久々のUPです。
申し訳ございませんm(__)m
大変刺激的な家庭に生まれ育った私
には、3歳年下の弟がいます。
この弟がこれまた非常に面白い性格の
持ち主で、大学時代にバイトをしていた
居酒屋で、或る有名人にスカウトされた
ことがありました。
その有名人はビートたけしさん。
当時、たけしさんが軍団と共に通って
いた居酒屋で、お運びをしていた弟に、
「お前って、本当に面白い奴やなぁ!
良かったら、軍団に入らないか?」
と声をかけられたのです。
弟は全くもってオトコマエではありません
が、その陽気な性格と、周囲の人達を
もの凄く楽しませる、饒舌で豊かな
会話術が誰よりも秀でており、大した
容姿を持ち合わせていなくても、ここまで
人を魅了できる人もいるんだなぁ・・・って
思い知らされるような人物なのです。
弟はもともと、高校生の頃から将来は
本気で吉本興業に入社しようと
考えているような子でしたので、
たけしさんに声をかけられた弟は、
その内容を真摯に受け止め、一時
帰郷し、両親に相談したことがあり
ました。
けれど、両親に猛反対され、結局
現在弟は、お笑いとはほど遠い、
硬い硬い職業に就いております(笑)
前置きが長くなりましたが、この陽気な
弟が奏でる人生の中の「超オモシロ
エピソード」を順番にお話しさせて
頂こうと思います。
哀しいことがあった日や、苦しいことが
あった時、この話を読んで頂ければ、
そんなお悩みも、しばし忘れることが
できるかも知れません。
お話は全てノンフィクションでございます。
思いっ切り笑って、是非元気を取り戻して
ください。
では、早速第1話に入りましょう。
それは、以前私が弟と一緒に暮らしていた
頃のエピソードです。
或る日の晩のこと、仕事帰りの私に弟が、
「お姉ちゃんには本当に毎日美味しいご飯を
作ってもらいゆうし、ものすごいお世話に
なりゆうき、今日はね、晩ごはんは僕が
ご馳走するき、どこかに食べに行こうや!」
と、いつになく可愛らしいことを言って
きました。
そして、たて続けに
「今日はね、お姉ちゃんの好きなモノ
何でもご馳走するき、遠慮せんとってや。」
なんかちょっと素敵な会話でしょ?!
単純な私はその言葉を素直に受け止め、
ちょっとだけオシャレをして、喜んで
弟の車に乗り込みました。
普段から物凄くハードな仕事をしている
私にとって、おでかけは本当に貴重な
時間だから、身なりを整えて颯爽と
家を出るのです。
運転席の弟が、
「お姉ちゃん何が食べたい?」
と訊いてくるので、
「なんでもいいよ!たくちゃんに
全部まかせる。」
と言うと、弟はニッコリとほほ笑み、
車は爽快に走り出しました。
暫くすると目的地に着いた模様。
「お姉ちゃん着いたよ!降りて!」
私はちょっとだけワクワクしながら
車のドアを開け・・・
外に出てみると・・・
「えっ?!ここなが?」
なんとその場所は、激安MENUで有名な
全国チェーンの回転寿司のお店でした
う~ん。あたしのイメージしていたお店
はねぇ・・・
こんな感じのお店だったんだけどぉ。
やや不満そうな顔つきの私に対して
「お姉ちゃんどうしたがぁ?ここ気に入らん?」
と、なぜかこの笑顔で問いかける弟。
ちょっとオシャレして来た私に対して
この笑顔なんです!!!
でもね、この笑顔になぜかいつも
誤魔化されるんですよね!(ーー;)
それでね、
「まっいいかぁ~・・・。」
なんて思ってしまう私もかなりの
お人好しだと尽々痛感する一場面
が
この人と居る時
非常に多いいん
ですよぉ!
私、そんなにモノに対して執着は
もともとない方なのですが、
誰かにご馳走するとか、お礼する
とか、そんな日は、ちょっとだけ
普段より美味しいモノを食べに
連れて行ってあげたいじゃない
ですか。
感謝の気持ちって相手の人を
心から喜ばせてあげたり、楽しませて
あげたりすることが、或る意味礼儀
だと思うし、自分がしたことで、人が
すごく幸せそうな顔をしてくれたら、
こっちまで幸せな気持ちになれる
でしょう?
こんなに喜んでくれるなんて!
連れて来てあげて本当に
ヨカッタ♥って思うじゃないですか。
だから、弟が連れて行ってくれるお店
に少しだけ期待していた私。
それって罪ですか?
まぁでも、せっかくの弟の気持ち
ですから、私も気を取り直して
カウンターに着席しました。
「お姉ちゃん、今日はね遠慮せんと
思いっきりガッツリ食べてよぉ!」
・・・・・・・・。
そしてお腹いっぱい食べた私たち二人は
お会計に。
レジのお姉さんが
「お会計はご一緒でよろしいでしょうか?」
「はい!」
と元気よく返事する弟。
「お会計¥1,864でございます。」
うわっ!安!
力いっぱい食べたにもかかわらず
このお値段に驚きを隠せない姉。
弟は財布を開き・・・
次の瞬間・・・
「ねぇ、お姉ちゃん、ひょっと小銭
¥864持ってない?」
はぁ?
私は一瞬我耳を疑いました。
そして弟に言いました。
「たくちゃんね、¥1,864
のうち、¥864私が支払ったら
それって、オゴリじゃなくて
ワ・リ・カ・ンになるんじゃない
かしら?」
私たち姉弟の会話を
聴いていた
レジのお姉さんが
その時必死で笑いを
こらえているのが
わかりました
「卓ちゃん、なんで?財布にお金
入ってないが?」
優しい姉がそう言うと、
「ううん、そうじゃないが!一万円札しか
なかったき、崩したくなかったが。」
この台詞を聞いた瞬間
私は体中の力が抜け堕ち、
そして、この弟と姉弟であることを
本日限りで解消したいと思いました。
「あのぅ、お会計はご一緒で
よろしいのでしょうか?」
こんな台詞を2回も
レジで確認された経験は
生まれて初めての出来事です。
私はレジのお姉さんに
「この人の一万円札バンバン
崩しちゃってください!」
と言い、弟の財布からお札を
抜き取りました。
この弟は広島の、あの性悪従姉妹と
大変よく似たところがあります。
この日の事件以来、弟はなんの悪びれ
もなく、今もしゃあしゃあと生き延びながら、
この話をするたびにひとりウケまくり、
挙句の果てには、
「ゴメンゴメン!僕はしがないサラリーマン
やき、こんなものでもご馳走ながよ。」
と、な〜んか妙に説得されている姉なの
です。
広島の従姉妹とこの弟は
二人ともB型です!
Bの人が憎い訳ではないけれど、
義理堅い、几帳面なA型の私の価値観とは
全く違う二人であることは事実なのです。
ーおしまいー