未来組

宝塚の舞台、DVD、SKYSTAGEを観た感想と、最近はカメラに凝ってます。

音月桂ディナーショーTHE K-ing.DOM

2009年11月16日 | 舞台感想(2007~2009年)
11月15日第一ホテル東京
構成・演出:齋藤吉正/出演:音月桂、愛加あゆ、雛月乙葉、煌羽レオ、悠斗イリヤ

ディナーショーというものに初めて行ってきました。友達に声をかけたら、高いし交通費もかかるから断るだろうと思ったのに「もちろん行く!」と即レス。
何を着ていこうか、靴を新調しようかなどあれこれ情報交換して、行く前から盛り上がりました。

初めてだったので、席が決まっているかどうかもわからず、先着順かもしれないとかなり早めに行ったのですが、さすがに席は決まっていました。13人掛けの円卓が30以上、会場をびっしり埋め尽くしていました。

テーブルには本日のプログラムが。表はポスターと同じビジュアル。中を開いて左がショーの楽曲、右がディナーのメニューと日付、出演者、スタッフ名など。
われわれのように早めに席に着く人も多く、食事は前倒しで始まりました。
飲み物のオーダーをしてからフランス料理のフルコース。前菜、スープ、お魚のメインディッシュにデザート、コーヒー。どれもおいしかったです。
食事時間は一時間で休憩が15分あります。一時間でフルコースって少し慌ただしいですね。

ショーは音月桂のアイドル性がひきたつ構成になっていました。宝塚の男役路線を追求したワイルドかつイケ面風のコーナーもあり、「グレート・ギャツビー」の「朝日が昇る前に」など孤独な一匹狼風な曲もあり、可能性を感じさせてくれました。こんな役どころを大劇場でみたいものです。

AQUA5のコンサートで着ていた黒い衣裳で登場して、AQUA5の持ち歌も披露していましたし、「5」つながりだそうですがフィンガー5やジャクソン5のメドレーがありました。客層を考慮した上でしょうが耳馴染みのいい曲が多く、コミカルで元気溌剌、ピュアなイメージが音月桂にぴったりでした。マイケル・ジャクソンのスリラーは随分可愛かったです。

初舞台の「シトラスの風」から「明日へのエナジー」、QUEENの「I WAS BORN TO LOVE YOU」など好きな曲が多かったのも嬉しい。
いかにも男役っぽくコブシを効かせたり、テンポよくポップスを歌ったり、演技風にしっとり歌ったり、一本調子にならずにさまざまな面を見せてくれました。個人的には切々と歌い上げる楽曲をもう少し入れてほしかったです。
MCやひょうきんなリアクションも達者で安心してみていられます。

ディナーショーは客席に下りて来て目の前で歌ってくれるのが醍醐味。ライトに照らされて汗が光ってます!わたしの隣が常連さんで、椅子の背に手をかけて乗り出してくれたので、至近距離にキムちゃんの顔が!ドキッとした瞬間でした。

客席に退団した白羽ゆりが来ていました。アドリブで日生劇場「シェルブールの雨傘」の宣伝があり、立ち上がってお辞儀をしていました。近寄って写真を撮る勇気はなかったのですが、人形のようにきれいでスタイルいい!

客層は昔からの宝塚ファンであるご年配の方から若いファン、音月桂と期の近い退団者もしくは音楽学校以前の同級生、出演している下級生の友達、スポンサーやそのお客さまらしきおじさま達までさまざま。アドリブでも「お支払いは~」ってスポンサー名を出してましたしね。

同じテーブルの方の会話に耳を傾けると、次の日も来ると言ってるし、ロビーでも「また明日ね」という声があちこちから。すごい力の入れよう。それだけ夢中にさせる力があるということですよね。わたしの友達も「明日も来たい~」と言ってました、チケットはありませんが!
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京都 祇園・高雄・嵐山

2009年11月12日 | 旅行・絵日記

祇園白川のせせらぎ。昨夜、鯖寿司をお願いしていたお店へ立ち寄りに。


巽橋より臨む、町屋が並ぶ白川沿いの佇まい。京都ならではの風情あふれる光景です。

街角で見かけたかわいい子。ご主人様を待っているのでしょう。おリボンが着物の端切れのようで、さすがおしゃれです。




嵐山高雄パークウェイは紅葉スポットですがまだ早かった。保津峡は景勝地。丹波の産物を京都に運搬するために造った水路だそうです。トロッコ列車や遊覧船による川下りも楽しめる。ちょうど川面が日の光を反射して光っていました。ちなみに保津川は嵐山の渡月橋上流になって大堰川、下流になって桂川と名前が変わるそうです。


嵐山の渡月橋。

川沿いのお店で梅うどんと鰊そばを食べました。



遊覧船・ボート乗り場。

船遊びには風情がありますね。今度味わってみたいです。


少し歩くと、上流は豊かな自然があふれています。


天気予報よりも早く天気が回復して、夕焼け空はピンク色に染まっていました。


駆け足の京都旅行。旅の締め括りは、お持ち帰りした鯖寿司。生っぽくも酸っぱくもなく、素材の良さと鮮度がわかります。一日よく歩いたので、ペロッといただいてしまいました。
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花組「外伝ベルサイユのばら アンドレ編」「EXCITER」

