
使用するきっぷは、茨城県内TX以外が乗り放題の『ときわ路パス(デジタル)』、去年の春に続いて2回目になる。最初は車内でスマホ購入しようかと思っていたが、出かける前に自宅で購入することに。ところが、モバイルSuicaのID番号を入力するところで、エラーが起きてしまった。仕方がないので、取手まで一旦行って紙の『ときわ路パス』を購入することにした。どちらにしろ、西口交通広場を見るために取手で降りる必要があったし。
そういうことで、予定より20分速い快速取手行に乗車、その車内で改めて『ときわ路パス(デジタル)』を購入することにした。自宅でPCアドレスで試したらエラーだったので、一旦ログアウトしてから、携帯アドレスでログインすることに。そうしたら、モバイルSuicaと紐付けしたデジタルフリーきっぷを買うことができた。去年購入した時に、スマホのアドレスでモバイルSuicaと紐づけしたから、PCアドレスでの登録したら弾かれていたのだ。
取手着7時21分、水戸寄りの跨線橋から西口へ出た。去年の今頃に降りた時は工事中だった交通広場は、その4か月後に供用開始、大きめのロータリーの周りに上屋付きのバスロータリーが整備された。それに隣接して大きな空き地があるが、図書館などが入居する5階建ての複合公共施設と、25階建ての高層マンションが2029年の完成を目指して建てられる。目の前に始発列車の多い駅があるわけだから結構需要があるのかと。
取手を出たのは7時33分、予定より10分以上早い。取手からはグリーン車、貯まったJRE POINTのうち600ptを使って乗ることした。中央線快速のグリーン車に無料で乗ったから、これくらいのことはしなければならない。600ptくらい新幹線で北海道へ行くだけで余裕で貯まる。グリーン車の階上は静かだが、中央線快速と違って充電はできない。仕方がないのでポータブルバッテリーで充電した。グリーン車の先客は5人ほど、龍ケ崎市、牛久と一人ずつ降りていった。龍ケ崎市を出ると127キロ出すが、静かだったためあまり速く感じなかった。最高速度は特急と同じだが、快適性はグリーン車の方が上だ。牛久からひたち野うしくまでは最高108キロ、ひたち野うしくからは駅間が短いので、最高速度90キロとなった。荒川沖を出ると100キロ以上出すが、数分ほどで90に落として土浦に7時57分に到着した。
土浦では、6分停車して前の5両を切り離す。土浦から先、グリーン車込みの10両で運転する列車は次の8時12分発のあとは、15時28分発までない。勝田行は10時過ぎまで3本あるものの、いずれも前5両が勝田行となり、グリーン車を連結した10両は切り離される。グリーン車が常磐線に導入されてからしばらくはデータイムで勝田までグリーン車が乗り入れていたが、2022年にデータイムを中心に土浦で分断され、土浦から先へのグリーン車乗り入れは朝夕のみとなった。東京から土浦までの距離は70キロ近く、宇都宮線だと野木、高崎線だと籠原に匹敵する。これらの路線ではデータイムでも遠くまでグリーン車が乗り入れる。宇都宮線、高崎線は遠距離でも毎時3本と毎時2本の常磐線より多いものの、特急の設定がない。それがデータイムでもグリーン車が残っている要因だと思われる。ただ、利用が少なければ、小金井や籠原で分断され、その先は宇都宮線はE131系4両の、高崎線はE233系5両のワンマンが運転される可能性はある。
土浦発8時03分、3分後には次の水戸行入線する忙しいダイヤだが、この水戸行は、切り離しだけでなく神立で『ときわ』に抜かれるので13分開くことになる。石岡までは最高110キロで走行する。石岡着8時16分、グリーン車の階上は1人降りて3人だけとなった。石岡を出ると、常磐道と交差する辺りで、120キロ近くまで加速羽鳥の先では126キロに到達した。岩間から先も120キロを超えており、10分以内に後を追う『ときわ』から逃げ切る走りを見せている。最高速度は西日本の新快速と同じだが、各駅に停車するので120キロ以上出す時間は数分程度だ。
