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しーさるの鉄日記

京王電鉄2022年春改正(データイム)

京王の2022年3月、次にデータイムを見てみる。

特急については、平日は高尾山口発着を、土休日は八王子発着を毎時3本ずつ運転していたが、停車駅に笹塚、千歳烏山を追加、停車駅を改正前の準特急に揃えたうえで、準特急を吸収する。このことで、笹塚、千歳烏山での乗車チャンスが増える。また、特急は3本とも千歳烏山で各停、快速へと片接続をするので、明大前~調布間の特急通過駅からも特急停車駅への所要時間が短縮されるケースも増えることになる。一方、特急は所要時間が増えるだけでなく、近距離の客が集中して混雑することになる。

平日の新宿発優等を見ると、改正前は00特山 07準八 12準橋だったのが、改正後は00特八 06特橋 10特山となった。つまり、橋本行は6分繰上げ、八王子行は7分繰上げ、高尾山口行は10分繰上げということになる。高尾山口行だけ繰上げ時間が大きいが、笹塚と千歳烏山に停車するようになったため、調布発は7分繰上げとなる。そのため、調布以西の特急は9、11分間隔と平準化される。新宿から府中、高幡不動方面へは、改正前は7分、13分間隔と偏っていたが、10分間隔と平準化されており、相模原線(準)特急と本線特急が続行していた2013年頃のダイヤのようになっている。
相模原線の調布発は04区 10準 15快となっていたのが、04特 08快 18区と6~7分繰上げている。改正前の準特急橋本行は、小田急の急行唐木田行と新宿駅を同時に発車していたが、改正後はずれて、小田急の14分後を京王が発車するようになる。小田急が遠回りするせいか、多摩センターでは小田急の2分後に京王が着くダイヤになっている。多摩センター発は京王の準特急の直前を小田急の急行が出発していたのが逆転して、特急の直後を小田急の急行が出発するようになった。

新宿から高尾山口までの所要時間は、特急で47分だったのが準特急で53分となった。但し、課金して『Mt.TAKAO号』を利用すれば、高尾山口まで43分と昔の特急並みになる。八王子までは42分と改正前と変わらないが、昔の35分に比べると、所要時間は2割増となっている。ちなみに、中央特快だと、八王子まで36分、高尾まで43分となっているが、運賃はだいぶ開きがあるし、八王子はターミナルの位置は離れている。
土休日は00特八 07準山 12準橋と、平日と比較して高尾山口行と八王子行が入れ替わっていたが、改正後は特急に統一されたため、00特八 06特橋 10特山と平日と同じになっている。また、平日の高尾山口系統特急の停車駅が準特急と同じになったため、高尾線内は各駅停車となり、20分毎に電車が停車しなかった京王片倉、山田、狭間は倍増の10分前後の間隔で電車が停車するようになる。
各駅停車の新宿発は01八 13山となっていたのが、03山 14八となる。八王子行は特急と同じ7分繰上げだが、高尾山口行は10分繰上げとなる。高尾山口行は3分後の特急橋本行に桜上水で追い抜かれるので、その先は8~9分の繰上げに、つつじヶ丘での待避時間が4分だったのが7分になったため、その先は6~7分の繰上げとなり、八王子行や優等と変わらなくなる。改正前は普通は全て八幡山まで逃げ切っていたが、改正後は半数が桜上水待避となり、2分ほど所要時間が延びる。

新線新宿発は、04快 17区となっていたのを00快 08区とする。但しこのパターンが守られるケースは少なく、快速は最大4分、区間急行は最大3分ずれてくる。00発の快速は同時刻に発車する特急八王子行への接続が微妙なところだ。快速の笹塚発着が05分 06分になっているのに対し、特急は04分 05分になっているからな。各停は快速と特急の間にランダムに入るので、5分間隔が連続することもあれば、10分開くことになる。区間急行は笹塚で特急高尾山口行の通過を待ってからの発車だったが、改正後はすぐに特急高尾山口行に接続するようになった。都営線急行と準特急の接続がなくなった分をフォローする形なのだろう。都営新宿線から相模原線へ急ぐ場合は、区間急行、特急、快速を乗り継ぐのが一番確実だ。化特急橋本行は笹塚止の急行格下げ各停からの接続を受けることもあるが、八幡山で追い抜く快速からの接続を受けることもあり、その場合は笹塚で5分待たされる。