2009年11月11日 | 舞台感想(2007~2009年)
花組東京宝塚公演 10月29日18時30~
「外伝ベルサイユのバラ アンドレ編」
原作、外伝原案:池田理代子/脚本・演出:植田神爾

ジェローデル、アラン、ベルナールと続いた外伝の最終話。昨年の宙組の中日公演の大劇場版。アンドレ(真飛聖)のプロヴァンス時代の幼なじみマリーズ(桜乃彩音)がアンドレを探しにパリにやって来るという設定。
5列目のセンターで観ることができたおかげで、銀橋がとても近く感じました。きらびやかな軍服を身にまとった真飛聖はフィギュアのように美しくりりしかった。容姿端麗とはまさにこのこと。単にルックスだけでなく演技の幅が広いし、ハートがある。

衛兵隊長アランを壮一帆。二番手が演じるには比重の軽い役どころで残念。登場時間も短かった。

オスカルは、衛兵隊員の信頼を勝ち得ていますが、その過程ややり取りは割愛されていて、とにかく一緒の出番がない。フェルゼンにひかれた舞踏会の話が出たり、今まで観た中では一番オスカルの女性的な面が描かれていました。愛音羽麗のオスカルは想像の範囲内。
未涼亜希はきりっと引き締まっていて目力があり、黒い騎士も市民もよかったです。

外伝ということもあり、筋運びに若干無理があり、特にマリーズ役はあまりいいところがありませんでした。マリーズとアンドレは最後の方までなかなか会えず(すれ違いを描きたいんでしょうが)、アンドレも当然オスカル一筋。本筋を書き換える訳にはいかないので、止むを得ないところでしょう。

バスティーユの場面は、主に市民が最前線で戦います。役者たちは自由と平等を求める市民になりきって真剣そのものだし、宝塚の財産を受け継いで行くという意味でも真剣です。その集中力と一途さには感動を覚えます。他人なのに親戚の子ががんばっているかのような錯覚を覚え、涙ぐんでしまいます。それが宝塚のいいところです。

さてプロヴァンスは片田舎なのでアンドレ、マリーズの子供時代の会話は訛っているのですが、それがなぜか九州弁。組の中で方言のオーディションがあって九州弁が採用されたらしいけれど、二人が訛っているのがわかった瞬間場内は大爆笑。台詞を発する度に爆笑されるので少し照れくさそうでした。

一緒に行った友達は、宝塚観劇2回目だけれど前回は2階席だったので今回がビギナーみたいなもの。眼がハートになってました。休憩時間にも「はぁ、よかったぁ」と酔い痴れ、3階で流されているCSの稽古場風景に「かっこいい」「(舞台メイクと)全然違う」と感動してました。

「EXCITER」作・演出 藤井大介

ショーも情熱的。場面転換も着替えも早く、おもちゃ箱のように次々に違う魅力が展開される。男役、女役ともに情熱的でセクシー。セクシーな女を演じるのは花組が一番だと思います。 

真飛聖は志村けんみたいなコミカルなシーンもあるけれど、舞台センターで爆発的なエネルギーを発散している。ため息ソングを考えた演出家はいい仕事してます。あんな風に誘惑できる肉食系男子は現実にはなかなかいないのでは?女性だとわかっていても錯覚してしまいます。

友達は、あまりのインパクトに、手拍子を取る手が止まり、握り締めているからまるで拝んでいるかのようでした。客席でなかったらキャ~と叫んでいたことでしょう。
背を伸ばしてマネキンみたいな男役のダンスではなく、本当の男性と言うか、ブレイクダンス風と言うのか、足をがばっと左右に開いて腰を落として背をまるめて力の抜けた感じで踊ったり、足を蹴りあげたりするのがたまりません。
しかし女性の体触りすぎです。それが組全体に伝染してる。なんだか男性が女性を触るよりドキっとします。

壮一帆は隙のないクールビューティぶりを発揮。そうかと思えば嘘みたいに明るい少年のような笑顔をふりまき、そのギャップに幻惑さるます。クールも、ワイルドも、キュートも、それぞれがとてもいいので、違うキャラが隠し味で顔をのぞかせるようになるといいなと思います。
歌もうまくなった。大きな場面を任されるようになった。フィナーレでトップの次に大きな羽根を背負って下りてくる姿を見たときには、個人的な知り合いでもないのに感極まってドッと涙があふれました。誰でもそうですが、努力して階段を一歩一歩上がっていく姿は共感を呼びます。マルチになんでもこなすというタイプではないけれど、はまった時に物凄い説得力があるので、今後も応援していかたいと思います。

