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未来組

宝塚の舞台、DVD、SKYSTAGEを観た感想と、最近はカメラに凝ってます。

ミヤネ屋

2008年05月17日 | あれこれ
 連休中の「ミヤネ屋」に安蘭けい、水夏希、真飛聖が出演していましたね。不思議な組み合わせですが各組の全国ツアー「外伝 ベルサイユのばら」のPRでした。
普段着のタカラジェンヌ。3人並んでスツールに腰掛けて、10の質問に「YES」「NO」で答えるなど、素顔に近い部分を見せていました。
 安蘭けいは知的で落ち着いていてニュースキャスターのようでした。舞台上の大失敗の話もおいしいし、司会者の「(男役が長いと)段々男っぽい顔になるんですか?」の質問に、水を示しながら「生まれた時からこの顔です」と笑いをとるなど、言葉の一つ一つにニュアンスがあって面白い。「劇団をやめようと思ったのはどういう時か?」の質問に、「・・・その時のいろいろな状況で・・・」と答えていました。模範的な解答を用意していないところがチュラルな人柄を感じさせました。
 水夏希は派手な顔立ちに加えて、華やかな笑顔で周囲を引きつけます。予想に反したプラカードを上げる時の照れ笑いとか、左右の二人が違うプラカードを上げた時の驚いたような、包み込むような笑顔とか、楽しそうなリアクションがテレビ向き。受け答えに余裕があって、頭の回転が速いのがわかります。安蘭けいに突っ込まれても楽しそうに笑っていました。ステージメイクともナチュラルメイクとも違うスタジオメイクをものにしていることもオーラを強化しています。
 真飛聖は色白で美人で、スポーツキャスターと言っても通じるかもしれません。「高所恐怖症で大階段から落ちたことがある」「男役に向いていないのではないかと悩んでいた」「生まれ変わったらスカートをはいて、普通の女性の生活をしてみたい」など、真面目な人柄が伝わってきました。こんな身近な感じが人気の秘密なのかもしれません。舞台上の化けっぷりは別ですけどね。
 雪組「ジェローデル編」には、宝塚初心者の子を連れていくのですが(初心者を連れていくのは私の趣味ですね。反応が新鮮で興味深い)、「この録画を見せたら、“こんな人たちがやってるんだぁ~”と思ってくれるかな?」思いました。わたしでもそう思うのですから、公演直前のテレビ出演は効果が期待できるということですよね。

よくある質問 続き

2008年03月01日 | あれこれ
どうしたらトップになれるのか?
これが外部からは一番わからない部分で、わかれば苦労しない。有力視されていても発表の瞬間までわからない。成績だけで決まる訳ではなく、安蘭けいは首席で卒業して初めてトップになった例。〔追記:汀夏子もそうだったと教えていただきました!〕人気、存在感があるかどうか。何でもできる人が人気が高いとは限らず、歌がうまい、ダンスかうまい等、特徴がある方がファンがつく場合がある。かわいい、健気、見守ってあげたくなる、云々。(「人気も実力のうち」というけれど、「実力も人気のうち」の方が事実に近い?)
人気をどこで測るか? 劇団はチケットやオリジナルグッズの売れ行きなどの数字を当然押さえているし、最近では楽曲のダウンロード数が加わったかも。そうした数字がものを言う筈。
どんなキャスティングで作品を創りたいかという脚本家の発言力は小さくないと思う。植田紳爾朝海ひかるにオスカルをやらせたいとずっと思っていたことは有名(今は誰だろう?)。
スポンサー企業がつくのも大きいと思う。ファンクラブの会員数は、購買に結び付けば力を発揮する。入り待ち、出待ちの人数といった印象だけではどれだけ影響力があるか個人的には疑問。
わからないからいろいろな憶測が乱れ飛ぶ。しかし、順位や記録が残るスポーツ選手でさえ、日本代表やオリンピック代表の選考には混乱が付きまとうのだから、この場合方程式がわからなくても不思議ではないのでは?
舞台の最後にご挨拶をした人は、どういう位置づけの人か?(友の会優先公演だったので組長さん、トップのご挨拶があった)
最初にあいさつしたのは組長。各組に組長、副組長がいる。ベテランで、中間管理職みたいな位置付け。生徒の状態を把握して相談にのったり、課題を与えたり、能力をのばす手助けをしているようだ。「君を愛してる-Je taime」にサーカス団団長、副団長が登場し、それぞれ組長、副組長が演じていたが、現実とオーバーラップする部分がかなりある。
90年以上続いていると言っていたが、戦時中はどうしていたのか?
戦時中、(旧)東京劇場は工場として使われ、戦後はGHQに押収されて日本人の立ち入りは禁止されていたらしい。歌劇の伝統を絶やすなと、当時の人たちは必死で働き掛けたと以前テレビでやっていました。
宝塚の代表作というとやはり「ベルサイユのばら」。初演は何年前か? それ以外の代表作は? 「ベルばら」以前はどんな代表作があったのか?
難易度の高い質問で、半分も答えられなかったので宿題となった。
ベルばらの初演は1974年(30年以上前!)。全国ツアーを含めて20回以上再演されている。1977年初演の「風と共に去りぬ」も次いで公演回数が多い。他の代表作といえば「エリザベート」(6回公演)、「うたかたの恋」(5会)、「ME AND MY GIRL」(08年で3回目)。「ファントム」(2回)も今後そうなっていくかも。
最近、30年くらい前の作品の再演が多々ある。「あかねさす紫の花」「星影の人」「バレンシアの熱い花」「ダル・レークの恋」。「この恋は雲の涯まで」「我が愛は山の彼方に」も数年前に再演された。「華麗なる千拍子」「ノバ・ボサ・ノバ」は30年以上前のショーで、何回か再演を繰り返している。これらが当時のヒット作と言えるのでは。(因みに演出家もベテランから若手へ伝統を引き継ぐ必要があるので、再演はいい機会だと思う。)
歌や踊り、時にコントを交えた「レビュー」というショー形式は宝塚が日本に輸入したもので、2007年が日本初のレビュー「モン・パリ」誕生30周年だったそうです。――昔の話は、わたしもどなたか詳しい方に教えてほしいです~

