モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月14日

2010年09月14日 | 9月
7/1~9/中旬  嵐山の鵜飼
9/2~10/18  秋涼の特別展…【高台寺】
9/13~9/15  観月会…【大覚寺】
9/14~9/16  放生会(宵宮祭)…【三宅八幡宮】
9/14        御鎮座祈念祭…【平野神社】18:00

御鎮座祈念祭…【平野神社】

夕方から行われる神事。
公式サイトなどを見ても詳細がよく分からず、とりあえず開始時間にあわせてゆく。
神事が行われるのが18:00ということで、30分前に到着。
まだ日は落ちきっていない明るい境内。
【北野天満宮】のお隣さんだが、観光客はさほど多くない神社(桜の時期は凄いが)
30分前には、まだ全然人は集まっていない。3,4人だ。
日本人より外国人の方が多いくらいだった。

門の手前に黒板があって、神事のスケジュールが書いてあった。
毎年変わることだろうが、おおよその進行時間が分かるのでここに記しておこう。
「奉燈祭 18:10~(本殿にて)
 拝殿にて奉納行事
 1、合吟 剣舞(平野・本能支部)18:40~
 2、日本舞踊(佳卓)19:10~
 3、山城舞楽(京都和楽会)19:40~
 4、民謡(西畑社中)20:10~」
ついでに、「しょうが入ひやしあめ無料」

境内に入ってすぐの所に、赤い毛氈が敷かれた長椅子があって、そこに座って待っていたらちらほら集まり始めた。
すると宮司さんらしき人が、「拝殿にあるパイプ椅子ね、セルフサービス」と言い出した。
なんでも、自由に持って行って、石畳より向こう側に並べて座って下さいとのこと。

おお、と我先に椅子を確保し、拝殿の前に陣取る。
更に、「蚊取り線香もそこにあるでしょう。ライター持ってる人います? これもセルフサービス」
中々面白い神社である。と言うより忙しいらしい。「人出が足りなくてね」とか。

私の隣や後ろに席を取ったのも外国人。どこでここの神社の情報を得て来たのだろう…。マイナな人達だと思う。
英語はよく分からんが、後ろで出会った外国人同士の会話が耳に入って来た。
スペインとドイツとオーストラリアの人達。
「日本では、京都以外にどこ行った?」「広島行った」
ううむ…私は日本人なのにまだ広島に行ってない…。

蚊に刺されつつ、まんじりともせずに待つこと30分ちょい。
先ほどの宮司さんら神職さんが本殿へ。
20分くらい中で神事を行い(見えなかった)本殿の前で火つけをする。
私の大好きな狩衣姿の宮司さん。狩衣の括り紐を引いて袖をしぼり、首の後ろで結ぶ。
たすきの代わりになるんだなぁ。狩衣の構造って、本当に面白いのだ。それはともかく…。

古風な、火打石でもって火を熾すのだが。
これが、コントかってぐらいつかない。

フゥフゥしても、全然つかない。

20分以上、カチカチやってた(笑)
途中で宮司さんの方が諦めちゃって、周りを取り囲んでカメラを構える我々に、
「ごめんなさいねぇ、さっき練習した時はすぐついたんだけど」
その日は、ごく僅かながらも雨が降るほど湿気が多かったので、石がしけってつかなくなったらしい。
「もう…いいかね?」
みたいな目で見る宮司さん。可笑しかったな~。
周りの人が「もう少し」「もう一回」と励ます。
100回ぐらいカチカチやってたんじゃなかろうか。石を新しいのに撮り替えたらなんとかついた。
やれやれ、といった拍手が起こる。御苦労さまでした。
動画も撮ったが、ついた瞬間を残念ながら逃してしまった。
YOUTUBE動画1(火おこし)

