父が亡くなりました

11月6日、父が亡くなりました。

それはあまりに突然の出来事でした。

いつものように散歩をし、いつものようにナンプレをし、いつものようにご飯を食べ、いつものように冗談を言い、いつものようにシャワーを浴びて・・・

大動脈瘤が見つかってからというもの、お風呂好きの父がシャワーだけで済ませるようになったのも

浴室で倒れるようなことがあっては迷惑がかかる、午前中にシャワーを浴びるのも有事に備えての配慮からでした。


言葉通り、父は浴室と洗面所で吐血していたにも関わらず、洗面所で下着を履き、自室まで行き、用意してあった肌着を身に付け、ズボン下を履いたところで意識を失くしていました。


救急搬送される車の中で、ずっと私の脳裏には、『 父ちゃんは不死身だから かんたんに死にはせんぞ 』　と言う子どもの頃聞いていた父の冗談がリフレインしていました。


それなのに、こんなに呆気なく父との別れが来るなんて・・・


でも、それは元気なまま眠るように死ぬという父の理想の最期でもありました。


誰にも迷惑をかけずに見事な最期でした。


父らしく威厳をもった美しい最期でした。




お父さん、立派なまま旅立ってくれてありがとう。


お母さんが亡くなってからの19年間、入院生活を入れたら25年間、何でもかんでもひとりで頑張ってお疲れ様でした。


この2年７ヶ月は、可愛い娘と暮らせて嬉しかったことでしょう(笑)


でも、もっともっと優しくしてあげれば良かったね、もっともっと昔の話を聞いておけば良かったね、

小さい後悔は尽きません・・・ごめんね。

そして、いつも深い愛情で包んでくれてありがとうね。


どうか安らかにお眠りください。