この他に出た軽い話を――
階段から落ちた人はいないのか?
ときどきいると聞く。この前轟悠が「高いところが苦手で、一度大階段から‥‥(笑いながら落ちるジェスチャー)」と言っていた。どの高さから落ちたかはわからないけど。案外、数段踏み外しただけかも。〔追記:かなり下級生のころ、数段踏み外したことが何回かあったそうです。これも教えていただきました〕
朝海ひかるが銀橋からオケボックス側に落ちたのは有名な話らしい。踊ったり走ったりしていたわけではなく、上手、下手から歩いて来てすれ違う時に上級生に気を使って端っこを歩き過ぎたらしい。本人に怪我はなかったけれど、楽器をダメにしたらしい。

その他、メイクは全員自分でやるし、早変りの必要なトップ数人以外は着替えも全部自分たちでやる、1部と2部の30分の休憩時間に(演目、というか肌色の作り方によっては)メイクを落としてメイクをし直すこともある、だからメイクに時間のかかる日本物を先にやる、娘役は鬘のアレンジもアクセサリーも手作り、トップが背負う羽は20キロくらいあるという話など、小ネタは尽きませんでしたが、お後がよろしいようで

よくある質問

2008年02月27日 | あれこれ
先日、宝塚初体験の子と雪組公演を観に行きました。知的好奇心旺盛な子で、観劇後は質問攻め。何を聞いても珍しくてしかたないらしい。観たことが無いという人から、割と同じような質問を受けるので、ありがちな質問を少しまとめてみました。知っている人には当たり前のことばかりだし、わたしが言わなくてもちょっと調べればわかることばかりです。それと、あくまでもファン歴3年のわたしがこれまでに得た知識と個人的見解ですのでご了承ください。
名前はどうやって決めるのか?
基本的に自分で考える。お世話になった方につけていただくことや、名前の一部をいただくこともあるそう。ファン時代に好きだったスターの字や音を拝借しつつ自分で完成させたり、命名辞典を参考にしたり、割と多いのが「家族で考えた」という回答。ただし、重複があると劇団から認められない。歌舞伎のように襲名したり、力士の四股名のように部屋から与えられたりするものとは違う。(SMAP×SMAPでも出ましたが、この質問は多い。そして歌舞伎や相撲とは違うという話も、聞いた人は一様に驚く)
男役、娘役は誰が決めるのか? 途中で転向する例もあるのか?
入学の時点で憧れ、希望はあると思う。身長は変えられないので制約はあるし、指導もあるだろうけれど、最終的には自分の決断。娘役から男役に変更したという話はあまり聞かないけれど、男役から娘役への変更はときどきある。
組ごとのカラー(特色)はあるのか?
トップのキャラクターで組のカラーも変わってくる。多くの場合、トップとは違うキャラクターのナンバー2を置くので、そのナンバー2がトップになった場合、組のカラーも少し変わってくる。雪組の場合は「美形のプリンス系/フェアリー系」「ワイルド系」を繰り返している気がする。
しかしやはり”傾向””イメージ”はある気がする。独断で各組の特徴を少し。歴史のある組から順番に。
●花組 
芸達者な役者が多く、ダンスの花組みと言われ、とくにショーは見ごたえがある。黒燕尾で踊らせたら一番ビシッと決まって格好いい。男役の色気と格好よさが売りで、ホストっぽいのがごろごろいて、むせかえりそう。退団後に芸能界(や政界!)で活躍しているのは安奈淳、松あきら、真矢みき、愛華みれ等。ところで、花組でかかる作品は、宝塚のイメージを重視しているというか、大作、文芸作、歴史上の人物を題材にしたような、よく言えばスケール感のある、ちょっと退屈な作品が多い気がする。
●月組
大地真央、涼風真世、天海祐希、真琴つばさ、紫吹淳など、卒業後、芸能界で活躍しているスターが多い。「ME ANE MY GIRL」「ウエストサイド・ストーリー」など海外ミュージカルが多い。ラブコメディをやらせたら一番(コメディって難しいんですよね)。トップ(真琴つばさ、紫吹純)が豹柄のジャケットやレザーパンツをはくのはいかにも月組らしい。
