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しーさるの鉄日記

京王電鉄2022年3月改正(京王ライナー、平日朝)

京王電鉄2022年3月ダイヤ改正、京王ライナー、特急関係の改正概要は以下の通り。

●京王ライナーを新たに明大前に停車させる。

●土休日上りの京王ライナーを2本から6本に増発する。既存の京王ライナーも設定時刻を変更し、8時台から10時台の運転とする。

●Mt.TAKAO号をシーズン問わず、土休日の定期列車とする。但し、高尾山口発17時15分はシーズン限定とする。

●特急の停車駅に笹塚、千歳烏山を加えた上で、準特急と統合する。

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京王電鉄の2022年ダイヤ改正、平日の京王ライナーを明大前に、特急の停車駅に笹塚、千歳烏山に停車させて、それぞれの駅での乗車チャンスを増やし

準特急は2001年に設定、当時の特急停車駅である、明大前、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動に、分倍河原と北野を加えて、高尾山口発着急行の調布以東を格上げさせた。2006年改正で、土休日の八王子系統特急が準特急化、2011年改正では平日の八王子特急も準特急となり、2012年改正では特急が消滅して準特急だけとなった。翌年の改正では高尾線内各駅の準特急と区別する形で特急が復活、2015年改正では準特急が笹塚、千歳烏山に追加停車して改正前の形となった。今回の改正では準特急だけの時代の停車駅に、笹塚、千歳烏山を加えた形となっている。なお、2022年3月改正で京王から消滅した準特急という種別は、9か月後に阪急が採用することになった。

ダイヤ改正については、まず、京王ライナー関係と平日朝を見てみる。

●京王ライナー

京王ライナーは設定4年目で、平日も明大前に停車するようになった。このことで、渋谷、下北沢といった井の頭沿線からだけでなく、初台、笹塚といった通過駅からも京王ライナーに乗り継げるようになる。整理券制列車は着席保証のない途中駅からの需要に応えるものだという認識だから、今更感が否めないけど、準備に時間がかかったのだろうか。ただ、京王ライナーは改正前から客扱いを行なわない運転停車はしていた。踏切の兼ね合いで明大前を通過することはできなかったからだ。なお、土休日は2021年10月30日のダイヤ修正で明大前に停車させていた。

土休日上りは、改正前は橋本発7時08分、京王八王子発7時25分と1本ずつの設定だったが、改正後は橋本発8時05分、9時05分、10時05分、京王八王子発8時20分、9時20分、10時20分と時刻を繰り下げたうえで3本ずつに増発している。改正前の京王ライナーは、京王八王子発でも新宿着8時過ぎの到着と、土休日朝にしてはあまり需要がなかったようだ。橋本発8時05分は1時間近い繰下げだが、あとの2本は準特急からの格上げという形での設定、そのためこの時間帯の新宿方面の特急は毎時1本だけの運転となる。この時間帯に限ってみると、多摩センターからは急行新宿行が毎時3本ある小田急が優位だと感じる。区間急行だと調布で着席保証のない特急に乗り継ぎだし。八王子では10分の特急の次が30分の特急となっていたのが、07分の特急、15分の急行、20分のライナーとライナーが純増している。急行は新宿までライナーから逃げ切る。

橋本からの京王ライナーは3本とも折返し『Mt.TAKAO号』となる。そのためか、10時発、11時発が増発となり、8時発が廃止となった。11時発は高尾山口が昼前になり、日帰り中心の高尾山を考えると遅い時間ではないかと思う。8時発は廃止になったが、京王5000系が数年以内に70両増備することになるから、復活する可能性もある。高尾山のハイカー需要を考えると桜上水に滞泊のうえ、7時発を設定してもおかしくないくらいだ。9時発の新宿発時刻は変わらないが、高尾山口まで49分かかったのを43分に短縮させる。他の京王ライナー停車駅での運転停車を見直せば、40分を切ることも可能だと思うけど、改正前の明大前の運転停車と同じくシステム上の問題があるのだろうか。

平日ダイヤでは、明大前停車以外に、新宿発20時20分、21時20分の橋本行が数分の時間短縮を図る。

●平日朝

ラッシュ前の上りは、新宿着5時20分、5時40分、6時53分(橋)、7時05分、7時18分(セ)の特急があったが、いずれも千歳烏山、笹塚に追加している。5時台の2本は千歳烏山で各停からの接続がないので、特急通過駅からの恩恵はない。また、笹塚での都営新宿線への接続もなく、新宿着5時20分の特急から22分の都営新宿線の新宿始発への乗り換えも無理だ。

八王子発を見ると、5時49分、57分と各停本八幡行と続いていたが、5時52分の化け特急新宿行に変わっている。代わりに高尾発5時47分の準特急新宿行が各停本八幡行になっている。57分発の方は区間廃止して高幡不動発となっている。6時台は京王ライナー直後の11分の準特急が09分の各停になっている。代わりに高尾山口発5時53分の各停新宿行が57分の特急新宿行になる。つまり、八王子からの直通優等が早い時間に、高尾からの直通優等が遅い時間にシフトした感じだ。高尾山口発6時38分の各停は区間廃止して高幡不動発7時07分となる。

相模原線では橋本発6時11分の特急を6時08分に繰上げ、区間急行追い抜き駅を調布から多摩センターに変更する。千歳烏山、笹塚に停車するようになったので新宿着は1分繰上げとなる。多摩センター発6時40分の特急新宿行は廃止となる。座りたければ28分の京王ライナーに乗ってほしいとのことだろう。多摩センター始発の特急の廃止に伴い、橋本発6時22分の準特急は28分発に繰下げて、19分の京王ライナーと間隔調整を行う。多摩センターで京王ライナーとともに追い抜いていた区間急行はつつじケ丘まで逃げ切るようになる。ラッシュが終わった頃、橋本発8時21分の若葉台行を若葉台始発の区間急行本八幡行と一本化させる。
多摩センター発6時40分の特急以外に、桜上水発7時24分の各停新宿行は廃止となる。32分にも始発の各停があるけど、それを待つくらいなら新宿まで立っても大した時間ではない。

都営新宿線東行では新宿発7時22分の橋本からの区間急行が7時18分に繰上げとなるため、新宿発7時23分(笹塚発7時17分)を増発、7時台前半に7~8分開いていたのを解消し、5~6分の間隔とする。

下りは新線新宿発6時33分の高尾山口行を新宿を同時刻に発車する八王子行に変更する。また、6時08分の特急高尾山口行、19分の区間急行橋本行をそれぞれ急行、快速に格下げする。7時台は30分の特急八王子行が廃止に、それに伴い化け急橋本行は、急行八王子行となる。また、39分の準特急も廃止になり、朝一番の相模原線優等は21分繰下げの8時22分発の化け急行橋本行になる。8時台は相模原線方面へ向かう準特急3本に急行に変更、50分の準特急橋本行だけ急行高幡不動行に変更する。9時台は36分の急行橋本行、49分の急行高幡不動行を廃止にして、新線新宿発31分の本八幡からの化け急行橋本行を運転する。代わりに、本八幡からの普通高尾山口行を36分の普通八王子行に変更する。

都営新宿線西行では、本八幡発6時34分の笹塚行を増発、10分以上空いていた間隔を6~7分とする。

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