goo blog サービス終了のお知らせ 

GIAPPA-MERO

ジャズシンガー・MISAの近況をお知らせします。

45年前に描いた絵・その後

2016-08-16 | DIARY

7月6日にアップした記事(45年前に描いた絵との再会!)の後日談です。

昨日、実家で古いアルバムを探したら、絵の背景と思われる家の写真をとうとう見つけました

今のような壁紙がなかった 時代、この家の壁という壁がこの写真のように布でコラージュされていたのです。
モノクロ写真でわかりにくいですが、その鮮やかな色彩は子供だった私の目にも強く焼きついていました。
古い着物の布などを切り貼りしたものだそうです
(向かって一番左に顔半分見えている子供が2~3才頃の私です。)

 

そして、この絵…。
どうですか?
この写真の障子を全開にして、そこに座ったこの家の主人…。 
阿部順三さん。

戦中、某大手映画制作会社に勤務するも、その後動員され、戦後、故郷の富山に戻って「泊演劇研究会」を立ち上げ、地域の文化活動に大きく貢献された方だそうです。
…と言っても、あまりにも小さかった頃の私にとっては、両親が慕って通った家のおじさんです。 
(下の写真は、おそらく昭和30年代後半ではないかと思われますので、上の絵のモデルになってもらったとしたらこれより5年後くらいの感じかな?) 

やがて、私が高校生になって演劇部に入り、新川大会から県大会に進んだ時、なんとこのおじさんが審査員でした

 

…ここまでが、昨日までの調査報告。実はもう一方、モデルかな~?と思ってた候補の人がいたのですが、その方との接点が昭和50年頃とわかりましたので候補から消えました。残る一人がこのおじさん。
顔も似ているような気がするし、8割がたモデルはこのおじさんで間違いない気がするのですが、一つ気になるのは、私の両親の間で「瓢箪棚」があったかなかったかで意見が分かれたことです
何か確かめる方法はないものかと思ったら、何とおじさんの奥様が96歳でご健在だそうで、会う機会もあるようなので、是非「瓢箪棚」の事を聞いてもらおうと思います。
…っていうか、絵を見せておじさんかどうか確かめて欲しいなぁ…。

 

 

 
45年前に描いた絵との再会!で ご紹介したかったサイトがメンテナンスから再開しましたので、ご案内します。
 

ウェブサイト児童画展『ありがとうの絵』
 http://kodomonoe.net/

北海道から沖縄までくまなく回られたそうです。自分の絵があるかもしれませんよ。
是非、サイトを訪問して検索してみて下さいネ。 

 


45年前に描いた絵との再会!

2016-07-06 | DIARY

ある日、なんとなく自分の名前をググってみたら、画像検索で見たこともない絵がヒット。
見たことないけど気になる…。 
気になる…。

やっぱり気に…なる…。

しかも絵の作者の欄には「泊小学校3年生」と私の名前。
…ん?私は泊小学校出身ですが…。

と、その絵がが掲載されているサイトのプロフィールを読んでみると、昔、一人の若者が自転車で日本中の小学校を回って子供の絵を収集、その後、日比谷で児童画展をしたのだと。
おもしろいけど、ちょっとアヤシイ。
しかも、私はその絵に全く記憶がない。
疑って申し訳ないけれど、私はそのサイトのお問合せページから、「私の名前が出ているのですが、もし私の絵だとしたら裏に自著で名前が書いてあると思いますので、その部分をメールで送って下さい」と送ってみた。

で、添付で送って下さった写真がコレ。

このキタナイ字は、確かにワタシの筆跡。どうやら私が描いたものに間違いないらしい。

でも、困ったな。
絵のモデルが誰だかわからない。
早速、実家に電話をしてこれまでの経緯を説明するが、ネットどころかケータイも持ってない母には何のこっちゃら。
メールで見せて確認するといういこともできないので、これについては、次回、実家に行くチャンスがあったら確認したい。
どうみても父ではなさそうだし、想像で描いたとは思えないし…。

さて、この絵を収集された鈴木浩さん、当時収集された500枚もの子供の絵を作者に返すチャンスがあれば返したいとのご意向。
川越方面にお住まいとの事で、では、川越に行った事ないし、絵を収集された時のお話なども聞きたいし、観光も兼ねて取りに伺いますと、事はとんとん拍子に運び、本日、直接頂きに行って参りました。