●雪組
「美形のプリンス系/フェアリー系(一路真輝/朝海ひかる)」「ワイルド系(麻実れい・・の方が一路真輝より先だけど/轟悠)」を繰り返している。他の組ではあまり日本物はかからないし、着物を着ていても日本舞踊ではなくダンスだけれど、雪組は本格的な日本物が多いし得意。「芝居の雪組」とも言われていて、芝居で個性を発揮できる人が多い。芝居は結構濃い目。歌える人も多い。(本当に単なるひいき目ですが、ルックスのいい子が多い)
●星組
大柄でスポーティで男らしいトップと、それほど身長はないけど何でもこなす器用なトップを繰り返しているような気がする。外せないのは昔からトークが芸人みたいに“面白い”ってことでしょうか。鳳蘭、麻路さき、湖月わたる。大柄なトップだと見栄えがするからか、コスチュームものが多い。群舞の見事さは有名で、これはよくよく練習して振りを合わせているからだと思う。アドリブも達者で、今一つ荒い脚本でも生徒の持ち味という力技でねじ伏せる。
●宙組
10年前に誕生した一番新しい宙組は、新しい客層を開拓しようという劇団の意図が見てとれる。主役は基本的にビジュアル重視。作品は、伝統ある宝塚では難しいであろう実験的な作品が多いと思う。3股かけるジプシーのカルメンがホセに撃たれる「激情」や、求婚者が3つの謎を解けなかった時は平気で首をはねる姫君が主人公の「鳳凰伝」など。花總まりという娘役がいたから可能だったと言える。また「ファントム」も宙組で初演だったが、和央ようかは“怪人”として顔の右半分を火傷のように醜く作っていた(花組では顔の傷はビジュアル系ロックバンドのメイクのように、象徴的な表現にとどまっていた)。そして案外無視できないのは、平均身長が一番高いこと。トップは身長がないときつい。
※因みに、以前質問されたことがあるのですが、成績によって組が分かれているわけではありません。
組の移動はあるのか?
入団から退団まで一つの組という人もいるけれど、企業の人事異動と同じで、組替えはときどきある。生徒のさらなる活躍を期待しての場合が多いと思う。
宝塚の作品は座付きの脚本家が生徒を知った上での “宛て書き”が多いけれど、「エリザベート」「ファントム」など海外ミュージカルの場合はそうはいかない。主要な役にキャラクターがあっている生徒がたまたまいない場合には、あっている生徒を組替えであらかじめ移動させておく場合があると思う(単なる憶測ですが)。
トップは何年くらいつとめるのか? トップはみんな退団するのか?
トップは平均2~3年だと思う。最近で一番長い例で和央ようか6年。春野寿美礼も足かけ6年。普通はトップになったら退団だけれど轟悠は雪組トップの後に専科に移動して、今でも現役で舞台に立ち、理事も兼任している。選手兼監督、加えて経営陣といったところか。轟悠がいろいろな組の作品に出る時はその組のトップより上の扱い。
専科は「大学」に対する「大学院」といったところか。専科生は「踊り」「歌」「芝居」など専門分野での技術を生かして各組の作品に出演する。宝塚の定年は60歳らしいが、春日野八千代と轟悠は別格で、生涯現役で、定年はないと聞いている。春日野八千代は90歳を超えている。年に一度の舞踊会に参加して(出なかった年もある)短いけれど達者な踊りを披露している。
2番手がそのままトップになるのか?
昔はそうで、トップ退団と時期トップ内定の発表が同時だったけれど、最近は必ずしもそうではない。トップ育成を想定して違う組から早めに移動させる場合もある。舞台は全員でつくるものだから、落下傘トップはやはり呼吸を合わせるのが難しい。下級生の頃組替えを経験していると、活躍の場が広がると思う。

