ありがたいようなそうでないような話

家の近所に、道の駅を百分の一くらいにした小さなお店があります。
採れたての野菜や、作りたてのお惣菜や、釣りたて（？）のお刺身なんかが
安く買えるので時々利用しておりまして
二個入りおはぎ200円也×2パックを買うのが日課となっております。






お店の前には、草花の鉢が並べられており
普通のお店より、かなりお安いのですが
自転車では持ち帰ることができません。

昨日は、長男の車を借りて出かけたので
鉢植えを買うのを楽しみにしておりましたが
お花の鉢植えは姿を消しており
唐辛子の鉢植えが数個並んでいるだけでした。

自転車での買物と違って、積載量を気にすることなく
重くて嵩張る野菜＆果物とお刺身とパンと
おはぎ10パック（来客用）を買い込みましたらば
レジのおばばさまが、ご丁寧にも
それらを品目別に袋詰めしてくれちゃったので
私は、大小４つのレジ袋を持つ羽目になったのでした。

駐車場に向かおうとした私を唐辛子の鉢植えが引きとめます。

・・せっかく車で来てるんだから唐辛子でもいいじゃないか。
240円也の値札を見た途端、すぐさまレジにUターンしたのでした。

すると・・・

これ買うんですか？　とレジのおばばさまが言います。

えっ？　どうしてですか？　と質問の意味がわからず戸惑う私。

だって・・・。ねぇ・・と言いながら
もう一人のレジのおばばさまに意見を求めました。

そうだよ。今頃買ってもねぇ・・・。
もう一人のおばばさまも買うことに異議ありのようです。

ん？　どーゆーこと？　時期外れということ？
然らばなぜに売っておるのじゃ！？　

レジ係二人が唐辛子について語り合っているため
買物客のおばばさままでもが、唐辛子は一年草だからねぇ。もう終わりだよ。
などと話に加わってきました。

ちなみに、このお店は高齢者による高齢者のためのお店と言った感じなので
レジのおばばさまも買物客のおばばさまも私の事を
何にも知らないワカゾウだと思って
アドバイスして下さっているようでした。

親切なおばばさまたちの会談を
私は重たい買物袋を提げて拝聴しているしか術がございませんでした。

どうしても買うというのなら、100円割り引いてあげるよ。
ということになり
枯れている葉っぱを全部むしってくれて
汚れていた鉢を雑巾で拭いてくれたのち
ようやく私の手に渡してくれたのでした。

親切なおばばさまたちのおかげで
４つの袋を持った私の手はちぎれそうでございましたとさ。







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