goo blog サービス終了のお知らせ 

鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

次の記事のための大事な所用をしていると12時をまわってしまった。

2006-11-16 00:50:03 | 直言!
今日はあっけない裁判だった。大阪地方裁判所別館の801号法廷で旧日本植民地出身者の無年金訴訟の判決が出された。
法廷に入ったのは1時半、傍聴席36席は満席で12席の補助椅子がだされてもまだ入りきれない人が30人以上も入れない。司法書士関係者が多く出席していたといわれている。
とにかく裁判長の主文は30秒以内で終わった。
どこからか罵声がとんでいた。「アホか。これでも民主主義か」1世のアボジの悲痛な叫び声だった。
厚生年金もかけられないところに1世は働き自営業といっても家内工業で厚生年金がかけられなかった。国民年金は国籍条項があった。国籍条項が撤廃されても掛け金年数が足りなかった。沖縄県民や中国からの残留孤児の帰国者、そして拉致被害者らは空年金を政府が保障、経過措置をとった。
経過措置を旧植民地者にもしてほしいという訴えの訴訟である。
高齢者の無年者は増えている。1世の人の暮らしも多くなっている。独居老人も多くいる。
あっという間に終わり判決文の解読に追われている支援弁護団、夜の報告集会ですると言うことで判決後の記者会見はなかった。
日本の非情なものをまた見てしまった。
1世たちのなんともいえない声を聞きながら裁判所を後にした。

そんな心を癒してくれたのは大阪市役所前に流れる土佐堀川沿いの遊歩道の横に植えられている桜の木々、赤や黄色に色づいていた。葉っぱが秋色になっていた。
おもわず枯葉色のマフラーが恋しくなった。
遊歩道に落ちる枯葉、もうすぐ師走が来ると頭によぎり木枯らしを思った。
そういえば裁判所に行く前は12時半だった。
この道を通った。
土佐堀川の横にも遊歩道でベンチが幾つもおいてある。
そこに座って爪を切っている人、携帯のメールをしている人、本や新聞を読んでいる人、弁当を食べている女性たち、そして男女のカップルも弁当を食べている。ほほえましい。私もあんなときがあったかなと思いながら------。
大阪市役所前の遊歩道ではノートパソコンをせっせと入力している人もいる。大きい伸びをしている人もいる。
秋の昼下がり、ここちよい暖かさに一人一人秋を満喫していた。
裁判所の帰りは地面に落ちた枯葉やアーチになった紅葉を眺めながら地下鉄淀屋橋の駅に向かった。所用でもう1カ所立寄って難波駅、4時35分の奈良行き特急にのった。
布施あたりにくるともう当たりは夕闇に包まれている。早いな。日の暮れるのはと思っているうちに生駒に着くとどっぷりと日が暮れている。

大阪地方裁判所の裁判訴訟、私の苦手な仕事の1つに入る。しかし関西担当はは私と他に1人、2人しかいない。ちょっとややこしい記事なので私が地裁に入っている。
奈良から時間をかけていっているのに判決は30秒足らずである。
なんと1世には残酷な判決である。
ある日本人支援者が言っていた。「在日」と一緒に日本人が声をあげて世論を喚起させないとこの裁判は決着しないと私に話しておられた。
私は夜の報告集会まで参加するつもりはなく早々とここを後にした。

今日は遅くなった。もうやすまないといけない。
そうそう、今日大根と鶏肉と一緒に炊いたけれど美味しかった。水菜のわさび合え、コンニャクのビリ辛炒めも美味しかった。
私は無性に卵が食べたくなってプレーンオムレツを作った。
夫はこんなおかずでもハムを切ってというのでハムを切った。
あわてて夕食、まだたくさん残っている。明日の夕食にも加えよう。
もう睡魔です。ねます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国でくらしての原稿、梁淳... | トップ | 昨日15日、夜の8時半ごろ、携... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

直言!」カテゴリの最新記事