Q&Aはまだ続いたのであった……。次回。

「エリザベート」合宿

2007年11月19日 | あれこれ
女友達二人と「エリザベート」(今年の雪組版)DVD鑑賞合宿をしました。温泉旅館に持ち込んだポータブルDVDプレイヤーをテレビにつないで、DVDを鑑賞→温泉→お食事→DVDというコース。友達の一人は違う作品(「雨に唄えば」「アーネスト・イン・ラブ」)をDVDで観たことがあり(わたしが貸したのですが)、一人はまったくのビギナー。8月の世界陸上開会式水夏希に興味を持って、ぜひ舞台を観たいというのですが、全国ツアー「星影の人」が近県に来なかったので、とりあえずDVDを観ることにしました。

友達は、トートやルキーニの存在の仕方や演劇の解釈論ではなく、エリザベートという一人の女性の生き方に共感を覚えたようでした。

姑にいじめられ、子供まで取り上げられ、孤立無援の中で自分の美貌を磨くことが周囲への復讐であり、自分の支えであった孤独なエリザベート。精力的に病院慰問を行ったところや、息子を自分の手で育てようとしたところは(エリザベートの場合、事実はともかく……)ダイアナ妃を彷彿とさせます。
すれ違いばかり繰り返してきたけれどようやく最後に結ばれた……エピローグでエリザベートとトートが昇天していくところでは、感動してうるうるしていました。

二人の感想。

水夏希…男らしい、格好いい、セクシー。眼力、指力(?!)がすごい。女性がやるからいいのであって、現実の男性が演じたらこうは格好よくならない。フィナーレナンバーのダンスは、うわぁって感じでした。

たまたまテレビ(地上波)を見ていたら水夏希が取材を受けていて(何の番組かは失念)、「普段のメイクなのに気がついたらもみ上げを描いてしまう」とか、「両足を広げて座るのでスカートは無理」などの爆笑トークを繰り広げていたと、これはわたしが教えてもらいました。

娘役という存在もまぶしい。白羽ゆりにも、きれい、細い、歌がうまい、音域が広~い、と感動。

エリザベートとゾフィーのやりとりには笑ったり、うなったりしながら(ゾフィーの「息子をとられたわ~」には「やっぱりそう思うんだね~」)、未来優希の迫力満点の演技と歌に、すっかり魅了されたようでした。出てくるたびに「わたし、この人好き~」と。私もよ~

楽しんでもらえて、よかった~。

しかし、久しぶりに全編を通して「エリザベート」を観ましたが、物語、楽曲ともに畳みかけるようにぐいぐいと進み、緊張感のある作品ですね。飽きません。

役者が違うとガラっと作品が変わるところが面白いので、宙組版(姿月あさと主演)の「不幸の始まり」「最後のダンス」「ミルク」「闇が広がる」など、わたしの好きなシーンを見せたり、宝塚の代表作「ベルサイユのばら」(06年雪組/朝海ひかる)も見せたりしました(全部は見切れなかったけど)。

次はぜひ大劇場に!! しかし、チケットがとれるかな?!







JURIのどんだけGOGO5!?

2007年10月16日 | あれこれ
10月15日、スカイ・ステージ5周年記念「JURIのどんだけGOGO5!?」の公開収録に行ってきました。会場は千代田区イイノホール。今回のジェンヌさんは月組の瀬奈じゅん、遼河はるひ、桐生園加。公演を終えた後の登場です。


わたしは開演ぎりぎりに滑り込んだのですが、オレンジ、ピンク、ブルーなどのおそろいのTシャツを着たグループがあちらこちらに。自分の席について理由がわかりました。席に置かれていたお土産に入っていた「スカイ・ステージ5周年記念」のTシャツを袋から出して早速着ているんですね。

前説明の後、時間通りに開演。樹里咲穂は出てくるだけで明るくて場の雰囲気をつかみますね。樹里咲穂のリビングという設定の会場には、この日は700人のお客さんが集まりました。お部屋は今回もキュートなパステル調。(真ん中には「月」がのぞく窓があり、組によって多少レイアウトチェンジをしているそうです。)

