メルサがあるがね

名古屋郊外・春日井で暮らす日々

ナビスコ杯予選グランパス-甲府戦

2007年03月25日 | サッカーの話
懸念だった「選手層の薄さ」をまざまざと見せつけられた。ヨンセン・ジョンウー・本田のぬけた穴は大きい。グランパスの布陣はいつもと同じ3-5-2で、ヨンセンの位置に巻、ジョンウーの位置に須藤、本田の位置に片山が入った。

  マキ  杉本

  須藤  山口
片山      中村
    藤田

 増川 大森 竹内

    楢崎

リーグ戦で見せてくれた「人もボールも動くサッカー」が影をひそめ、人もボールも動かなくなっていた。中盤のつぶし合いで先手を取られ、攻めにも守りにも人数が足りない。セカンドボールを拾われる。ボールを奪っても、パスを出せないまま奪い返されてしまう。そんなことの繰り返しだった。サイドからの崩しも有効ではなかった。

心配されていたことだが、控え組のレベルが問題だ。巻はフィジカル面も技術面もまだJ1仕様ではない。DFを背負ってのプレーで持ち味を発揮できなかった。片山もしかり。キープできないし、パスミスが多い。プレッシャーをかけられると何もできなくなる。渡邊よりだいぶ見劣りする。須藤は判断が遅い。有効な運動量は山口慶の半分ぐらいではないだろうか。

後半はいきなり巻に代えて玉田、片山にかえて阿部ショーを入れ、布陣を4バックにした。

   玉田  杉本

 須藤      中村
   藤田  山口

阿部 増川  大森 竹内

     楢崎

後半の方がよかったように思う。サイドからの押し上げが効いていた。阿部のたしかなテクニックは可能性を感じさせてくれる。懸念の守備も、安心してみていられるレベルではないが、目を覆いたくなるほどでもなかった。今の感じで伸びれば、ストッパー兼サイドバックで、大森のような選手になれるのではなかろうか。竹内は無難にこなしていた。後半はサイドバックということもあり、何度かいい攻撃参加を見せた。だいぶ余裕ができたように思う。前線へのフィードを何とかしたい。前に見た新潟戦では直志へいいスルーパスを出していたが、今日は有効なパスが少なかった。

内容からすれば、もっと点を取られてもおかしくなかった。実際に2本ほど棒に救われた。こういうときもあるだろう。リーグ戦ではないので、それほどカリカリしない。むしろ、リーグ戦再開へ向けての課題が見つかったと考える方が前向きだろう。

懸念の控え組の育成だが、巻はフィジカルもテクニックも修業が必要。ウチにはヨンセンという最高のお手本がいるから、そのもとで技を盗むのがいいだろう。レンタルへ出すより、グランパスの控え組で育成する方がよかろう。同じことは阿部ショーにも言える。当面の目標は大森だ。ストッパーも左サイドバックもできる技巧派のDFになってほしい。竹内もしかり。米山が復帰すればまた控えに戻る可能性もある。それでも米山や大森はいいお手本になるだろうから、これまでと同じようにがんばってほしい。須藤についてはJ2へレンタルするのがよいかと思う。彼は基礎技術がしっかりしているけど、実戦での判断力に問題がある。グランパスのベンチを温めるより、とにかく実戦経験を積む必要がある。J2の長く厳しい戦いで揉まれることで、彼の才能が開花するのではないかと期待する。彼のようなMFを必要とするチームもあるだろうし。片山は正直言ってキツい。伸びしろが感じられない。プレー内容が去年とあまり変わっていない。


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