川越のレトロな感じの喫茶店で待ち合わせ。
私は、約45年前に自分が描いたであろう絵とめでたくご対面。 

う~ん、何人か「この人かなぁ…」と思う人がいるんだけど決め手がない。
いろいろ考える中、子供の頃のたくさんの思い出がよみがえってくる。
ネットで見つけた一枚の絵で、しばし、懐かしく楽しい思いが出来ました。
鈴木さん、ありがとうございます。

モデルがわかったら、またこのブログ上でご報告したいと思います。
…って、興味ある人いないよねーぇ(笑)。

最後にレトロな雰囲気のシマノコーヒーさん前で記念撮影。
とても楽しいひと時でした~。 

 

追記:
私が自分の絵を見つけたサイト「ありがとうの絵」をご紹介しようと思いましたが、現在サーバーメンテナンス中とのことで閲覧できなくなってました。
本文中にも書きましたが、絵を収集された 鈴木浩さんは、今度はそれぞれの絵の作者に直接返したいとのご意向です。
立ち寄られた小学校は、北海道から返還前の沖縄まで(!)を網羅されており、もしかしたらあなたが忘れていた絵も入っているかもしれませんよ。
このサイトが再開したら、またこのブログでご紹介できればと思います。 


なぜか上海

2015-08-26 | DIARY

うわゎ、本当にフェイスブックもツイッターも見れません

 

これ、自動的にツイッターに流れて、それがまた自動的にフェイスブックに行くって設定なんですが、うまく行くかしらん…。

と、とにかく上海なのであります。

ちょっとマジメに展示会随行的オシゴトなど。

…って、不覚にも消化剤をホテルの部屋に忘れたのに食べるのか…。 

大丈夫かな。

ホテルに帰ってから飲んでも意味ない。

少々胃の辺りがどよ~んとしております。

大丸の中がスゴかった…。

というわけで、ツイッターとフェイスブックはコメを頂いてもこちらでは見れません。

youtubeもLINEもmixiもダメのようで…。

とりあえずこのgooブログは見れて編集出来てヨカタ~

 


ジャズひな祭りに行ってきた

2015-03-08 | DIARY

去年はシルバーフェスティバルと重なって行けなかったジャズひな祭り

今年は3ステージがっつり、シメにエムズのアフターまで行ってきました

1stステージはMUGENでキャロライナシャウト、ゲストに五十嵐明要さん。
もう満席過ぎて、しばらくは立ち見してたんだけど、後半は床に座って音だけ聴いてました。

2ndステージは、CINQで細川綾子さん、今年の来日初日。
「しばらく歌ってないから声出るかしら~」って、おっしゃりながらのパワー全開ステージ。
参りました~

3rdステージは、そのまま綾子さん追っかけオリオンズ。
このお店、初めて行ったんですが、すっごく昭和ないい感じ。ビルも相当年季が入ってそう。
音環境は少々キビシかったですが、お祭りですから我慢しましょう。

そして、最後にエムズに行ってみると半分くらいはミュージシャンの皆さんの打上げ的雰囲気。
ここは音も聴きやすいし、皆様リラックスして入れ代わり立ち代わりのセッション。
楽しかった~。 


叱られた…

2015-02-24 | DIARY

五十嵐さん率いる「ザ・聞楽亭」を聴きに浅草「HUB」へ。
少し遅れて着きましたが、2セット目に呼ばれてシットイン。 
そしてその後の休憩時間に…。
し~か~ら~れ~た~
真剣な顔して叱られたのはこれで2回目だー。
あんないつもニコニコ優しいとしちゃんさま、怒るとこわ~いです
だからこれは自分への戒めとしてこっそり日記に残しておこう…(って公開してるのだが…。)
いえ、内容は私の心の中にしまっておきますので
そして明日からまた頑張るのであ~る


使ってみました-----「対象年齢6歳以上」商品

2015-02-19 | DIARY

2月2日のつぶやきでアップした「対象年齢6歳以上」商品を使用してのネイルチェンジ

いっぺんに10本やるとかえって時間がかかる事がわかったので、1日2~3本ずつやって本日完成。
1本だけ例のブリオンチェーン使って、残りの4本はタイダイ(のつもり) 。

ブリオンの粒が大きいので、チェーン使いは片手に1本がせいぜいかなと…。
様子を見て、メッキがハゲなさそうだったら、次回は1粒ずつにばらしたのを使ってみようかなと思います。
なんせ、2Mあるので、たくさん使えます
当分楽しめそうだ~

 

 