早速客席を縫って瀬奈じゅんが登場。テレビ放送の前なので詳しい話はしませんが、印象に残ったことだけ。

樹里咲穂が、瀬奈じゅんがトップになってからの月組公演を観たのは今回の「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」が初めてだったそうです。その感想を「舞台で話すから」とかわされて教えてもらえず、何を言われるのかどきどきして本番に臨んだという瀬奈じゅん。樹里咲穂が言ったのは、「あのなぁ、○○やぁ!」(一番いいところです)
会場からは賛同を表す拍手喝采の嵐。
その他のキーワードは「太もも」「ささやき声」ですかね。

途中から遼河はるひと桐生園加が加わります。二人はじゃれてるのが楽しくて仕方ないようで、小学生の男の子みたい。

いきなり「ガチャガチャ」を壊して(ハンドルが空回りしたけど直りました)、「罰ゲーム」の青いカプセルを二回も引き当てた遼河はるひ。園加とネタあわせしてきた一発芸を披露してました。
爆笑をさらったのは「コブクロ」ですね。

園加は緊張して楽屋で台本を熟読していたそうですが、きっと眺めていただけで頭に入っていなかったと思います。「あんなに台本を熟読してたんだから、答えを用意しとけばいいのに~」と樹里に突っ込まれてました。全国ツアー行った時のエピソード、新人公演でみんながずっこけた話とか、突っ込みどころ満載ですね。
トートごっこ」って、何だそりゃ?!

大爆笑の2時間でした。

宝塚 × SMAP

2007年10月09日 | あれこれ
10月8日、フジテレビ系列「SMAP×SMAP」にタカラジェンヌ総勢28名が出演。宝塚の代表曲、SMAPの歌などを一緒に歌いました。出演したのは宙組の選抜メンバー+月組の瀬奈じゅん、彩乃かなみ。宝塚ファンならずとも見逃せない企画。

以前にも宙組和央ようか、花總まり等が歌番組に出たことがありますが、そのときは普段着でした。今回は舞台メイクと衣裳のまま。スタジオには大階段もどきのセットが組まれていました。スタジオのライトを浴び、普段着の男性と一緒に歌って踊るだけでも微妙~!なのに、加えてスマップとコラボ。コラボしなければいけないから、フィジカル面で高い技術を見せられなかったのは残念。SMAPの番組だから仕方ないですよね。

今どきのメンズはだぼっとして服を着て、だるそうに立ってます。SMAPはそんな一般男性の中ではそこそこ、ですよね(ファンに怒られちゃうかな)。背もさほど高くないし。その中に入ると男役さんは顔小さい! 細くて手足長くて、フィギュアもしくはアンドロイドのようです。

歌もダンスも十分な練習時間はなかったんでしょうが、ダンスの振り覚えが悪いと目立って大変、いえ、SMAPの方です。短時間で覚えてビシッと決めるのは難しいとは思いますが、とりあえず振りがそろっていなかったのと姿勢が悪いのが目立ちました、SMAPは。
SMAPも普段踊っているはずですが、宝塚のダンスって、姿勢の良さ、手足をびしっと伸ばすところはフィギュアスケートとか新体操みたいですから、同じことはできませんよね。
(でも好きですよ、特に、一般の人にいじられまくる中居正宏。「テロテ」は初めて見ましたがバカ受け!)


大和悠河
いちばん驚きました。器が人を作る、とうことですね。宙組トップとなり、佇まいに余裕、貫禄が出てきました。ぴちぴちした美少年からりりしい大人の青年になってきたという感じです。そこはかとなく男の色気も漂います。
宝塚の代名詞、「ベルサイユのばら」の「愛あればこそ」を歌いながらSMAPのメンバーに挟まれて特設の階段を下りてくる姿は、え? これ、誰?と思うほど堂々としていました。もともと声量はあります。大和悠河の声が一番よく聞こえました。(というか、SMAPの声はあまり聞こえない・・・)
衣装は白を基調にした軍服。コートを片方の肩にかけて。アンドレでもフェルゼンでもないけれど、男役の代表的なコスチューム、王子さま路線の大和悠河にぴったりということでしょう。
黒燕尾で下級生を従えてセンターで踊るところも、なかなか様になっていました。
世界にひとつだけの花」で羽を背負って下りて来た時に、キムタクとアイコンタクトをとった時も(キムタクが振り返って下から見上げたのですが)、表情には余裕があります。

