goo blog サービス終了のお知らせ 

メルサがあるがね

名古屋郊外・春日井で暮らす日々

何でも貸します、近藤産興業

2005年10月31日 | 地元の話
名古屋地方で生まれ育った30代の人にとって、「知っている限りやっている」CMである。今もTV愛知の夜中にやっている。同じく長寿のCMでも名古屋清水口の美宝堂の場合には「社長もずいぶん老けたなぁ」「あの子供、声変りしたぞ」などと、それなりに時の移り変わりを感じるのだが、「なんでも貸します」の方はまったく昔のままである。CMの中だけ昔の時間がそのまま保存されていて、ちょっとしたタイムカプセル状態。出演している女の人たち、当時20~25歳として、それから30年たつとすれば50~55歳。孫がいてもおかしくない年齢だ。今ごろどうしているのだろう? いつからこのCMを放映しているのか知りたくなって、本社へ質問してみた。返答が来たらご報告するつもりだ。なお、全編の画像(Windows Media 形式)、タウンページの裏表紙の広告、ならびに、CMソングの着メロが本社のHPからダウロードできる。歌って楽しみたい人のために歌詞を書き出しておこう。

♪はいぃ~!
何でも貸します 近藤産興業(ゴー!)
ジェットも祭りも イベントも(イェ~イ!)
キャンプにカラオケ 遊園地(イェイ・イェ~イ!)
楽しいパーティー (ウ~ラ~ウ~ラ~)

(ナレーション女)「今いる、すぐいる、たくさ~んいる」
(電話係一同)「お電話ください」
(ナレーション男)「何でも貸します、近藤産興」

大須から鶴舞へ

2005年10月19日 | 地元の話
仕事の帰りに大須へ立ち寄った。大した用事はない。ただお参りし、ぶらぶらして、風呂でも入ろうというだけだ。大道芸人祭りの後ということで、人出が少ないかと思ったら、いつもとかわらなかった。東仁王門通りから仁王門通りをゆく。休んでいる店が目立つ。どうやら火曜日休みの店が多いらしい。仁王門湯もお休みだった。まからん屋も閉まっていた。何はともあれ観音様にお参りである。境内では骨董市の片づけをしていた。そういえば8のつく日は骨董市であった。


観音堂からの眺め

観音様に家内安全と職業成就をおいのりし、観音通りから万松寺通りをゆく。こちらは賑やかだ。ロコバーガーに心を魅かれつつ通過する。いろいろな衣料品店・装飾品店を通り過ぎ、トルコ料理のメルハバへ。前から立ち寄りたいと思っていたのだ。あの名物店長はいなかった。新しい店を出すらしいので、そちらで忙しいのだろうか。基本メニューであるケバブとビールを注文。ビールはトルコのEFES Pilsner。ピルスナー系にしてはやや苦味があるが、すっきり飲みやすく、ホップの香りがとてもいい。サッポロビール党の私にとっては、とても好みにあう。ケバブは、皮がとてもモチモチしている。肉はスパイスでしっかり味付けしてある。具の分量の中で、肉の比率が結構多い。私はミュンヘンに2週間ほどいたことがあるのだが、ドイツ料理がまずいので、毎日トルコ料理のスタンドで食事をしていた。そのとき食べたケバブは野菜が多くて、肉は少なかった。そしてこれほどスパイスを利かせていなかった。個人的な好き嫌いでいえば、メルハバのケバブの方がていねいに料理してある感じで好きだ。

おいしくトルコ料理をいただいて、さあ帰ろうというときに、ふと遊び心がおきて、鶴舞まで歩いてみたくなった。記念橋というところがあるらしいが、通ったことがない。とぼとぼ歩いてみたが、大しておもしろいものはなかった。記念橋は立派だったが、さりとて感激するほどすごくもない。材木屋がいくつか見える。かつては新堀川の水運を使って木材を運んでいたのだろう。そうこうするうちに中警察を過ぎて、遠くに鶴舞駅が見えてきた。このまま駅へ向かうのもおもしろくない。途中で南に曲がってみた。小さな町工場がいくつもある。バブル経済とそれに続く不況で、こういう工場もずいぶん減ってしまったようだが、このようにまだ残っているところもあるのだ。七本松のガードを超えて、鶴舞南に出てみた。かわりばえのない住宅街が続くので、あきらめて駅へ向かおうとしたとき、目の前に煙突。お風呂屋さんだ。これはうれしい。さっそく入ろう。