ついに担担麺にたどり着く

2015-02-11 | DIARY

先日見つからなかった担担麺屋さん、やっと見つけた~
なんと、以前湯島で並んで食べた担担麺屋さんと同じ「阿吽」という店名

もしかして…と、ランチタイム、数人の待ち列に並んでみましたよ。

 店内にジャズが流れているのも一緒、そして出てきた坦坦麺はやっぱりあのお味な感じでした
1月25日にオープンしたばかりとの事。
湯島で食べた時は、美味しかったものの雰囲気が引き締まりすぎててどうかなぁ…と思っていたのですが、こちらは和やかな雰囲気

一応、自称品行方正なる膵マーとしましては、「辛味0~3」の食券を買って「0で」とお願いしたのですが、「0だとラー油も花椒も入っていませんが…」とご丁寧にも説明して頂き、思わず条件反射的に「じゃあ3で」と言ってしまったのでありました
もともと辛い物好きなので、食べるのは何も問題ないのですよ。
行きはよいよい帰りは恐い…というやつです、膵炎というモノは…。

それにしても美味しかった~。
探した甲斐がありました。
どうか祟りませんように…。

また食べたい。
 

 


銅羅に顔出して真っすぐ帰るつもりが…

2015-02-07 | DIARY

毎月第1土曜の新宿ヴォーカル友の会@銅羅へ
皆に会いに行くだけでも楽しいので、時間が許す限り今でも顔を出しています。

このセッションで沢山の人に出会う事が出来ました。
趣味のヴォーカルさん、ライヴ活動をしているヴォーカルさん、そしてミュージシャンの皆さん。
hashやエヘラさんと知り合ったのもこのセッションが最初
2006年から5年続いた「スリービバリーズ」ライヴも懐かしい。
ほぼ毎月、銅羅で演奏した無料ライヴ、とても勉強になりました。

今日はセッション後、そのまま銅羅に残ってエヘラさん&hashと軽く打ち上がり…。

 

まっすぐ帰るつもりが、hash親分に拉致られて日吉に向かうエヘラさん&MISA(笑)

…と、向かった先は日吉本町にある「こどもの本のみせ ともだち」
ここで、並木尚美 (fl.,vo)ちゃんとhash親分のDUOライヴでした。
絵本の店先でのアットホームな交流会的ライヴ。

往復が少し遠かったけど、思いがけず楽しい1日となりました。 

 


ドラムレスのCUTE!

2015-02-06 | DIARY

銀座のBAR EM'Sに五十嵐さんのトリオを聴きに行きました。
小さくて、生音に近い演奏を堪能出来るお店です。 

五十嵐さん、時々「何かリクエストありますか?はい、ないですね」と間髪入れずに仰るのですが、良いタイミングで「CUTE!」というリクエストの声が…
「えーっと、CUTEは普通はドラムが活躍する曲で、今日はドラムレスなんですが…。ま、やってみましょか。」
と、始まりました。
テーマでドラムがかっこよく入る3、4小節目、7、8小節目をベースが埋めて行くのですが、そのカッコイイことと言ったら
うっひゃあ、ステキ~

ライヴはこれだから楽しいのだ~

 


来週月曜(9日)は、六本木ALL OF ME CLUBにてこのメンバーにゲスト参加させて頂きます。
久々なので、楽しみ~。 


担担麺屋さん探して煮干しラーメンにたどり着くの巻

2015-02-04 | DIARY

先週、浅草方面をチャリでグルグル回ってたら、どこかで新しい担担麺屋さんの看板を見かけた…ような気がした
しかし、他に用事があって、何気な~く通り過ぎたからか、いざ行ってみようと思って探すとどこだったかわからない
浅草って、細い似たような路地裏にもたくさんお店があって、「どこだっけ」ってよくあるんですよ。
(私だけかしらん…

人もいつも多いし、目や耳から入ってくる情報が多過ぎるのです。
もう10年くらいこの辺に住んでいるのに…

…というわけで、担担麺はあきらめて、通りかかった煮干しラーメン屋さんに入りました。
「つし馬」。

これがなかなかイケた。
脂ギトギト浮いてないスープ。 
膵マーにも祟らない優しいラーメンでございました。

う~ん、担担麺屋はどこだったんだろー。 

 


久々の矢野さんライヴ@JANOME

2015-01-20 | DIARY

久々に矢野眞道さまライヴ。
このブログを振り返ると度々登場する矢野さんなのです。
10年前に引っ越して来て、JANOMEに遊びに行くようになってからずっと聴きに行ってます。