瀬奈じゅん
乗りの良い「アマール・アマール」。初めての人にも歌いやすいという選曲理由でしょうね。にこやかで包容力のある微笑みが素敵。
全身アイボリーのボレロとフリルで、清潔で上品なマタドール?
SMAPのメンバーと一緒ですから、難しいステップ、長い手足を活かしたダンスなどはご披露できなくて残念です。
トークは、上級生ということもありますが、話題をリードするところはさすが。いつでもどこでも安心して見ていられます。

陽月華 
無難にこなしました。演出上ダンスシーンがあるとよかったんですけどね。
トークでは緊張していました。

彩乃かなみ 
歌が本当にうまい! 「すみれの花咲く頃」をあそこまで見事に歌い上げるなんて、ただひたすらすごいです!

一番良かったのはSMAPのメンバーが宝塚に興味を持ってくれたこと。宙組の全国ツアー、月組の東京劇場公演のよいプロモーションになったと思います。これで観客が増えるといいですね。

宙組公演 白洲次郎

2007年09月21日 | あれこれ
来年の宙組演目が白洲次郎を主人公にした「黎明の風-侍ジェントルマン」に決まったようです。
(作・演出/石田昌也)
(専科/轟悠、宙組/大和悠河ほか)

白洲次郎が2年程前にブームになり、NHKの番組でも取り上げられました。わたしも青柳恵介著『風の男 白洲次郎』をその少し前に読みました。ブームに先駆けて、と言いたいところですが、要はまったく予備知識のない段階で読んだということです。(奥さま、白洲正子さんの方が有名ですよね)日本の近代史の勉強をしっかりしていないので、わからないことも多かったですが、学校の授業でこの人のことを教えてくれていたらもっと身が入ったのに、と思いました。

1902年(明治35年)生まれ。裕福な家庭に生まれ、あの時代にケンブリッジに留学し、高級車を乗り回していた。商社勤務でロンドン赴任中に吉田茂と仲良くなった。開戦前から日本の負け、やがて訪れる食糧不足を予見して田舎で(といっても町田市)カントリー・ジェントルマンの生活を送っていた。農業を営みながらも外務大臣に就任した吉田茂の懇請で、占領軍と日本政府の交渉窓口を務めた。また、その後の憲法改正にあたる。

抜群の英語力とイギリスで叩き込まれた完璧なマナー、押しの強さでマッカーサーに対しても堂々たる物言い。一度はどなりつけたこともある。GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた。徹底して原理原則にこだわる考え方、「洗練」と「野性」が同居する生き方から、数々の胸のすくエピソードを残している。
葬式無用、戒名不要」は有名。日本人であることに誇りを覚えさせてくれる豪傑。


日本国憲法前文は、英語の勉強をする人が必ず通る道。直訳調の訳文も、彼の顔が目に浮かび、多少真剣にやりました、当時は。え~と、もう忘れましたけど。


ベスト・ジーニスト」の殿堂があれば間違いなく彼でしょう。初めてジーンズをはいた日本人といわれています。白いTシャツとジーンズをはいた有名なポートレイトは、ジェームズ・ディーンが長生きして歳をとっていたらこんな感じ?

晩年で三宅一生のモデルが務まるってすごい。確かその雑誌広告を見ましたよ。ツイードのコートをマフラーや帽子やブーツで着崩して(確か)、仁王立ちで真正面を見据えた図体のでかい初老の紳士を見て何者?と思いました。多少記憶違いかもしれませんが、きっと彼でしょう。


彼を主人公にした作品……正子夫人とのラブラブエピソードもありますが、テーマは恋愛ではなく、男の生き方を描いた骨太のロマンになるでしょう。男のロマンを描くということでは、ある意味で宝塚らしいと言えるかも。土臭さを感じさせる男っぽい轟悠にぴったりです。


石田昌也は日本の近代史を題材にした作品が好きなようです。

土方歳三を主人公にした「誠の群像」はわたしも好きな作品。
麻路さき、稔幸、紫吹淳、絵麻緒ゆう、湖月わたる、彩輝直など、後々トップに名をつらねることになる豪華な役者陣。渋い、重厚感な芝居のできる役者が揃ってました。稔幸の山南敬助(榎本武揚と二役)、紫吹純の勝海舟はとてもよかった。

三菱財閥の創始者岩崎弥太郎を主人公にした猛き黄金の国は轟悠のド迫力にびびりました。
成瀬こうき、湖月わたる、絵麻緒ゆう、貴城けいなど、役者が揃ってました。(朝海ひかるは現代の青年役)月影瞳も含め、役者が「誠の群像」とだぶってますね。

維新回天竜馬伝」重厚というより洒脱な演技が必要。女性が演じるのはなかなか難しかったかも。真矢みき、再演では貴城けいが演じ、2人ともよくやったと思います。貴城けいはこの役で大きく演技の幅を広げたし、包容力のある好青年でした。
しかし竜馬に見えたか?と問われれば厳しい。多少物足りなさが残りました。

轟悠の場合、物足りないということにはならないでしょう、きっと。髭のないレット・バトラーみたいなかんじでしょうか?