ショーは若手もどんどん出てくるので楽しいし、見応えたっぷり。濃厚でエロティックでダイナミックで秀逸。中味の詰まった、お金を払う価値のあるショーでした。

ステージが近いと、ジェンヌさんが客席の知り合いなどに視線を投げているのがよくわかり、偶然でいいからわたしも見てくれないかしら?とワクワクします。友達は「何度も目があった」と喜んでました。思い込みってとても大切。
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京都 大原三千院

2009年11月10日 | 旅行・絵日記

旅館の朝食。上品な味のおばんざい中心でいかにも京都らしい。

大原三千院に行きました。創建は最澄上人が比叡山延暦寺建立の際、草庵を結んだことに始まるそうです。梶井門跡、梨本門跡とも呼ばれていましたが、明治に入り三千院と呼ばれるようになりました。

山門前に土産物屋が並んでいます。土井志ば漬け本舗の店頭には聖護院だいこんが。

御殿門。祝日なので観光客が多かった。午前中は雨が降りました。



聚碧園(しゅうへきえん)の茶席から眺める庭園。





有清園






往生極楽院

弁財天







少しずつ確実に秋が深まっています。


三千院を出て、もう少し奥へ。

隣接する勝林院。


宝泉院。

実光院。それぞれ趣がありますが、残念ながら観覧する時間がありませんでした。


石畳にも歴史を感じます。


大原茶屋。営業はしていないようでした。
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京都 高台寺

2009年11月09日 | 旅行・絵日記

東山霊山の山麓にある高台寺。豊臣秀吉没後、その菩提を弔うために北の政所(出家して高台院湖月尼)が開創したお寺。ライトアップしているので夜でも見られるというので行ってきました。入口の階段。写真ではよくわかりませんね。



茶席、遺芳庵。



臥龍廊(がりょうろう)。瓦が確かに龍の背に見えます。

傘亭から臥龍池を臨む。

ライトアップされ、幽玄の美を感じさせる竹林。暗くて、底冷えがして、足早に通り抜けてしまいましたが、非日常空間で楽しかった! 暖かい季節にゆっくり来たいものです。


夕食は高台寺鳥居ちかくにある、祇園の某高級料亭の親族の方がやられている和食屋さんへ。カウンターだけで7~8名入ればいっぱいになりそうな、こじんまりとしたお店です。本店の卓袱料理とは異なり、お酒のつまみが中心ですが、そこはマスターのこだわりが。その日は、絶品の鯖のきずしから、聞いたこともない珍味までいろいろと。ご飯も注文を受けてから人数分だけ釜炊きです。人間国宝の陶芸家さん達のおちょこのコレクションがあり、器が変わるとお酒の味も変わるので、飲んだ、飲んだ。大人の夕飯でした。
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京都 法然院、銀閣寺

2009年11月08日 | 旅行・絵日記



11月の飛び石連休を利用して、京都に行ってきました。哲学の道の近くの宿に荷物を降ろした後、法然院を訪れました。

鎌倉時代の初め、法然上人が念仏三昧の修行を積んだ草庵。後鳥羽上皇の女房が法然上人を慕って出家したために上皇の逆鱗に触れ、法然上人は流罪となったそうです。久しく荒廃していたのですが、江戸時代に知恩院の和尚とその弟子によって現在の伽藍の基礎が築かれたそうです。



山門を入ると両側に白い盛砂「百砂壇」が。水を表す砂壇の間を通ることは、心身を清めて聖域に入ることを意味するそうです。


紅葉にはまだ早く、色づいた木々はごく一部でした。












お寺の中は撮影禁止なので残念。日本庭園の粋というか、苔むした石、灯篭の一つ一が小宇宙。11月1日から7日は伽藍内部の一般公開を行っていました。
今シーズン一番の寒さで、靴を脱いで廊下を歩くと体が芯から冷えました!


歩いて銀閣寺へ。知らなかったのですが、観音殿は2010年春まで改装中で、1階はホロに覆われていました。苦心のショット!

反対側から見上げた写真。

白砂で波紋を表した銀沙灘(ぎんしゃだん)と、富士を表す高月台。松の緑とのコントラストがモダン。

東求堂(とうぐどう)

千代の槙

先月泉

展望所から見下ろした観音殿。借景は京都の町並みというのもおつなもの。

順路に沿って小高い丘を登って降りて、池越しに再び臨む東求堂。




哲学の道を通って宿に戻ります。

この日は晴れているのに雨が降り、一段と冷えて、冬の訪れを感じる日でした。しかしそんな不安定な天候のおかげで、一日に二回も虹を見ることができました。得した気分。しかもこれはダブルです。外側は薄くて見えにくいですが。

お世話になったお宿。某企業の保養所ですが一般の人も利用できます。条令で宿泊施設が建てられない一帯ですが、「研修所」なので許可されたとか。企業の保養所って作りが堅牢で余裕があって、よくできているんですよね。夕飯なしのプランで、お風呂も温泉ではありませんが、リーズナブルで、京都観光の足場にしたいお宿です。
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