
12月初旬、穏やかな初冬の日に、多摩動物公園に行ってきました。懐かしい~。
滅多にお目にかかれない動物たちをまじかに見られるのは動物園ならではです。
まっさきに向かったのはアジア園の猛禽舎。大きな鳴き声がこだましています。「オオワシ」はタカ目タカ科。極東地域の海岸線、河川沿いに生息しています。おもに魚を捕えて食べ、冬には流氷とともに北海道などに越冬にやってきます。黄色いくちばしと、羽を広げると白いラインが広がるのがおしゃれ。

憧れのニホンオオワシもタカ目タカ科。ファインダー越しですが金色の瞳にまっすぐに見据えられるとドキッとします。
山地の切り立った絶壁に巣を作ることが多く、空高く飛び、ノウサギなどの獲物を見つけると猛烈な勢いで降下し、捕まえます。鋭い目つきとくちばし。、鹿でも掴んで吊り上げ、崖下に落下させて仕留めるそうです。こわいよ~

ヒグマのミチ。高齢なので最近は寝ている時間が多いそうです。1回目に行った時は本当に寝ていたのですが、諦めずにもう一度行ったら今度はお散歩していました。ラッキー。端正な顔立ちと年輪の刻まれた表情がすてきです。

チンパンジーの赤ちゃんが元気いっぱいに綱渡りをしていました。

ネパール、カシミールなど内陸アジアの山岳地帯にすむユキヒョウ。斑点模様と長いしっぽが特徴。

シベリア東部から中国東北部にすむアムールトラ。

アフリカから西アジアのサバンナを駆けるチーター。動物園では狭すぎてかわいそうです。子供が檻の中で公開されていました。

多摩動物公園で有名なのはライオンバス。放し飼いになっている檻の中を、バスに乗って入っていきます。手を伸ばせば届く距離で安全にライオンを観察できます。昔は窓に金網がありましたが、今は強化ガラスだけで視界を遮るものはありません。
ライオン達は餌を与えられていて、狩りをする必要はないので野性を忘れているように思えるのですが、それでも間近に見るとどきどきします。
夕方、最後のライオンバスが終わると、ライオンたちはようやく自分たちだけで餌にありつき、家族で寝床に入る時間です。橋の上から檻を見下ろしていると、雄ライオンが存在感を示すようにあちこちで雄たけびをあげ、その大砲のような凄まじい大音量が壁にこだまし、空気を震わせ、動物園内に響き渡っています。その大迫力と言ったら、はらわたにズシンとこたえ、恐怖で膝が震えるほどです。まさに百獣の王の名にふさわしい。しかも望遠レンズ越しだと走ってくるライオンが本当に目の前に迫ってくるよう。アフリカでこの距離だったら命はありません!スリリングで病み付きになりそうです。
元気に疾走する青年ライオンがいるかと思えば、いたわりあってゆっくりと畜舎に進む老夫妻もいて、グループ単位で暮らしている様子がうかがえました。