東郊温泉という。こじんまりとしたお風呂屋さんだ。お湯は熱め。半身浴でたっぷり汗が出た。女湯から、ベタベタの名古屋弁で話すおばあさんたちの大きな声が聞こえてくる。のどかな住宅街の社交場なのである。さっぱり汗を流して、夜風に吹かれながら鶴舞へ駅へ向かった。

追記:鶴舞でお気に入りだった中華の味城園がなくなっていたのがショックだった。私の両親が若かったころからあったという老舗だった。ひと仕事終えてから、大ジョッキでのどを潤し、揚げそばを食べるのが好きだった。残念。

大曽根・スズラン通り・黒川

2005年10月15日 | 地元の話
仕事の帰りに大曽根に出た。高校生のころ、このあたりをよくウロウロしていた。そのころはまだアーケード街があって、それなりに賑わっていた。私が高校を卒業して、名古屋を離れたころ、アーケードが取り壊しになって、大曽根はすっかり寂しくなってしまった。今でも少し店が残っているが、あのころの賑わいはもうない。あのアーケードを壊す必要があったのか? 今大曽根では地下を掘って、商業施設っぽいものを作っている。この後どうなるのかわからないが、要するにどこにでもあるような小じゃれた駅前になるのだろう。まったくつまらない。古くから地元に根差していた商店街をつぶし、大手資本を呼び寄せ、その作業の中で土建屋が税金を食い尽くす……一体いつまでいつまでこんなバカなことを繰り返すのだろう?

かつての賑わいを思い出しながら、旧アーケード街(現オズモール)をゆく。店の数は減ったが、個性的な店が多い。街並みを飾る彫刻もおもしろい。ジグソーパズル専門店とか、模型専門店とか。この模型専門店はたぶんアーケード時代からあると思う。そのころはチョロQのレースがはやっていて、店先で子供たちがチョロQを走らせていた。今はガンダムプラモが多い。オズモールを出ると、豚骨ラーメン九州楼の交差点に出る。そしてそのラーメン屋のわきに「スズラン通り」の表示。



いちおう商店街なのだ。15年前の段階でもう寂れていたのだが、今は住宅街の中に店が散見する程度になっている。もう少し行ってみよう。寂れてはいるものの、生活感があって、うそっぽくなくて、雰囲気は悪くない。ぶらぶらしていると、大衆演劇の鈴蘭南座が見えてきた。今でも健在なのだ。



すっかり寂れた街並みの中で、ここだけ異次元世界のようにゴチャゴチャしている。問答無用の存在感だ。話によると売店のおでんがおいしいらしい

ここまで来て、大曽根に引き返すのもアホらしいと思い、もう少し進んで、北に抜けて、志賀本通か黒川あたりへ(ってずいぶん大雑把だな)出ようと思う。道を進むごとに店がへって、純粋な住宅街になってゆく。おおよそ道の見当はついているが、半ば迷子のような状態。さびしい気分でトボトボ歩いていると、ちょっと外れたところに明らかに民家のものとは思えない大きな煙突。お風呂屋さんだ。うれしい! 汗を流し、身も心もさっぱりしよう。(こんなこともあろうと、タオルと着替えをもっていたのだ。さっそく風呂屋へGO!