舞台の配役発表は先の話ですが、白洲正子は陽月華でしょうか? ハイカラな感じがあっていなくもない。大和悠河は 日本人離れした容貌をいかして、主人公と対立するGHQ側の人間でしょう。その他の役者も日本人側、GHQに分けるのでしょう、きっと。

調べたかぎりでは白洲次郎を主人公にした舞台、映画はない。ある映画が彼をモデルにしている、とあったが、主人公ではないし、どうも話の設定は全く異なる。宝塚ならずとも実写版で映画化、またはテレビドラマ化してほしいほどです。

まだまだ先の話ですが、要は、楽しみにしているということです!

AQUA5と「六甲のおいしい水」

2007年08月29日 | あれこれ
ハウス食品「六甲のおいしい水」のコマーシャルに、
水夏希を頂点とする雪組男役トップ5によるユニット「AQUA5」が登場。

躍動感、清潔感、透明感、若さ、りりしさ、男役らしい凛々しさ、すがすがしさ。
最近では珍しい程浮き世離れしたストイックさがでている。

30秒の作品でありながら、水夏希は千両役者だ。
性別、年令さえ超越したアンドロイドか?
何者だ?! 初めて見る人にも強烈なインパクトを残すのではないでしょうか?


コマーシャルは豊かな自然の贈り物、天然水のフレッシュでピュアな
おいしさを(きっと)訴求しています。

生きているかのような(当然ながらCG)水球の炸裂と同時に、
化身のような5人の女性が現われる。真っ白なパンツスタイル。
若々しくスポーティ。

颯爽と舞い踊り、歌い、最後は水夏希が透明なグラスに勢いよく
注がれた水を飲んでキャンペーンスローガンを一言。

歌は、伸びやかな声で、ハーモニーもきれい。

歌う表情も生き生きしている。

肌を露出せず、髪もショートで、水夏希以外はダークカラーだということもあり、
若い女性だからといって、色気や、かわいらしさで媚びた印象はまったく無い。

ダンスはやわらかいかと思えばシャープ。全員、バレエの基礎があるのがわかる。
長い足の、なんと高くまで上がることか。天まで届きそう。

CMを見た子が、クルってターンする箇所で
フィギュアスケートみたい!」って言ってましたが、
当然男子フィギュアでしょうね、貴公子系だし。


30秒の作品の主役は水夏希。前述のように、度胆を抜くインパクトがある。

プラチナプロンド、色味を感じさせないヌーディなルージュ、
黒々とはっきりひいたアイライン、アイシャドウ。
倖田來未、浜崎あゆみ等と同じようなメイクだが、水にかかると「ブレイドランナー」か?!

日比谷シャンテに映画を観にいくと、劇場CMが流れるそうです。
スクリーン一杯に水さんの顔・・・迫力でしょうね。


CMの出来もいいのですが、スカイステージで放送されたメイキングがいい。
5人のキャラがよく出ている。
鳳稀かなめ は、おっとりあどけない。
でも一旦踊りだしたら伸びやか。笑顔には無垢な色気がある。

彩那音は一番今時っぽい感じ。流し目が色っぽい。表情豊かな眼は相変わらず。

音月桂。初めてのシチュエーションも、難しさも何もかも楽しい!って
感じのハイテンションなキムスマイル。
ピーターパンみたい。

彩吹真央はどこから見ても舞台人というか仕事人。
一番バランスが難しいポーズを担当している気がする。

水夏希の威風堂々たる立ち姿。集中力の高さ。舞台を離れてもトート閣下ですね。


一番好きなのは5人の動き出しを合わせるリハーサルシーン
妥協を許さない使命感をたぎらせた水夏希。

険しい顔で「ワン、ツー、ウンヌンカンヌン!」と全員に指示。
全員真剣にうなずくし、音月桂が「はい、わかりました!」って答えているのが
印象に残っています。体育会系で素直。

一転してモニターを見ながら和やかに談笑。
普段の稽古場の一幕を見る気がします。


しかし、宝塚っぽいメイクや衣装をまとっていないと、みんな、
こんなにかわいい?
この子達がついこの間まで、イタリア人テロリストや革命家、皇帝を、
付けて演じていたんですよね。

ところで以前、退団後の安寿ミラがインタビュー番組で
「(宝塚は)間違いなく、日本でいちばん格好いい女性が集まっているところ」と
言っていましたが、あたってる~!!

