午後の7時半、もう寝ようか。

ふとんの中で本を読もうか。
明日からまた普通の生活に戻っていく。
あれもこれもの頭の中はフル回転をしなければならない。
だんだん落ちてきた体力、だんだん落ちてきた持久力、寄る年端をひしひしと感じている。若いときはこんなはずではなかすったのにと思うことが多い。

今日の夕食は何もする気になれなかった。
昼食食べ過ぎたのだろうか。焼そばを作った。ご飯を夫と食べるのには少なすぎた。それで焼そばを作った。しかしご飯を炊かないといけないのでお茶碗によそった。
焼そばを食べた後、何日か前のマーボー豆腐が残っていたのでご飯にかけて温めて食べた。
そして何時間もしないのに夕食の支度をしなければならない。
億劫だなとふと思った。
夫は「茗荷の酢の物で良い」といったので茗荷の二杯酢を作った。
買って来たごぼうのきんぴらの惣菜を小鉢に移し変えて出した。
夕べの残り、鯛と豆腐の炊いた物をも器によそおった。
私はお湯を沸かしてお茶漬けをした。塩昆布が美味しい。
夫は昨日の残り物、鯛の身をほぐして食べていた。
今日の夕食は何もしたくない私のずぼら料理になった。
そして思い出しように夫は言う。
「トマトないの」
「ない」
あれば出す。切って器に盛り付けるぐらいはするが冷蔵庫に入っていない。
夫は言う。
「明日買ってくるわ」
やっぱりトマトが好きで食べたいのか。
冷蔵庫には他のサラダ菜が入っているが今日は何もしたくない。
ずぼらに怠惰に過ごしている。
そしてもう寝ようと。