長田温泉は広々として、明るくきれいなお風呂屋さんだった。大杉町・長田町のあたりは昔の風情がよく残っていて、タイムスリップしたような感じがする。日の高いうちににまた歩き回りたいものだ。そこから北西へ進んでいったところで、志賀橋というところへ出た。予想では志賀本通と黒川の間ぐらいだと思う。黒川を目指そう。高速道路を目印にすればいいはずだ。

思ったより距離があったが、無事黒川に到着。汗をかいたし、お風呂に入ったし、ビールをきゅっとやりたい。交差点にあった北海道ラーメンの店に「サッポロ生ビール」の看板があるので、入ってゆく。何がともあれまず生ビール。ジョッキが凍らせてある。ラーメン屋なのに憎い演出だ。ああおいしい。生き返る心地がする。お腹が減ったのでラーメンもいただく。味噌のチャーシュー麺。モヤシたっぷりだ。スープはあまり味噌々々しておらず、あっさりとして味噌風味という感じ。チャーシューはばら肉を巻いてつくるタイプで、柔らかくてトロトロだ。麺はちぢれている。なかなかおいしかった。うっかり名前を忘れてしまったが、後で調べたらサッポロ亭という店らしい。身も心も豊かに、地下鉄で大曽根に戻った。

西藤山台小学校の鼓笛隊

2005年10月14日 | 地元の話
私は地元の西藤山台小学校の卒業生である。このあたりで選挙の会場といえばこの学校の体育館である。体育館に入って左手に1982年度(昭和57年度)の6年A組が作った版画が飾ってある。私はその真ん中上の方の坂道のあたりを作った。だから、選挙があるたびに私は子供だったころの自分に再会している。正直なところ、ちょっと恥ずかしい。

春日井祭りのパレードで西藤山台小学校の鼓笛隊が演奏するらしい。昼過ぎに小学校の近くを通ったら、子供たちが一生懸命練習していた。見たところ、トランペットと太鼓に加えてトロンボーンとユーフォニウムがいる。私が小学生だった頃にはトランペットが10人ほどと太鼓だけだった。ずいぶん豊かになったものだ。ただし、モノの性質上、トロンボーンもユーフォニウムも体格のよくて体力のある人が担当することになる。よく音が出る。しかし実際の曲では高音のトランペットが主旋律を吹くことが多い。小柄で体力の劣る人たちが中心だ。すると、主旋律が聞こえにくいのに、低音域の「合いの手」ばかりよく響くという不思議な演奏になる。いかがなものかと思う。何か他にやり方はなかったのかな?

いずれにしても、パレードでは立派に演奏してほしい。もっとも今度の週末は天気が崩れるらしいので、そちらの方がちょっと心配だが。

ココストア藤山台店

2005年10月12日 | 地元の話
わが家の近所にはコンビニが2軒ある。ココストア藤山台店とサークルK藤山台店である。このうち、ココストアが実は結構すごい店であることがわかった。

ココストア藤山台店はココストア・チェーンの第1号店である。そしてココストアの公式HPには次のようなコメントがある。
昭和40年代、従来の得意先である中小酒販店の活性化を模索した結果、 米国よりコンビニエンスストアという業態を導入した日本初のコンビニエンスストア1号店が生まれました。
これにしたがっていえば、ココストア藤山台店は日本のコンビニの第1号なのである。ただし、Wikipediaによると、1969年にマミー豊中店が開店したのをコンビニ第1号とする説もあるそうだ。また1974年にセブンイレブンの第1号店こそが日本におけるコンビニの初めと考えることもできるとか。

どうやら盛田酒造関連の酒問屋イズミックがココストアの経営母体らしい。同じ盛田系列には敷島パン(Pasco)もあるようだ。盛田ってすごいんだな。

子供のころから藤山台センター(後のエスワン……倒産)とセットでよくココストア利用した。そのころは商品棚が斜めに並んでいたように思う。そして、ロゴは白地に赤い文字で「CoCo」ただしそのCが横にのびていて、目玉のような形だったと思う。今のショッキングピンクのロゴに変わったのはいつだろう?