グリーン車に乗ること70分、8時45分に水戸に到着、改札外にも出ないで、すぐに水郡線の乗り換えた。水戸からは、9時23分の郡山行に乗るつもりでいたが、9時08分の常陸太田行に乗ることに、一人掛けシートで発車を待った。どこか改修した駅で下車して郡山行を待とうと思ったものの、下菅谷駅は駅舎のない駅が続く。上菅谷着9時26分、常陸太田行は45分まで停車するので、後続の郡山行に追いつかれる。このことで、東京方面からの『ひたち3号』からも、郡山行を介して、常陸太田行に乗り換えられる。東京からこの辺までの高速バスは夕方以降なので、今の時間は鉄道を乗り継ぐしかない。
上菅谷駅を訪れたのは2014年9月以来、11年ぶりとなる。その時は新駅舎が供用開始となってから8か月しか経ってなかったので、駅舎左側の公衆トイレは仮設だった。その後、地元の設計事務所が設計した駅舎とマッチする公衆トイレが建てられた。みどりの窓口は、去年指定券券売機と置き換わる形で撤去、その跡は壁で埋められた。ロータリーの駅舎と逆側は長い間空き地だったが、最近になって建物が建てられた。水郡線は上菅谷~磐城石川間および常陸太田間でスポーツサイクルなどを車内に持ち込むことが可能で、自分が駅にいる間もスポーツサイクルを持ち込んだ客がいた。
上菅谷駅に16分滞在、9時42分の郡山行に乗車した。郡山行は4両編成、うち後部2両は常陸大子で切り離し、その先は前部2両のみが乗り入れる。そのため、側面LEDの幕は郡山/常陸大子となっている。常陸大子切り離しとはいえ、最後尾でも座席の6割が埋まるくらいの利用率だった。9時56分に常陸大宮駅に降りた。
常陸大宮駅は相対式、東側駅舎が建て替えられ、今年2月からその一部が供用開始となった。また、西側にも駅舎を新設、郡山寄りの構内踏切は撤去された。新駅舎は、「カコイバ、屋根に囲われた駅舎空間」をデザインコンセプトにして、「西塩子の回り舞台」がモチーフの大きな屋根が設置される。東口駅舎は駅周辺の低層の住環境と調和したデザインとしており、外壁も屋根も黒ベースとなっている。ただし、使用できるのは、窓口と通常の券売機、指定券券売機のある駅舎郡山寄りの仮通路のみ、この仮通路は仮囲いに挟まれて狭くなっている。この仮囲いの向こう側は、駅舎より大きい東西自由通路の建築中で、狭い仮通路も天井の高いフリースペースになる。駅舎のホーム側も仮囲いがあるため、人がギリギリすれ違うレベルのホーム幅となっている。駅舎が完成した暁には、ガラス張りの待合室が整備される。ホーム上屋の裏は地元産の杉木材を使用している。駅前広場は単管バリケードで仕切られ、これから整備といった感じだ。
郡山寄りの構内踏切が廃止になったため、2番線は水戸寄りの屋根なし跨線橋を使うことになる。2番線は下り5本が発着する他、6時台と15時台の折り返し列車が使用する。停車時間は1分くらいなので、1番線側で待っていたら、確実に乗り遅れる。2番線に新設となった西口は河岸段丘と対応した風景と調和したデザインを採用、水戸寄りにスロープ、郡山寄りに5段の階段がある。ホームと出入口は壁で仕切られているが、屋根との間は柱になっている。駅前の舗装道路は単管バリケードで仕切られており、ホーム周辺は砂利空き地になっている。その郡山寄りにはガラス張りのガラス張りの自由通路、階段が西口の倍以上の規模で整備されることになる。その少し郡山寄りには、上屋付きの駅前広場が整備される予定だ。
自由通路は来春供用開始を予定しているが、駅前広場の整備もあるので、再訪するなら2年以上後の方がいいかもしれない。
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