マイスペース

半径1m以内の出来事を独りごちております。

腹腔鏡下胆のう摘出手術の話その③

2010年05月16日 | 病気にまつわる話
朝一番で浣腸の儀を済ませた私は前日までの不安から解放され
気分爽快で早々と手術着に着替え看護師さんのお迎えを待っておりました
手術開始は10時の予定で
9時半ごろに看護師さん二人がやってきて
夫に見送られながら病室を後にしました

ベッドに乗ったまま病室を出てから手術室に行くまでの間に
何人もの看護師さんにベッドは引き継がれ
その都度、自分の名前と手術個所の確認をされました
間違い防止のためなのでしょうがすごい念の入れ方だなぁと思いました
手術室内で執刀医にも挨拶を済ませ名前と手術個所を告げたところで
麻酔科のドクターによる麻酔の儀が始まったのでした

狭い手術台の上で背中を丸めた姿勢でじっとしていると
背後で麻酔科の女医さんが
ごそごそと麻酔をかけはじめました
痛みなどは全くなくて
身体を押さえてくれている看護師さんの腕があったかくて気持良いなぁ・・・
なんてことを思っているうちにいつの間にか眠りについていたようです

誰かに名前を呼ばれて目を覚ましたときは
自分の病室にもどっていて
枕元でいろいろな処置をしてくれている看護師さんに言われるまでもなく
お腹に感じる痛みから手術が終わったことを知りました
目を覚ます前からうわごとのように痛い痛いを連呼していたようで
次男ファミリーが心配そうな顔をしていたのが視野に入ってきましたが
それからふたたび眠ってしまったようで
再度目を覚ましたときには次男ファミリーの姿はなく
ベッドの傍らには長男がおりました

こんなに痛いなんて聞いてなかったよ~と涙ながらに訴えると
痛いのは生きてる証拠だよ!
・・・ってオフクロがいつも言ってるじゃん
と笑っていましたが
痛み緩和のために背中をさすってくれたり
痛みどめの注射を頼んでくれたりしました

痛みどめと言っても注射をするのではなくて
麻酔時に取り付けられた硬膜外の管から
痛みどめの薬を注入する仕組みになっていたようです
全部で10回注入できるので痛いときは遠慮なく言って下さいとのことでしたが
結局、3回だけの使用でなんとか乗り切ることができました
というか、痛みどめの注射に比べると劇的な効果があるわけでもなく
気休め程度の感じでしかなかったため途中から頼むのをやめたのです

そんなあまり役に立たない
背中に入れられたその管と薬が入った野球ボール大の袋の鬱陶しさと
足にとりつけられたエコノミー症候群予防のためのマッサージ機と
酸素マスクの煩わしさのせいでとても安眠できる状態ではありませんでした
おまけに私を心配して病室で泊まることになった夫は
痛みで眠れない私をしり目に大きないびきをかいて熟睡する始末で
私は痛みの中、体力を振り絞って
何度も夫をゆり起こしてはいびきを止める作業をせねばならず
ナンテコッタの夜となったのでございます

とは言え、いつも傍にいてくれた夫には感謝いたしております

・・・と日記には書いておきます

腹腔鏡下胆のう摘出手術の話その②

2010年05月13日 | 病気にまつわる話
手術に際しての必要な検査はすべて済ませていたので
入院してから手術日までの二日間にやるべきことと言ったら
お腹の毛剃り&浣腸の儀くらいだと思っていたのですが
そのどちらもやる気配が全くないので
看護師さんに確認してみると
そのどちらも必要ないとのこと

え~っ!うっそ~!

入院する日のお昼ご飯に最後のご馳走だと思って
あぶりトロサーモン12貫とウニ2貫とカンパチ2貫を平らげたのも
どうせ浣腸するから大丈夫だよ~んという思いがあったればこそのこと
それなのに・・ああそれなのに
そんな満腹のままのお腹で手術に臨むなんて悲しすぎます

看護師さんのお話によると
腸の手術ではないので下剤を飲むだけなのだそうです
しかもその下剤というのは
私もよく知っているふつうの下剤です
そんなアホな・・・
手術に対する不安など皆無だった私も
浣腸をやらないと知ったときから
不安に押しつぶされそうになったのでございます


もしも手術後の身動きのとれないときに用を足したくなったらどうするんですか
と看護師さんに聞いてみたら
その時はおむつなり便器なり使いますから心配しなくても大丈夫ですよ
とのお返事でした