今のココストア藤山台店は普通のコンビニの機能に付け加えて、お総菜類が充実している。ココストアの売り物「ココ・デ・クック」だ。品ぞろえの特徴としてはワインが多い。日本酒も結構ある。そのかわりビールは弱い。私のお気に入りのサッポロ黒ラベルがないのは痛い。焼酎やウィスキーを割るための炭酸水を置いている。

注意しなくてはいけないことに、入り口のドアが「引く」専門で、押しても開かない。知らずに押してしまうとガンガンいってやかましい。あのドアだけは何とかならないものかな。

もう1つ。「藤山台店」とあるが、住所は岩成台9-2-14。店ができた頃には、そのあたりは藤山台だった。岩成台はまだなかった。後で岩成台が造成され、バス通りの東側が藤山台、西側が岩成台と区分けたのだ。

ご近所の買い物事情

2005年10月12日 | 地元の話
4ヶ月前にスーパーエスワンがつぶれて、このあたりはとても買い物が不便になった。その買い物事情をまとめておこう。

近所にはもうスーパーがない。かつてはこのあたりだけで3軒(マツザカヤストア、坂下屋、藤山台センター)もあったのに、全てなくなった。基本的な移動手段が徒歩から自動車にかわり、近所のスーパーよりも遠くのショッピングセンターへ行くのをこの人が増えたのだ。そういえば、昼までも道を歩いている人は少ない。

エスワンの代替として、次の店を順繰りに利用している。自転車で行くとなるとどれも結構遠い。

このうちもっとも品数がおおいのはアピタ。店内の丸忠はお気に入り。特にイカとサバがいい。ただし、野菜関係、特に菜っ葉類が弱い。安売りしているのはいつもチンゲンサイ。その他の葉物は高い。そのわりにしおれている。夜9時まで開いているのはいい。ほとんど休まないけど、ときどき水曜日に休むらしい。

ナフコは安い。肉も魚も安い。(魚はアピタと同じ丸忠。ただし、アピタの方よりこじんまりしている。)ナフコで1番のお気に入りは、麺製品コーナーにある伊勢うどん。夏には前並米穀の冷麦を売っている。いい具合に小さくまとまっていて、好きなスーパーである。月に1回ほど月曜日に休む。

高蔵寺農協は、お店そのものよりも2階にある与三郎そばが好きだ。小腹が空いているとき、ついついざるそばを頼んでしまう。そばの乾麺もおいしい。ずっしりと中身が詰まっていて、食べごたえがある。きしめんの乾麺はもっちもちだ。どちらもおすすめ。農協は品ぞろえ・値段ともこれといってわくわくしないが、いくつかお気に入りがある。まず(年中あるわけではないようだが)青唐辛子。そして軟骨つきの豚肉。オリエンタルハヤシドビー。観音製麺の中華そばも好き。火曜休み。ただしときどき開いているときもあるようだ。

ユーストアは安さと品数のバランスがいい。仕事の帰り、火曜日の夕方によく行くのだが、野菜や魚の安売りをしうていてうれしい。そのわりに、肉はとりたてて安くない。普通ぐらいだ。店内にあるパン屋のホテル食パンがおいしい。ときどき水曜に休む。

バローは一通り何でもあるという感じ。仕事の帰りによく行く。野菜売り場はまずまずいい。魚売り場もがんばっていると思う。肉売り場は普通ぐらい。それほど安くはない。以前はよく3袋100円の焼きそばを買ったものだが、この頃は自分で麺を作るようになって、結構おいしくできるようなったので、今ではもうアレを買わない。あまり休まない。

スーパーではないが、かつてエスワンの野菜売り場を仕切っていた人が、藤山台商店街に八百屋アイコーを開いた。前野酒店の隣だ。この背が高くて太い声のおじさんは、エスワンの前身・藤山台センターのころに入っていた八百屋さんで、たぶんそのころもアイコーという店名だったと思う。エスワンが再開するめどが立たないのか、野菜売り場だけオープンしたということか。品物は決して最高級ではないが、とても安い。野菜は日もちしないし、すぐに食べてしまうので、近所でこまめに買えるのはうれしい。日曜日に行ったらしまっていた。