いろいろアドバイスももらったし、譜面ももらったなー。
いつも有難うございま~す。 

だって、この譜面の量ですよ

いつもこんななの…。
どんだけあるんだ。
1年に2~3曲しか増えない私としましては、アンビリバボーに大きくなっていく譜面の山なのです。 
超リスペクト

今日も楽しかった~。


林栄一さん、ボサノババージョン

2015-01-18 | DIARY

久々に栄ちゃんさま聴きに亀有へ。
なぁんと、全編ボサノバでした
エヘラバンドで1~2曲は聴いた事あるけど、全部ボッサは初めて聴きました。
これが、いいんだまた
アコースティックなデュオ、サックスもギターも音が美しかった。
選曲も、初めて聴く曲がたくさんあって、どれもステキな曲でした。
びっくりだったのは、2セット目にギターの木村純さんが「リクエストで、林さんにフリーソロをお願いします。僕は林さんのフリーを聴くのは初めてです」って…。 
凄く短いソロだったけど、やっぱ好きだわ~。
聴きながら思ったんだけど、林さんのソロって、キューブリックの映画に似てる。
うまく説明出来ないんだけど、無駄な捨て音がなくて、一定の緊張感の中、妙に心地よいテンションの中でがんじがらめにされてるような…(笑)。
こっちの逃げ場がないから、結局、その世界を共有したいかどうかで好き嫌いも別れるのかなって…

私も飛び入りで歌わせて頂きました。木村さん、ありがとうございました。
楽しかったで~す。 


All of Me Club新年会

2015-01-12 | DIARY

新年会は続くぅ~よぉ~、どーこーまーでーもー。
本日はAll of Me Clubへ
フリードリンク、しかもミュージシャンはご招待ですと
年末から年始にかけて、「フリードリンク」って多いですよね。
飲めた頃ならなぁ…。
あ~ぁ、残念

でも、本日も楽しく1曲歌って参りました
トイレに行くのも大変なくらい混み混みでしたが、普段なかなか会えない人にも会えて楽しかった
眼が悪いのと、フロアが薄暗いのとで、ちゃんとご挨拶出来なかった方もいたかもで、申し訳ありません




 2月9日(月)、久々にAll of Me Clubに出演します。
大好きな五十嵐明要さんのトリオです。
多くの人に聴いて欲しいです
皆様のお越しを心よりお待ちしています。 


JAZZWORLDの新年会

2015-01-11 | DIARY

JAZZWORLDの新春ジャズパーティーに行って来ました
日本ジャズボーカル賞授賞式を兼ねて毎年開催されているパーティー。
80人以上のシンガーさんが集まったと聞きました。
私も1曲歌わせて頂きましたよ。
大賞のナオミ・グレースさん、歌唱賞のやまもときょうこさん、新人賞の飯田久美子さん、おめでとうございました~
皆さん、歌もステキでした

写真を頂きましたので、UPさせて頂きます。 


photo by Mr.Yoshikawa


20代女子、インド一人旅(ちょっと長いけど…)

2015-01-08 | DIARY

他人様の事をとやかく言う気はない。

スマホもケータイもクレジットカードも持ってなかった頃
一人の20代女子が、インドに向かった。
背中にバックパック、情報源は投稿型ガイドブック1冊。
2ヶ月弱、いろいろな所に行っていろいろな人に出会った。


デリー到着からしてハプニング。到着時間が早朝過ぎて、市内までのバスを待ってたら、とりあえず身なりの良いおじさんに声かけられて市内まで送ってくれると…。で、バイクの後ろに乗っけてもらって連れて行かれたのは…………おじさんの自宅かよ……
チャイをふるまってくれると言うので、台所までついて行ってヘンなもん入れられないかチェックチェック
チャイを頂いたら、しつこく頼んで何とかデリーの繁華街まで送ってもらう。
右も左もわからない住宅街だったので、一人でバックパック背負ってじゃ身動き取れないし…


ボンベイのYWCAでは満床で断られ、外に出たらすぐに人の良さそうな若者に声をかけられた。話を聞こうとした矢先、YWCAの2階の窓からフロントのおばさんが大声で私を呼び、手招きしている。
ベッドが空いたのかと思って戻ってみたら、とても厳しい顔で「今声をかけた男は悪い人間だからついて行ってはいけませんよ」と忠告してくれて、近くのホテルの空きを電話であたってみてくれた。
うん、優しい顔で話しかける人には気をつけよう


