嘘つき婆さん

今日は仕事。
休みの日は、道も空いてるし、店舗もガラガラでやりやすい。
ぴかこは午前中朝練に行き、電車男も出かけていて、昼までは家に誰もいない状態だった。
洗濯物もよく乾いたし、いい一日だったけど、花粉が・・・・
いやあ、マジ、すごいことになってます～～

昨日、電車男は、うちの実家にいた。
ぴかこも行かせようと思ったら、ちょい具合悪しでお残り。
電車男の行くところ、どこまでも～！なぴかこにしては、珍しいことだった。
昨日はたまたま、弟一家も実家に来ていたようで、面倒見のいい電車男は姪（ヤツにとっては従姉妹）の面倒を見ていたようである。
電車男がついてから、弟一家が来る前、母から電話があった。
何かと思ったら、
「お正月にもらったお酒、おいしかったのよ～。○○ちゃん（ダンナ）にお礼をいっておいてもらおうと思って・・」
だと。
今年の正月、ダンナは例によって、元旦から仕事だったので、子供たちだけ連れて実家に行ってきた。
その際に、うちの両親に渡すようにと、coconutは一升瓶を託されたのであった。
「あ、そ・・・」
coconutは素っ気なく言った。
「いやあ、ずっと開けなかったんだけど、昨日、開けて飲んだらおいしくてねえ。じいちゃんと二人で半分開けちゃったのよ～～。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは、催促かぁ～？？
それにしても、年寄りが二人で一気に一升瓶を半分開けるとは・・・と、ちょっと呆れた。
まあ、酒に関しては、coconut、人のことを批判できる身分ではないんだけどね・・・
「△△（弟の名前）にも話したら、四号瓶か？と聞かれたから、一升瓶だと言ったら呆れられちゃった～～」
と言ってる。
こりゃ、完全に催促だね・・・

そのときは、それで電話を切った。
その後、coconutも忙しくしていて、家のことをやったり、買い物に行ったりしていた。
で、昨日は珍しく、旦那が早めに帰ってきたので、その話をして、
「何の酒を持たせたの？」
と聞くと、なんと忘れた・・と言う。
をいをい、アルツハイマーまだ早いぞ。
で、仕方なく、何の酒だったか聞くのに、coconutのほうから実家に電話をした。
そうしたところ、まあ珍しい、父親の方が電話に出たのである。
あの人、滅多に電話に出ない。
家に誰もいないときでさえ、出ないときもあるくらいである。
「ああ、じ～ちゃん？」
「ああ・・・」
片言である(笑)
会話になってるだけスゴイ(爆)
「あのね、昼間、ば～ちゃんから電話があったんだけどね、正月にあげたお酒、飲んだんでしょ？」
「ああ・・・」
「あれ、なんてお酒？」
「わかんない。」
「わかんないって、瓶に書いてあるでしょ？」
「捨てた。」
えええ？捨てたって・・・そんなはずないじゃん！！
「捨てたって、半分しか飲んでないんでしょ？」
「飲んだよ。」
「・・・・・・・」
電話の向こうで、母の大笑いする声が聞こえている。
あの人、昔から、自分に都合が悪くなると、大笑いしてごまかすクセがある。
「もしかして・・・・全部飲んだの？」
「うん。」
「だって、ば～ちゃん、じ～ちゃんと二人で半分飲んだって言っていたよ。」
「だから、半分ずつ飲んだ。」
「・・・・・・・」
あの、ババア！！
それは日本語では「二人で半分飲んだ」とは言わないんだ。
「二人で半分ずつ飲んだ」と言うんだよ。
まったく、嘘つき婆さんめ・・・
電話の向こうでは、ば～さんの大笑いがまだ続いている。

「全部、飲んじゃったんだって。瓶、捨てちゃったんだって。」
と、旦那に言うと、さすがに驚いていた。
「何色の瓶だった？」
「どんな酒だった？」
なんとか聞き出して、ダンナの方も、やっと、自分がどんな酒を持たせたかわかったようである。
（ちなみに、日本酒、濁り酒のようである。銘柄は、ダンナがわかったようで、coconutはノータッチ。)
全く、世話の焼ける人たちである。

しっかし、さすがcoconutの親である。
変なところで、遺伝子の不思議を感じた今日この頃のcoconutであった。