goo blog サービス終了のお知らせ 

メルサがあるがね

名古屋郊外・春日井で暮らす日々

与三郎そば

2005年09月08日 | 地元の話
高蔵寺農協に併設するそば屋である。昔からある。私は特別にそば好きではないが、ここのそばはおいしいと思う。農協に買い物にゆくと、ついつい食べてしまう。

ここのそばは、いわゆる田舎そばというのだろうか、黒っぽい色で香りが強い。とてもコしが強く、やや乱切りになっていて、太さが1本1本違う。だから食感がおもしろい。食事ならざる2枚。たくさん食べる人には3枚もある。おやつ感覚で軽くつまむなら1枚でいい。買い物のついでにちょいとそばをつまむなんて、風流ではないか。

おすすめはざるそばとざるきしめんのセット「夫婦ざる」である。きしめんはツルツルでとてもモチモチしている。そばと食感の違いを楽しむのもいい。

オリエンタル生乃カレー

2005年08月28日 | 地元の話
東神明のバロー高蔵寺店で発見。インパクトの強いパッケージである。

30代半ばの名古屋人であれば、「三郎ちゃ~ん、あなただだけが頼りなのよ~」のCMに憶えがあるだろう。(あのお母さんの声は市原悦子だった!)夕方、トムとジェリーや妖怪人間ベムの再放送をしているときに見たような気がするが、思い違いかもしれない。

それにしても「生乃カレー」というネーミングはどうだ。他社製品から差別化を図ろうとしているのだが、その「生」の意味が今ひとつわからない。ただ、何となくおいしそうだ。(子供だったので「生」という言葉に淫美な響きは感じなかった。)

レトルト製品だが、このまま温めるのではない。煮詰めて濃縮された中身をを鍋に出して、水を加えて煮込むのである。1パックで2~3皿分になるという。中身を絞り出すと、穏やかながら、とてもいい香りが広がる。パックの端についたところを舐めてみる。昔風の上等なカレーの味がする。

食べてみた。穏やかで刺激的ではないが、中身がぎっちりつまっている。上品である。こういう味をおいしいと感じるのが大人なんだなって思うような、いい味である。ゆっくり味わっていただきたい。

オリエンタル・名古屋発あんかけスパゲッティーソース

2005年08月27日 | 地元の話
名駅の東急ハンズで買った。明治屋2.2mmスパゲッティと組み合わせていただく。具は手元にあったもので、ぶなしめじと玉ねぎと卵(目玉焼き)。あんかけスパといえば、必ずといっていいほどピーマンと赤ウインナーが入るものだが、手元にないので我慢する。

麺を茹でる。一緒にソースのレトルトパックも鍋に入れて一緒に温める。中華鍋できのこと玉ねぎを炒める。またフライパンで目玉焼きを作る。皿に麺を乗せ、きのこと玉ねぎを乗せ、目玉焼きを乗せ、その上からソースをかける。レトルトの口を開けた瞬間にニンニクの香りが広がる。う~んおいしそう。

食べてみた。麺はモチモチ、独特の歯ごたえ。ソースは甘口である。パッケージに「トマト味」と銘打っているだけあって、はっきりトマトの味がする。「元祖」ヨコイのソースの場合は、トマトがその他の材料と渾然一体となって、いわくいいがたい玄妙な味になっているが、オリエンタルの方はわりとわかりやすい味である。また、ヨコイと比べるとコショウが抑えめでマイルドである。しかし、それでも口の中にしっかり辛みとさわやかさが広がる。

全体の印象として、オリエンタルのあんかけスパソースはわかりやすい味で、辛さもほどほど、あんかけスパ初心者(?)向けである。「名古屋発」と銘打っているだけに、よその土地の人がはじめてあんかけスパを知るにはいい「入門編」になるだろう。ただ、すでにあんかけスパの魅力を知っている人には、やや物足りなく感じられるかもしれない。

観音製麺所「中華そば」

2005年08月25日 | 地元の話
豊明の観音製麺所の乾麺。逃げも隠れもせず、モロに「中華そば」というところが潔い。高蔵寺農協で発見。なんでもニューファインセラミクスの製麺装置で作ってあるという。それがすごいことなのかどうか、すごいとすればどれぐらいすごいのか、私には判断がつかないが、とにかくこだわっているようである。またタイプとしては他加水熟成麺ということである。ただし、乾麺の状態ではいまひとつピンとこない。たくさん加えたはずの水がすっかり乾いているからだ。

