新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

雲中供養菩薩シリーズ 番外

2012-01-20 18:04:04 | 旧仏像ワンダフル
鈸子(ばっし)を打つ番外さん。

何故に番外?
それは国宝指定された1904年(明治37年)時には無くて
直後に堂外から発見されたからだそうです。
気晴らしに散歩でもしてましたかね。

そんなわけで頭部は明治時代の作、
頭が無かったんですね~

他にも右ひざの外側に何かを削り取った後などもあり
満身創痍だったようです。

それでも全体の印象は穏やかで優雅な物腰、
ボリュームのある雲と大きくなびく尾が
とても印象的です。

対決も最後となりましたが、静かに躍動する北に軍配。

◆判定:北 11勝 - 南 15勝

意味は無いですが南の勝利~♪



永らくお世話になっている2000年に出版の
  「国宝 平等院展」図録 朝日新聞社版

ですが、南北の菩薩さんの象徴的なお顔をクローズアップ
した写真もありましたので、次回からはそれを
見てみようと思います。