ユニットとは言ってもどれくらい活動できるのでしょう?
9月15日からは「星影の人」の全国ツアー。
10月5日から「シルバー・ローズ・クロニクル」。忙しいですからね。



余談ながら……ハウス食品、本社大阪(東京にもある)。
神戸市に「六甲のおいしい水」採水工場がある。
コマーシャルに起用したのが、
「水」つながりで水夏希を中心にした5人のユニット「AQUA5」。
8月25日世界陸上開会式でユニットのお披露目。
パフォーマンスの演出は小池修一郎

おりしも小池修一郎氏の脚本・潤色による「エリザベート」で
水夏希は雪組トップお披露目公演をしたばかり。

CMソング「TIME TO LOVE」はゴスペラーズが提供。

TCAミュージックでは「着うた」「着うたフル」の配信を開始。
このテーマ曲はCD発売に先駆けて、その配信第1号となる。

よくできたプロモーションに脱帽です。

新トップとしてこれだけ活躍の舞台を与えられるとは…
水夏希への劇団の期待の大きさがわかります。

しかも、水さんは確実に重責を果たしています。
期待以上のパフォーマンスではないでしょうか。


さらに蛇足
現役ジェンヌさんが宝塚以外のナショナルブランドのコマーシャルに
起用されたり、一般に露出されたことって、
これまでどれくらいあったのでしょうか?
鳳蘭が確か森永ハイソフト?(古い!)
真琴つばさ たちのユニットは芸能活動をしたのですが、個人的には
まったく接点がなかった。(知らなかった)

純名りさは現役の間にNHKの朝の連続テレビ小説のヒロインを
つとめたんですよね。
それくらいかな?

世界陸上開会式 春野寿美礼とAQUA5

2007年08月25日 | あれこれ
8月25日の世界陸上開会式で天皇皇后両陛下を前に国歌斉唱。
春野寿美礼さん、緊張されていたように見えましたが、丁寧に歌いあげてましたね。
春野節を押さえてきれいに歌ったという感じ。深い歌声が心に響きます。それと、いったいどんな衣装かなと想像していたのですが、宝塚の正装、緑の袴と華やかなお着物。男役ではなく女性っぽいメイクでお似合いでした。

両陛下退出、太鼓やチアリーダーのパフォーマンスの後、雪組の水夏希、彩吹真央、音月桂、凰稀かなめ、彩那音による、特別ユニットAQUA5の登場。広い競技場でしかも昼間(夕方ですけど)たった5人でパフォーマンスというのはどうなのかなと見る前ははらはらしました。

水夏希が階段の向こうからせり上がってくるきりっとした後ろ姿は、トート閣下かと思いました。

水夏希、というか主演男役ともなると、出て来るだけで存在感がある。芸を積み重ねて人気に支えられてこの位置にいるのだというのが、初めての人にも伝わるのではないでしょうか。

水さんの華やかでさわやかな笑顔、自信に満ちたポーズや訓練された動きが醸し出す色気。スポーティなのに色気があるんですよね。

フィールドにおりてからは二百人くらいのストリートダンサー引きつれて踊ってました。5人だけでは埋めきれない空間をダンサーが埋めてくれたし、ダンサーだけでは散漫なところを、5人が入ることで求心力が生まれたのではないでしょうか。

みんな、競技場の広さを意識して、会場と一体化するように頑張っていました。
彩吹真央はさすが花組育ちというか大阪出身というか、よくわかってらっしゃる。
音月桂も持ち前の明るさと元気で盛り上げてました。
とにかく5人とも楽しそうで嬉しくなりました。

宝塚のショーでも群舞が好きなわたし。とくに、難しいステップや振りがあるわけではなく、頭上で拍手して客席にも拍手を求めるようなシーンが、一体感、躍動感が伝わってとても好き。ショーの原点だと思います。

フィールドに下りてからは録音になってしまったのは演出上仕方なかったと思いますが、ゴスペラーズのTIME TO LOVEはしっかりハモってました。もう一曲聞きたかったです。

しかし、雪組の子たちはやはりビジュアル的にかわいい。明るく、まっすぐで、きっと好感をもたれたと思います。親ばかかな?

滅多にない経験をして、今後の仕事にきっと活かせるでしょう。