冷やし中華にして食べてみた。麺の話が中心だから具のことは省略する。どちらにしろ、薄焼き卵の細切りとか、きゅうりの細切りとか、普通のものしか乗せていないことだし。さてこの「中華そば」、やや太めで、乾麺のときには想像つかなかったほどモチモチである。なるほど多加水熟成麺という感じ。乾麺でもこういう食感を出せることに、ちょっと驚いた。いい仕事をしてますねぇ。

あまり出回っていない商品だが、思いのほかおいしかった。袋に書いてあるけれど、やや固めに茹でて、焼きそばにするのもいいと思う。おすすめ。

金シャチオムライス

2005年08月16日 | 地元の話
名古屋駅構内の銀座ライオンで発見。万博だの、名古屋メシブームだの、世の中盛り上がっているようだが、これは調子に乗りすぎだ。(とはいえ、このディスプレイのできばえには感心。)

金鯱純米酒

2005年08月14日 | 地元の話
以前に紹介した金鯱ワインの姉妹品と思われる。正式名は「尾張名古屋金鯱」。お約束の金箔入りである。製造元は新潟県上越市の頚城酒造。恥ずかしながら、頚城という地名を知らなかった。クビキと読むらしい。もともとは1697年創業したというが、現在の会社になったのは1936年とのこと。「越後杜氏の里」という淡麗辛口な酒が主要銘柄とのこと。名古屋(城)との関係はわからない。発売元は名古屋のイズミック。ラベルが金鯱ワインとほとんど同じなので、おそらくイズミックが作ったシリーズなのだろう。例によって売り上げの一部が名古屋城本丸御殿積立基金に寄付されるそうだ。私はずいぶん本丸御殿に貢献していると思う。

日本酒のことはよくわからないが、ラベルにある通りのデータを並べておく。
  • 原料 米、米麹、純金箔
  • アルコール度 15.0度以上~16.0度未満
  • 原料米 五百万石
  • 精米歩合 60%

付け焼き刃の知識でいうと、精米歩合60%というのは結構高級な部類になるようだ。純米酒を名乗るには70%でいいところを、あえて60%まで磨いている。

飲んでみた。いかにも新潟らしいすっきりとしたお酒だった。淡麗辛口で、お米の香りがふわっと広がる。上等なお酒という感じ。日本の味わい方や味の言い表し方をよく知らないので、うまく言えないのが残念だが、いいお酒だ。夏の蒸し暑い夜、イカの刺身でも用意して冷たいのをキュッとやるとおいしいだろう。(というか、おいしかった。)ラベルのおもしろさだけで買ってみたが、いい意味で予想を裏切るいいお酒だった。

勢いあまって(夕立の話)

2005年08月12日 | 地元の話
12日の昼ごろ、ものすごい夕立が来た。猛烈な雨と雷でが直撃で、それは恐かった。古代ギリシャ人はゼウスが雷を操っていると考えたそうだが、日本では伝統的に雷様が太鼓を鳴らすことになっている。太鼓のイメージは実によくできていると思う。そう、雅楽の大太鼓のような音がする。いや、反対かもしれない。雅楽の大太鼓が雷のような音がするという方がいいのだろうか。

もうお年寄りも使わないような古い古い名古屋弁で、夕立がきて雷がなることを「ヨーダッツァンガアマラッセル」という。「夕立様が余りなさった」という意味である。おもしろい表現だ。まず夕立を擬人化し恐れ多い敬うべき存在として、雷はその夕立様が勢いあまってこぼれてきたという言い方である。地上にはって生きる人間が、天上の現象を自分たちにわかる形で言い表そうとした、懸命の工夫が感じられる。そして、実際のところ、雷とは雲の間にたまったエネルギーが電気の形で地上へ向かって放電する、すなわち勢いあまって落ちるものである。昔の人の、自然を見る目、そして自然を説明しようとする意志には、しばしば驚かされる。

喜久屋の家庭用味噌煮込み

2005年08月10日 | 地元の話
とりたてて語るほどの物ではないが、喜久屋の家庭用みそ煮込みである。喜久屋との出会い(?)は子供のころ。今はどうかしらないが、同社は以前にもお話しした「寿がきやスープの素つき冷やしラーメン」を作っていた。それがちょうど私の生まれ育ったこの近所で売られていた。「寿がきやのようで、実は喜久屋」という仕掛けが子供心におもしろくて、印象に残っていた。また、「喜」の字が七を3つ重ねた字体(写真を見てね)になっていたのもおもしろかった。それだけなら大した話ではない。その後、私は名古屋市内の学校へ通うことになったのだが、なんとその学校のすぐわきに件の喜久屋があったのだ。私は子供のころからの不思議な因縁を感じないでいられなかった。もう20年も前のことである。

