精霊の宿り

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2021年11月05日 11時31分36秒 | ちゅうたしげる詩集
                                        ”
死はすでにとり憑いている。
若い肉のなかで苦しみうごめき、
水がとぎれ、
流れが止まる。

豊かな葡萄の房と、
苦い薬酒を
テーブルに並べ、
人生は喜ばしいものであるはずだ。
だが人は、わびしい小石になる。

もちろん幸福ではなかった。
しかし最後に、
生きたものとしての
無言のあいさつをかわす。




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