100円をおさめて蝋燭を貰い、ついた火を頂いて本殿前に立てる。これがメインの神事。

が、ここから怒涛のごとく奉納神事が行われる。
中々面白いものだった。外国人にはどう映るんだろうな。

まず合吟というやつ。詩吟と思っていいのかな?
こういう機会でないと、まず聞くことはあるまい。
漢詩に調子をつけたもの、ということは分かるが、実際なんと言っているかが分からんのよねぇ…。
解説の人がいちいち作者と詩のタイトルを言ってくれるのだが、分からん。仕方ない。
それにしても、詩吟って突然終わるのね!? 
余韻もなく、ピタッと謡い終わるのがなんか不思議だ。
↓謡ってます。

動画2(詩吟)

続いて剣舞。動いているので写真は撮れず。
行っていたのは子供さんと、大人の女性2人。
ふうん、剣舞こそ見る機会って中々ないけど、こういうものなのかあ。
武士の教養として伝わったものなのだろうか?
着物袴にたすき、大刀と扇を差した出で立ち。子供さんの刀が異様に短かったな。
わたくし古武道経験者なもんで、興味深かった。やはり実戦用とは全く異なるんだな~。
↓集合し、礼。刀を持っている人が手前に居ますな。

動画3(少年剣舞1)
動画4(剣舞2)
動画5(剣舞3)

そして日舞。こちらは男性。とても綺麗だった。


女性3人による日舞。こちらは動きが速くて面白かった!
日舞とかね、踊りを見るのはちょっと苦手で眠くなってしまうのだが、これは良かったなぁ。上手いからだろうか。


お師匠さんの舞。
扇の使い方がすげー! 広げた扇を投げたりくるりと回したり。空中キャッチだよ。
かっこいいなあ。

この「佳卓(よしたか)舞踏団」さんは、普段はホールなどで3500円の有料チケットを買わないと見られない!
いいですねぇ、奉納演武はタダだぞ。


舞楽。
おお、どこかで見たことある人達だと思ったら、【白峯神宮】だ。
7/7の七夕神事でもこの人達が舞楽やってたぞ。
結構、こうやって神事を見て回っていると同じ団体さんを見付けることが出来るのだ。
【平安神宮】でいつも雅楽を奉納している人達を【車折神社】で見かけたり。面白い発見だ。


それから民謡。西畑社中さんという団体さんらしい。これ凄い~。
手前は太鼓、後ろは三味線と尺八。


大原女(おおはらめ)の恰好をした女性が謡います。


傘。すんごい傘。
踊り用の傘と言うと、浅草なんかで売ってる番傘のちょっと派手なやつを思い浮かべるのだが、
こんなジャラジャラした傘もあるのね! 見た時万華鏡かと思ったもの。欲しい…。


奏者の方々。かっくいい。ピシッとした着物姿がやっぱいいんだなァ~。


5人くらいで踊ります。割と盆踊りに近いような。


槍舞。うわ、すっご。槍だぜ槍!!


なんとも、庶民の伝統芸能のオンパレードでありました。
見応えったな~。見に来ているのは、外国人の観光客以外は地元の人っぽい。
自転車で来ている人がとても多かった。
タダでこういう、プロの技が見られるとっても良い機会だと思う。おススメだ。
【平野神社】さんも、公式サイトをもっと充実させりゃいいのになぁ…。
一応書いておくと、露店などは一切出ておりません。お腹すいた。
あ、でも上記にあったように、冷やし飴が頂ける。
初めて飲みました、冷やし飴。しかもしょうが入り。
―― うえっ(タダで頂いてんのにすんません。苦手なの、こういうの。梅こぶ茶とか、枇杷湯とか)

ちなみに舞殿のまわりはこんな感じ。椅子はぽつぽつ空いてる。
後ろに並んで見る人も少なく、後から来ても十分見ていられる。


そうそう、奉納が終わった後、やはり宮司さんが来て「セルフサービスですから、椅子を…」
と、パイプ椅子を各自でしまうように告げた(笑)
むろんそれにみんな従ったが、なんかこういうのも悪くないなぁと思った夜でした…。
ちなみに終了したのは21:00頃。

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