そのころの喜久屋はいかにも町工場という感じだった。先日徳川園へ行ったついでに、15年ぶりぐらいにその界隈を見てきたのだが、喜久屋はきれいになっていて、お店のようになっていた。詳しくわからないが、そこで食べることもできるのかもしれない。私としては「ケ、喜久屋のくせに」という感じがしないでもないが、ともかくも同社が発展しているらしいことは喜ばしい。とはいえ、ドラゴンズきしめんは調子に乗りすぎである。

さて、この味噌煮込み。高蔵寺農協で買ってきた。調理法はいたって簡単。お湯をわかし、麺を5分ほど茹で、スープの素(生味噌)を加えてもう1分ほど煮込む。これだけ。今回の具は玉ねぎ、ピーマン、卵。玉ねぎは麺と一緒に煮る。ピーマンと卵は味噌と一緒に投入する。ネギを切って散らそうと思ったのだが、ワタワタしているうちに忘れてしまった。

食べてみた。家庭用の簡便な味噌煮込みとしてはかなりおいしい。麺がしっかりしている。味噌煮込みのうどんは太くてがっしりしていないといけない。他所から来た人には「芯が残っている」と感じられることがあるそうだ。この麺は充分に合格点をつけられると思う。スープはやや薄めか。普通のみそ汁ぐらいの濃さだ。袋に書いてある通りの分量(1人前400cc)で作ったのだが。味噌煮込みうどんの場合は、もう少し濃くてどろっとしている方がいい。少しお湯を少なめにして作るとより本格的な味になるだろう。全体的にいうと、簡単で、麺がおいしく、スープも悪くない。なかなかよい商品だと思う。

草木も眠らぬ

2005年08月05日 | 地元の話
暑い。名古屋市街地ほどではないだろうが、辺り一面がコンクリート製の団地である。昼も夜も暑い。どうにも暑い。風のない日は最悪である。

わが家には暑さをしのぐのに2つ方法がある。1つはうちわであおぐこと。もう1つは我慢することである。うちわは涼しいが、片手がふさがる。仕事をしているときには使いにくい。眠りながらうちわをあおぐわけにもいかない。おのづと利用範囲が限られる。我慢は手がふさがらないが、限界がある。もっとも、いやおうなくその限界値は日々更新されている。シェイクスピアいわく、もう最悪といえるうちは最悪ではないとのこと。

日中が暑いのはまだ我慢できる。というか、我慢するしかない。夏とはそういうものだ。しかし、夜中まで暑いのはけっこう体にこたえる。夜中の2時ごろといえば、怪談噺でいうところの「草木も眠る丑三つ時」である。怪談といえば夏のものだから、むかしは午前2時ぐらいになると、草木も虫も黙りこんで、静かだったのだろう。そして街灯もなく外は真っ暗とくれば、ゆるりと生暖かい風とともに幽霊が出てもおかしくない。しかし、都市気候のせいか、温暖化のせいか、この団地は幽霊にとってもいづらいところになってしまった。夜中の2時になっても昼間と変わらない調子でセミが鳴いているのである。今はクマゼミが盛りだ。やかましい。実にやかましい。こんなにぎやかなところでは幽霊も出づらかろう。それか、思い切ってマツケンサンバのような衣装で華やかに登場するのがいいかもしれない。(それはそれで恐いと思う。)

オリエンタルのキャンペーン

2005年08月03日 | 地元の話
先日オリエンタルハヤシドビーの話をして、この近所ではなかなか手に入らないと書いたところ、オリエンタルの通販サイトからコメントがついた。

オリエンタルカレーの公式ショッピングサイトです。こちらのサイトからオリエンタルカレーの商品をネット通販でご購入いただけます。キャラクターグッズも多数ご用意してお待ちしております。

ちゃんと見てるんですねぇ。参った、参った。通販で買えることは知っているのだけど、1つ100円ほどのハヤシドビーを買おうとすると、宅配便の料金の方が高くついてしまうので、今のところ利用していないのだ。ただし、代金が3600円を超えると送料が無料だというので、まとめ買いするときには便利だ。グッズ類はここでしか買えないものもある。

何を隠そう、私はオリエンタルのメールマガジン会員である。オリエンタルでは今メールマガジン会員むけのプレゼントキャンペーンをしている。なんと限定1名にオリジナル純金スプーンが当たるのだ。ほしい。素直にほしい。そして、惜しみなくオリエンタルカレーをこの純金のスプーンですくいたい。8月31日までにメルマガ会員になった人全員にチャンスがあるということなので、チャンスはまだある。メルマガ会員が増えれば増えるほど私に当たる確率が下がるので、本当は内緒にしておきたいところだが、このおもしろい企画をなるべく多くの人と共有したいので、あえて宣伝しておく。