万博が終わって

2005年10月09日 | 地元の話
万博が終わってしばらくたつが、いまだに万博人気は冷めていないようだ。名駅の松坂屋でモリゾー・キッコロのグッズとか各国パビリオンで売れ残った名産品とかを売っているのだが、朝早くから行列ができてという。夕方の地元ニュースでその行列にいるおばちゃんにインタビューしていたが、いわく「万博で(列に)並ぶのは慣れたから苦痛には感じない」のだとか。私の目から見て、名古屋(周辺)のおばちゃんたちといえば、マナーも常識もなく、傍若無人な振る舞いで周囲にさんざん片腹痛い思いをさせておきながら、本人たちはまったくそれに気づかないという感じだ。万博の開催期間の間にもその嘆かわしい状況が改善したとは思わない。しかし、ごく一部にはその人生の終末的局面において、最低限のマナーを学んだおばちゃんたちがいるらしい。それ自体はいい話だが、どうせならもっと若いうちに社会のルールを学んでおくべきだった。

私は結局一度も万博へ行かなかった。自然の叡知などと銘打って、やっていることは要するに役所主導の税金タレ流し、土建屋マル儲けである。さらに入場料が3000円以上もする上に、1日に20万人もの人がそこへ押しかけるときたら、正常な判断力があれば、まあ行かないだろう。

万博の会場で、ジブリ映画の場面を再現した「サツキとメイの家」が万博閉幕後もそのまま残されることになったそうだ。実に愚かなことだと思う。個人的な好き嫌いは別にして、スタジオジブリのアニメ作品は日本が誇る文化である。お隣韓国からも東京・三鷹のジブリ博物館を訪れる人が少なくない。(韓国版「地球の歩き方」にはジブリ博物館が紹介されている。)それならばこそ、ジブリ関係のおもしろい(らしい)ものは全てジブリ博物館へ集めておくべきである。遠隔地(たとえば北海道・東北・九州・沖繩・韓国)からジブリ博物館を訪れた人が、「サツキとメイの家」を訪れるためだけに名古屋へ来ることはまずないだろう。だとすれば、名古屋周辺のジブリファンを除いて、「サツキとメイの家」は存在しないも同じである。地元のエゴによって、ジブリを愛する人々の共有財産であるべきものをほとんど価値のないボロ小屋にしてしまったといっていい。「サツキとメイの家」を万博会場に残すことによって誰が喜び、そして誰が儲けているのだろう?

1989年の「デザイン博」のときには、大赤字を出した上に、閉会後に当時の名古屋市長・西尾武喜西尾武喜の独断で名古屋市が会場設備の残り物を買い取り、市民の税金をおおいに無駄にした。こういう官主導の大型イベントは、つまるところ税金を食い物にするやつらだけが喜ぶのである。君子李下に冠を正さず、瓜田に履を入れず。私はそういう場所には近づかない。

葉しょうがに赤だし味噌

2005年10月02日 | 地元の話
サッポロビール党にとって、養老乃瀧は、いわば党の地方支部のようなもの。先日、今池のスオミの湯でじっくり汗を流してから、養老乃瀧へ。広小路通り沿いのビルの地下にある。

いつものように大ジョッキ。風呂上がりの1杯は至上の喜び。つくづくこのために生きていると思う。さて、今日はさっぱりした和風のお料理で……と思い、頼んだのが「葉しょうが」。そして出てきたのがこれ。



……赤だしみそ? 私は学生時代からずっと東京にいて、いわゆる飲み屋料理は東京で憶えたものが多い。彼の地では白っぽい味噌をつけて食べることが多い。そういうものだと思い込んでいた。そうか、名古屋では赤だしなのか。地元出身ながら、新鮮に感じた。

食べてみた。はっきりと赤だし味噌の味がする。しょうがの味はあまりしない。これだったら、しょうがでなくても、セロリでも、にんじんでも、いやハッキリいってプリッツでも同じだと思う。目をつぶって食べたら区別できないよ、きっと。それぐらい味噌の味が勝っている。

これが赤だし味噌のワナだ。

赤だし味噌はおいしい。赤だし味噌はコクがある。そして、赤だし味噌は個性が強い。赤だし味噌と合わせておいしいものは、同じぐらい個性のある食べ物だ。カリカリの豚カツしかり、コシの強いうどんしかり、ぷるぷるのこんにゃくしかり。個性の強いものどうしのいい組み合わせは、それはおいしい。名古屋に生まれてよかった、そう思える味だ。しかし、葉しょうがはそこまでのインパクトがない。むしろ繊細な辛さが口に広がるのを楽しむものだ。赤だし味噌は、その繊細な味(というより刺激)を引き立てるには、チト強烈すぎる。そう、味噌が素材のよさを殺してしまっている。

