アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

ココちゃんの本 フランス語版

2014年08月06日 | 作品について
昨日、以前ボルドーに行く前に短い期間通っていたフランス語学校の先生から
メールが届きました(全文フランス語で 読めたけど、返事が書けない)。

先生は私の作品『ことりのココちゃん』のフランス語版『A bientot, Koko-chan』を
お持ちで、先週留学中の娘さんが帰ってきた時にそれを読まれて、とても気に
入られたので、私にありがとうと伝えて!と言われたとのことでした。


嬉しいですね。本当にこの本はフランスの方に人気がある

というと他人事のようだけど、もちろん日本語版は自分で書いて作って、言葉の
ひとつひとつじっくり選んで何度も直して・・・って工程があったけど、それを
ティエボにフランス語版に訳してもらって、この部分はどういう意味?という
打ち合わせを何度もしたけど、結局今でも私はすべてを通して読むことが
できないので、フランス語を母国語とする人にどう読まれているのか、正直
わからないのです。


そして、5年前に作ってパリで展示をしたときから、この本は私の手を離れて、
私以上にフランスに溶け込んでいるような感じがしています。他の作品も
そういうところありますけどね。自分のためにというより、あの本のために、
もっとフランスの方々に読んでいただけるといいなあといつも考えています。

本当に素敵に訳してくれたティエボに感謝です。元気でいるかな?


話は変わりますが、以前、本を作る学校で試作を作ったボルドーの旅日記を見て
欲しいと言われた方からいただいた注文のため、今日3冊作りました。
タイトルは『はじめてのボルドーとパリでの再会2012』です。このブログで
連載していた内容に手を加えて本に仕上げました。

明日、紙が届くのでもう3冊作る予定です。試作とは本文の紙も替え、表紙も
ボルドーの地図を使ったデザインにして和紙でタイトルを貼っています。
タイトル以外は和紙を使っていないのですが、文章も写真も印刷も製本も、
いつものことながら全部自分で作っています。それが嬉しい!

※ちなみに上記のココちゃんの本は紙も全部自作です。表紙は茜で染めました。
 毛羽立ちをおさえるため、こんにゃく糊を塗っています。

そして、買い物ついでにお昼は久しぶりに0xカフェさんでランチをして、
少し他の仕事をして、夕方私の癒しの時間である「窓を大きく開けて風を入れつつ
ベッドに横になり、ことりたちと一緒に本を読む」という時間を持ちました
甘い甘い愛情いっぱいの時間です。

しかし、そのあとまた仕事をしようとすると、な~んか外に吐き出したくなって、
もう一つの大事な時間「一人で車で大声で歌う」というドライブに出かけました。

昨年の今頃は、茶臼山で風車の写真を撮るため、毎週のように山へドライブに
行っていたけど、今年はあまり出てなかったからなあ。一度伊那に行ったか
夜だし、遠くまでは行けないしと思いつつもグリーンロードの終点まで行き、
「あぁ、左に曲がりたい!」という強い衝動をなんとか抑えて右折し、名古屋に
向かって走り・歌い続けました

帰る途中、最近お知り合いになった同郷の作家さん:家原利明さんからメールが来て
自分の書いた本についての思い入れについて語り合いました。NHKの朝ドラでも
今日は本を作ることが大事だってテーマになっていて、最近、私のまわりで、本を
作ることの意義みたいなものが問われているなあと、そんな風を感じています。
コメント
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