調布発上りは、改正前は00準橋 02各山 07準八 08区急 11各八 16特山 17快速 となっていたのが、改正後は59特橋 01各八 05特山 06区急 11各山 15特八 16快速となる。つまり、平日のみ高尾山口発と京王八王子発を入れ替え、全体的1~2分繰上げる形となる。下り同様、橋本からの特急は桜上水で八王子発普通を追い抜くようになる。笹塚において、高尾山口からの特急は快速に接続する。一方、八王子からの特急のうち区間急行に接続するのは、笹塚着10時08分、11時28分、12時08分、14時48分、15時29分の5本だけ、それ以外は笹塚始発の各停本八幡行まで2~7分待つことになる。せっかく、笹塚に停車するようになったのだけど、乗り換え回数が減っただけで、明大前での待ち時間が笹塚での待ち時間にシフトしただけだ。橋本方面からも、改正前は準特急からすぐに都営線急行に接続していたのが、改正後は特急からすぐに接続しないようになっている。
なお、次の2023年改正ではデータイムの都営線内急行廃止でパターン化、48分着が区間急行に接続、08着が笹塚始発まで2分待ち、28着が笹塚始発で5分待ちとなり、後続の橋本発化特急に乗っても同じ笹塚始発への接続となる。橋本発特急は笹塚着32分は1分で、52分は3分で接続するが、12分は2分のタッチ差で接続しないで、八幡山で抜いた快速まで7分待つことになる。

橋本発05、25、45は基本的に快速だが、12時05分発と14時25分発は都営線内急行となるので、区間急行での運転となる。快速は八王子からの特急に八幡山で追い抜かれるが、区間急行は八幡山を通過するので追い抜かれる駅は桜上水となる。その兼ね合いか、その後を走る橋本発化特急2本は、桜上水で追い抜くのが各停でなく区間急行となり、各停は新宿まで逃げ切ることになる。そのため他の特急より2分余計にかかることになる。

都営新宿線では、毎時3本運転していた急行を大幅に減便、新宿発13時04分、13時52分、14時40分、15時28分の4本だけとなる。(土休日は新宿発13時04分~18時40分まで)14時40分発、土休日の18時40分が笹塚始発で、土休日の17時04分だけ京王線内急行、それ以外は京王線内区間急行となる。本八幡発は平日で10時00分から12時24分まで48分毎、土休日は、7時00分発、9時12分発、大島発8時33分が加わる。土休日の7時00分発は京王線内急行、12時24分は笹塚行、土休日の大島発8時33分も笹塚行で、新宿において『Mt.TAKAO号』やJR特急『あずさ』に10分で接続する。新宿発14時40分は笹塚始発で、橋本発13時54分の特急から接続を受ける。改正前と同じく急行の3分後を新宿始発の各停が走るので、急行通過駅へ行くものそんなに不便ではない。
急行のうち1本か2本は各停に格下げだが、1本は純減、毎時本数は急行3、各停9だったのが急行は0~1、各停10~11となる。運転間隔も5分、6分間隔がランダムに並び、笹塚での京王との接続時間も一定にはならない。

午前の新宿方面、午後の本八幡方面が残ったのは、新宿への買い物需要を見込んでのものだと思われる。JRだと御茶ノ水で中央線快速に乗り換えても、最短34分で406円かかるところを、新宿線の急行なら30分で377円で確実に座れるというのは魅力的だ。ただ、渡航客がアクセス線へシフトして、京成への乗り換え客が減ったため、本八幡への需要は薄れた。あと、急行通過駅から利用しにくいというのも厳しい。大島~本八幡間各駅に停車する区間急行を設定、その分各停を大島折返しにして、30分サイクルに区1各5とか40分サイクルに区1各6にすればいいのかと。大島以東は減便で、船堀辺りは混雑しそうだけど。

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