トリヴァンドラムの寺院では「ガイドしてやる」とヨレヨレのじいさんが言い寄ってきた。 
貧乏旅行だからガイドに払うお金はないと言ったら、ガイド料なんか要らないよと言う。
そんならいっか~と思ってついて行ったら、なるほど、一人で漫然と歩くだけでは見過ごしたであろう工房なども見せてもらって満足

無事に入り口に戻ってきて「ありがとう」と帰ろうとしたら、じいさんは手のひらをこちらに突き出して「バクシーシ(喜捨)!」。
確かにバクシーシはガイド料とは意味が違う…
しかし、これから行く場所ごとにガイドにバクシーシでは先に進めないので、以後、ガイドの申し出は全て断ることにした。


列車でマドラスに向かう予定が、真夜中に手前のグドゥールって何にもなさそうな町で足止め。想定外
一刻も早くマドラス方向に行く列車に飛び乗ろうと決めた。
そして、本当に映画で見るみたいにゆっくり動き出した列車に飛び乗った。
人生最初で最後の飛び乗り。
…しかしそれは、通路にもトイレにも貨物列車みたいに天井まで米(穀物?)袋が積み上げられ、1センチも身動きできない列車だった。
呆然と棒立ちになってたら、ここに腰掛けろと米袋を指す兄ちゃんあり。
あぁ…お米の上にお尻を乗せるなんて…。
心の中でゴメンナサイとつぶやく日本人女子
ドアも開けっ放しなステップの上に座っていたので一睡も出来ず。


さて、寝不足で注意力も分析力も散漫な一人旅の20代女子。
マドラスからポンディチェリ方面のバスを見つけられない…。
…と思ってたら、列車で米袋を運んでた兄ちゃんが一緒に探してくれると…。
これまた早朝過ぎて、バスは見つけたものの運転手もいないし何時に出るかもわからない
(大体にして、このバスは本当にポンディに行くのかよ…)って疑念満載。
バスには英語表示ないし。
で、まだ当分出発しそうにないバスを横目に、運び屋の兄ちゃんとチャイ。
…チャイ屋のおばちゃんが運び屋の兄ちゃんとグルだったら困るから(笑)、ここでもヘンなもん入れられないかチェックチェック…。 
再び運転手も客も乗ってないバスに戻って一人で待つ。
運転手搭乗。しつこくポンディに行くか確認、確認、次に乗ってきた客にも確認…
そして、いよいよバスが出る頃、ふと窓の外を見たら、さっき一緒にチャイを飲んだ兄ちゃんがそこにおる。どこから調達してきたのか、窓越しに1輪の赤い花をくれた
その微笑んだ目と白い歯を忘れない。
兄ちゃん、ちょっとでも疑ってごめんよぅ


マドゥライのホテルでは1Fの部屋で外から金網越しに窓を破られそうになった。
その後、しつこく夜中中ドアをノックされた。
夜中のドアノックは、比較的中級で大きめのホテルでよくあったが、小規模の安宿はなぜかいつも安全だった。ただし、部屋の鍵は南京錠、ベッドには南京虫、魔法瓶の内側にゴキブリの赤ちゃん、天井にはヤモリちゃん…と、日本ではなかなか経験出来ないこと満載だったけど。


日本に帰国する前の数日だけ、少し警戒を緩めた一人旅女子。
最後に余ったお金で少し良さめのホテルに泊って、ここなら少しくらい大丈夫かなと一人でホテル内のバーに行ってカウンターで数杯飲んで部屋に戻った。
…と、やっぱりバーから後をつけられましたよ。で、ドアノック攻撃。結構シツコイ。
一人でバーで飲むのはNGだったね、やっぱり


結局、20代の一人旅女子(=私)は拉致される事も、監禁される事も、性犯罪に巻き込まれる事も、金を騙し取られる事もなく、2ヶ月弱の旅を楽しんで帰ってきた
何十年も前と今とでは、旅のスタイルも大きく違う。
旅する人の目的も価値観も人それぞれだから、私は人から聞かれない限り滅多に旅の話はしない。
ただ、どこに行ってもスマホばっかり見ている人に会うと少し残念には思う。
旅先で、その場所で目に見えて、耳に聞こえて、鼻で匂って、人と直接話す事に勝る情報なんてあるのかしら?
人とかかわらずして、人を見る目は養われるのかしら?
多少面倒な事も恐れず、いつも警戒心を持ち、人間本来の感覚を研ぎ澄ます…。
一人旅は最高の人間修行のチャンス。
20代の女子の皆さん、キチンと準備をして、その国の文化を学び、若いうちにたくさん旅をして欲しい。

…と、オバサンは思っていますよ。
頑張れ~