明治屋2.2mmスパゲッティ

2005年07月31日 | 地元の話
ちかごろ全国的に名古屋モノがはやっているという話を聞く。たしかに世界の山ちゃんが東京のあちこちにお店を出しているとか、矢場とんが銀座に出店したとか、それらしい話を聞く。名古屋名物のお店が東京へ進出したからといって、名古屋の味がブームになっていると結論づけるのは早合点だろう。東京はいつも貪欲に目新しい物を求めている。たまたまその針が名古屋の方へ振れているだけかもしれない。ただし、名古屋の味が以前よりも広く知られるようになったことだけは確かなようだ。

スーパーをうろうろしていたら、名古屋モノが広く知られるようになったことを告げる(かしれない)味わい深い品物を見つけた。明治屋の2.2mmスパゲティーである。その謳い文句が「あんかけソースによく合います」ときている。ここまで来たか、あんかけスパ!という気分である。

これまでにもヨコイのソーススパゲッティはあった。ただし、ヨコイといえばあんかけスパの元祖である。コテコテに名古屋なのである。元祖の威厳と誇りをもってローカル色を前面に出して売っているのである。(ただしソースを作っているのは日本製麻株式会社という富山の会社。)

これに対して明治屋は全国区の高級食料品店である。日本のグルメ界の一翼を担うおしゃれなお店なのである。その明治屋がついに2.2mmスパゲティを売り出したとなれば、あんかけスパも全国区で認知されたといってよいのではないか? などと色めき立って明治屋のHPで製品情報を調べてみた。すると、1.2mm、1.5mm、1.7mm、1.9mmとあって、2.2mmがない! もしかして、2.2mmは名古屋限定の商品なのだろうか? もしくは「名古屋ブーム」のどさくさに紛れて2.2mmを作ってみたものの、やっぱり「なかったことにしたい」のだろうか? 詳細は不明である。

オリエンタルハヤシドビー

2005年07月29日 | 地元の話
オリエンタルカレーの作っているハヤシライスの素。オリエンタルといえばまず「即席カレー」が思い出されるが、あえてハヤシドビーから話を始めよう。年配の名古屋人であれば、「ハヤシもあるでヨ」(直リンク……オリエンタルさんごめんなさい)のCMを憶えているかと思う。脱線トリオの(故)南利明の、まさにお手本のような名古屋弁が美しい。(私はてんぷくトリオはあまりよく憶えていない世代だが……)

嘆かわしいことに地元名古屋地区ですら、スーパーでオリエンタルの製品を見つけることは難しい。せいぜい「即席カレー」ぐらいである。ハヤシドビーはほとんどレアものといっていい。以前は近所の「エスワン」で買っていたが、エスワンがつぶれてしまってから近所で見つけられずにいた。高蔵寺アピタでも、東神明のバローでも、坂下のナフコでも、気噴のユーストアでも見かけない。途方に暮れていた(というほどではないが)ところ、高蔵寺農協で発見。高蔵寺農協は何かとマニアックな食材をおいているが、実にブラボーである。これからは高蔵寺農協だけが頼りである。

さてこのオリエンタルハヤシドビー。まずこの名前である。「ハヤシ」はいい。ハヤシライスだ。では「ドビー」って何だ? フランス語風に「ハヤシ de ビー」か? なら「ビー」は何だ? ……などと前からいぶかしく思っていたのだが、先日あっけなく解決した。これはハッシュド・ビーフ(hashed beef)がハヤシライスに転訛してゆく途中の段階の音写なのだ。まだ語尾の--ed とビーフの bee が残っている。ライスはまだついていない。そういうことか、参った参った。

カレーにしろハヤシにしろ、今はもっぱら固形ルーの時代だ。しかしオリエンタルは粉末状にこだわっている。固形ルーは作らない。その理由は次の通り

40年代後半以降、インスタント・カレーの主流が固形ルゥに変わっていくなかで、粉末カレーの同社は苦戦を強いられていく。
だが、それでも同社は固形ではなく粉末にこだわり続けた。
というのは、固形ルウはその形を保つために比較的融点の高い油脂を使うのだが、その高融点の油脂(硬化油)が健康上問題になった時期があった。
当初から添加物をできる限り少なくし、自然な食品作りを目ざしていたオリエンタルは、それをきっかけに固形ルウを作らない方針にしたのである。(公式HP より)