そんなのいやだ~
というより絶対無理だ~

かつてアンギオ検査の後で
ベッド上ではお小水すらすることができなかった意外と繊細な私
あの時の悶々とした苦痛が一瞬にして蘇ってきました

あんな思いをするのは二度とごめんだ!
そのためには何が何でも浣腸をしてもらわねば!
すったもんだの末
手術日の朝まで待ってみてそれでもダメなときは浣腸をしてもらう
ということになりました
そんなギリギリまで待たずとも就寝前にやってくれればいいじゃん!
などと言えるはずもなく・・・

案の定、手術日前日に飲んだ下剤は全く効果がなくて
手術日当日の未明からは
いったい何時になったら浣腸をしてもらえるのか
浣腸のことで頭はいっぱいになっておりました

そしてようやく浣腸だけに思いを寄せた長い長い夜は明け
手術日の朝を迎えたのでございます


つづきます

腹腔鏡下胆のう摘出手術の話

2010年05月11日 | 病気にまつわる話
おかげさまで、無事に手術を終え昨日退院してまいりました


胆のう腺筋症と診断されたのが昨年の8月のことでありまして
その間、幾度となく激痛に見舞われたりしましたが
出来ることならば、痛くない検査方法での経過観察だけで
余生を過ごせぬものかと虫のいいことを考えていたのですが
平均余命まであと40年弱として、それはそれで大儀な話です
本当は、夫の単身赴任が終わって平穏な日々が訪れたら
手術しようかな・・くらいに適当に考えておりました

ところが、今年の2月に受けた血管造影検査結果で
胆のうが異変している=癌の可能性も無くはないと言われ
胆のう腺筋症と胆のう癌との識別が難しいこともあり
だったら早い方がよかろうという主治医のお言葉で
手術することを観念したのでありました

手術が決まってからは、同じ手術の体験者の方のHPなどを検索しては
情報の収集に余念がありませんでした
情報というか
どんだけ痛いものなのかが最大の関心事だったのでございます

と言うのも手術というと
13年前に受けた子宮全摘手術後の耐えがたい痛みが思い出されるからです
痛みどめの注射を打ってもすぐに効果は薄れ
また猛烈な痛みが襲ってくる・・・
日頃、我慢強くない私がなんでこんな痛みを我慢することがあろう!
と看護師さんの迷惑顧みず
ナースコールを押しっぱなしだったのでございます

またもや同じ思いをするのではないかという不安があり
どの程度の痛みなのかをリサーチしていたのですが

麻酔科のドクターの診察では
麻酔についての詳細な説明と共に
硬膜外から痛みどめの薬を入れる管を入れるので
術後もほとんど痛みは感じないはずだという説明を受けたので
痛みに対する不安は払拭されたのでした


ところが・・・


つづきます(そのうち)

ゴールデンウィークの過ごし方

2010年05月03日 | 半径1mの話
巷はゴールデンウィークですが、我が家はどこへ出かけるでもなし
相変わらずの毎日を過ごしております
と言うか、明日から入院するので
万が一に備えての身辺整理に追われておりました
昔から帰省などで家を空ける時は、万が一に備えて
部屋をきれいにしたものですが

今回は、準備期間がたくさんあったにも拘わらず
ギリギリになって慌てて片づけ始めた怠け者の私・・・
やさしく叱っておきました

と言う訳で、前回の入院時の轍を踏まぬよう
先ずはタンスの中の片付けをせねばと思ったのですが
まだ衣替えすら済んでいないことに愕然といたしました
タンスの中も衣装部屋の中もすべて冬物が鎮座しているありさまです

今年は、いつまでも寒くて冬物が仕舞えなかったからねぇ
などと言い訳しながらセーター類のお洗濯から始めたのですが
やってもやっても終わりそうにありません
オタク生活者なのにどうしてこんなにセーターがあるんだ!

オークションの弊害見たり衣替え(詠み人=私)

などとぼやきつつも
どうにかこうにか衣替え第一弾は無事に終了し
万が一の際にも耐えうるタンスの中身になりました
めでたしめでたし

かくして私のゴールデンウィークは洗濯機と共に明け暮れた次第にございます

ではでは、明日から入院いたしますので
しばしの間、ご無沙汰いたします
(いつもと変わらないかぁ^^;)

皆々様におかれましては
ご機嫌麗しくゴールデンウィーク後半をお過ごしくださいませ