を置いて・・
肉体を鍛えて最後まで自分で演出した感じです。
鍛えた上半身は美学に沿った姿だったのでしょう。
こういう人物の言葉だというフィルターを
取り除いてみても・・
40年を経て、残念なことに
見事に今の世相を現しているように感じます。
組織とか国家とか、
気持ちの集約する場所は無く
矛先を家族に向けても
蜃気楼のように土台が揺らいでいる。
世界を救うのが目的ではないにしても
小さな自分の中で
何か筋を通しておかないと
心の平安は一生訪れないかもしれないですね。
う~~ん・・・複雑だなぁ~~(笑)
私の10代最後の頃だね・・・
彼の小品で「午後の曳航」がモデルになった映画も見たなぁ・・・
独特な世界観ある方だったものね・・・
彼一流の美学・・・とか言われてね・・・大変な世論でしたね・・・
あぁ・・・色々思い出しちゃったわ(笑)
ワンダさん、デッサンが似過ぎ~~~
リアルタイムでは無いですが、芥川龍之介や太宰治、川端康成と同時代とくればなんとなく世相が想像できる感じもします。みんな自ら命を絶ってますからね。でなければ今も会えるかもしれない方々ですよね、100歳にはなっていないのだから。