いい話ではないか。ハヤシドビーもしかり。ぼそぼそとした粉末である。肉・玉ねぎなど炒め、水を加えてて煮立たせ、そこへハヤシドビーを投入。でも注意! 少しトロミがつけてあるので、そのまま袋からドサッといれるとダマになってしまう。少し入れては混ぜて溶かし、また少し入れては溶かし、ゆっくりやらなくてはいけない。少量の水で溶いてから鍋に入れるのもよい。ポチョンと投げ入れればよい固形ルーに比べると、ここだけは手間がかかる。でも、これが家庭料理の愛情である。ハヤシドビーと一緒に愛情も溶かして煮込むのである。

味は和風で、昔懐かしい感じがする。洋食というより、和食の何かという感じ。トロみがあって、甘味があって、ほのかにピーナッツのような香ばしい香りがして、優しい味である。そう、平皿に盛ってスプーンで食べるというより、丼にもってレンゲでいただくのが似合う味。なお、私は茹でたきしめんにかけて食べるのが好きだ。名古屋名物に名古屋名物で、名古屋パワー全開の組み合わせである。細目のスパゲッティ(イタリア風にいえばspaghettiniやfedeliniぐらい)にも合う。お試しあれ。

名古屋正宗

2005年07月29日 | 地元の話
甘強酒造の日本酒。同社はみりんが有名である。私も子供心に「カンキョーミリン」という商品名は知っていた。それが「甘強」という字であることは、最近まで知らなかった。1862年操業というから、もう150年近く続いていることになる。老舗中の老舗である。さて、左右に金鯱をあしらったラベルに、デカデカと「名古屋正宗」のロゴ。どうにも言い訳できないほど名古屋テイスト全開である。

「○○正宗」というのは日本酒の銘柄の定番だが、モノの本によると17世紀ごろから見られるという。名刀「正宗」にあやかって、切れのいい味ということであろう。この「名古屋正宗」という名前はいかにも安直だ。ただし、名古屋と正宗という組み合わせは、少しばかり因縁がある。東区の徳川美術館が尾張家に伝わる本物の正宗を所蔵しており、これが正宗研究には不可欠な一品なのだそうだ。私も1度だけ同美術館で見たことがある。

オリエンタルコーラ

2005年07月27日 | 地元の話
オリエンタルカレーの作っているコーラ。名古屋でもめったに見ることがない幻の品である。ココストア藤山台店で発見。このココストアは名古屋モノをたくさん扱っている。

味は普通。コーラというよりコーラ飴っぽい(?)風味。軽い飲み口で後味も残らない。もし見つけたら、話のタネに飲んでみるといいだろう。

あんかけスパ

2005年07月26日 | 地元の話
名古屋名物のあんかけスパゲティである。今回は「本家」ヨコイの2.2mmパスタと、コーミのあんかけスパのソース(辛さ2倍)を試してみる。あんかけスパを知らない人のために簡単な説明を。コショウが効いているトロッとしたソースを極太のパスタにかけた料理である。昔の洋食のイメージを出すためか、必ずピーマンの細切りと赤ソーセージがトッピングされている。名古屋のヨコイが元祖とされているが、今では名古屋中あちこちに「あんかけスパ専門店」がある。

今回はできあいのソースを使うので何も難しいことはない。麺を茹でた後かるく炒めることが大事だそうだ。これで麺がしまり、ソースとよく絡むようになるとのこと。

食べてみた。2.2mmのスパゲッティ(厳密な分類ではこんなに太い麺を「スパゲッティ」とはいわないが)は、ちょっとしたうどんよりも太く、圧倒的な存在感がある。パスタのコシを「アル・デンテ」すなわち「歯で(感じる)」と表現するが、この2.2mmのお化けはモグモグとあご全体に力をこめて噛みしめなければならない。お店で出てくれば、「まあそういうものか」と思うだけだが、いつも見慣れた丼にこの太麺を盛ると、まさに企画外の太さである。

一般論として、味の濃いソースには太めでしっかりとした麺、さっぱりとした味付けには細目の繊細な麺を使う。あんかけスパは名古屋の味、つまり味が濃い。もともとミートソースに手を加えてできたというが、身近な調味料に例えると、トマトケチャップとウスターソースを同量まぜて、鳥がらスープでゆるめたところに大量のコショウをふりかけて、トロみをつけたという感じ。(わかるかな?)極太麺とトロみソースをあえて食べると、なるほどこの麺にこのソース、このソースにこの麺、という感じで納得。よく考えられたバランスだと思う。もちろん、それをおいしいと感じるかどうかは好みの問題だが。