赤だし味噌は万能薬ではない。赤だし味噌をかければ全てがおいしくなるわけではない。名古屋だからといって何でも赤だし味噌をかければいいというものではない。いや、赤だし味噌が好きだからこそ、効果的な使い方をわきまえるべきだ。

結論。葉しょうがに赤だし味噌はむかない。(案外マヨネーズとかピーナツバターとかごまダレなんてあうんじゃないかな。)

ご近所をサイクリング

2005年09月25日 | 地元の話
ここ高蔵寺ニュータウンは高台に広がるコンクリートの大住宅地である。しかし北西の坂道を下って廻間(はざま)・坂下方面へゆくと、昔ながらの田舎の景色が広がっている。稲穂の実る田園地帯をサイクリングしてきた。

内津川(うつつがわ)の川岸は、やや管理が悪いものの散歩・サイクリングコースになっていて、水の音を聞きながら緑に囲まれてのんびり走ることができる。夕方には犬の散歩や健康ウォーキングの人もいるので、安全運転に気をつけよう。



川沿いを進むと岩舩(いわふね)神社が見えてくる。



子供ころからこの神社は知っていて、「岩舩神社のあたりで……」というだけで話が通じた。私の実家は白山の円福寺の近くだから、このあたりはずいぶん遠い。わが家には自動車がなかったので、このあたりにくるとすれば歩きか自転車のはずだ。それほど頻繁に来た記憶もない。それなのに、どうして岩舩神社を知っていたのか、自分でもよくわからない。不思議だ。この神社、決して大きくはないが、木が鬱蒼と茂っていて、いいムードだ。社の奥に古墳がある。

神社の脇の道を上ってゆくと、なんと乗馬クラブがあり、お馬さんがいる。



神社の奥に池があり、そこから山の中へ散策路が作ってある。ちょっとした森歩きができるようになっているようだ。今回はもう夕方だったので中には入らなかったが、次は早めに来て秋の森を歩いてみようと思う。そこからさらに田んぼ地帯を奥に進む。その先がどうなっているかと興味をもって、行けるところまで行ってみる。するとその答えは……行き止まりだった。緑濃い丘にぶつかって、道路がそこでおしまいになっていた。行き止まりのところに、水辺のビオトープのようなものが作ってあった。

夕闇が迫ってきた。



田んぼ地帯には街灯がない。夜になると真っ暗になる。急いで明かりのある街まで戻る。帰りは消防署の近くを通った。ちょっと足を伸ばせば、こんなに楽しいところがある。これから散歩やサイクリングによい季節だ。次は山の散策路を試してみたい。

チャオのあんかけスパ

2005年09月24日 | 地元の話
本家ヨコイとならんで有名なあんかけスパの店「チャオ」。名駅ナナちゃん人形の向かいの菱信ビルにあるそうだ。(店には行ったことがない。)たしか栄町ビルでも看板を見かけたはず。さて、そのチャオのソースがレトルトパックになって売っていたので買ってみた。どこのメーカーのでも同じだが、あんかけスパソースのレトルトにはたいていソースしか入っていない。具は自分で料理するのである。私の意見では、あんかけスパに不可欠な具は赤ウィンナー(絶対に赤でないといけない)とピーマンである。今回はそれにナスとひらたけを加えた。麺は本家ヨコイの2.2ミリ。家庭用の極太2.2ミリのパスタといえば、本家ヨコイか明治屋かどちらかしかない。



ソースは甘味と酸味がひきたっている。本家ヨコイに比べるとコショウが少なく、マイルドだ。とても上品な味である。えもいわれぬ極太パスタの食感と、このとろりとしたソース、あんかけスパってクセになる味だ。

マルちゃんカップ味噌煮込み

2005年09月22日 | 地元の話
袋麺・カップの味噌煮込みといえば寿がきやと思っていたら、マルちゃんが新しくカップの味噌煮込みを出した。TVでCMもやっている。東洋水産のHPによると、中京・北陸地方限定の商品らしい。

