精霊の宿り

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再録 見保よ(近づき来る者よりも遠ざかり行く者へ)

2017年01月02日 07時42分22秒 | PoemStation 過去ログ
ちゅうたしげるのPoemStation (最終回)
2007年4月13日(金)


詩  見保よ

--近づき来る者よりも遠ざかり行く者へ--


 本来、おれとおまえの間にもはや言葉など必要ないのだが、

 おれはお前の気持ちがわかっているし
 お前のおれに対する気持ちがどんなに底深いか・・・

 ほんものはつらいよな

 ほんものは、この世界では貧乏クジを引くんだ

 お互いに許しあっているのも、わかってるはずだ
 おれはおまえをゆるすし
 おまえはおれをゆるす

 おれたちゃ、眼差しだけでSEXできるんだからな

 おまえが限界を超えているのはわかる
 おれにしたって、頭はクラクラ、目はフラフラ
 限界に来てるんだ

 お互いどちらが先に死ぬかはわからないが
 片方が亡くなって、苦労しても

 あの世でまた会おうじゃないか

 おれはおまえにサヨナラを言う
 おまえはおれにサヨナラを言った

 おまえはおれを解放したんだ
 おまえの独占と支配下から

 おれはおまえの支配下にあれば
 生きてられると思ったが

 おまえはおれを解き放ちやがった

 おれも、おまえも一人だ

 互いに大きな海の中で忘れてしまおう

 時々、愉しかった日々のことを
 それぞれ思い出せばいい

 サヨナラを言おう

 見保は、自己以外のことなど知らない、と言う
 おれは、もう誰にも会わないし、誰も相手にしない、と言う

 そうさ、この世界ではすべてがウソッパチじゃないか

 だが、この汚れた世界で

 おれとおまえのように
 眼差しだけでSEXできる関係があったということ

 これは消え去りはしない

 お互い自分の道を進もうじゃないか

 こんなHPを作ったりしたために
 おまえとおれは別れることになったんだ

 だがおれは後悔しない

 泣きたい時は泣けばいい

 もしお前がおれより先に逝くなら
 その時おれはおまえを思いっきり笑わせてやりたい

 その反対でも
 おれは堂々と死を迎え撃ってやる

 こうして同じ屋根の下で 二人
 まだいっしょにいられるなんて、奇跡だ
 こんな幸運なことはない

 もう黙っていよう

 お互いによくわかり合っているんだから

 そして人のことは人にまかせよう

 おまえは、死を覚悟するくらいなんでもない女だ

 おれはびくびく怖れながら
 この世界とおさらばしていくだろう

 ああ、愉しかった
 ああ、清清した

 なんだ、やりたい放題やったんだから

 お前もおれも

 眼差しだけでSEXできるんだからな___。





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ただいまの心境)

2017年01月01日 22時32分04秒 | 夢想 a dream

 干渉はしません どうぞご自由に。
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