オ リ メ ガ。

萌え専用ブログ。ほぼBASARA3の石田三成に陣地占領されてます(笑)。

ソラニン読みました

2009-08-12 | 漫画全般感想
浅野いにおって女の人だと思ってました。男だったとは(笑)。前にちらっとYahooコミックで何かの
作品を試し読みして、読んでみようかなと思ってたら「ソラニン」が映画化するということらしいので、
買って読んでみました。
宮崎あおいちゃんか。なるほど(笑)。と、思った。主人公の女の子。
全体的にすごくリアルな現実世界を描いてて、正直あんまり二次元で読みたくない(笑)。働いて
お金を得て生活するのが当たり前、とか若い子達がニートやフリーターになってゆるい日常に落ち
ついてしまうのを揶揄するとか、あんまりにも現実的なそのへんにいくらでもある世界。
そんな中であがいて夢を見てるってのは、ある意味その夢と現実が紙一重で、今ある現実がオモテ
でも夢がオモテになる可能性だってあるってこと。
夢があって、それに向かって頑張る人達ってそれぞれが自分に期限を付けてるトコあって、
たとえば昔私の周りにもいたんだけど、役者志望でバイトしながら極貧生活してるヤツとか、田舎の
両親に●●歳になってもダメだったら帰ってきて見合い結婚しなさい、って言われてて結局
帰ったって話を他の友人から聞かされたり。
そんな人もいれば一生やっていくんだって決めて、たとえ芽が出なくてもひたすら極貧生活を
続ける人もいる。
たった一度のチャレンジで夢破れて、すべてを終わらせてしまうなんて愚かだな、と思うけど
その反面、若さゆえの衝動ってあの頃あったな、と。
彼は死にたかったワケじゃなくて、あの瞬間フルスロットルで走ってみたかっただけなのかも。
取り返しのつかないことになるかもしれない、でもいいや、今そうしたいんだ、みたいな衝動って
ホント、若さゆえ。
いろんな意味でコワイものは無くなったような気がするけど、ぬるま湯からなかなか出ることが
できない今、スパっと何かを断ち切る、終わらせる衝動みたいな勇気っていうかそういう力は
もう持ってないんだな、とつくづく思います。
なんの根拠も無いのになぜかなんでもうまく行く、と思えたあの頃。いつのまにかそういう力は
無くなってしまって、何をするにも不安でなかなか一歩踏み出せない、そんな風に変わってしまった
ような。
なんだかそんなことばかり考えてしまう読後でした。