味噌は生味噌を使い、なかなか香りがいい。麺もしっかりしている。さすがは和風カップ麺の元祖マルちゃんである。ただし、やや汁に甘味が少なく、酸味が感じられる。これは好き好みの問題だが、私はもう少し甘味がある方が味が落ち着くと思う。

まあ悪くないけれど、寿がきやのアレの牙城(?)を切り崩すにいたるかどうかはわからない。もともとマーケットそのものが小さそうだし。

丸愛納豆(パック入り)

2005年09月20日 | 地元の話
我が地元の誇り(?)丸愛納豆といえば黄色い紙に包んである。このあたりのスーパーであればどこでも売っている。丸愛といえば黄色、私はそう思い込んできた。多くの人が今でもそう思っていると思う。

藤山台南のサークルKで、白いパック入りの丸愛納豆を見つけた。白いパックのせいで、初めは丸愛だと気づかなかった。これはスーパーで見かけたことがない。それとも気づかなかっただけかもしれない。ひょっとしたらコンビニ専用の商品なのかな。

食べてみた。黄色い紙のやつと違って、豆が小さい。小さいというか、普通の大きさだ。丸愛納豆といえば大粒でふっくらしているというイメージがあるので、なんだかちょっと拍子抜け。

というわけで、白いパック入りは「普通の納豆」だった。どうせ食べるなら黄色い紙で包んである方がおすすめ。

CoCo壱番屋カレー焼きそば

2005年09月19日 | 地元の話
本郷亭カップ麺に続いて、ご当地モノのカップ麺。ただし作っているのは大阪のエースコック。

タレがカレー風味になっている。とび辛のスパイスは、ココイチにあるのと同じらしい。ところで、ココイチに焼きそばってあったっけ?

食べた印象は、麺に対してソースが多すぎてくどい。カレー粉と脂でタレがネタネタしておいしくない。例えば、3食入りの味噌ラーメンを買ってきて、麺を茹でて、味噌だれをお湯で溶かずにそのまま麺にからめたような感じといえばわかってもらえるだろうか。カップ焼きそばはスープがないだけ、むしろさらりと香ばしくあってほしいもの。ネタネタドロドロでは、麺もタレもどちらも活きない。残念ながらまずかった。おすすめしない。

本郷亭カップ麺

2005年09月18日 | 地元の話
本郷亭はお気に入りのラーメン屋である。ただし、あえて「おいしい」とは言わない。味が濃くて強烈で、量が多くて、ついつい行ってしまう、そういう店だ。(あの味を心からおいしいと思う人は、とりあえず血液検査を受ける方がいいと思う。)本郷亭についていえば、私は「四川」一筋だ。あの塩辛い豚骨スープにちょいとピリ辛なところがいい。

さて、この本郷亭カップラーメン麺、麺を作っているのはその筋では有名な十勝新津製麺である。カップラーメンで豚骨スープの味を出すのは難しいと思うが、コクを出すためにごまをかなり入れているようだ。ちょっと違うジャンルの味になっていると思う。それをおいしいと感じるかどうかは好き嫌いの問題だが、問題解決の方法としては、ちょっと安直かな。

本郷亭といえば脂ギタギタの角煮風チャーシューだが、さすがにカップ麺でそれを再現するのは不可能だったらしい。ばら肉の脂っぽいところを薄切りにしてある。これは次善の策として適切なところだろう。

よくがんばっているとは思うけれど、本郷亭といって私が思い描く味と合わない部分が多かった。まあこんなものだろう。そういえば、久しく本郷亭に行っていない。四川チャーシューを食べて、脂ギタギタのダメ人間になりたいものだ。

板東リサーチ・ラーメン楽喜

2005年09月09日 | 地元の話
ず~っとほったらかしにしてあったが、2005年1月13日の坂東リサーチで紹介された地元・高蔵寺の事々をあらためて紹介する企画第2段・ラーメン楽喜である。(第1段は丸愛納豆の話。)楽しいに喜ぶと書いてラッキーと読ませるらしい。こういう場末のスナック「来夢来人(ライムライト)」的な当て字は好きではないのだが、楽喜(ラッキー)は陰湿な感じがないので、まあ許容範囲かな……と思っていたら結構使い古されたパターンのようだ。なーんだ。

