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うさぎのダンス

2016年04月23日 | 曲目解説
「4つの動物のうた」2曲目は、うさぎのダンスです。

ソソラソラソラ うさぎのダンス~

というこの曲、合いの手や擬態語が多くて、歌詞の「本体」が少ないのが特徴です。
作詞は野口雨情で、「コドモノクニ」1924年5月号に発表されました。


岡本帰一:画

この曲が発表された当時、今で言う子どもの「おゆうぎ」がムーブメントになっていたらしく、「童謡踊」「律動運動」などと呼ばれて文化的芸術的な作品が作られたという説があります。たしかにこの曲は踊りやすそうですね。在野の研究家もいらっしゃるようなので、興味のあるかたはお調べください。

作詞の野口雨情は北原白秋、西條八十とともに、童謡界の三大詩人と謳われた偉人で、みなさまもよくご存知ですね。私生活は割合乱れ気味で、いろいろなところでたくさんの方とねんごろになりました。たいへん多くの作品を残しています。

雨情は茨城県の北茨城出身とのことで、その縁で常磐高速道の中郷サービスエリアには上り線にも下り線にも雨情の歌碑がたくさん設置された公園が整備されています。
それぞれの歌碑の横には歌詞にちなんだ小さな像が置かれ、「あかいくつ」には女の子、「うさぎのダンス」にはとびはねるちびうさぎが設置されています。童謡好きの方には有名なミニパークのようです。

作曲の中山晋平もたいへん高名・多作な方です。「まりととのさま」「ゴンドラのうた」「カチューシャのうた」など、私たちも中山先生の作品を何曲か歌いましたね(難易度の高い編曲でしたが・・・)。ピョンコ節といって、タッカタッカタッカのリズムの刻みをお好みだったとかで、そういえば「うさぎのダンス」も「タラッタラッタラッタラッタ」「ピョッコピョッコ」などがピョンコ節です。

それにしても、さるがかごかきをしたり、うさぎがダンスをしたり。昔の方の想像力には脱帽です!

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