高蔵寺駅南口、郵便局の向かいあたりにある。場所はこちらを参照。駅から歩いて5分もかからないところ。ランチと夜。夜は午後5時から11時まで。

店の表には「春日井ラーメンの歴史がここから始まる」などとずいぶん力んだ口上が掲げてある。こういう力んでいる店に限って、しばしばコケおどしでトホホなことが多いが、さてどうであろうか。期待と不安が入り交じる中、お店の中に。

こじんまりとした店で、カウンターとテーブルが2つ。明るいけれど、落ち着いた感じの店内。今風のこじゃれたラーメン屋という感じだ。手が込んでいることに、メニューは杉板に焼き印で書き込まれている。うまく説明できないのだが、わかっていただけるだろうか? わからなければお店で現物を見ていただきたい。

ここの売り物は「塩とんこつラーメン」だそうで、私はお腹が減っていたのでその大盛りをいただくことにした。

麺はやや太目の角張った麺、ほんのり白みがかっているスープ、ばら肉を巻いて作ったチャーシュー、メンマが少々。麺はモチモチしていた。特別に個性的というわけではないが、悪くない。スープは薄めの豚骨スープというか、おそらく豚骨スープと鶏スープ(ガラではなくおそらく丸鶏)を合わせているのだと思う。臭みはほとんどない。「豚骨の澄まし汁」とでもいうべき味。こういう言い方はあまりよくないかもしれないけれど、「女性にも人気」「デートのときにもOK」みたいな感じ。チャーシューはばら肉を巻いて作ってあるが、表面に焼き目がつけてあって香ばしい。焼き肉のちょうど焼けたところみたいなにおい(何じゃそりゃ)がする。香ばしさのおかげでばら肉の脂っぽさが気にならない。おもしろい工夫だ。

カウンターにはにんにくが盛ってあり、好みに応じて入れることができるようだ。私は入れなかった。

全体の印象としては、ていねいに作ってある上品なラーメンだった。何らかその店独自の味を作り出している。好き嫌いは人によるが、私だったら……おいしいとは思うけれど、もう1度行きたいかというと、「また機会があれば」ぐらいかな。私にとって「おいしい」と「また行きたい」は似て非なるもの。何か強烈な印象で自分の感性を揺るがしてくれるようなお店でないと、「また行きたい」という気にはならないし、またそういう店はしばしば「おいしい」店とは違う。

ちょっと話がそれるが、あえて「おいしい」とは言わないけれど、なぜだか「また行きたくなる」というラーメン屋をいくつか。
  • 中華料理・宝華(東京都・東小金井)……「チャーシュー宝ソバ大盛り」は脳髄に響く味と量。
  • らあめん満来(東京都・新宿西口)……「ちゃーしゅーらあめん」には常軌を逸した巨大な肉塊。わが家では通称「手のひら」と呼んでいる。並盛りでもかなりの量だが、破滅したいときには大盛りにする。
  • 江ぐち(東京都・三鷹)……「中華そば」は全粒粉で作ってある?ようなゴワゴワとした食感。目の前でたっぷり味の素をふり入れるスープ。並盛でも多めだが、30円プラスで大盛りにすると、食べながらお花畑が見えてくるようだ。
  • 本郷亭(名古屋各地)……「四川」は濃厚で塩辛いスープにほんのりピリ辛。脂ギタギタの角煮風のチャーシュー。並盛りでもかなり多い。ダメ人間になりたいときはチャーシュー麺に、さらに破滅したいときは大盛りチャーシュー麺に。

とまあこんなところだ。思い返すと、味が強烈であることと、量が多いことがポイントらしい。自分の下品な味覚に呆れ返る。

話を戻すが、そんなこんなで、楽喜は上品なラーメンのお店であった。好き嫌いは人によるが、1度試す価値のある味だと思う。ご近所の方も、また遠方の方も、どうぞお試しあれ。